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天下鳴動DELUXEのルール&レビューを徹底紹介

天下鳴動DELUXEのルール&レビュー
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天下鳴動は通常版の時から大好きなゲームだったので、先日発売した『天下鳴動 DELUXE』も即購入しました!

今回は、天下鳴動DELUXEのルール&レビューを詳しく紹介します。

通常版からデラックス版で変わった点、追加された上級ルールについても解説しています。

ゲーム名天下鳴動 DELUXE
プレイ人数2~4人
プレイ時間30分
対象年齢10歳~
発売時期2023年12月
デザイナー与儀新一
アートヤマモトマサアキ
出版社ホビージャパン
価格4,290円(税込)
関連ページホビージャパン公式ページ

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目次

天下鳴動 DELUXEはどんなゲーム?

天下鳴動 DELUXEは、プレイヤーが戦国武将となって、日本全国の城を取り合うという陣取りボードゲームです。

このゲームの独特な点は、3個のサイコロを振って2組に分けることで「兵を送る国」と「兵の数」を決めるところ。3つの出目をどのように割り振るのかで戦況が変わるので、めちゃくちゃ悩ましいです。

天下鳴動DELUXE|ボードゲーム

そして、天下鳴動の醍醐味は、自軍が連鎖的に増えていく援軍システムです。ひとつの地域で勝利すると、隣接する地域に援軍を送ることができます。計画通りに勢力を拡大できた時には爽快感があってかなり気持ちいいです。

また、慣れてきたら武将コマ&武将カードを追加することで、より戦略的なゲームを楽しめます。ダイス運と戦略性のバランスが絶妙で、中量級ボードゲームの中では屈指のお気に入りです。

豪華内容で新ルールが追加されたデラックス版

天下鳴動DELUXEと天下鳴動通常版

天下鳴動 DELUXEは、ホビージャパンから2019年に発売された『天下鳴動』のデラックス版です。

地図や兵コマ、チップなどのコンポーネントがグレードアップしています。

デラックス版と通常版の比較

スクロールできます
地図
地図|天下鳴動DELUXEと通常版の違い
兵コマ
兵コマ|天下鳴動DELUXEと通常版の違い
城チップ
城チップ|天下鳴動DELUXEと通常版の違い
刀チップ
刀チップ|天下鳴動DELUXEと通常版の違い

通常版は見た目が地味でしたが、天下鳴動DELUXEでは各パーツが渋くてカッコいいデザインになっています。

また、天下鳴動 DELUXEの目玉は、通常版にはなかった「武将コマ」と「武将カード」です。

武将コマ

武将コマ|天下鳴動DELUXE

武将カード

武将カード①|天下鳴動DELUXEと通常版の違い
武将カード②|天下鳴動DELUXEと通常版の違い

武将カードには、上杉謙信や織田信長、武田信玄、毛利元就などの有名な武将が描かれています。

ゲーム準備段階で1人の武将を選び、各武将が持つ固有能力を使うことができます。

武将コマや武将カードを使う上級ルールは、記事後半で紹介しています。

天下鳴動 DELUXEの内容物

天下鳴動 DELUXEの内容物は以下の通り。

スクロールできます

スクロールできます
地図
地図|天下鳴動DELUXE
その他のコンポーネント
コンポーネント|天下鳴動DELUXE
武将コマ&武将カード
武将コマ&武将カード|天下鳴動DELUXE

《内容物》
地図1枚 / 兵コマ72個 / 援軍コマ30個 / 軍略カード12枚 / サイコロ12個 / 城チップ(大)11枚 / 城チップ(小)11枚 / 刀チップ4枚 / 武将コマ4個 / 武将カード6枚

天下鳴動 DELUXEのゲーム準備

まずは、天下鳴動 DELUXEのゲーム準備からです。

城チップ(大)をシャッフルして、地図上の枠の中にランダムに配置します。

城チップをランダムに配置する|天下鳴動DELUXE
2~12の城チップをランダム配置

軍略カードをシャッフルして、プレイ人数に応じた枚数を表向きにして場に並べます。(4人プレイなら5枚)

