ドミニオンを徹底紹介!デッキ構築ジャンルを築いた名作ボードゲーム
ドミニオンは「銅貨などで好きなカードを購入して、自分のデッキを強化していく」デッキ構築型ボードゲームです。
2008年に海外で発売され、「ドイツ年間ゲーム大賞2009」の大賞を受賞し、デッキ構築というジャンルを築いた作品とも言われています。
今回はボードゲーム『ドミニオン』のルールからレビュー評価まで詳しく紹介していきます。
▼ドミニオン 基本セット(第二版)
ゲーム名 | ドミニオン |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 30分 |
対象年齢 | 8歳~ |
ジャンル | デッキ構築、拡大再生産 |
発売時期 | 2009年 |
デザイナー | ドナルド・X・ヴァッカリーノ |
日本語版販売 | ホビージャパン |
関連ページ | ・ホビージャパン公式ページ ・BoardGameGeek |
▽ドミニオン拡張のおすすめはこちら
ドミニオンはどんなボードゲーム?
ドミニオンは、お金で好きなカードを購入して、自分のデッキを強化していくというカードゲームです。ドイツ年間ゲーム大賞2009をはじめ世界中で様々な賞を受賞し、デッキ構築というジャンルを築いた作品と言われています。
最初はみんな同じ10枚のデッキですが、コインを払って新しいカードを購入していくことで「お金が豊富なデッキ」「アクションカードばかりのデッキ」「妨害系が多いデッキ」など様々なデッキが出来上がります。
最終的にはデッキに勝利点カードがたくさん入っている人の勝ちとなりますが、勝利点カードを手に入れるとデッキが弱体化してしまうといったジレンマがあるので、勝利点カードを集め始めるタイミングが重要です。
どんなデッキにするのか悩みながらプレイするのが楽しくて、狙い通りのコンボが繋がった時の快感がクセになります。一時期、アナログゲームで遊ぶときの締めは毎回「ドミニオン」という時期があったくらいです。思い出補正もありますが、個人的にはボードゲームの最高傑作と思っているくらい大好きなゲームです!
ドミニオンのカードの種類
まずは、ドミニオンで基本となるカード3種類を紹介します。
①財宝カード
財宝カードは「カードを購入する時に使うコイン」です。
銅貨は「1コイン分」、銀貨は「2コイン分」、金貨は「3コイン分」の価値があります。このコインを支払うことで、新しいカードを購入できます。
②勝利点カード
勝利点カードは、ゲーム中は何の役にも立ちませんが、ゲーム終了時に最もたくさんの勝利点を持っている人の勝ちとなります。
「屋敷:1点」「公領:3点」「属州:6点」の3種類があります。
③アクションカード
3つ目は、特殊効果のある「アクションカード」。
詳しくは記事後半で書きますが、「カードの購入回数を増やす」「相手を攻撃する」など様々な効果があります。
狙い通りにアクションカードでコンボを決めた時の気持ちよさといったら…アクションカードはドミニオンの醍醐味でもあります!
