今回は、僕が特に気に入っている『正体隠匿系ボードゲームのおすすめランキング12選』を紹介します。
正体隠匿ゲームは「誰が犯人か分からないドキドキ感」や「少数派を推理するワクワク感」があって、個人的には大好きなゲームジャンルです。ただ、人によって好き嫌いが分かれるゲームジャンルでもあり、「人狼みたいな激しい議論が苦手」という人もいますが、議論を必要としない正体隠匿ゲームもあるので苦手な方もぜひチェックしてみてください!
正体隠匿とは
正体隠匿とは、お互いの役職や陣営が分からない中、自分の正体を偽ったり、相手の役職を見破ったりするゲームジャンルです。
正体隠匿ゲームの多くは「少数派」と「多数派」の陣営に分かれて、少数派は正体がバレないこと、多数派は少数派を見つけ出すことを目指します。有名な人狼ゲームも正体隠匿ジャンルに入ります。
「自分の正体がバレないか?」といったドキドキ感や、お互いに推理を述べ合う白熱した議論、意外な人が黒幕だったときのドラマチックな展開が魅力です。
正体隠匿系ボードゲームの『注意点』
正体隠匿ゲームで注意したいのは、正体隠匿ゲーム特有の「騙し合い」や「議論」が苦手な人もいるということです。
正体隠匿ゲームは人によってハッキリと好き嫌いが分かれるゲームジャンルです。人狼みたいな白熱した議論になるゲームでは「うまく嘘をつくことができない」「口下手で議論が苦手」と辛くなってしまう人もいます。
もし、一緒に遊ぶメンバーに苦手そうな人がいたら、ハードな議論にならない正体隠匿ゲームもあるので、ぜひそちらをチェックしてみてください。各ゲームの情報欄に「議論」という項目があり、そこに5段階評価(数字が大きいほどハード)を載せているので参考にしてください。★3以下なら、議論が苦手でも遊びやすいと思います。
正体隠匿系ボードゲームの『おすすめランキング12選』
今回は、僕が個人的に気に入っている『正体隠匿系ボードゲームのおすすめランキング12選』を紹介します。
各ゲームを紹介した最後に、そのゲームの詳細記事(ルール&レビュー)を載せているので、気になるゲームがあったら詳細記事を見て頂けると嬉しいです。
1位:ワンナイト人狼
プレイ人数 | 3~7人 | 簡単さ | |
プレイ時間 | 10分 | 議論 |
ワンナイト人狼は、人間サイドと人狼サイドに分かれて「村人の中に紛れ込んだ人狼を見つけ出す」という正体隠匿系ボードゲームです。ハマっていた当時は、ゲーム会・居酒屋・旅行先などどこででも遊んでいたお気に入りのゲームで、100戦以上は余裕で遊んでいます。
ワンナイト人狼の特徴は「少人数でも遊べる」「ゲームマスター不要」「脱落者なし」という点で、人狼ゲームがより手軽に遊べるようになっています。
人狼役は自分の役職を偽ったり、他のプレイヤーを騙して間違った方向に誘導したりします。一方で、村人役は、会話の中からウソを見破って人狼を見つけ出さなければなりません。
たった3分という短い時間で「誰が人狼なんだ…!?」というドキドキ感をここまで味わえるゲームは他にありません。特に、人狼役で周りをうまく騙し切った時の気持ちよさといったら!そして、意外な結果になることも多く、終わった後も感想戦で盛り上がります。
▼ワンナイト人狼のルールを紹介中!
2位:ディセプション -香港殺人事件-
プレイ人数 | 4~12人 | 簡単さ | |
プレイ時間 | 15~30分 | 議論 |
ディセプションは、法医学者のヒントから、捜査官に紛れ込んでいる殺人犯の「殺害手段」と「証拠」を当てるという推理&正体隠匿系ボードゲームです。
「犯行現場が”キッチン”ってことはスポンジじゃない?」「ヒントに”突然の音”もあるから、ネズミの可能性もあるよね」というように、場に示されたヒントを頼りにみんなで推理していく過程が本当に楽しいです。「殺害手段」と「証拠」を両方当てるのはめちゃくちゃ難しいですが、「証拠は当てられたんだから、次こそは」とつい意地になって何度もプレイしてしまう中毒性があります!
