無言で協力!? ザ・マインドのルール&レビューを徹底紹介
ザ・マインド(The Mind)は、「コミュニケーション禁止の中、協力して数字カードを小さい順に出していく」というカードゲームです。
2018年にドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた作品で、2018年11月にアークライトから日本語版が発売しました。
今回は、無言で協力するという異色のカードゲーム『ザ・マインド(The Mind)』のルール&レビューを紹介します。
▼ザ・マインド
▼ザ・マインドに合うスリーブ
商品名 | ザ・マインド |
---|---|
プレイ人数 | 2-4人 |
プレイ時間 | 20分 |
対象年齢 | 8歳以上 |
ジャンル | 協力系 |
発売時期 | 2018年 |
デザイナー | Wolfgang Warsch |
販売元 | アークライト |
▽ザ・マインド エクストリームの紹介記事
ザ・マインドはどんなボードゲーム?
ザ・マインドは「数字カードを小さい順に出していき、全員の手札を出し切ることを目指す」協力系カードゲームです。
このゲームの一番の特徴は『コミュニケーション禁止』というルール!
お喋りもジェスチャーもできない中で、一番のヒントになるのは「時間経過」です。
他のプレイヤーがカードを出す様子がないと、「まだカードを出さないということは数字が大きいのかな…じゃあ自分が一番小さいのかも!」というように予想してカードを出していきます。
このように、「無言でお互いのカードを予測する」という珍しい協力ゲームです。
ザ・マインドの内容物
ザ・マインドに入っているものがこちら。
《内容物》
1~100の数字カード / レベルカード / ヒットポイントカード / 手裏剣カード
ザ・マインドを遊ぶ『準備』
テーブルに「レベルカード」「ヒットポイントカード」「手裏剣カード」を置きます。(枚数はプレイ人数に応じて変わります)
レベルカードは、上から「レベル1、レベル2、レベル3…」の順に重ねておきます。
そして、数字カード(1~100)の山札から手札を1枚引きます。
カードの内容は他の人に見えないように持ちましょう。
ザ・マインドの『ルール』
ここからは、ザ・マインドのルール・遊び方を「3人プレイ」を例にして紹介していきます。
【重要】ザ・マインドの禁止ルール
まずは、ザ・マインドで一番大事なルールをお伝えします。
それは、「お喋り・ジェスチャー禁止」ということ!
自分の数字を言葉で伝えたり、身振り・手振りで数字を表現するのはアウトです。
言葉やジェスチャーを使わずに、相手の持っているカードの大きさを察知しなければなりません。
数字カードを小さい順に出す
このゲームでは「全員が協力して手札を出し切ること」を目指します。
手札を出す時のルールは「数字の小さい順に出すこと」です。
誰からカードを出してもOKなので、「自分の数字が一番小さい」と思う人から順にカードを出します。
例えば、3人プレイで、それぞれが「22」「53」「89」を持っていた場合、「22⇒53⇒89」の順に出せたらレベル1クリアです。
どうやってお互いの数字を察知するのか?
どうやってお互いの数字の大きさを察知するのかというと「カードを出そうとするタイミング」です。
1に近い小さな数字を持っている人はすぐにカードを出そうとしますし、100に近い大きな数字を持っている人は序盤にはカードを出そうとはしないでしょう。
各プレイヤーが「22・53・89」を持っている場合、「22」の人は、他の2人が全くカードを出す動きがないので、「他の2人は数字が大きいのではないか」と推測できます。
最初は難しいかもしれませんが、少しずつ「この数字の大きさならどのくらい待てばいいのか」が分かってきます。
このように、ザ・マインドは「数字の大きさ」と「時間経過」の感覚を共有できるかが重要なカードゲームです。
全て出しきったら、次のレベルに挑戦!!
全員の手札がなくなったら、レベルクリアです!
