ナナトリドリを徹底紹介!場のカードを回収できる大富豪の進化版
今回は、ナナトリドリのルール&レビューを紹介します。
一言でいうと「手札の並べ替えが禁止になった大富豪の進化版」といった感じで、ボードゲーム初心者が遊びやすい超シンプルなカードゲームです。
▽ナナトリドリに合うスリーブ
ゲーム名 | ナナトリドリ |
プレイ人数 | 2~6人 |
プレイ時間 | 10~20分 |
対象年齢 | 6歳~ |
発売時期 | 2023年4月 |
デザイナー | TOSHIKI ARAO(Ateam) |
アート | ことり寧子 |
出版社 | アークライトゲームズ |
価格 | 2,200円(税込) |
関連ページ | アークライトゲームズ公式ページ |
ナナトリドリはどんなゲーム?
ナナトリドリは、トランプの大富豪のように、場よりも強いカードを出していき手札を早くなくすことを目指すカードゲームです。
一度に同じ数字をたくさん出すほど強くなりますが、一緒に出すためには手札で同じ数字が隣り合っている必要があります。ただし、手札の並べ替えは禁止です。
そこで面白いのが、前のプレイヤーが出したカードを回収して自分の手札の好きなところに差し込めるところ。これで、手札で大きな役が作りやすくて、一気出しの気持ちよさが体感しやすくなっています。
ルールが超簡単で、爽快感を感じやすく、ストレスフリーな遊び心地で、ボードゲーム初心者に優しいゲームです。普段ボードゲームを遊ばない人と遊ぶときの1発目のゲームにぴったりです!
ハチトレインのリメイク
ナナトリドリは、ゲームマーケット2021秋にA teamから発表された『HACHI TRAIN(ハチトレイン)』のリニューアル版です。
HACHI TRAIN(ハチトレイン)はアークライト・ゲーム賞2022の佳作となり、アークライトゲームズからナナトリドリとして商品化されました。
テーマが電車から小鳥に変わり、ルールが微修正され、2人用ルールも追加されています。
ナナトリドリの内容物
ナナトリドリの内容物は以下の通り。
スクロールできます
《内容物》
数字カード63枚(1~7 各9枚) / ペンギンコマ 2個×6色 / サマリーカード 6枚
ナナトリドリの基本ルール
まずは、ナナトリドリの基本ルール(3~6人用)を紹介します。
①ゲーム準備
カードを全員に8枚ずつ配り、残りは山札にします。さらに、ペンギンコマを2個ずつ配ります。
テーブル中央は「場」と「捨て札置き場」になります。
ここで自分のカードを確認しますが、注意したいのはカードの順番を入れ替えてはいけないこと。
順番を変えずに、自分のカードを確認しましょう。
②手番でできること
ナナトリドリの手番でできるのは、以下の2択です。
- A. カードを出す
- B. パスする
「カードを出す」か「パスする」のどちらかを行ったら、次の人の手番になります。
③ A.カードを出す
場にカードがない時は、手札から好きなカードを出せます。
場にカードがある時は、直前に出されたカードよりも、強いカード(組み合わせ)を出します。
数字の強さは以下の通り。
- 数字が大きいほど強い(1<7)
- 数字にかかわらず、枚数が多いほど強い
強さの例
ただし、複数枚出す場合は、手札で隣り合っている同じ数字でなければなりません。
自分のカードを出したら、直前に場に出ていたカードを「自分の手札に加える」か「捨てる」かを選びます。
手札に加える場合は、直前のカード全てをひとまとめにして、手札の好きな位置にさしこみます。
捨てる場合は、直前のカードを「捨て札置き場」に移動させます。
④ B.パスする
山札から1枚引いてその数字を確認したのち、「自分の手札に加える」か「捨てる」かを選びます。
加える・捨てるの処理は「A. カードを出す」のときと同じです。
カードをだせない場合だけでなく、カードを出したくない時でもパスしてOKです。
⑤全員がパスしたら流す
自分がカードを出して、他の全員がパスをしたら、場のカードを全て捨てます。(場を流す)
場を流したら、その人が新しいスタートプレイヤーとなって、好きなカードを出してゲームを続けます。
⑥ゲームの終了
手札がなくなった人は「勝ち抜け」になります。
最後の1人になったらゲーム終了で、残った人は自分のペンギンコマを1個失います。