また、ディセプションでは犯人捜しをしなくてもいいので、「正体隠匿要素」よりも「推理要素」の方が強いです。そのため、人狼みたいな攻撃的な会話にならないので、人狼嫌いの人にもおすすめできる正体隠匿ゲームです!
▼ディセプションのルール&レビューはこちら。
3位:レジスタンス:アヴァロン
プレイ人数 | 5~10人 | 簡単さ | |
プレイ時間 | 30分 | 議論 |
レジスタンスアヴァロンは「正義チーム」と「邪悪チーム」に分かれて戦う正体隠匿系ボードゲームです。脱落なし・ゲームマスター不要なので、遊びやすい人狼系ゲームとしても人気です。
このゲームでは、アーサー王の家来となったプレイヤーが任務を成功に導くことを目指します。ただし、メンバーの中には、クエストを妨害しようとする「邪悪な存在」が紛れ込んでいるので要注意!
正義側のプレイヤーは、クエストの達成度・投票・会話などから、誰が邪悪側なのかを推理していきます。一方で、邪悪側は、正義側のフリをして怪しまれないようにプレイします。
このゲームで気に入っているのは『一発逆転できる要素(暗殺者)』があるところ!このおかげで、正体がバレてしまっても最後まで諦めずに楽しめて、ラストのドラマチックな展開で大盛り上がりできます。純粋な正体隠匿ゲームを楽しみたい方におすすめです。
▼レジスタンスアヴァロンのルールを紹介中!
4位:シャドウレイダーズ
プレイ人数 | 4~8人 | 簡単さ | |
プレイ時間 | 40~60分 | 議論 |
シャドウレイダーズは、人狼みたいな議論中心ではなく、戦うことがメインの正体隠匿ゲームです。各プレイヤーは「レイダー・シャドウ・シチズン」という3つの陣営に属するキャラクターになり、誰が味方で誰が敵か分からない状態で殴り合います。
このゲームの特徴は、自分の操るキャラクターに「HP」「特殊能力」「装備」まであるところ。ダイスを振って、エリアを移動して、近くにいるプレイヤーを攻撃できます。基本的には、敵陣営を全滅されたら勝利となります。
人狼みたいな正体隠匿系ゲームだと「饒舌で相手を言いくるめられる人」が強いですが、シャドウハンターズは言葉で戦う部分がほとんどないので、議論が苦手な人でも楽しめるのが良いところです!
▼シャドウレイダーズのルールを紹介中!
5位:インサイダーゲーム
プレイ人数 | 4~8人 | 簡単さ | |
プレイ時間 | 15分 | 議論 |
インサイダー・ゲームは、質問と回答を繰り返しながら、1人だけ答えを知っている『内通者(インサイダー)』を見つけ出すボードゲームです。
ゲーム前半は「お題当て」、ゲーム後半は「インサイダー探し」という2部構成になっていて、1回のゲームで「クイズ」と「正体隠匿」の要素が楽しめます。
個人的に気に入っているのは、みんなが喋りやすいところです。「それは食べ物ですか?」「温かいですか?」などのシンプルな質問から始まり、後半のインサイダー探しでも「あの質問、怪しかったよね?」というくらいの簡単な会話でOKです。ハードな騙し合いや脱落がなく、簡単な会話だけで遊べる「ライトな正体隠匿ゲーム」です。
▼インサイダーゲームのルールを紹介中!
