宝石の煌きのルール&レビュー|宝石でカードを効率よく購入するボードゲーム
宝石の煌き(Splendor)は、プレイヤーが宝石商になって、宝石を支払って鉱山や職人を手に入れて、莫大な資産を築くというボードゲームです。
2014年に発売し、ドイツ年間ゲーム大賞2014にノミネートされたことのある人気作です。日本語版は2015年7月に発売しました。
ルールはシンプルですが、めちゃくちゃ中毒性の高いゲームで、僕のお気に入りボードゲームTOP5に入るくらい好きなボードゲームです。隙間時間にスマホのアプリ版を遊んだり、たまにブラウザで遊べるボードゲームアリーナでプレイすることもあります。
今回は、スプレンダーこと『宝石の煌き』のルール&レビューを徹底紹介します。
▼宝石の煌き(2024年新版)
▼宝石の煌きに合うスリーブ
▼収納ケース
商品名 | 宝石の煌き |
---|---|
プレイ人数 | 2-4人 |
プレイ時間 | 30分 |
対象年齢 | 10歳~ |
ジャンル | 拡大再生産 |
発売時期 | 2014年 |
デザイナー | Marc André |
販売元 | ホビージャパン |
関連ページ | BoardGameGeek ホビージャパンの公式ページ |
▽2人用の『宝石の煌きデュエル』はこちら
宝石の煌きはどんなボードゲーム?
宝石の煌き(Splendor)は、宝石商となって集めた宝石でカードを購入していくというボードゲームです。
手番でできるのは、2~3枚の宝石を獲得するか、宝石を支払って場のカードを購入するかです。
購入したカードには、勝利点のほかに次の手番から使える割引ボーナスも付いています。割引ボーナスが増えるにつれてコストが下がっていくので、ゲーム後半にかけて購買力がぐんぐんアップしていきます。計画通りに効率よく購入できた時はすごく気持ちいいです!
また、このゲームの醍醐味は「相手の欲しいカードをとらせないようにしつつ、自分が欲しいカードを手に入れる」という駆け引きです。宝石がなくても場のカードを予約することもできるので、「相手の狙いを妨害するのか」「自分の戦略を優先するのか」で悩みます。欲しかった宝石が目の前で取られた時は本当に悔しい気持ちになります。
宝石の煌きの『内容物』
入っている物
宝石の煌めきに入っている物がこちら。
「得点カード」「宝石チップ」「貴族タイル」が入っています。
宝石チップ
宝石チップは、このゲームでは得点カードを購入するための「お金」として使います。
宝石チップには、赤・青・緑・白・黒・黄色の6種類があります。
黄色は特別な「黄金トークン」で、どの色の宝石の代わりとしても使うことができます。
得点カード
得点カードは、宝石チップを支払うことで購入できます。
得点カードの見方がこちら。
左下はそのカードを購入する時に必要な宝石の数を表した「価格」です。左上はそのカードを購入した時の「得点」です。
例えば、上の画像のカードなら「緑5枚」「赤3枚」の宝石を支払うことで、「2点」分のカードが手に入ります。
もちろん高得点のカードになるほど、購入時に必要な宝石の数が多いので、手に入れるのが難しくなっています。
宝石の煌めきの『ルール』
宝石の煌きのルール・遊び方を詳しく紹介します。
①場のセッティング
まずは、下の画像のようにセッティングします。
得点カードには「レベル1~レベル3」まであり、レベルが高いほど購入が難しくなっています。(レベルは裏面の色で区別できる)
写真のように、各レベルのカードを4枚ずつオープンにして置きます。
また、端に「貴族タイル」を並べておきます。貴族タイルについては後半でふれますが、得点ボーナスのようなものです。
②手番にやること
自分の手番にできることは「宝石を獲得する」か「得点カードを買う」か「得点カードを予約する」のどれかです。とてもシンプルなのですぐに覚えられます。
①宝石を「獲得」
宝石を獲得するときは、2つの方法があります。
それは「異なる色の宝石を3枚受け取る」か「同じ色の宝石を2枚受け取る」かのどちらかです。
このどちらかのやり方で、序盤は宝石集めをすることになります。ちなみに、このとき「黄金トークン(黄色)」を選ぶことはできません。
②得点カードを「購入」
宝石が貯まったら、得点カードを購入できます。
場の得点カードに描かれている宝石を支払えば、そのカードを購入できます。
たとえば、上のカードなら、カードの左下に「青2枚、緑2枚、赤3枚」と書いてあり、その分の宝石チップを支払うことでカードを購入できます。
購入したカードは自分の目の前に置いて、場には新しい得点カードを補充します。
③得点カードを「予約」
他のプレイヤーに購入される前に、カードを予約(確保)することもできます。予約とか取り置きみたいな感じです。
予約するときは、場に出ているカード1枚を手札にします。さらに「黄金トークン」を1枚受け取ります。
「予約」は「購入」とは違うので、手札にしたカードはこの後の手番で必要な宝石を支払うことで初めて購入となります。
この「予約」は、自分がどうしても欲しいカードを手に入れたい時以外にも、相手が買おうとしているカードを確保して妨害するという戦法としても使えます。ちなみに、確保できる枚数は「3枚まで」です。
④これぞ醍醐味、ボーナスで「お得」に買い物!!
