インサイダーゲームは「この中に1人だけいるインサイダー役(内通者)を見つけ出そう」という正体隠匿系のコミュニケーションゲームです。
小箱&おしゃれなボードゲームで有名な『オインクゲームズ(Oink Games)』の作品で、2016年に開催された「ファミリーゲームフェスティバル」で発売されました。さらに、2020年にはインサイダーゲームの上級版『インサイダーゲームブラック』も発売します。
今回は、『インサイダーゲーム』のルール&レビューを詳しく紹介します。
▼インサイダーゲーム
ジャンル | 正体隠匿 |
---|---|
プレイ人数 | 4-8人 |
プレイ時間 | 15分 |
対象年齢 | 9歳以上 |
発売時期 | 2016年 |
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デザイナー | ー |
メーカー | オインクゲームズ |
価格 | 2200円 |
▼インサイダーゲーム ブラック
▽インサイダーゲームブラックのルール&レビュー
【まとめ】インサイダーゲームの感想
お気に入り度:
インサイダーゲームは「前半のお題当て」と「インサイダー探し」の2部構成になっていて、1つで2度おいしいようなゲームです。
個人的に気に入っているのは「みんなが喋りやすい」ところ。「それは食べ物ですか?」「温かいですか?」などのシンプルな質問から始まり、後半の推理パートでも「あの質問、怪しかったよね?」というくらいの簡単な会話でいいので、初めての人でも遊びやすいのが嬉しいポイントです。(正体隠匿ゲーム特有の論理的&攻撃的な会話にはなりません)
ただ、勝ちにこだわるとゲームが破綻することもあるので、自分が遊ぶときは「勝負にこだわり過ぎずに、純粋にお題当てを楽しむ」ことを最初に共有しています。
インサイダーゲームはどんなゲーム?
インサイダー・ゲームは「このメンバーの中に1人だけいるインサイダー役(内通者)を見つけ出そう」というボードゲーム。
「出題者(マスター)」以外は「回答役(庶民)」となりますが、その中に1人だけ紛れている「実は答えを知っているインサイダー」がいます。
このインサイダー役が誰なのかをみんなで話し合い推理していきます。
そして、このゲームの特徴は「前半戦は協力パート」「後半戦は対決パート」という2部構成になっていること。
前半戦の「お題当て」では、回答役が出題者に「はい / いいえ」で答えられる質問を繰り返してお題を当てることを目指します。
後半戦の「インサイダー探し」では、先ほどのお題当てを振り返って、「不自然な質問がなかったか」を話し合い、インサイダー役を推理していきます。
このように、インサイダーゲームは2部構成の正体隠匿ゲームになっています。
インサイダーゲームの『内容物』
お題カード42枚 / 役割カード8枚 / 砂時計
インサイダーゲームの『ルール』
ここからは、インサイダー・ゲームのルール・遊び方を紹介します。
①役割を決める
役割を決めるためのカードがこちら。
「マスター役」「インサイダー役」のカードは1枚で、その他は「庶民役」のカードです。
このカードをランダムに1人1枚配り、自分だけこっそり役割を確認します。
マスター役の人は名乗り出て、ゲーム進行の司会役になります。
②お題の確認
「マスター」がお題を確認
まず、マスター以外のプレイヤーは目を閉じます。
マスターは、山札からカードを1枚めくります。山札の1番上に書いてある数字に対応している単語が今回のお題になります。
上の場合では、山札の一番上の数字が「4」なので、お題は「しょうゆ」になります。
お題を確認したら、マスターも目を閉じます。
「インサイダー」がお題を確認
次に、「インサイダー役」は目を開けてお題を確認します。確認したら目を閉じましょう。
※マスターは目を閉じているのでインサイダーが誰かは分かりません。
今回のお題を隠す
マスターが目を開けて、今回のお題カードを裏向きにして山札に重ね、さらにマスターの役割カードを上に置きます。
ここまで終わったら、全員が目を開けます。
③お題当て
マスターが砂時計をひっくり返したら、ゲームスタートです。
庶民とインサイダーは、砂時計が落ちきるまでにマスターに質問を繰り返し今回のお題を当てなければなりません。
ただし、マスターが答えられるのは「はい」「いいえ」「分からない」だけです。
「はい・いいえ」で答えられる質問を繰り返す
質問は順番ではないので、思いついた人から質問してOKです。
④正解を答える
砂時計が落ちきるまでに、お題を当てることができたら、質問タイムは終了です。
一方で、砂時計が落ちきるまでにお題を当てられなければ「全員負け」になります。
⑤インサイダー探し
お題が当たったら、マスターはすぐに砂時計をひっくり返します。
砂時計が落ちきるまでに、「誰がインサイダー役か」を話し合って推理しましょう。
⑥「正解者」がインサイダーだと思う人は挙手する
話し合いが終わったら、多数決を取ります。
マスター含む全プレイヤーは、正解者(お題を当てた人)がインサイダーだと思ったら挙手をします。
挙手が過半数を超えた場合
挙手が過半数を超えて「正解者はインサイダーである」となった場合。
正解者は役割カードを公開して「当たっていたら庶民&マスターの勝ち」「間違っていたらインサイダー役の勝ち」となります。
挙手が半数以下の場合
挙手が半数以下で、「正解者は庶民である」となった場合。
正解者は役割カードを公開して「当たっていたら、次の全体投票パートに進む」「間違っていたらインサイダー役の勝ち」となります。
⑦全体投票
全体投票では、全員で一斉に「インサイダーだと思う人」を指差します。
最多票の人は役割カードを公開して、「見事インサイダーを当てることができれば庶民&マスターの勝ち」「間違っていたらインサイダーの勝ち」となります。
インサイダーゲームに合う『スリーブ』
インサイダーゲームで遊ぶ前に、役割カード・お題カードにスリーブをつけて傷や汚れから保護しましょう。特に、役割カードは傷で印がついてしまうと、カードの状態で正体がバレてしまうことになりかねません。
インサイダーゲームにスリーブを付けた写真がこちら。
詳しい内容は『インサイダーゲームの役割&お題カードにおすすめのスリーブ』で紹介しています。
▽役割カードに合うスリーブ
▽お題カードに合うスリーブ
『インサイダーゲームブラック』が発売!