6位:オブスクリオ
プレイ人数 | 2~8人 | 簡単さ | |
プレイ時間 | 45分 | 議論 |
オブスクリオは、1人のプレイヤーが魔法の書となってヒントを出し、魔法使いチームを魔法図書館から脱出させるというボードゲームです。
魔法の書はカードとマーカーを使ってヒントを出し、魔法使いたちは6つのイラストから正解のイラストを当てなければなりません。
ただし、魔法使いの中には裏切り者が1人潜んでいます!裏切り者が不正解へと誘導してくるので、魔法使いたちは誰が裏切り者なのかを見極めるのも重要です。
オブスクリオでは会話の大半が「イラストについての話し合い」になるので、正体隠匿系ゲームの中でも遊びやすいソフトな印象です。『ディクシット』のようなイラストから連想するゲームが好きな方におすすめです。
▼オブスクリオのルールを紹介中!
7位:ワードウルフ
プレイ人数 | 2~8人 | 簡単さ | |
プレイ時間 | 5~10分 | 議論 |
ワードウルフは、あるお題について話し合いをする中で、微妙に違うお題を配られた少数派(ワードウルフ)を見つけ出す正体隠匿ゲームです。
例えば、プレイヤーの多くが「砂糖」というお題を与えられた場合、「塩」というお題を与えられた少数派がワードウルフ、ということになります。(下図参照)
最初、自分のお題を確認した段階では、自分が多数派なのか、少数派なのか分かりません。話し合いをしているうちに、自分が多数派だと思ったらワードウルフを見つけ出しましょう。もし自分がワードウルフかも…と思ったら、話を合わせたり、ウソをついたりして自分の正体がバレないようにします。
家族・親戚で健全なお題で盛り上がるのも良し、友人とちょっとアダルトなお題ではしゃぐのも良し!正体隠匿系の中でも、年齢問わずに遊びやすいパーティー寄りのボードゲームです。
▼ワードウルフのルールを紹介中!
8位:ゴリラ人狼
プレイ人数 | 4~21人 | 簡単さ | |
プレイ時間 | 5~45分 | 議論 |
ゴリラ人狼は、「ゴリラ陣営」と「密猟者陣営」に分かれる人狼みたいなパーティーゲームです。
まずこのゲームでびっくりするのは、最初は「ウホッ」しか喋れないこと。
ただし、ゴリラたちは毎日「ヤバイ」「オマエ」「ねむい」などの3文字の言葉を覚えていきます。ゲームが進むにつれて少しずつ喋れるようになるので、その言葉をうまく利用して、ゴリラに紛れた密猟者を見つけ出します。
とは言っても、真っ当な議論にはなりません。ゴリラのモノマネをし合ったり、ドラミング合戦(ゴリラのように胸を叩く)になったり、「はなげ、でてる」「パンツ、ウマい」「おへそ、クサい」などのひどいワードばかり飛び交ったり…もう終始大爆笑で笑い疲れました。人狼ゲームが好きな自分にとっては最高のパーティーゲームです!
▼ゴリラ人狼のルール&レビューはこちら。
9位:赤い扉と殺人鬼の鍵 BLACK MAZE DEEP
プレイ人数 | 2~6人 | 簡単さ | |
プレイ時間 | 10分~ | 議論 |
赤い扉と殺人鬼の鍵 BLACK MAZE DEEPは、殺人鬼が潜む迷宮から脱出することを目指す正体隠匿系脱出ゲームです。
このゲームの一番の特徴は、脱出を目指していたプレイヤーが途中から脱出を阻止する殺人鬼に変わってしまうところ!多くの正体隠匿ゲームでは最初から役職が決まっていますが、このゲームでは「殺人鬼の鍵」を見つけてしまったプレイヤーが秘密裏に殺人鬼に変貌してしまいます。
「誰がいつ殺人鬼になるか分からない」という緊張感のあるシステムが面白くて、次のターンには自分が殺人鬼になるかもしれないというドキドキ感がたまりません!