そして、次のゲームはペンギンコマを失った人がスタートプレイヤーとなります。
ペンギンコマが0個になった人の負けで、それ以外の人は全員勝ちとなります。
ナナトリドリのデュエルルール(2人用)
ナナトリドリには、通常ルールの他に、2人用の「デュエルルール」もあります。
だいたいのルールは通常ルールと同じなので、違う部分だけを簡単に紹介します。
ゲーム準備
- 最初に配る手札は11枚
- 手札とは別に、2枚の数字カードを受け取り、表向きで手元に置く
- 山札はなし(余ったカードは使わない)
パスと脱落
- パスする時は、手元のカード1枚を「手札に加える」か「捨てる」かを選ぶ。
- パスした時に手元にカードがなかったら敗北。(パスできるのは2回まで)
特殊なカードの出し方
- 手札から出すカードと同じ数字が手元にある時、そのカードをまとめて出すことができる。(パスできる回数が減るけど、今回出すカードを強化できる)
- 手元のカードが2枚とも同じ数字なら、2枚くっつけてもOK。
ナナトリドリを遊んだ感想
ナナトリドリを遊んだ印象は「ボードゲーム初心者にフォーカスした超シンプルなカードゲーム」です。
最初は、手札の順番を変えられないシンプルなカードゲームと聞いてSCOUTを思い浮かべてたけど、SCOUTよりも説明しやすくて簡単です。
普段ボードゲームを遊ばない人には「大富豪の進化版」と言ったら、イメージつきやすいし、ハードルが下がりそうで、ボードゲーム初心者と遊ぶ最初のゲームにぴったりです。
また、我が家の6歳の子供たちにはちょっと難しいかな…と思ったけど、実際に遊んでみたらすぐに理解して遊べました。
寝る前に家族でナナトリドリ。
— はとまめ@ぼくとボドゲ (@boku_bodo) April 25, 2023
6歳でもすぐに理解できる簡単さと、一気出しの気持ちよさがGOOD😄 pic.twitter.com/d2uiAC1gcg
子供たちはニヤッとしながら5枚出ししたりしてかなり気に入っていた様子だったので、しばらくは我が家の就寝前の1ゲームになりそうです。
ナナトリドリの良いところは、カードを出してもパスしても「手札に加える or 捨てる」が選べるので、自然と手札に大きな役が揃っていくところ。終盤には、当たり前のように4枚出し、5枚出しができるので、一気出しの爽快感を味わいやすいです。また、捨てるという選択肢があることで、欲しくないカードが手札にきて邪魔をすることがないというのも、ストレスフリーでGOODです。
同じ数字がたくさん揃っていく充足感みたいなものが約束されているので、初プレイでも「面白さが分からなかった…」となりづらい気がします。
ちなみに、デュエルルールも奥さんと遊んでみたけど、また違ったプレイ感で、サクッとできるわりに勝負所の判断が悩ましい。手元のカードを一緒に出すかどうかで迷う。ちょい足しの2人用モードと思っていたけど、2人用の軽量級ゲームとしても面白かったです。
まとめると、ナナトリドリは「ボードゲーム初心者と遊ぶ時に最初に取り出したいゲーム」です。
その理由はこの3点。
- ルールがめちゃくちゃ簡単
- 一気出しの気持ちよさが約束されている
- ストレスフリー(欲しくないカードをとらなくていい)
プレイ感はあっさりめで中毒性はそこまで感じなかったけど、ボードゲーム初心者と遊ぶときの筆頭ゲームになりそうです。あと、子供との遊びやすさも抜群なので、子供の友達が遊びに来た時や実家に帰省した時、旅行の時にも重宝しそうです。
また、このほかにも面白いボードゲームはたくさんあります。僕のおすすめのボードゲームについては『ボードゲームのおすすめランキング』で詳しく紹介しているので、興味がある方はこちらもチェックしてみてください。
ナナトリドリに合うスリーブ
ナナトリドリのカードサイズは57×89㎜なので、スリーブサイズが58.5×91㎜の『ホビーベース 両表面エンボスマットスリーブ ボードゲームサイズ・ソフト』がぴったりです。
横幅ぴったりで、カードの上部もしっかりと覆える大きさです。
ナナトリドリの箱にもぴったり入るサイズ感です。
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