ブラフのルール&レビュー:5つのダイスを使う心理戦ボードゲーム
「ブラフ(Bluff)」は、ダイスを使ってハッタリをかます心理戦の熱いボードゲームです。
ゲームのタイトルである「ブラフ」の意味は、簡単に言ってしまうと「はったり」。
つまり、適当なことをさも本当のように信じ込ませるゲームです。
各プレイヤーは自分にしか見えないように5つのダイスを振って、その出目の数を予想して宣言していきます。ただ、その宣言でブラフを織り交ぜることで周りを騙します。サイコロを5つ振って、「3」の出目が全くでていなくても「自分は3がたくさん出ているぞ!」と周りに信じ込ませるように立ち振る舞って周囲を信じ込ませます。
この「ブラフ」というボードゲームは、わりと好き嫌いが分かれます。どちらかというと男性には好評で、女性にはあまり評判がよくないです。そのため、僕はプレイヤーに女性が多いときはあまりこのゲームを持ち出さないようにしています。けど、「確率」と「ブラフ」と「運」が絶妙に絡み合うこのゲームは、好きな人には本当に刺さる部類のもので、僕や周りの友人はとても気に入っていて、何度も繰り返し遊んでいます。
この記事では、「ブラフ(Bluff)」の詳しいルールをご紹介していきます。
ジャンル | ブラフ系 |
---|---|
人数 | 2-6人 |
時間 | 30分 |
サイコロを振ってハッタリ勝負するゲーム
ブラフは、たくさんのダイスを転がしてハッタリで勝負するブラフ系ボードゲームです。
各プレイヤーは自分にしか見えないように5つのダイスを振って、全員のダイスの出目の数を予想し宣言します。「3が7個」「4が7個」「2が8個」という感じに、出目 or 個数をつり上げていきます。
前のプレイヤーの宣言が疑わしいと思ったら「ブラフ」を宣言して、全員のダイスをオープンにします。間違っていたプレイヤーはダイスを失い、すべてのダイスを失ったプレイヤーの負けとなります。
このゲームでは「ハッタリ」がとても重要です。例えば、3の出目が全く出ていなくても「3が6個!」と自信たっぷりに言うことで、相手を信じ込ませることができれば自分に有利な展開を作れます。このブラフ要素に確率計算・ダイス運が絶妙に絡み合っているので、テーブルゲーム初心者からブラフ好きな方まで楽しめます!
ブラフの内容物
ブラフで使うものは「ダイス」「ダイスカップ」「ボード」だけです。
こちらがボードです↓
ブラフで使うダイスは、出目が少し変わっています。
「6」の代わりに「☆」のマークが描かれています。
☆マークは、1~5のどの数字としてもカウントできる出目です。
ブラフのルール
ブラフのルールを紹介します。
①ダイスを振る
各プレイヤーは、ダイスを5個受け取ります。
プレイヤーは一斉に、ダイスカップの中に5つのダイスを入れてジャラジャラと振り、自分にしか見えないようにそれらの出目を確認します。
②出目の数を宣言
ゲームに使われている全プレイヤーのダイスの出目の数を予想して、その数を宣言します。
このとき「○(ダイスの出目)」が「○個以上」ということを宣言します。
例えば、「2が全部で3個以上ある」とか「5が4個以上かな」みたいな感じです。
ここでは例として、一番初めのプレイヤーが「3が2個以上ある」と宣言したとします。
宣言したら、「3」を上にした赤いダイスをボード上の「2」の場所に置きます。
上のように、赤いダイスで出目を表し、ボード上の数値で個数を表します。
③次の人は「数をつり上げる」か「ブラフを宣言」
次のプレイヤーは、前の人の宣言に対して次の2つのどちらかを行います。
- 出目 or 個数をつり上げる
- ブラフを宣言する
出目をつり上げる場合
例えば、前の人の宣言が「3の出目が2個以上ある」で、個数をそのままに出目を引き上げるとします。この場合では、「4の数字が2個以上」「5の数字が2個以上」というように宣言できます。
ボード上では、同じ位置のまま赤いダイスの出目だけ変えます。
個数をつり上げる場合
前の人の宣言が「3の数字が2個以上ある」のとき、個数をつり上げるとします。
この場合、出目は何でもいいので、3個以上の数を宣言します。
例えば「1が5個以上ある」といった感じです。
宣言の通りに、ボード上の対応した位置に赤いサイコロを動かします。
個数をつりあげていくことで、赤いサイコロは必ず時計回りにボードを進んでいきます。
ただ、ボードをよく見ると、所どころに「★」マークのある特殊なマスがあります。
例えば「★・3」のマスなら、「★の出目が3個以上」という宣言になります。赤いダイスが時計回りでまだ追い越していない★マスであれば、そのマスを宣言することができます。
ブラフを宣言する
前のプレイヤーの宣言が間違っていると思った時は「ブラフ」を宣言します。
例えば、前の人が「5が6個以上あります」と宣言して、自分の番が回ってきて(5は6個もないぞ)と思ったら「ブラフ」と言います。
ブラフが宣言されたら、全プレイヤーはダイスカップをあけてダイスの出目をオープンにします。5の出目になっているダイスの数をカウントします。このとき注意したいのが、「☆」マークも一緒にカウントします。(☆は1~5のどんな数字としてもカウントされます)
つまりこの場合、「5の出目の数」+「☆の出目の数」を数えます。
数をカウントして
・前プレイヤーの宣言が間違っていたら、前プレイヤーの失敗。
・前プレイヤーの宣言が正しければ、ブラフを宣言した人の失敗。
となります。
④失敗したときのペナルティ
失敗したときのペナルティとして、ダイスの数が減らされます。
ダイスを減らす数は、「宣言した個数と正しい個数の差」です。
例えば、「2が7個以上ある」と宣言して、実際には「2が5個だった」場合、「7個ー5個」で、間違った宣言をした人はダイスを2個失います。
このようにして、プレイを続けるうちに、みんなのサイコロはどんどん減っていきます。サイコロがなくなった人は脱落です。最後まで、ダイスが残った人が勝ちです。
ブラフのレビュー
時代劇などのサイコロ賭博でダイスカップを使ってジャラジャラやってるあの光景、憧れたことありませんか。そんな雰囲気が味わえるので、僕はダイスカップに入れて振ってるだけで楽しいです。ただ、慣れてない人だと、振るときにダイスカップからダイスが飛び出すことがよくあります。笑
ひとつ残念に思うところは、手持ちのサイコロがなくなった人から脱落していくため、早々に負けた人がちょっと暇になってしまうところです。負け抜けゲームの宿命ですよね。ただそんな中でも、早い段階で負けた人ほど「もう1回!」というリクエストが多い気がします。観戦して周りのプレイを見ている中で「自分だってもっと慎重に上手くできたはずなのに…」という悔しさからでしょうか。
盛り上がりどころは、やっぱり「カップをみんなで一斉に開けるとき」です!自分の嘘の宣言を周りが信じていたときのダイスカップを開ける瞬間は快感です。「3が4つとか言っておいて、ひとつもないじゃん!」というようなつっこみが必ず飛んできます。
ブラフは、確率を考えることも大切ですが、ハッタリをかまして周りを信じ込ませるブラフ要素もとても重要です。ダイスを振って数を予想するだけなので、初心者でも簡単に心理戦や駆け引きを存分に楽しめるボードゲームだと思います。
また、このほかにも面白いボードゲームはたくさんあります。僕のおすすめのボードゲームについては『ボードゲームのおすすめランキング』で詳しく紹介しているので、興味がある方はこちらもチェックしてみてください。
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