ここが「宝石の煌き」の一番面白いところです!
購入した得点カードには「割引ボーナス」がついています。「次回から使えるお得なクーポン」をイメージすると分かりやすいと思います。
カードの右上の宝石マークが「割引ボーナス」を表しています。
右上に描かれている宝石マークは「その色の宝石1つ分値引きしますよ」という意味です。
例えば、自分の購入したカードが下のような場合。
自分の得点カードの右上を見ると、「白3つ、青3つ、黒2つ」のボーナスがあります。これだけのボーナスがあれば、場のカードをタダでゲットすることもできます。
例えば、このカードはどうでしょう。
購入価格は「白2つ、青3つ、黒2つ」なので、先ほどのボーナスがあれば、宝石を払わずにカードが手に入ります。
「宝石の煌き」では、このボーナスを効率よく集めていくことがとても重要で、後半でボーナスを使っていかに高得点カードを取れるかが勝負のカギになっています。
⑤貴族タイルで得点ゲット!
最後に「貴族タイル」です。
点数を得るためには、得点カードを獲得する以外に「貴族タイル」を獲得するという方法があります。
場には、数枚の「貴族タイル」が置かれています。
「貴族タイル」にもカードと同じようなマークがついていますが、貴族タイルは宝石チップで買うことはできません。
貴族タイルをゲットするための条件は「貴族タイルに描かれている宝石分の割引ボーナスを持っていること」です。
たとえば、「緑3つ、青3つ、白3つ」の宝石が描かれた「貴族タイル」があって、その宝石分のボーナスを揃えたら、その貴族タイルがもらえます。
勝利条件は?
誰かの『得点が15ポイント』に達したら、そのラウンドでゲーム終了です。
一番最後の人の手番が終わった時点で、最も得点の高い人の勝利です!
宝石の煌きを遊んだ感想
最後は、宝石の煌めき(Splendor)のボードゲームレビューです。
購買力アップが気持ちいい!
色んなサイトのレビューを見て「これ、絶対ハマるタイプのボードゲームだ」と思って気には留めていたもののなかなか買う機会がなく…ようやく手に入れました!
実際に遊んでみると、そのルールはとてもシンプル。簡単に言うと「手に入れた宝石を支払って得点カードを購入していく」、これだけのゲームです。
じゃあ、なぜこのゲームがこんなにも面白いのかというと、購入したカードに次の買い物から永久に使える”割引ボーナス”がついているからです!