軍略カードを並べる|天下鳴動DELUXE

また、地図の脇に、城チップ(小)・刀チップ・援軍コマを置いておきます。

各プレイヤーは1色の「兵コマ18個」と「サイコロ3個」を手元に置きます。

兵コマとサイコロを受け取る|天下鳴動DELUXE

これで、天下鳴動 DELUXEのゲーム準備完了です。

天下鳴動 DELUXEのルール

ゲーム準備完了|天下鳴動DELUXE

天下鳴動 DELUXEのルール・遊び方を紹介します。

ゲームの進行は、前半戦の『進軍フェイズ』と、後半戦の『合戦フェイズ』に分かれています。

A. 進軍フェイズ

天下鳴動の前半戦:進軍フェイズ

手番がきたら、「①兵コマを配置する」か「②軍略カードを使う」のどちらかを行います。

①兵コマを配置する

自分のサイコロ3個を振ります。

サイコロを3個振る|天下鳴動DELUXE

数字が気に入らなければ、手番中に1回だけ3個まとめて振りなおせます。(1個だけ・2個だけの振りなおしは不可)

サイコロを好きな組み合わせで、2個と1個に分けます。

サイコロ2個の合計は「兵を送る国」サイコロ1個は「兵の数」を表しています。

サイコロを2個と1個に分ける|天下鳴動DELUXE

例えば、サイコロを「2・6」と「5」に分けたとします。

サイコロ2個の合計は「2+6=8」なので、8の城チップ(大)がある国に兵を送り込めます。

8の城チップの国に兵を送り込む|天下鳴動DELUXE

兵の数は、サイコロ1個の出目で決まります。

出目と兵コマの数は以下の通り。

出目と兵コマの数|天下鳴動DELUXE
  • 出目1・2⇒兵コマ1個
  • 出目3・4⇒兵コマ2個
  • 出目5・6⇒兵コマ3個

サイコロ1個の出目が「5」なら、兵コマの数は3個です。

8の国に兵コマ3個を配置します。

8の国に兵コマ3個を配置する|天下鳴動DELUXE

上のように、既に他のプレイヤーや自分の兵コマがあっても、追加で配置できます。

②軍略カードを使う

各プレイヤーは、サイコロを振る代わりに、ゲーム中に1回だけ軍略カードを使えます。

場の軍略カードから1枚選び、その効果をすぐに使用します。

例えば、囮(おとり)というカード。

軍略カードの囮|天下鳴動DELUXE

囮は「同じ国にある自分の兵コマ1個と他のプレイヤーの兵コマ2個を、隣の国へ移動させる」という効果。

自分の兵コマ1個と他人の兵コマ2個を隣国へ移動させる|天下鳴動DELUXE

使用済みのカードはその後使用できなくなります。

また、いずれかのプレイヤーの手元の兵コマがなくなったら、全プレイヤーは軍略カードの使用ができなくなります。

はとまめ

ゆっくりしていると目当てのカードが他の人に使われてしまうかもしれません。早い者勝ちなので、タイミングを見極めて使用しましょう。

③兵コマがなくなったら刀チップを獲得

手元の兵コマを全て配置したら、場にある刀チップの中から刀マークが最も多いチップを1枚獲得します。

刀チップを獲得する|天下鳴動DELUXE

4人プレイなら「4本・3本・2本・1本」の刀チップがあるので、最初に兵コマがなくなった人は「4本の刀チップ」、最後に兵コマがなくなった人は「1本の刀チップ」を獲得します。

刀チップをもらった人は、それ以降の手番は飛ばされます。

はとまめ

刀マークが多いほど合戦フェイズで同点だった時に有利になるので、早めに兵コマを全て配置するのも重要です!

④進軍フェイズの終了

全プレイヤーが全ての兵コマを配置し終えたら、進軍フェイズの終了です。

進軍フェイズの終了|天下鳴動DELUXE

「B. 合戦フェイズ」に進みます。

B. 合戦フェイズ

天下鳴動の後半戦:合戦フェイズ

城チップ(大)の数字が小さい順(2⇒12)に1国ずつ、勝者を判定していきます。

最初は「2」の国から判定します。

⑤兵力の大きさで1位と2位を決める

その国にある自分の「兵コマ」と「援軍コマ(※後述)」の合計数が自分の兵力です。

各プレイヤーの兵力(合計数)を比べて、1位と2位を決めます。

例えば、黒3個・青4個・赤1個なら、「1位が青プレイヤー」「2位が黒プレイヤー」になります。

兵力の大きさで1位と2位を決める|天下鳴動DELUXE

兵力が同じ場合は、刀チップの刀マークが多い方が上位となります。

⑥城チップを獲得する

1位のプレイヤーは、その国の城チップ(大)を獲得します。

2位のプレイヤーは、1位の半分の城チップ(小)を獲得します。

例えば、1位が6点の城チップを獲得したら、2位は3点の城チップを獲得します。

1位と2位が城チップを獲得する|天下鳴動DELUXE

⑦援軍を派遣する

1位になったプレイヤーは、隣国に援軍を派遣できます。

得点チップを獲得した国と隣接する国のうち、自分の兵コマがある各国に援軍コマ(白)を配置します。(3・4人プレイなら2個、2人プレイの場合は1個)

