ボードゲームには「ブラフ、正体隠匿、タイル配置、拡大再生産…」など種類(メカニクス)がとてもたくさんあります。(※メカニクスとは、ゲームの根幹部分の仕組みのことです)
ボードゲームを始めたての方からすると、聞きなれない単語や種類の多さにびっくりしてしまうかもしれません。ただ、ボードゲームの種類(メカニクス)を把握しておくと、これから自分の好きなゲームを見つけやすくなると思います。
ということで、今回は、ボードゲーム初心者の方に向けてボードゲームの種類(メカニクス)12ジャンルを分かりやすく紹介していきます。
目次
ボードゲームの種類①『ブラフ』
ブラフ系は、相手を騙したり、相手の嘘を見抜いたりするボードゲームです。
ブラフの意味は「ハッタリ」です。お互いの手札などが分からない状況で、ハッタリをかましてうまく相手を騙すことで自分に有利な流れを作ることができます。
嘘を顔に出さない「ポーカーフェイス」や、相手の嘘を見抜く「観察力」が重要です。騙し合いが好きな人におすすめのゲームジャンルです。
▼ブラフゲーム①『コヨーテ』
▼ブラフゲーム②『ブラフ』
▼ブラフゲーム③『ごきぶりポーカー』
⇒その他の『ブラフゲーム』をチェックする
ボードゲームの種類②『正体隠匿』
正体隠匿とは、お互いの役職や陣営が分からない中、自分の正体を偽ったり、相手の役職を見破ったりするゲームジャンルです。有名な人狼ゲームも正体隠匿ジャンルに入ります。
正体隠匿ゲームの多くは「少数派」と「多数派」の陣営に分かれて、少数派は正体がバレないこと、多数派は少数派を見つけ出すことを目指します。
自分の役職を隠すために相手を言葉巧みに騙したり、相手の正体を推理するというのが特徴です。ドキドキのスリルを味わいたい人や推理が好きな人におすすめのメカ二クスです。
▼正体隠匿ゲーム①『ワンナイト人狼』
▼正体隠匿ゲーム②『レジスタンス:アヴァロン』
▼正体隠匿系ゲームの『おすすめランキング』はこちら!
ボードゲームの種類③『タイル配置』
タイル配置は、地形などのタイルを場に配置していくタイプのボードゲームです。ゲームごとに様々な配置ルールがあり、「配置済みのタイルと繋がるように置く」などの制約があります。
場の配置状況から、今どこに置くのがベストなのかという判断が悩ましくも面白いジャンルです。じっくり考える戦略的なボードゲームが好きな方におすすめです。
▼タイル配置ゲーム①『キングドミノ』
▼タイル配置ゲーム②『アズール』
⇒その他の『タイル配置ゲーム』をチェックする
ボードゲームの種類④『拡大再生産』
拡大再生産は、初期資源を投資することで資産を獲得し、その資産を使ってさらに投資して、どんどん資産を拡大していくという種類のボードゲームです。
手に入れた資源を使って領土を広げ、さらに資源を得やすくしていく
序盤にできなかったことが後半になるにつれてできるようになるので、ゲーム中に”成長”を感じられるジャンルです。じっくり考えて遊びたい人、戦略を立てるのが好きな人におすすめです。
▼拡大再生産ゲーム①『カタン』
▼拡大再生産ゲーム②『宝石の煌き』
▼拡大再生産ゲーム③『街コロ』
⇒その他の『拡大再生産ゲーム』をチェックする
ボードゲームの種類⑤『ドラフト』
ドラフトとは「選び取る」という意味で、ボードゲームでは好きなカードやタイルを選び取るというメカニクスです。
カード1枚を選んで、残りを隣の人に回す
ドラフトの方式は「共通の手札から順番に1人ずつ好きなカード1枚を取って、残りを隣に渡す」方式や「全員にカードを配り、全員同時に1枚抜き取って、残りを隣に渡す」という全員同時ドラフト方式などがあります。
ドラフトの度に「Aが欲しいけど、Bは他の人に渡したくない」というジレンマに悩まされるのが特徴です。
▼ドラフトゲーム①『カーニバルモンスターズ』
▼ドラフトゲーム②『ドラフトザウルス』
▼ドラフトゲーム③『あやつり人形』
ボードゲームの種類⑥『ワーカープレイスメント』
ワーカープレイスメントは、ワーカー(労働者コマ)をマスに配置して、そのマスのアクションを実行していくというメカニクスのボードゲームです。
ワーカープレイスメントゲームの多くは、既に他のコマが入っているマスには入れないという「早い者勝ち」のルールが採用されています。そのため、「Aのマスに入りたいけど、他のプレイヤーに使われたくないBのマスに先に入ろうか」といったジレンマが常にあります。
▼ワカプレ①『エバーデール』
▼ワカプレ②『リトルタウンビルダーズ』
▼ワカプレ③『アグリコラ 牧場の動物たち』
ボードゲームの種類⑦『陣取り』