追加カードを加えて40パターンの難易度を楽しめるので、リプレイしやすくて長く遊べる正体隠匿系ボードゲームです。
▼赤い扉と殺人鬼の鍵のルールはこちら。
10位:ニャーメンズ
プレイ人数 | 2~5人 | 簡単さ | |
プレイ時間 | 20分 | 議論 |
ニャーメンズは、プレイヤーが北極で遭難したニャーメンズとなって、壊れた「通信機」と「スノーモービル」を修理して生還しようというボードゲームです。
ただし、メンバーに紛れ込んだアサシン(殺し屋)が妨害してきたり、オオカミやシロクマに襲われるというハプニングが起こったりします。
修理の妨害をする「アサシン」が潜んでいる中で、ニャーメンズたちは協力して、1~30までの修理カードを「降順」または「昇順」の場に出し切ることを目指します。
人気カードゲームの『ザ・ゲーム』のシステムをベースにしていますが、ザ・ゲームのようなヒリヒリとした息苦しさはなく、人狼ゲームのような複雑な嘘をつくこともないので、ボードゲーム初心者が遊びやすいライトな正体隠匿系ゲームになっています。
▼ニャーメンズのルールを紹介中!
11位:お邪魔者
プレイ人数 | 3~10人 | 簡単さ | |
プレイ時間 | 30分 | 議論 |
お邪魔者は、みんなで坑道を進み金塊を掘り当てるというカードゲームです。プレイヤーは通路カードを出していき、金塊への道を作っていきます。
しかし、プレイヤーの中には金塊堀りを邪魔する『お邪魔者』が紛れ込んでいます。お邪魔者は、「嘘」や「穴掘り道具の破壊」「落石」などを利用して、金塊堀りの邪魔をします。
ゲーム中には「ここに金があったよ!」「いや、それただの石ころだったけど」という真逆の言葉が飛び交って、誰を信用していいのか分からなくなります!読み合い・騙し合いが好き人におすすめの正体隠匿ゲームです。
▼お邪魔者のルールはこちら。
12位:タイムボム
プレイ人数 | 2~8人 | 簡単さ | |
プレイ時間 | 30分 | 議論 |
タイムボムは、「時間を巻き戻してしまうタイムボムの爆発を阻止する」ということをテーマにした正体隠匿系カードゲームです。
プレイヤーは「タイムボムを爆発させたいボマー団」と「爆発を阻止する時空警察」に分かれますが、誰が味方で誰が敵なのか分かりません。そのような疑心暗鬼の中で、みんなと相談しながら、爆弾の導線を切っていきます。
正体隠匿ゲームの中でも特にルールが簡単でとっつきやすいので、「初めての正体隠匿ゲーム」としてもおすすめです。
▼タイムボム(旧版)のルールを紹介中!
【まとめ】おすすめの正体隠匿ゲームの一覧
今回紹介した『正体隠匿系ボードゲームのおすすめランキング』を一覧表にしてまとめました。
※タイトルのリンクから詳細記事に飛べます。
▽ボードゲームランキング一覧表▽
順位 | 画像 | 詳細記事へのリンク |
1位 | ![]() | ワンナイト人狼 |
2位 | ![]() | ディセプション |
3位 | ![]() | レジスタンス:アヴァロン |
4位 | ![]() | シャドウレイダーズ |
5位 | ![]() | インサイダーゲーム |
6位 | ![]() | オブスクリオ |
7位 | ![]() | ワードウルフ |
8位 | ![]() | ゴリラ人狼 |
9位 | ![]() | 赤い扉と殺人鬼の鍵 |
10位 | ![]() | ニャーメンズ |
11位 | ![]() | お邪魔者 |
12位 | ![]() | タイムボム |
最後に:お気に入りの正体隠匿ゲームを見つけよう!
以上が、『正体隠匿ボードゲームのおすすめランキング12選』でした。
正体隠匿ゲームには「正体を隠している時のドキドキ感」や「周りを誘導して騙しきった時の満足感」「推理をしている時のワクワク感」など、正体隠匿ゲームならではの面白さがたくさんあります。
今回紹介したボードゲームについては詳細記事も書いているので、ルールやレビューを見て頂けると嬉しいです。
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