援軍を派遣する|天下鳴動DELUXE

援軍コマは「自分の兵コマと全く同じもの」として扱います。自分の援軍であることが分かるように、自分の色のコマに接するように置きましょう。

各国で⑤~⑦の処理を繰り返します。

終盤になると、各国に援軍がどんどん増えていき、もともとの自分の兵コマが少ない地域でも援軍の数で勝つことができたりします。

援軍の数で勝てるようになる|天下鳴動DELUXE

⑧合戦フェイズの終了

最後の「12」の国まで判定を終えたら、合戦フェイズ終了です。

ゲームの終了

獲得した城チップの合計点が最も高いプレイヤーの勝利です。

城チップの合計点が一番高い人の勝ち|天下鳴動DELUXE

同点の場合は、刀チップの刀マークが多いプレイヤーの勝ちとなります。

天下鳴動 DELUXEの上級ルール

デラックス版の『天下鳴動 DELUXE』から追加された上級ルールを紹介します。

①武将を選ぶ

ゲーム準備段階で、自分の兵コマ2個を箱に戻し、代わりに武将コマ1個を受け取ります。

兵コマ2個戻し、武将コマ1個を受け取る|天下鳴動DELUXEの上級ルール

武将カードをシャッフルして、場に並べます。(4人プレイなら5枚)

武将カードを並べる|天下鳴動DELUXEの上級ルール

各プレイヤーは順番に武将カードを1枚を選んで、自分の武将にします。

②武将コマは兵力2個分

武将コマは進軍フェイズでは1個の兵コマとして扱いますが、合戦フェイズでは兵コマ2個分の兵力があります。

武将コマは兵力2個分|天下鳴動DELUXEの上級ルール

武将コマをどの手番で配置するかは自由です。

③武将カードを使う

進軍フェイズの手番では「①兵コマを配置する」「②軍略カードを使う」に加えて「③武将カードを使う」が追加されます。

武将カードはゲーム中に1回のみ使用可能で、そのカードの効果をすぐに使用して、使用後は裏返します。

例えば、武田信玄のカードがこちら。

武田信玄|天下鳴動DELUXEの武将カード

効果は、「自分の武将コマがある国の、他のプレイヤー1人の兵コマを3個まで隣り合う国(複数可)へ移動させる」というもの。

他人の兵コマを3個まで隣国に移動させる|天下鳴動DELUXEの武将カード

武将カードは、軍略カード同様に、誰かの手元の兵コマ(武将コマ含む)が全てなくなったら、使用不可になります。

はとまめ

武将カードの効果範囲は武将コマがある国に限定されますが、その効果は絶大です!

天下鳴動 DELUXEのレビュー

実際に天下鳴動 DELUXEを遊んだ感想をレビューします。

随所にある悩ましさ

天下鳴動DELUXE

天下鳴動は通常版の時からめちゃくちゃ好きで、これまで遊んだ中でも屈指のお気に入りボードゲームです。

天下鳴動の面白い点は、3つのダイスを2組に分けることで「送り込む国」と「兵の人数」を決めるという斬新なシステム。

3個の出目を2個と1個に分けるだけですが、これがとても悩ましい。より大きな戦果を上げるにはどこに兵を送ればいいのか、確実に1位になるためにさらなる兵を送り込むのか、援軍を見越して色んな国に兵を派遣させたほうがいいのか、など様々なことを考えます。

サイコロの運要素は大きいですが、出目をどう使うかがプレイヤーの腕の見せ所です。

さらに悩ましいのが、軍略カードを使うタイミング。軍略カードは1回しか使えない分、効果は強力!カード1枚で順位をひっくり返すこともできます。

ただ、誰かが使ったカードは使用不可になるので、自分が狙っていたカードを直前で他の人に使われて「今使おうと思ってたのに!」となることも…。他のプレイヤーに先を越されないように、カードを使うタイミングを見極めるのも重要です。

また、天下鳴動は、人によって性格が出やすいゲームでもあります。他のプレイヤーと1国をバチバチに取り合う人もいれば、その裏でしたたかに領土を広げていく人もいます。僕は前者を将軍タイプ、後者を軍師タイプと呼んでいます(笑)。このような立ち回りができるのも戦国ゲームらしくてGOODです。

援軍システムが気持ちいい!