最初は手が届かなかった得点カードも、割引ボーナスが増えるにつれて後半では「これ、宝石1個で買えちゃう!」「これなんてタダだよ!」と格安で買えたり無料で貰えたりします。
ゲーム後半にかけて購買力がぐんぐんアップしていき、計画通りお得に買い物できた時はめちゃくちゃ気持ちいいです!このゲーム後半にかけての心地よさがクセになって、ついつい「もう1回やろう!」と言ってしまいます。
ボードゲーム初心者も遊びやすい
スプレンダーと同じ拡大再生産系のボードゲームで、僕が大好きな『ドミニオン』というゲームがありますが、普段ボードゲームを遊ばない人にはハードルが少し高いです。
というのは、ゲームの準備に時間がかかったり、様々なカードの効果を読んで確認するのが大変だったりするからです。ボードゲーム初心者にいきなりドミニオンを出してしまうと、面食らって「え…大変そう…」とテンションが下がってしまう人も多いと思います。
その点、『宝石の煌めき』はルールがとても簡単なので、ボードゲーム初心者に拡大再生産の気持ちよさを実感してもらうのにぴったりのゲームだと思います。説明する時も「宝石で買い物するゲームで、購入したカードに割引券ついてるよ。買い物上手な人の勝ち!」という感じで言えば伝わりやすいです。
プレイ中の雰囲気はとても静か
プレイ中の雰囲気はというと、ワイワイガヤガヤやるパーティーゲームとは正反対です。
他のプレイヤーの手番中も「どうすれば効率よく稼げるのか」、「他の人は何を狙っているのか」などを考えているので、プレイ中は静かに黙々と遊ぶ感じです。
まとめ:宝石の煌きの個人的評価
最後に、宝石の煌きの個人的評価と良かった点/微妙だった点をまとめました。
ボードゲーム評価
おすすめ度 | (5.0) |
簡単さ | (3.5) |
盛り上がり度 | (1.5) |
考える要素 | (5.0) |
運要素 | (2.5) |
以上が、スプレンダーこと『宝石の煌き』のルール&レビューでした。
このゲームを初めて遊んだ時は、「けっこう時間かかりそう」と思ったのですが、後半から購買力が上がって加速度的にゲームが進んでいくのでびっくりしたのを覚えています。見た目に反して、プレイ時間が短いので気軽に遊べますし、その軽めな感じがリプレイ率の高さにも繋がっていると思います。
なぜか購入までに時間がかかったゲームですが、迷わずに早く買っておけばよかった、と後悔させられるボードゲームでした。間違いなく僕のお気に入りボードゲームTOP5には入るゲームです!
また、僕のおすすめのボードゲームについては『皆におすすめしたい!ボードゲームのおすすめランキング』で詳しく紹介しているので、面白いボードゲームを探している方はぜひチェックしてみてください。
▼宝石の煌き(2024年新版)
▼拡張版『宝石の煌めき都市』はこちら
宝石の煌きに合うスリーブ
カードの傷や汚れが気になる方は、スリーブに入れてカードを保護しましょう。
宝石の煌きのカードサイズは「63×88mm」なので、『ホビーベース TCGサイズ・ハード(66×92mm)』ならちょうどいい大きさです。
実際にスリーブに入れた写真がこちらです。
宝石の煌めきにはカードが90枚入っているので、50枚入りのスリーブなら「2袋」あれば足りるようになっています。
2人専用の『宝石の煌きデュエル』
宝石の煌きに新要素が加わって、2人用として絶妙なバランスに生まれ変わったのが『宝石の煌きデュエル』です。
オリジナル版と同じく、手番では「宝石の獲得・カードの購入・カードの予約」を行いますが、大きく違うのは“宝石の取り方”で、宝石トークンが5×5のボード上に配置され、縦・横・斜めで一直線に繋がった宝石3個を取るようになりました。
また、勝利条件が3つになり、相手の狙いや場の状況に応じて、柔軟に対応しなければならないので、悩ましさもアップしています。さらに、新要素の「特権の巻物」や「カードの特殊効果」も加わって、オリジナル版よりもはるかにインタラクションが強くなっています。
ゲーム後半にかけて購買力がグングン上がる気持ちよさはそのままに、より戦略的でより攻撃的に進化しているので、2人でバチバチにやり合いたいという方におすすめです!
詳しくは、別記事の『宝石の煌きデュエルのルール&レビュー』で紹介しています。
宝石の煌めきの『アプリ版』
宝石の煌き(Splendor)は、スマホで遊べるアプリ版もあります。
アプリ版では「CPU戦・オンライン対戦・チャレンジ」という3つのモードで遊べます。一人の空き時間に気軽に遊べるので、宝石の煌きが好きな方におすすめです。
詳しく知りたい方は『アプリ版宝石の煌きの3つのモード紹介』をチェックしてみてください。
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