陣取り(エリアマジョリティ)は、ボード上のエリアにコマやタイルを置いていき、陣地を取り合うというメカニクスのゲームです。
上の写真のように「各エリアで最もコマの多い人が点数を獲得できる」というゲームや、「ボード上に手持ちのタイルをどれだけたくさん置けるかを競う」ゲームなどがあります。
▼陣取りゲーム①『天下鳴動DELUXE』
▼陣取りゲーム②『ブロックス』
ボードゲームの種類⑧『デッキ構築』
デッキ構築というジャンルは、山札を自分の好きなように構築・カスタマイズできるというメカニクスです。代表的なボードゲームは『ドミニオン(Dominion)』です。
デッキ構築の醍醐味は、デッキ全体のバランスやコンボを考えるところです。また、他の人とは被らない自分だけのデッキが作れるところも魅力で、ゲームでオリジナリティを発揮できるジャンルでもあります。
構築系のボードゲームは勝ち筋の幅が広いので、戦略を考えるのが好きな人におすすめです。
▼デッキ構築①『ドミニオン』
▼デッキ構築②『エルドラドを探して』
▼デッキ構築③『イーオンズエンド』
ボードゲームの種類⑨『競り』
競りは、各プレイヤーが資源(コイン)の数を提示して、最も多くの数を提示した人がその資源を支払って品物を獲得するというメカニクスです。代表的な競り系ボードゲームは『モダンアート(Mondern Art)』です。
競りの種類は、全員が自由に金額を宣言して価格をつり上げていく方法や、全員が硬貨を握って一斉に公開する方法などがあります。
全員が自由に金額を宣言できる公開競り
最初は「どのくらいの値段をつけたらいいんだろう」と困惑するかもしれませんが、次第に相場観が分かってくると、読み合いや駆け引きが生まれ、一気に面白くなります!
▼競りゲーム①『モダンアート』
▼競りゲーム②『ファフニル』
▼競りゲーム③『ゲシェンク』
ボードゲームの種類⑩『協力』
協力ゲームは、プレイヤーがチームとなって協力してゲームクリアを目指すタイプのことです。「RPGのようにパーティーを組んでモンスターを倒すゲーム」や「全員のカードを全て出し切ることを目指すゲーム」「謎解きをして脱出を目指すゲーム」などがあります。
協力ゲームの一番の魅力は「チームがひとつになったような一体感」です。
ギリギリの状況で勝利した時はみんなで喜びを分かち合えますし、ゲームに負けた時は悔しさを共有して再挑戦できます。また、次のアクションを相談したり、経験者が初心者にアドバイスしやすいので、自然とコミュニケーションが増えます。このように、ゲームで手軽に団結感を感じられて、仲が深まりやすいのが協力ゲームの特徴です。
また、プレイヤーに順位がつかないので他人と競い合う対人ゲームのストレスがなく、負けても嫌な気分にならないのも良いところです。
▼協力ゲーム①『パンデミック』
▼協力ゲーム②『ザ・マインド』
▼協力ゲームの『おすすめランキング』はこちら。
ボードゲームの種類⑪『表現』
表現系は、お題を言葉などで表現して、相手にうまく伝えるというタイプのボードゲームです。
ボードゲームの種類によっては、「全員に正解されたらダメなもの」「短い言葉で表現する」「カタカナ禁止」などの制限があります。
このような各ゲームのルールによって、みんなの面白い表現や意外な言葉が飛び出して、とても盛り上がるゲームジャンルです。
▼表現系ゲーム①『ディクシット』
▼表現系ゲーム②『はぁって言うゲーム』
▼表現系ゲーム③『ボブジテン』
ボードゲームの種類⑫『アクション』
アクション系は、手を使ってバランスを取ったり、コマを素早く掴んだりするなど、身体の動作を必要とするボードゲームです。
レバーを押すことでボードを傾けてコマをゴールに導くゲーム
戦略的な要素が少ないので、子供と大人が一緒に遊びやすいジャンルです。
▼アクションゲーム①『スライドクエスト』
▼アクションゲーム②『おばけキャッチ』
▼アクションゲーム③『バウンスオフ』
【まとめ】気になるジャンルからゲームを探そう!
以上が、ボードゲームの種類(メカニクス)12ジャンルの紹介でした。
ボードゲームを始めたての方は、ゲームの種類から調べるのがおすすめです。気になる種類が見つかれば、そのジャンルを調べることで自分の好きなタイプのボードゲームに出会える確率が上がります。それがお気に入りのゲームになったら、一生遊ぶことだってできます!
ぜひ自分の気になるジャンルから、ボードゲームを探してみてください!
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