ボードゲーム|天下鳴動DELUXE

そして、天下鳴動の一番好きなところは、合戦フェイズで援軍が連鎖的に増えていくところ。

合戦フェイズに入るとプレイヤーが判断することは何もないのですが、援軍が怒涛の勢いで増えていく様には爽快感があって、狙い通りに順位をひっくり返せるとすごく気持いいです!

この援軍システムのおかげで、劣勢を覆えすようなドラマチックな展開になることもあってかなり盛り上がります。

デラックス版の良さ

天下鳴動DELUXEの武将カード

両方持っている身からデラックス版の良さを語ると、まずは見た目です。

天下鳴動(通常版)の見た目はかなり地味だったので、初見の人の反応がいまいちでテンションが上がりづらかったのが難点でした…。正直なところ、戦国要素が好きな人以外には薦めづらかったです。

ただ、デラックス版では「地味」から「渋カッコいい」にアップグレードされました。地図やコマ、チップ類の見た目が良くなり、さらに武将カードが良い味を出してくれています。見た目がカッコよくなったことで、ボードゲーム会で初めて遊ぶ人がいるときもかなり取り出しやすくなったと思います。

そして、デラックス版から新たに追加された『武将ルール』。

武将カードの効果範囲は武将コマがある国の近辺に限定させるけど、その効果は絶大です。そのため、武将コマをどこに配置するのかはかなり大事なポイントになっています。この武将ルールは、戦略要素が増える&リプレイ性も高まるので、個人的にはとても良いアップデートでした。

今後も通常版が生産させるのかは分かりませんが、これから購入するなら断然『天下鳴動DELUXE』をおすすめします。

まとめ:天下鳴動 DELUXEの評価

最後に、天下鳴動 DELUXEの感想&評価をまとめます。

天下鳴動 DELUXE
総合評価
( 5 )
メリット
  • 運と戦略要素のバランスがいい
  • サイコロを2組に分ける悩ましさ
  • 援軍がどんどん増えるのが気持ちいい
  • 見た目が渋くてカッコよくなった
  • 武将カード追加で、戦略性・リプレイ性が高まった
デメリット
  • バチバチ取り合うのが苦手な人には向かない

以上が、天下鳴動DELUXEのルール&レビューでした。

「戦国時代がテーマの陣取りゲーム」と聞くと重そうな印象ですが、実際にやることは「サイコロを振る」か「カードを使う」のどちらかなので、プレイ感はとても軽いです。

ただ、超シンプルだけど、「ダイスをどう分けるか」「カードを使うタイミング」「先に上がって強い刀を取るか」など色んな悩ましさが詰まっています。

終わった後は、コマの置き方やカードの使い方など反省点がたくさん見えてきて、「次こそは!」と止め時が見つからず何度も遊んでしまいます。プレイ感が軽いので、2回・3回とプレイしやすいのも良いところです。

最後にデメリットにも挙げましたが、天下鳴動DELUXEは国を取り合うので、意外とバチバチした戦いになります。誰かが1位の国を狙って獲りに行ったりすることもよくあるので、かなり攻撃的なゲーム性です。そういったゲーム性が苦手な人もいると思いますが、友達とバチバチに競って遊びたい方に本当におすすめできるボードゲームです。

個人的には、中量級ボードゲームの中ではトップクラスで気に入っています。

また、天下鳴動にも面白いボードゲームはたくさんあります。僕のおすすめのボードゲームについては『ボードゲームのおすすめランキング』で詳しく紹介しているので、興味がある方はこちらもチェックしてみてください。

天下鳴動 DELUXEに合うスリーブ

天下鳴動DELUXEには、以下の2種類のカードサイズがあります。

軍略カードに合うスリーブ

軍略カードのカードサイズは、63㎜×88㎜です。

軍略カードのサイズ|天下鳴動DELUXE

軍略カードのサイズには『ホビーベース TCGサイズスリーブ ハードタイプ(91.5×66㎜)』がちょうどいい大きさです。

軍略カードをスリーブに入れた画像|天下鳴動DELUXE

【ハードタイプ】
66×91.5㎜ / 50枚入り

武将カードに合うスリーブ

武将カードのカードサイズは、79㎜×120㎜です。

武将カードのサイズ|天下鳴動DELUXE

武将カードのサイズには『ホビーベース ラージユーロサイズ ハードタイプ(82×124㎜)』がちょうどいい大きさです。

武将カードをスリーブに入れた画像|天下鳴動DELUXE

【ハードタイプ】
82×124㎜ / 50枚入り

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