スパイシーを徹底紹介!スパイスか数字を見破るブラフ系ボードゲーム
今年は寅年ということで、トラの絵が描かれたスパイシーを紹介!…と言いたいところですが、実はトラじゃなくて猫だそうな…笑
スパイシーは、子供の頃によく遊んだトランプのダウトが昇華したようなブラフ系カードゲームです。日本語版が2021年9月にケンビルさんから発売されました。
今回は、ボードゲーム『スパイシー』のルール&レビューを紹介します。
▼スパイシー
▼スパイシーに合うスリーブ
商品名 | スパイシー 日本語版 |
プレイ人数 | 2~6人 |
プレイ時間 | 15分 |
対象年齢 | 10歳~ |
ジャンル | ブラフ |
発売時期 | 2021年9月 |
デザイナー | Zoltán Győri |
日本語版販売 | ケンビル |
価格 | 1,980円(税込) |
関連ページ | Spicy|BoardGameGeek |
スパイシーはどんなゲーム?
スパイシーは、カードの「種類」と「数字」を宣言しながら裏向きでカードを出していくブラフ系ボードゲームです。
手番がきたら、前のプレイヤーよりも数字が大きくなるように「スパイス」と「数字」を宣言しながら裏向きにカードを置いていきます(嘘でもOK)。トランプのダウトのようですが、宣言が嘘だと思ったら「スパイス」か「数字」のどちらが違うのかを指摘するのが独特なポイント。
相手の嘘を見破ったり、相手を騙すことで得点を獲得していきます。
たとえ嘘がバレていても、2択を当てられなければセーフになるので、嘘をつきやすいのが良いところ。嘘が苦手でも、半分嘘で半分本当のことが言えるので、誰でも遊びやすい万人向けのブラフ系ボードゲームです!
ジェリー大賞2021はスパイシー!
ボードゲームカフェ「JELLY JELLY CAFE」の各店舗の店長たちが選ぶ、2021年イチオシのゲームにスパイシーが選ばれました。
JELLY AWARD 2021👑
— JELLY JELLY CAFE 広報 (@jelly2cafe_PR) December 22, 2021
今年のジェリー大賞は……
【#スパイシー】🐅🧂🌶🔥
心地いい緊張感の心理戦が楽しめる「ちょうどいいブラフゲーム」として、たくさんのお客さまに楽しんでいただき、今回のジェリー大賞受賞となりました!https://t.co/823pLKzuze pic.twitter.com/KER4eDVUXu
スパイシーの内容物
スパイシーの内容物がこちら。
《内容物》
スパイシーカード(黒色)100枚 / トロフィーカード(白色)3枚 / 世界の終わりカード(青色)1枚 / 辛さ百倍!カード(赤色)6枚
スパイシーカードには、スパイスとなる「チリ・ワサビ・コショウ」が1~10まであります。
上の画像にあるカードはそれぞれ3枚ずつあります。
ちなみに、カードの裏面は豪華なキラキラ仕様になっています!
スパイシーのゲーム準備
まずは、スパイシーのゲーム準備からです。
各プレイヤーに手札となる6枚のスパイシーカードをランダムに配ります。
残ったカードは山札になります。山札の近くに「+10」と書かれたトロフィーカード3枚を並べておきます。
山札の下の方に「世界の終わりカード」を挿し込みます。
プレイ中に山札からこのカードが出てきたら、ゲーム終了になります。
スパイシーのルール
ここからは、スパイシーのルール・遊び方を紹介します。
カードを出す
「数字」と「スパイス」を宣言しながら、カードを裏向きで出します。(最初のカードは1~3のみ)
この宣言では、本当のことを言っても嘘をついても構いません。
次のプレイヤーは、同じスパイスでより大きな数字を宣言して、カードを出します。前のプレイヤーが「チリの2」と言ったとすると、「チリの3以上」を宣言しなければなりません。
宣言してカードを出したら、次のプレイヤーの手番となります。スパイス縛りのまま、前のプレイヤーよりも大きい数字を宣言していきます。
数字の10が宣言されたら、次のプレイヤーは同じスパイスの1~3を宣言しなければなりません。
パスをする
カードを出す代わりに「パス」をする場合は、山札からカード1枚を引いて手札に加えます。
カードを手札に加えたら、次のプレイヤーの手番になります。
宣言が嘘だと思ったらチャレンジする
場の一番上のカードを出した人の宣言がウソだと思ったら「チャレンジ」と言います。チャレンジは、誰でも好きなタイミングで実行できます。
チャレンジした人は「スパイスが嘘」か「数字が嘘」かを指摘します。
上の場合は、あるプレイヤーが「コショウの6」と宣言して、他のプレイヤーがチャレンジして「数字がウソ」と指摘したところです。
では結果を確認するため、場の一番上のカードをオープンします。
実際に出したカードは「コショウの4」でした。
1つ前の写真とあわせると、あるプレイヤーが「コショウの6」と宣言しながら「コショウの4」を出し、ほかのプレイヤーがチャレンジで「数字がウソ」と指摘し、嘘を見破った状態です。
上の場合は、チャレンジした要素(数字 or スパイス)がウソだったので、チャレンジした人の勝ちです。