ドミニオンのゲーム準備
①カードのセッティング
まずは、下の画像のように、カードをセッティングします。
「財宝カード」「アクションカード」「勝利点カード」を並べました。
ちなみにアクションカードは全部で20種類以上あり、その中から今回使う「10種類」を選んで始めます。
②山札から5枚引く
最初のデッキは全員同じで、「銅貨(1コイン):7枚」と「屋敷(勝利点1):3枚」の計10枚です。
この10枚のカードが「最初の山札」となります。
これらのカードをよくシャッフルして、手札を5枚引きます。
これで、準備完了です。
ドミニオンのルール
ここから、ボードゲーム『ドミニオン』のルール・遊び方を紹介します。
手番でやることは3つだけ
手番でやることは以下の3つです。
ただし、「A. アクションカードを使う」は、アクションカードを持っていない序盤は飛ばすので、最初は「B」「C」だけ行います。
B. カードの購入
序盤はアクションカードを持っていないので、「B. カードの購入」からです。
自分の手番では、場からカードを「1枚」だけ購入できます。
まずは、手札に「何コインあるのか」を確認します。
上の場合は、手札に1コインが3枚あるので、「3コイン分の買い物」ができます。
購入できるカードは、先ほどテーブルにセッティングしたカード全てです。必要なコインさえ払えば「財宝カード」でも「アクションカード」でも「勝利点カード」でも買えます。
カードを購入する時は、カードの左下に書かれている「コスト分のお金」を支払います。
上の「村」というアクションカードなら「コストが3コイン」なので、手札の3コインを捨て札にすることで購入できます。
そして、購入したカードも、すぐに山札に加えるのではなく、まずは自分の「捨て札」にします。
C. 手札を捨て、山札から5枚引く
買い物が終わったら、残った手札をすべて捨てます。
この時点での自分の捨て札は以下のような状況。
上の通り、「支払った財宝カード」「購入したカード」「残った手札」は全て捨て札になっています。
手札を捨てたら、新たに山札からカードを5枚引きます。
これで、手番終了です。
山札がなくなったら、捨て札を新たな山札にする
最初の山札は10枚しかないので、手番ごとに5枚ずつ引くとすぐに山札がなくなってしまいます。
山札がなくなったら、捨て札をシャッフルして新しい山札にします。ここがこのゲームの肝です!!
捨て札には購入したカードが入っているので、これを新たな山札にすることで、さっきよりも強いデッキになっています!
この新しい山札から手札を引くことで、購入したカードが手札に入ってきます。
このように、捨て札から新しい山札を作ることで、購入したカードが入った山札になるので、どんどんデッキが強くなっていくのです!
このデッキが強くなる仕組みをまとめると…
という感じで、どんどんとデッキがパワーアップしていきます。最初は10枚だけだったデッキも、15枚、20枚…と増えていきます。
A. アクションカードを使う
ゲームが進んで、手札にアクションカードがあれば手番の最初に「A. アクションカードを使う」ことができます。(1回)
このアクションカードには「カードを引く」「他のプレイヤーを攻撃する」など様々な効果があるので、その一部を紹介します。
①「カードを引く」系
まずは、「カードを引く」という効果。
上の「鍛冶屋」というカードなら、「カードを3枚引く」というかなり強力な効果。
カードを引くことで手札にコインが増えれば、買い物でより高コストで強力なカードを手に入れることができます。
②「購入回数が増える」系
基本的に「買い物は手番中に1回」しかできませんが、アクション効果によって購入回数を増やすことができます。
上の「木こり」というカードには「+1 カード購入」と書かれているので、カード購入時に2枚買うことができるようになります。
③「アクション回数が増える」系
また、アクションも「手番中に1回」しかできませんが、カード効果によって「アクション回数を増やす」こともできます。
カードに「+1アクション」と書かれていれば「アクションカードをさらに1枚出す」ことができますし、「+2アクション」と書かれていれば「アクションカードをさらに2枚出す」ことができます。
アクションカードを2枚、3枚、4枚…と続けて出して、強力なコンボを決まった時は快感です!
④「攻撃」系
他のプレイヤーに影響を及ぼす攻撃的なカードもあります。
例えば、「民兵」というカードなら「他のプレイヤーは手札が3枚になるまで捨て札にしなければならない」という攻撃的な効果です。
⑤「防御」系
攻撃的なカードがあるなら、それを防ぐための「防御系」カードもあります。
下の「堀」というカードを手札から出せば、他プレイヤーからの攻撃カードの影響を受けなくなります。
ゲーム終盤ではデッキが充実
ここまで解説した通り、手番の度に「買い物」をするので、ゲーム終盤では「高価な財宝カード」や「強力なアクションカード」などがデッキの中に増えていきます。
最終的に勝利点の多い人が勝ちなので、中盤~後半にかけて「勝利点カード6点」を積極的に狙っていきましょう。(コスト8とかなり高いです)
ゲームの終了
ゲームの終了条件は2つです。
最も高い勝利点カードの「属州カード(6点)」がすべてなくなるか、いずれか3種類のカードが全てなくなればゲーム終了となります。
得点計算
最後に、自分のデッキにある勝利点カードの点数を合計して、最も高い人の勝ちとなります。
▼ドミニオン 基本セット(第二版)
ドミニオンのレビュー
最後に、ドミニオンのボードゲームレビューをまとめます。
ドミニオンを遊んだ感想
だんだん強くなっていく面白さ
ドミニオンは、ゲームが進んで自分のカードが増えてくると「デッキが成長している充実感・満足感」を感じられて、終盤に近づくほど楽しくなってきます!