次のレベルカードを一番上にして、全ての数字カードを集めて新たな山札を作ります。
そして、手札を配る枚数は「次に挑戦するレベルの数と同じ枚数」です。
「レベル3なら3枚」「レベル4なら4枚」とレベルが1上がるごとに手札が1枚ずつ増えていきます。
失敗したらヒットポイントが減る
もし、自分の手札よりも大きい数字が先に場に出されてしまったら、すぐに「ストップ」をかけます。
カードの出し方に失敗したので、ヒットポイントカードを1枚減らします。(出せなくなったカードも公開して除外する)
ヒットポイントカードが全てなくなってしまったら「プレイヤーの敗北」になります。
お助けアイテム「手裏剣カード」
場に手裏剣カードがあれば、どのタイミングでも使うことができます。
手裏剣カードを使うと、各プレイヤーは「手札にある最も低い数字カード1枚を公開して捨てる」ことができます。
これを使うことで手札を減らせる上に、最低だった数字が分かるのでお互いの手札を予想しやすくなります。
使用した手裏剣カードを除外したら、ゲームを再開します。
手裏剣カードやヒットポイントカードは、レベルクリア時に回復することがあります。
ゲームの終了
最後のレベルをクリアしたらゲーム終了で、「プレイヤーの勝利」となります。
難易度が高いエクストリーム版
ザ・マインドには、より難易度が上がった『ザ・マインド エクストリーム』があります。原版は2019年に発売され、日本語版は2020年6月に発売されました。
エクストリーム版には「昇順以外にも降順の場がある」「ブラインドモードがある」などの新しい要素があり、より難しくなっています。
ザ・マインドが好きな人やザ・マインドをクリアした人は、上級者版の『ザ・マインド エクストリーム』を遊んでみてください。
▽ザ・マインド エクストリームの紹介記事
ザ・マインドに合うスリーブ
ザ・マインドのカードサイズは「91×59mm」なので、『ホビーベース ユーロサイズスリーブ』がぴったりの大きさです。
ザ・マインドにはカード枚数が120枚のカードが入っているので、この50枚入りスリーブが3袋あれば足ります。
ザ・マインドを遊んだ感想
最後に、カードゲーム『ザ・マインド』を遊んだ感想をレビューします。
クリアできた時の達成感が気持ちいい!
「小さい数字から出していくだけ」と遊び方はすごく簡単だけど、クリアするのは難しい!
序盤はなかなかうまくいかずにもどかしい展開になりがちですが、だんだんと皆の息があってくるのが分かります。そして、何度も失敗しながらも高レベルをクリアできたときの達成感がめちゃくちゃ気持ちよくて、1つレベルをクリアする度にハイタッチして盛り上がります!難しいけど病み付きになってしまうゲームです。
「表情・仕草はアリ」くらいでゆる~く遊ぶ
本来は「時間経過」から他の人の数字を予想するというのがガチな遊び方ですが、自分が遊ぶ時は「目で訴える」「カードを置く」「カードを前に出して”出すよ”という意思表示をする」くらいはアリにしています。ザ・マインドは難易度が本当に高いので、このくらいマイルドにしても十分遊び応えがあります!
ザ・マインドは5人でもできる!
ザ・マインドの公式のプレイ人数は「2-4人」となっていますが、5人でも普通に遊べました!5人・6人と人数が増えると難易度が上がりますが、「レベル7までにする」「ライフを5から始める」など調整すれば問題なく遊べます。
(twitterで「ザ・マインド13人プレイ」というツイートを見かけたので、工夫次第では大人数で遊べるようです)
まとめ:「無言で協力」が面白い!!
以上が、カードゲーム『ザ・マインド』のレビューでした。
「みんなで成長しているような感覚」と「クリアした時の達成感」が気持ちよくて、自然とみんなでハイタッチしてしてしまいます。個人的には超好きなボードゲームです。「無言で協力」というするという珍しいタイプなので、まだ遊んでいない方はぜひ一度遊んでみてください。
▼ザ・マインド
▼ザ・マインドに合うスリーブ
▼ザ・マインド エクストリーム
▽ザ・マインド エクストリームの紹介記事
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