一方で、チャレンジした要素(数字 or スパイス)がウソじゃなかったら、カードを出した人の勝ちになります。
チャレンジの勝者は、報酬として場の全てのカードを獲得して、裏向きで手元に置きます。カードは1枚につき1点になります。
チャレンジの敗者は、山札からカード2枚を引いて、手札に加えます。
そのあとは敗者の手番となって、最初のカード(1~3)を宣言しながら出します。
全ての数字・全てのスパイスを持つワイルドカード
スパイシーにはワイルドカードとして「スパイスワイルド」「数字ワイルド」があります。
スパイスワイルドは、全てのスパイスを持ちますが、数字については全てウソをついているものとみなされます。
数字ワイルドは、全ての数字を持ちますが、スパイスについては常にウソをついているものとみなされます。
最後の1枚を出したらトロフィーを獲得する
手札から最後の1枚を出すときは、最後の1枚であることがみんなにハッキリ伝わるように宣言します。
誰もチャレンジしなかったり、最後の1枚を出した人がチャレンジに勝ったら、場の「トロフィーカード」を1枚獲得します。
トロフィーカードを得たプレイヤーは山札からあらたに6枚引いて、プレイを続行します。
ゲームの終了
ゲームの終了条件は以下の3パターン。
- 誰かが2枚のトロフィーカードを獲得した場合
- 3枚のトロフィーカード全てが獲得された場合
- 山札の一番上に「世界の終わりカード」が現れた場合
上のどれか1つの条件を満たしたら、その時点でゲーム終了です。
得点計算
まず、トロフィーカードを2枚持っている人は即座に勝者となります。
それ以外の場合は、得点計算を行います。
トロフィーカード1枚につき10点、獲得カード1枚につき1点、残った手札1枚につき-1点です。
最も多くの点数を持つプレイヤーの勝利です。
スパイシーのレビュー
実際にスパイシーを遊んだ感想をレビューします。
独特なのは、スパイスor数字を当てること
スパイシーを遊んでみて良かったのが、気軽に嘘をつけるところ。「数字は嘘でもスパイスは本当」などのように半分だけ嘘をつく状態になりやすいので、嘘をつく心理的なハードルが低い気がします。
また、ダウトのように嘘を指摘されたら1発アウトではなくて、嘘を指摘されても2択を当てられなければペナルティーを負うことはありません。ダウトほど嘘のリスクが大きくないので、気軽にポンポン嘘をつけるのも良いところ。
正体隠匿ゲームやブラフゲームだと「嘘をつくのが苦手…」という人もいますが、スパイシーは嘘が苦手な人でも遊びやすい万人向けのブラフゲームだと思います。
ダウトの問題を解消!
スパイシーはトランプのダウトの微妙な部分「なかなか終わらない問題」「ダウトを言う人のデメリットが大きい問題」が見事に解消されたようなゲームです!
まずは、なかなか終わらない問題。ダウトだと「1⇒2⇒3⇒4…」と数字順に出さなければならないので、残り手札1枚の時に上がるのが至難の業で、ダウト成功確率が高すぎてマジで終わりません…。その点、スパイシーは「場の数字より大きければOK」「チャレンジされても2択がある」ので、少ない手札でも切り抜けやすくなっています。
もう一つは、トランプのダウトで微妙なのが「ダウトを言う人のデメリットが大きい」こと。ダウトといった人は失敗したら場のカードをすべて手札に加えなければなりませんが、成功しても何の報酬も貰えません。率先してダウトをいうメリットがないので「誰か俺の代わりにダウト言ってくれ~」という他人任せな状態になりがちです…。嘘を見破るゲームなのに、ダウトに消極的になるのは微妙ですよね…。一方で、スパイシーにはチャレンジを成功させたらちゃんとご褒美があるので、積極的にチャレンジできるようになっているのが良かったです!
まとめ:スパイシーの感想
以上が、スパイシーのルール&レビューでした。
プレイ人数的には、2人で遊んだ時よりも5人で遊んだほうが断然楽しかったです!最近5~6人で遊ぶ時のゲームがわりと固定化していたので、レパートリーが増えたのはうれしい限り!
ブラフ好きからするとちょっとスリルが足りないと思うところもありますが、とはいえ、万人向けに仕上がっていて、誰でも気軽に遊べるという点では優秀なブラフゲームだと思います。6人まで遊べて持ち運びしやすい小箱タイプは使い勝手がいいので、これからも頻繁に遊べそうなゲームです!
▼スパイシー
また、スパイシーのほかにも面白いボードゲームはたくさんあります。僕のおすすめのボードゲームについては『ボードゲームのおすすめランキング』で詳しく紹介しているので、興味がある方はこちらもチェックしてみてください。
スパイシーのスリーブ
スパイシーのカードサイズは「87×56㎜」なので、『ホビーベース ボードゲームサイズスリーブ・ハード(90×58.5㎜)』がちょうどいい大きさです。
スパイシーにはカードが110枚入っているので、この50枚入りスリーブが3セットあればOKです。
ちなみに、箱の内側の仕切りを取ることでスリーブ付きで収納できます。
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