インサイダーゲームの上級版となる『インサイダーゲーム ブラック』が2020年に発売しました。
ブラック版の新要素5つは以下の通り↓
- ①新役職「フォロワー」
- ②特定の質問ができなくなる「NG質問カード」
- ③お題カードの難易度アップ
- ④正解者勝利条件の追加
- ⑤砂時計が3分になった
個人的には、「フォロワーの追加」&「正解者勝利条件の追加」でインサイダーゲームの弱点部分に良調整が入った新スタンダード版だと思います。(弱点部分についてはこの後のレビューに記載しています)
インサイダーゲームブラックは、2020年春以降に一般販売される予定です。
▼インサイダーゲーム ブラック
▼インサイダーゲームブラックはこちらで紹介中!
インサイダーゲームの『レビュー』
インサイダー・ゲームを遊んだ感想
「お題当て」「インサイダー探し」という2種類の面白さ
インサイダーゲームには「前半のお題当て」と「後半のインサイダー探し」という2つのステージがあり、これだけ短時間のゲームで2つのゲームを遊べたような満足感が気に入っています!
また、前半と後半は面白さが繋がっていて、お題当てをみんなが頑張れば頑張るほど、インサイダー探しが難しくなって白熱するので、質問は深く考えすぎずにテンポよくポンポン出していくのがおすすめです!
喋りやすいのが良い!
インサイダーゲームの良い点は「正体隠匿ゲームの中でも特に喋りやすい」ところ!
人狼系のゲームでは「論理的な会話」や「攻撃的な会話」になるので初めての人にはハードルが高いですが、インサイダーゲームでは「それは食べ物ですか?」などの簡単な質問から始まり、後半でも「あの質問、唐突過ぎて怪しくない?」くらいの会話で十分なので、初めての人でも喋りやすいのが良いところです。
勝ち負けにこだわりすぎず、お題当てを楽しもう!
インサイダーゲームの弱点を挙げるとすると「勝ち負けにこだわるとゲームが成立しなくなる」ところです。
庶民は「インサイダーを炙り出すためにあまり質問をしない」、インサイダーは「バレないように正解に近づく発言をしない(全員負けでもOKという考え方)」が勝つためのプレイングになるので、それに気づくと質問が極端に少なくなりゲームが成立しなくなることがあります…。
そのため、自分が遊ぶときには「勝ち負けを気にせずに、純粋にお題当てを楽しもう」ということを最初に共有しています。みんながパーティーゲームと割り切ってゲームを楽しもうと積極的に質問すれば、インサイダー探しでとても盛り上がります!
まとめ:ライトな正体隠匿ゲームで、初めての人も安心!
インサイダーゲームは、人狼のようなゲームでありながらハードな騙し合いも脱落もなく、簡単な会話だけで遊べるとてもライトな正体隠匿ゲームです。何より人狼系の殺伐とした雰囲気がないので、初めての人でも安心して遊べる間口の広いボードゲームだと思います!
インサイダー・ゲームの総合評価
5段階評価
お気に入り度 | |
簡単さ | |
戦略性 | |
運要素 | |
盛り上り度 |
- 「お題当て」「推理」という2つのゲームを楽しめる
- 正体隠匿ゲームだけど、とても喋りやすい
- 勝ち負けにこだわるとゲームが成立しなくなることがある
▼インサイダーゲーム
▼インサイダーゲーム ブラック
▽インサイダーゲームブラックのルール&レビュー
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