ドラフトザウルスのルール&レビュー|ドラフトして人気の恐竜動物園を作るゲーム
ドラフトザウルス(Draftsaurus)は、恐竜をドラフトして人気の恐竜動物園を作るというドラフト系ボードゲームです。
フランスゲーム大賞2020にもノミネートされた作品で、Jelly Jelly Gamesから日本語版の発売が決まっています。
今回は、ドラフトザウルスのルール&レビューを紹介します。
商品名 | ドラフトザウルス |
---|---|
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 15分 |
対象年齢 | 8歳~ |
ジャンル | ドラフト系 |
発売時期 | 2019年 |
デザイナー | Antoine Bauza Corentin Lebrat Ludovic Maublanc |
ドラフトザウルスはどんなゲーム?
恐竜をドラフトして、人気の動物園を作ろう!
ドラフトザウルスは、恐竜を集めて、どこよりも素晴らしい恐竜動物園を作ろうというテーマのボードゲームです。
ドラフトザウルスというタイトルの通り、このゲームのジャンルは「ドラフト」です。全員同時に複数の恐竜コマから好きなものを1つ選び、余った恐竜を隣の人に渡すことを繰り返します。
そして、選んだ恐竜は、ダイスを振って決められたエリアのいずれかのケージ(檻)に配置していきます。
最終的に出来上がった恐竜動物園の状態で点数をつけて、最も点数の高い人の勝利です。
Jelly Jelly GAMEから日本語版が発売!
ドラフトザウルスは、Jelly Jelly Gamesから日本語版が発売することが決まっています。
\#JELLYJELLYGAMES 新作発表/
ドラフトザウルス日本語版🦖
自分の動物園に恐竜を集めて、オリに入れ、魅力的な展示をつくれたら勝ち!
現在 @TANSANFABRIK さんにお願いしている日本語版の箱絵ラフをちら見せ!恐竜コマもかわいいです🦕🧡#エアゲムマ #ゲムマ大阪 #ゲムマ #ゲームマーケット pic.twitter.com/OFJKD3XSwi— JELLY JELLY CAFE 広報 (@jelly2cafe_PR) March 8, 2020
ドラフトザウルスの内容物
ドラフトザウルスの内容物がこちら。
個人ボード5枚 / 恐竜コマ 60個 / ダイス / 袋
恐竜コマは全部で6種類あります。
見た目がかわいらしい恐竜コマです。
赤色のコマはティラノサウルスで、ゲーム中ではティラノサウルスだけ特別な恐竜となっています。
そして、各プレイヤーが手元に置いておく個人ボードがこちら。
個人ボードは動物園のマップになっていて、いくつかのケージ(檻)があります。このケージにドラフトした恐竜を配置していき、それによって得られる勝利点を競います。
ドラフトザウルスのルール
ここからは、ドラフトザウルスのルール・遊び方を詳しく紹介していきます。
ゲームの流れ
ゲームは2ラウンド構成で、1ラウンドは6ターンからなります。
1回のターンでは、下記の順にプレイします。
- ダイスを振って、配置エリアを決める
- 恐竜をドラフトする
- 恐竜をケージに配置する
- 残ったコマを左隣の人に渡す
袋から6体の恐竜を取り出す
ラウンドの開始前に、全員袋からランダムに6体の恐竜コマを取り出します。
取り出した恐竜コマは他のプレイヤーに見えないように、手の中に隠しておきます。
①ダイスを振って、配置エリアを決める
まずは、最初のプレイヤーがダイスを振って、このターンに恐竜を配置するエリアを決めます。
出目のアイコンは恐竜を配置するエリアを示しています。
各出目が示す配置エリアがこちら。
森林エリアに収容する | |
平原エリアに収容する | |
トイレ側(ボード右側)に収容する | |
フードコート側(ボード左側)に収容する | |
まだ恐竜が入っていないケージに収容する | |
ティラノサウルスがいないケージに収容する |
ボード上の配置エリア(森林エリア・平原エリア・トイレ側・フードコート側)は、下の図の通りです。
②恐竜をドラフトする
ダイスを振って配置エリアが決まったら、恐竜をドラフトします。
全員同時に、手の中にある恐竜コマから1個を選び取ります。
③恐竜をケージに配置する
恐竜コマ1個を選んだら、自分のボードに配置します。
ダイスを振ったプレイヤーを除く全てのプレイヤーは、ダイスで決まった配置エリアに置かなければなりません。ダイスを振った人は好きなケージに配置できます。
配置できるケージは全部で6か所あります。ケージごとの得点方法は下記の通りです。
同一の森
1種類の恐竜しか収容できないケージ。
左から配置していき、数に応じた点数を獲得。
異種の草地
異なる種類の恐竜しか収容できないケージ。
左から配置していき、数に応じた点数を獲得。
愛の大草原
同じ種の恐竜2体につき5点獲得。
三本松
3体までの恐竜を収納できるケージ。
恐竜3体を収容すれば7点獲得。
。
ジャングルの王
恐竜1体だけ収容できるケージ。