瞬間的な盛り上がりはあまりないですが、このジワジワくる面白さが好きです。
ソロプレイ感はたしかに強いが…
ドミニオンのレビューを読んでいると「ソロプレイ感が強い」と書かれていますが、気にしたことはありませんでした。というのは、プレイ中は「どういうデッキにするか」「どんなコンボを狙うか」ということを考えるのが楽しすぎるからだと思います。
ただ、言われてみれば「ひたすら自分のデッキ構築をする」「他人に干渉するカードが少ない」ので、たしかにソロ感が強いのかもしれません。気になる人は、拡張セットを追加することで他人に干渉するカードが増えるので、ソロ感が解消していくと思います。
初心者には少し敷居が高い
ドミニオンは、ボードゲーム初心者からすると大量のカードに「うわぁ…」と拒否感を感じたり、「カード内容を把握しておかなければならない」のが面倒に感じたりして、少し敷居の高さがあります。
そのため、遊ぶなら軽量級ゲームを数回遊んで「これからボードゲームをガッツリやっていきたい」という脱初心者の時期におすすめなボードゲームだと思います。
また、「経験者と差がでやすい」ということもあり、できれば初見同士で遊べるととても楽しめます。経験者の中に1人初見で飛び込むのは危険なので、その場合はドミニオンオンラインで予習しておきましょう。
ドミニオン:基本セット(第二版)
ドミニオンに合うスリーブ
ドミニオンはとてもカードが多く、シャッフル回数も多いので、スリーブ必須です。
ドミニオンのカードサイズは「59mm×91mm」なので、『ホビーベース ユーロサイズ・ハード(61mm×94mm)』がぴったりです。
実際にスリーブに入れた写真
上の通り、ドミニオンのカードにちょうどいい大きさとなっています。ホビーベースのスリーブは、ハードタイプの中でも特に強度があるのでおすすめです。
ドミニオン第二版には「500枚」のカードが入っているので、この50枚入りスリーブが「10セット」必要となります。
▼詳しくはこちらでまとめています。
ドミニオンの収納
ドミニオンの外箱はかなり大きいです…。
あまりに大きいので収納スペースを取ってしまいますし、持ち運びする場合も大変です。拡張版も揃えると凄いことになります…。
そのため、僕は「ストレイジボックス」や「デッキケース」にドミニオンのカードをいれています。その一部がこちら↓
このようなボックスに入れて重ねておくと、かなりコンパクトになるので収納も楽ちんです。
※下記の記事で、「カードのまとめ方」や「収納方法」を詳しく紹介しているので、収納スペースに困っている人は参考にしてみてください。
ドミニオンの拡張シリーズ
ドミニオンは、その人気から拡張シリーズの数がびっくりするくらい多いです!
現在、ドミニオンの拡張版は全部で15種類もあります。
- 拡張1弾『陰謀 第二版』
- 拡張2弾『海辺 第二版』
- 拡張3弾『錬金術』
- 拡張4弾『繁栄 第二版』
- 拡張5弾『収穫祭』
- 拡張6弾『異郷 第二版』
- 拡張7弾『暗黒時代』
- 拡張8弾『ギルド』
- 拡張9弾『冒険』
- 拡張10弾『帝国』
- 拡張11弾『夜想曲』
- 拡張12弾『ルネサンス』
- 拡張13弾『移動動物園』
- 拡張14弾『同盟』
- 拡張15弾『略奪』
あまりに種類が多いので、ドミニオン初心者の方からすると「最初に遊ぶ拡張はどれがいいのか分からない…」と悩んでしまうことも多いはず。
そこで、「ドミニオン初心者におすすめの拡張5選」をまとめたので、拡張も気になっている方はぜひチェックしてみてください。
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