
『天下鳴動』ボードゲームのルール&レビュー:3つのダイスで全国の城を奪い合う!!

天下鳴動は、「戦国武将となって全国の城を奪い合う」というテーマの陣地取りボードゲームです。
2018年に「ゲームマーケット大賞」を受賞しており、2019年11月にホビージャパンから商品化されました。
今回はボードゲーム『天下鳴動』のルール&レビューを紹介します。
▼天下鳴動(てんかめいどう)
▼天下鳴動に合うスリーブ
商品名 | 天下鳴動 |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 30分 |
対象年齢 | 10歳~ |
ジャンル | 陣地取り |
発売時期 | 2019年11月 |
デザイナー | 与儀新一 |
メーカー | ホビージャパン |
価格 | 2,860円(税込) |
目次
天下鳴動はどんなゲーム?
天下鳴動は、3つのダイスを振って「兵をどこに、何人送るのか」を決めて、各地域で戦力を競い合うゲームです。ゲームの流れは「前半戦」「後半戦」の2つに分かれています。
前半戦では、3つのダイスを振って各国に兵を送りこみます。
他プレイヤーの状況を見ながら「どの地域に送り込むか」「兵の数はどうするか」という悩ましさがあります。
後半戦では、兵の多さで勝敗を競います。
ひとつの地域で勝利すると、隣りの国に「援軍」システムが面白く、援軍がうまく隣国に広がっていくとかなり気持ちいいです。
天下鳴動の『ゲーム準備』
まずは、天下鳴動のゲーム準備からです。
ボードの準備
これが天下鳴動のメインボードです。
線で区切られた「11の地域」に分かれています。
11枚の得点チップを裏向きでシャッフルして、各地域に1枚ずつ置きます。配置が終わったら全てのチップを表向きにします。
チップに書いてある「2~12」までの数字は、このチップを獲得した時の得点です。
カードの準備
ボードの脇に「軍略カード」をランダムに選んで置きます。
カード枚数はプレイヤー人数によって変わります。3人プレイなら4枚です。
コマの準備
各プレイヤーは、自分の色を決めて、「兵コマ」と「プレイヤーマーカー」を受け取ります。
天下鳴動の『ルール』
ここからは、天下鳴動のルールを詳しく紹介していきます。
【前半戦】進軍フェイズ
手番でできることはとてもシンプルで、「①兵の配置」か「②カードの使用(1回のみ)」のどちらかです。
①兵の配置
ダイス3個を振り、好きなように「2個」と「1個」に分けます。
ダイス2個の合計は「兵を送る地域」、残りの1個は「兵の数」を表しています。
好きな組み合わせで分けてOK
例えば、ダイス2個の合計が「8」なら、8のチップが置かれている地域に兵を送ることになります。
そして、その地域に配置する兵の数は、残り1個のダイスの出目で以下のように決まっています。
「サイコロの出目」と「配置する兵の数」
例えば、「3」なら兵コマを2個配置できます。
ちなみに、すでに自分や他人のコマが置かれているマスでも追加で配置することができます。
サイコロは、手番中に1度だけ3個まとめて振りなおすことができます。(1個・2個だけはダメ)
②カードの使用
また、ダイスを振る代わりに、ゲーム中1回だけ「軍略カード」を使うことができます。
まだ使われていない軍略カード1枚を選び、その効果を使用します。カードの効果は「兵コマを移動させる」系がメインです。
たとえば、「山越え」なら、「自分の兵コマ2個を、陸続きで隣り合う国へ移動させる」というもの。
1度使われたカードはその後使用できなくなります。
前半戦終了間際に使いたいけど、ゆっくりしていると目当てのカードが他の人に使われてしまうかもしれません。早い者勝ちなので、タイミングを見極めて使用しましょう。
全ての兵コマがなくなったら「刀」を獲得
手元の兵コマが先になくなった人から順に「刀マークが多いチップ」を受け取っていきます。
刀マークが多いものから取っていく
この刀マークの数が多いほど、合戦フェイズで同点だった時に有利になります。同点になることは多いので、この刀チップはかなり重要です!
