海底探険(Deep Sea Adventure)は、海底の奥底に眠る財宝を手に入れて無事に帰還することを目指すボードゲームです。
国内のゲームメーカーであるオインクゲームズの作品で、様々な言語の海外版も発売しており、国内版、海外版合わせて20万部を売り上げている人気ゲームです。
今回は、ボードゲーム『海底探険(Deep Sea Adventure)』のルール&レビューを詳しく紹介します。
▼海底探検
商品名 | 海底探検 |
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プレイ人数 | 2-6人 |
プレイ時間 | 30分 |
対象年齢 | 8歳以上 |
ジャンル | 戦略 |
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発売時期 | 2014年 |
デザイナー | 佐々木隼・佐々木五郎 |
メーカー | オインクゲームズ |
▼『ぼく勉』コラボの海底探検
海底探検の内容物
こちらが「潜水艦ボード」と「空気マーカー」です。
これで空気タンクに残っている「酸素の残量」を表します。初期値は「25」です。
次に「遺跡チップ」です。(※写真の左側が裏面・右側が表面)
表面には「獲得した時の得点」が書かれています。チップの角数が多いほど高得点になっています。
自分のコマのミープルは、酸素ボンベを背負っているような形をしていてかわいいですね。
細部にこだわりが感じられます!
海底探検の準備
潜水艦ボードから繋がるように、遺跡チップを裏向きで並べていきます。
潜水艦から近いところには得点の低い遺跡チップを置き、遠いところには得点の高い遺跡チップを置きます。海底にいくほど遺跡チップの色が濃くなっていきます。
海底探検のルール
海底探検は、海底にある遺跡チップを潜水艦まで持ち帰り、より多くの得点を獲得した人の勝利です。
ここから簡単なルール説明です。
①サイコロを振る
まずは、サイコロを2つ振り、出目の合計分だけ自分の駒を進めます。
上の画像の場合、サイコロの合計が4なので、自分のコマを4マス分進ませます。
②探索
止まったマスの「遺跡チップ」を拾うことができます。
拾うときは「遺跡チップ」を裏返しのまま手元に置き、遺跡チップがなくなった場所には代わりとして「ブランクチップ」を置きます。
また、ブランクチップの場所に止まったときは、手持ちの遺跡チップを置くこともできます。
遺跡チップを獲得した時のデメリット
上記のように、「①サイコロを振る」→「②探索」を繰り返し、遺跡チップを獲得していきますが、遺跡チップは単純にたくさん取ればいい、というわけでもありません。
遺跡チップを手に入れたときに注意したいルールが2つあります!
①空気を消費
サイコロを振る前に、所持している遺跡チップの数だけ空気タンクから空気を減らします。
例えば、遺跡チップを2枚所持していたら、空気を2減らします。
空気タンクの酸素がゼロになったら、海底にいる人はそのまま海に沈んでしまい、財宝を獲得することができません。
この海底探険の面白くも難しいところが、空気をみんなで共有しているところです。
自分は空気を温存して海底に向かっても、他の人が空気をたくさん消費することで海底から帰ってこれなくなることがよくあります。空気の残量と相手の動き方に気を付けて、状況に合わせて戦略を変える必要があります。
④移動力を失う
遺跡チップをもった状態でサイコロを振るとき、遺跡チップの数だけサイコロの出目の合計から引かなければなりません。
例えば、遺跡チップを2個持った状態でサイコロを振り出目の合計が『3』だったら、『3ー2=1』で移動できるマスは1マスになってしまいます。遺跡チップを取れば取るほど、移動力が失われ、潜水艦への帰還が困難になります。
潜水艦への戻り方
「遺跡チップをある程度取ったし、空気の量も心配だから帰りたい」というときには、サイコロを振る前に「引き返す」と宣言します。
一度『引き返す宣言』をしたら、もうそのラウンドでは海底に進むことはできません。潜水艦までの距離と残りの空気量から見極めて、引き返す宣言をして潜水艦に帰りましょう。
ラウンドの終了
潜水艦に帰還できたプレイヤーは、持ち帰った遺跡チップを表にして、その得点を獲得します。
一方で、潜水艦に帰れなかったプレイヤーは、拾った財宝をすべて海底に落としてしまいます。
海底に沈んでしまった財宝は、潜水艦から離れた一番奥の遺跡チップに続けて置いていきます。3枚重なったら、4枚目からは次の場所に置きます。下の写真のような感じです。
そして、ブランクチップをすべて取り除き、次のラウンドを始めます。
これを続けて、3ラウンドしたら終了です。
3ラウンド終了時点で、最も得点の高い人の勝利です。
序盤は高得点の財宝が眠る海底まで行くことができませんが、ラウンドが進み、浅いところの遺跡チップがなくなることで、最終ラウンドには高得点の財宝がある海底まで辿り着けるようになります。最後のラウンドで一発逆転も狙えます!
海底探検のボードゲームレビュー
みんなが遺跡チップを取り出す中盤くらいから加速度的に酸素が減って行くので、どこで戻るのかの判断がとても重要です。「高得点を稼ぐために進みたい」、「けどこれ以上進んだら潜水艦に戻れないかも…」この二択のジレンマに毎回頭を抱えさせられます。
誰しも海底の高得点を手に入れたいところですが、一方でそれを阻止するためにわざと空気をたくさん消費して、他のプレイヤーの邪魔をするという戦法もアリです。他のプレイヤーの戦略を見ながら、臨機応変に戦略を変えて、引き返し時を見極める冷静な判断ができるかが勝負の分かれ目になります。
ちなみに僕が遊ぶときは、欲深い人たちが集まるので、高得点の財宝を狙いみんなして海底に沈み海の藻屑となるので、いつも3ラウンド目勝負になることが多いです。笑
「ちょっと、空気消費しすぎ!」「引き返すの!?裏切ったな!」「遺跡持ちすぎてうごけないんだけど…笑」などと会話が弾んで、皆で盛り上がれるボードゲームです。
▼ボードゲーム『海底探検』
▼ぼく勉コラボの海底探検
オインクゲームズのおすすめボードゲーム
今回紹介した『海底探検』以外にもオインクゲームズからはたくさんの小箱ボードゲームが出ています。
ファフニル
ファフニルは、2019年にオインクゲームズから発売した「競り系」のボードゲームです。
インサイダーゲーム
インサイダーゲームは、1人だけいる内通者を見つけ出す「正体隠匿系」のボードゲームです。
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ナインタイルパニックは、2019年にオインクゲームズから発売した「スピード系」のボードゲームです。