ゲーム終了時に、このケージに収容した種類の恐竜の数(自分の動物園にいる数)を他のプレイヤーと比べて、最も数が多い場合に7点を獲得する。
孤島
恐竜1体だけ収容できるケージ。
ゲーム終了時に、このケージに収容した種類の恐竜が動物園内に1体だけの場合、7点を獲得する。
④残ったコマを左隣の人に渡す
各プレイヤーは残った恐竜コマを手の中に隠したまま、左隣のプレイヤーに渡します。
そして、ダイスを振ったプレイヤーは、左隣の人にダイスを渡します。(ダイスを渡された人は、次のターンにダイスを振ります)
これで、1ターン終了です。①~④を繰り返して、6ターンプレイします。
1ラウンド目が終了して、2ラウンド目をプレイ
6ターンプレイしたら、1ラウンド終了です。
1ラウンド終了した時点では、各プレイヤーのボードに6体の恐竜コマが配置された状態になります。
第1ラウンド同様に、全員袋から6コマ取り出して、2ラウンド目をスタートします。
ゲームの終了
第2ラウンドが終了したら、ゲーム終了です。
ゲーム終了時点では、動物園に恐竜が12体配置されている状態になります。
得点計算
ゲームが終了したら、各ケージの得点方式に従って、合計点を計算します。
この動物園の合計スコアは36点
ティラノサウルス(赤色コマ)は特別な恐竜で、1体以上のティラノサウルスがケージにいる場合、そのケージの得点が+1点されます。
各プレイヤーの合計点を比べて、最も得点の高い人の勝利です。
裏面の『ウィンターサイド』もある
今回紹介したドラフトザウルスの個人ボードは表面の『サマーサイド』を使いましたが、裏面は『ウィンターサイド』になっています。
僕はまだウィンターサイドを遊んでいませんが、サマーサイドとは違ったケージになっていて、より戦略的なゲームを楽しめるようです!
ドラフトザウルスのレビュー
実際にドラフトザウルスを遊んだ感想をレビューします。
超ライトなドラフトゲーム
ドラフトザウルスは、ドラフト系ボードゲームの中でも特にシンプルで、言うなれば”超ライトなドラフトゲーム”です。すっきりとしたルール・分かりやすい盤面・待ち時間なし・キャッチ―な見た目で、ボードゲーム初心者をターゲットにしていることが随所に見てとれます。必要な情報が全て公開されているので、ゲーム中に説明しやすいのもGOODです。
ドラフト時も、欲しいもの・いらないものがハッキリしているので、悩みすぎて手が動かないということもありません。軽い気持ちでサクサク遊べます。
そして、欲しいコマが回ってきた時の期待感の高まり、そこからのダイスで置きたい場所に置けなかった時のガッカリ感…このダイス運に左右されて思い通りにならないもどかしさがドラフトザウルスの面白いところ!ダイス運の影響度がかなり大きいですが、だからこそ初めて遊ぶ人でも勝ちやすくなっています。
一方で、あやつり人形・7Wondersなどのドラフトゲームが好きな方・経験豊富なボードゲーマーからすると物足りなさを感じるかと思います。
コマの受け渡しが面倒な人はカップを使おう!
ドラフトザウルスで少し面倒に感じたのは「コマの手渡し」です。
基本的にコマは他のプレイヤーに見えないように握ったままで、毎ターンコマの受け渡し(左の人に渡して、右の人から受け取る)をするのは面倒に感じました。
僕と同じように「受け渡しが煩わしい」という方は、下の写真のようにコマの受け渡しにカップを使うと遊びやすくなります!
カップに恐竜コマを入れて、カップからコマを1個取りカップごと隣に回すようにするのがおすすめです。すごく快適になります!
また、カップの利点はズル防止にもなります。袋から引く時に、やろうと思えば手触りで欲しい恐竜コマを引くということができてしまいます。その点、誰か一人がカップに6個ずつ入れて、そのカップを配るという方式にすれば、チート行為ができなくなります。
僕は、ブラフのカップを利用しましたが、紙コップなどで代用しても良いと思います。
もう一つ微妙だったのが、袋の小ささ。恐竜コマを袋から引く時に、袋が小さいのですごく窮屈です。手が大きい人だと取り出すのに結構苦労します…。これも大きめの袋に置き換えたほうが遊びやすいと思います。
【まとめ】ボドゲ初心者・ファミリーにおすすめ
ドラフトザウルスは超シンプルなドラフトゲームで、ボドゲ初心者やファミリー向けです。15分でさくっと遊べるので、ちょっとした空き時間や就寝前の1ゲームにぴったりです。特に恐竜コマは子供ウケが良さそう!
普段ボードゲームを遊ばない人からするとドラフトゲームは目新しさがあると思うので、自分がボドゲ初心者の人と遊ぶ時に出したいゲームのレパートリーに加わりました!
サマーサイドだけだと何度も連続して遊ぶには単調な気がしましたが、ボード裏面にするとまた変わりそうなので、次はウィンターサイドで遊んでみようと思います!
ドラフトザウルスのほかにも面白いボードゲームはたくさんあります。僕のおすすめのボードゲームについては『ボードゲームのおすすめランキング』で詳しく紹介しているので、興味がある方はこちらもチェックしてみてください。
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