前半戦の終了
全プレイヤーが全ての兵を配置したら、後半戦の合戦フェイズに移ります。
全員が兵を置ききったら、いざ合戦へ!
【後半戦】合戦フェイズ
得点チップの数字が小さい地域から順に、勝敗を判定していきます。
最初は「2」のチップがある国からです。
①勝敗を判定
その国にある各プレイヤーの「兵コマ」と「援軍コマ(後述)」の合計数を比べて、コマの数が多い順に「1位」「2位」を決めます。
上の場合、赤3コ、青2コ、黄1コなので、「1位が赤プレイヤー」「2位が青プレイヤー」と判定します。
兵の数が同じ場合は、刀チップのマークが多い人が上位になります。
②得点チップを獲得
1位は「その国に置かれている得点チップ」を獲得します。2位は「1位の半分の得点チップ」をストックから獲得します。
1位がボード上の2点を獲得したら、2位はその半分の1点を獲得できる
③1位は隣国に「援軍」を送る
1位になったプレイヤーだけ、隣り合う国に援軍を送ることができます!
得点チップを獲得した国と隣接する国のうち「自分の兵コマがある国」全てに、援軍コマ(白)2個を配置します。
1位のプレイヤーだけ隣国に援軍コマを追加できる!!
この援軍コマは「自分の兵コマと全く同じもの」として扱います。そのため、自分の援軍であることが分かるように、自分の色のコマに接するように置きましょう。
ここまで終わったら、次に数字の大きいチップの国で、同じように勝敗判定~援軍派遣を行っていきます。
中盤にもなると、各国に援軍がどんどん増えていき、もともとの自分の兵コマが少ない地域でも援軍の数で勝つことができます。
もともとの黄色コマは1個だけど、援軍4個が追加されたおかげで勝利できたの図
後半戦の終了
全ての国で勝敗判定が終わったら、合戦フェイズの終了です。
ゲームの終了
自分が獲得した得点チップを合計します。
獲得した得点チップの合計が最も多いプレイヤーの勝利となります。
天下鳴動に合う『スリーブ』
天下鳴動のカードサイズは「59×91mm」なので、スリーブを付けるなら『ホビーベースのユーロサイズ』がぴったりです。
スリーブを装着した写真
天下鳴動に入っているカードは24枚なので、この50枚入りスリーブが「1袋」あれば足ります。
天下鳴動の『レビュー』
最後に、ボードゲーム『天下鳴動』のレビューを紹介します。
天下鳴動を遊んだ感想
「援軍の連鎖」が気持ちいい!!
天下鳴動の一番好きなところは「援軍が連鎖的に増えていく」ところ!!
怒涛の勢いで援軍がどんどん増えていく様には爽快感があって、狙い通りに決まるととても気持いいです。この援軍システムで、前半戦の戦略がひっくり返ることがよくあり、終了間際で逆転するドラマチックな展開になることもあります!
軽くて「色んな悩ましさ」がある!!
「戦国時代の陣取りゲーム」と聞くと重そうな印象でしたが、実際にやることは「サイコロを振る」か「カードを使う」のどちらかなので、プレイ感はとても軽いです。
ただ、超シンプルだけど、「ダイスをどう分けるか」「カードを使うタイミング」「先に上がって強い刀を取るか」など色んな悩ましさが詰まっています!
個人的に好きなボードゲームのタイプは「簡単に遊べてたくさんのジレンマがあるゲーム」なので、まさに天下鳴動がそれでした!
まとめ:見た目じゃ分からない面白さ!!
天下鳴動、めちゃくちゃ好きです。今年遊んだ中でも屈指のボードゲームです!
終わった後は、コマの置き方やカードの使い方など反省点がたくさん見えてきて、「次こそは!」と止め時が見つからず何度も遊んでしまいます。プレイ感が軽いので、それほど疲れないのもGOODです。
「見た目が地味・渋い」ので初見でテンションが上がりづらいのが難点ですが、一度騙されたと思って遊んでもらいたいゲームです!おすすめ!
▼天下鳴動
▼天下鳴動に合うスリーブ
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