ハゲタカのえじきは「全員で手札の数字カードを1枚出し、その数字の大きさを比べる」カードゲームです。
作者はドイツボードゲーム作家の巨匠であるアレックス・ランドルフ氏。1988年に発売し、その年のドイツ年間ゲーム大賞にもノミネートされた名作です。
今回は、『ハゲタカのえじき』のルールからレビューまで詳しく紹介します。
▼ハゲタカのえじき
ジャンル | バッティング |
---|---|
プレイ人数 | 2-6人 |
プレイ時間 | 20分 |
対象年齢 | 8歳以上 |
発売時期 | 1988年 |
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デザイナー | アレックス・ランドルフ |
海外メーカー | ラベンスバーガー |
国内メーカー | メビウスゲームズ |

【まとめ】ハゲタカのえじきの評価
ハゲタカのえじきは、ルールが子供でもすぐに覚えられるほど簡単で、盛り上がるシーンも多いので、普段ボードゲームをやらない人と遊ぶ時に重宝しています。
このゲームの好きなところは「他の人と同じ数字を出したらアウト!」というバッティングルール。カードを出す度に「うわーまた被った!」「せっかく最強カード使ったのに…」という叫び声が上がって、ゲーム中に何度も盛り上がります!
また、真の面白さは「2~3回遊んだ後」です。だんだん「相場観」が分かってきて、相手が出すカードを予想できるようになります。そうなってからは「いかに相手の裏をかけるか」という読み合いに発展してさらに面白くなります!読み合い・駆け引きが好きな人には溜まらないお気に入りのカードゲームです。
※詳しくは最後のレビューに書いています。
ハゲタカのえじきの『ゲーム準備』
まずは、ハゲタカのえじきのゲーム準備からです。
手札(1~15の数字)を配る
最初に、各プレイヤーに「1~15」の数字カードが手札として配ります。
全員同じ15枚の手札でスタート
山札を作る
山札には「-5~10」までの15枚の得点カードがあります。
黄色がプラス点、青がマイナス点
得点カードに書かれている数字は「点数」を表しています。
この15枚の得点カードをシャッフルして、裏向きの山札としてテーブルの中央に置きます。
ハゲタカのえじきの『ルール』
ここからは、ハゲタカのえじきの詳しいルール・遊び方を紹介します。
①山札から1枚めくる
まずは、山札からカードを1枚めくります。
今回は7の得点カード
手に入れると得点になるので、各プレイヤーで競り合います。
②手札を1枚選んで、全員同時にオープン
全員、手札からカードを1枚選びます。
選んだら、自分の手元に裏向きで置きます。
全員が裏向きでカードを置いたら一斉にオープンします。
③「一番大きい数字」を出した人がカードを獲得
カードを公開したら、その数字の大きさを比べます。
得点カードを獲得できるのは「一番大きい数字を出した人」だけです。
一番大きい「13」を出した人が得点カードを獲得
上の場合は、一番大きい「13」を出した人が得点カード(7点)をゲットできます。
出したカードは手札に戻さず、捨て札になります。
【重要】バッティングしたら獲得権なし
ただし、単純に「高い数字を出しておけば大丈夫」というわけではありません。
なぜなら、他の人と数字被り(バッティング)したら、カードの獲得権がなくなってしまうからです。
バッティングが起こった場合、数字被りした人を除いたうえで一番大きい数字を出した人がカードを獲得できます。
上の場合なら、「15」を出した2人は獲得権なしとなり、残った人の中で最も大きい数字の「11」を出した人がカードを獲得できます。
このように、高得点カードが出たら、一番大きい「15」を出したくなりますが、被ってしまうと獲得権がなくなり貴重な「15」が失われてしまうので注意しましょう。
【注意】マイナスカードが出た時
一方で、マイナス得点カードが場に出たときは「一番小さいカードを出した人」が引き取らなければなりません。
上の場合では、最も小さい数字が「7」なので、7を出した人が「-5」の得点カードを引き取ります。
ゲームの終わり
山札が全てなくなったら、ゲーム終了です。ちょうど手札も山札と同じ枚数しかないので、全てなくなります。
ゲーム終了時点で、各プレイヤーが獲得した得点カードを合計します。
この場合は12点
得点カードの合計値が最も高い人の勝利です。
ハゲタカのえじきに合う『スリーブ』
ハゲタカのえじきはカードメインのゲームなので、カードに傷や汚れが付かないように『スリーブ』で保護するようにしましょう。
ハゲタカのえじきのカードサイズは「56mm×87mm」なので、『ホビーベースのボードゲームサイズ(58.5mm×90mm)』がおすすめです。
このスリーブに入れた写真がこちら。
ハゲタカのえじきにはカードが105枚入っているので、この50枚入りスリーブが「3袋」あれば大丈夫です。
※ハゲタカのえじきに合う『スリーブ』はこちらでも紹介しています。

【レビュー】ハゲタカのえじきの総合評価
最後は、ハゲタカのえじきのボードゲームレビューです。
ハゲタカのえじきを遊んだ感想
手軽に心理戦が楽しめる
「高得点を取りにいきたいけど、素直に大きい数字を出すと他の人と被りそう…」というジレンマを抱えながら、お互いの心理を読み合うゲーム。
最初は「このくらいの数字かな」と探り探りのプレイになりますが、数回プレイすると「この得点にはこのくらいの数字を出せば勝てそう」という相場観がなんとなく分かってきます。この相場観が分かってからが本番です!お互い、相手のカードが予想できる中、「いかに裏をかけるか」という深い読み合いに発展してさらに楽しくなります!
バッティングが盛り上がる!
ハゲタカのえじきの面白いところはやっぱり『バッティング(数字被り)』です。バッティングする度に「せっかく最強カード出したのに!」「小さな数字で勝つのはズルい!」という叫び声が飛び交います。笑
特に、高得点カードの時に、他のプレイヤーの数字被りに賭けて「1」などの低い数字で勝った時の気分は最高です!
ボードゲーム初心者におすすめ
我が家に普段ボードゲームをやらないお客さんが来た時に「ちょっとゲームでもやります?」といってよく遊ぶゲームのひとつです。
ルール説明を始めて数十秒後には遊び始められるくらい簡単で、誰とやっても鉄板で盛り上がれます!
人数が多いほど醍醐味であるバッティングが起こりやすいので、特に「5~6人」で遊んだ時に真価を発揮します。大好きなボードゲームのひとつです!
ハゲタカのえじきの総合評価
5段階評価
個人的評価 | |
難易度 | |
戦略性 | |
運要素 | |
盛り上り度 |
- ルール説明が数十秒で終わる
- バッティングが盛り上がる!
- ボードゲーム初心者に好評
- 特になし
▼ハゲタカのえじき
※絵柄の違うドイツ語版もあります。
こちらのゲームもおすすめ!
ミラリス(miraris)
また、ハゲタカのえじきが好きな人は、ハゲタカのえじきのゲーム性を発展させた『ミラリス(miraris)』もおすすめです。
このゲームはハゲタカのえじきの遊び方に『キャラクターの特殊効果』という要素が加わったカードゲームです。
ハゲタカのえじきのように単純に「大きい数字を取れば勝ち」というわけではなく、選んだキャラクターによって必要な数字が違うので、毎回戦略が変わって何度やっても飽きることなく楽しめます。

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