タイガー&ドラゴンを徹底紹介!攻め・受けで手牌を出し切るボードゲーム
アークライトとオインクゲームズのコラボ作品ということで気になっていた『タイガー&ドラゴン』。
ただ、麻雀っぽく見えて「なんか難しそう…」と思い購入を迷っていましたが、評判がすごく良さそうだったので購入しました!
今回は、2021年12月に発売した『タイガー&ドラゴン』のルール&レビューを紹介します。読み合い・心理戦が好きな方におすすめです!
商品名 | タイガー&ドラゴン |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 20分 |
対象年齢 | 8歳~ |
ジャンル | 読み合い |
発売時期 | 2021年12月 |
デザイナー | 橋本淳志 |
メーカー | アークライトゲームズ、オインクゲームズ |
関連ページ | BoardGameGeek アークライトゲームズの公式ページ オインクゲームズの公式ページ |
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タイガー&ドラゴンはどんなゲーム?
タイガー&ドラゴンは、他のプレイヤーの手牌を読んで自分の手牌を出し切ることを目指すボードゲーム。
他のプレイヤーが出した牌(攻め牌)に、同じ牌を出すことで受けることができ、受けたプレイヤーは好きな牌を出して攻めることができます。この「攻め」「受け」を繰り返して、先に手牌を出し切った人が上がりです。
自分が牌を出して、全員がパスしたらさらに自分が攻め続けられるというルールがあるので、他のプレイヤーが何もできずにずっと自分のターンにして勝てた時はめちゃくちゃ気持ちいいです!その状態を作るために、相手が出した牌やその順序から手持ちを予想する「読み」と、後半にどの牌を残しておくのかといった「判断」が肝です。
また、ゲームの度に得点方式を10パターンから1つ選ぶので、リプレイ性が高いのもGOODです。相手の手の内を読み合うのが好きな方にはめちゃくちゃ刺さるボードゲームです!
タイガー&ドラゴンの内容物
タイガー&ドラゴンの内容物がこちら。
《内容物》
個人ボード5枚 / 戦場カード10枚 / タイドラ牌38枚 / 得点チップ50枚 / スタPマーカー
牌は何かの記号のように見えますが、実は「数字」です。
数字は1~8まであって、数字の数だけ同じ牌があります。
上のように、1は1枚、2は2枚、3は3枚…という感じ。赤と青がありますが「赤は奇数」「青は偶数」を表しています。
タイガー&ドラゴンのゲーム準備
まずは、タイガー&ドラゴンのゲーム準備からです。
各プレイヤーは「個人ボード」を受け取ります。
そして、今回の得点ルールとなる「戦場カード」を1枚選びます。
戦場カードは10種類あり、どれを選ぶかでゲームの得点方式が変わります。
プレイヤー人数に応じた数の手牌をランダムに取ります。4人プレイなら9枚です。
余った牌は裏向きのまま置いておきます。(4人プレイなら2枚余る)
スタートプレイヤー1人を決めて、スタPマーカーを受け取り、さらに余った牌の中から1枚を手牌に加えます。
これで、ゲーム準備完了です。
タイガー&ドラゴンのルール
ここからは、タイガー&ドラゴンのルール・遊び方を紹介します。
ゲームの目的
タイガー&ドラゴンの目的は、手牌を全て出し切ること。
先に全ての手牌を個人ボードに置ききったプレイヤーが得点チップを獲得できます。先に、得点チップを10枚集めた人の勝ちです!
①攻め
最初のプレイヤーは、上段の「攻め列」に自分の牌を1枚置きます。(最初は赤しか出せない)
上の写真では、攻め牌として「7」を出しました。
②受け
攻め牌が出されたら、次のプレイヤーは同じ数字の牌で受けます。
上の写真は、前のプレイヤーの攻め牌が「7」だったので、同じ「7」を受け列に出したところ。
また、受けられない・受けたくない場合はパスできます。パスしたら、さらに次のプレイヤーが「受け」か「パス」を選択します。誰かが受けるまで続けます。
受けたプレイヤーは直後に「攻め」を行えます。上段の攻め列に好きな手牌を置きます。
同様に、次のプレイヤーが「受け」か「パス」を選択して、同様にプレイします。
③1周ボーナスで連撃!
自分の攻め牌を誰も受けずに、全員がパスしたら「1周ボーナス」が発生します。
自分の攻め牌でみんながパスしたら、好きな手牌1枚を裏向きで受け列に出せます。
そして、さらに続けて「攻め」を行えます。
つまり、1周ボーナスが成功した時は、受けに裏向きで1枚出して、さらに攻めで1枚出せるので、他の人が出さない間に手牌を大きく減らせます。この1周ボーナスを2連続・3連続と成功させることで、一気に勝負をつけることができます!
みんなにパスをさせるために「相手の手牌を読むこと」「どの手牌を終盤に残すかの判断」が重要です。
2つの奥義牌
数字ではない「ドラゴン牌」「タイガー牌」の2つの奥義牌があります。
この2つの奥義牌は、受けで使うとめちゃくちゃ強力です!
- ドラゴン牌は奇数牌(赤色)を全て受けられる。
- タイガー牌は偶数牌(青色)を全て受けられる。
上の通り、最強の受け牌です。
例えば「もう自分以外6を持っていないから、1周ボーナスだ」と思ったら、タイガー牌で受けられるなんてこともしばしば。なので、タイガー牌&ドラゴン牌が出ていない状況だと、1周ボーナスできるかできないかでビクビクドキドキします。
ただ、このタイガー牌とドラゴン牌は「攻め」に使うと最弱です。タイガーならどの青色牌でも受けられてしまうし、ドラゴンならどの赤色牌でも受けれてしまいます…。なので、できるだけ受けで使いましょう。
手牌がなくなったら上がり!
全ての手牌を個人ボードに置いたら、上がりです。
上がった人は、戦場カードを確認して、上がり牌に対応した枚数の得点チップを獲得します。
また、1周ボーナスで裏面にした牌1個につき得点チップ1枚を追加で獲得できます。(忘れがち…)
1人が上がったら終わりで、次のゲームを始めます。
ゲームの終了
得点チップを10枚以上集めた人の勝利です。
以上が、タイガー&ドラゴンのルール紹介でした。
タイガー&ドラゴンのレビュー
最後は、タイガー&ドラゴンのボードゲームレビューです。
ヒリヒリした読み合いが面白い!
まず見た目が麻雀っぽいので、麻雀ができない自分からすると「なんか難しそう…」というのが第一印象。けど、実際に遊んでみると拍子抜けするくらいシンプルでした。笑
ルールを読んだだけだとあまりピンとこなかったけど、一度遊ぶと読み合いの熱さがハンパないのが分かりました。「初手で6を出したからたくさん持ってるのかな」「中盤の受けで初めて7を使ったからもう持ってないのでは…いや溜めてるのか…」みたいな読み合いが永遠と続いて、色んな可能性を考えさせられます。
そして、クセになるのは、中盤~終盤のヒリヒリした緊張感!次の一手で何を出すかで勝敗が逆転してしまうなんてシーンがめちゃくちゃある。序盤は軽い気持ちで切れますが、終盤の1手の重みと言ったら…ドキドキ感が凄かったです。
また、パッケージ裏に「繰り出せ、連撃」というコピーがあって最初は何のことかと思いましたが、一周ボーナスが連続した時に「コレか」と分かりました。後半に全員がパスする牌を連続で出して、ずっと自分のターンにして勝ち切る。いかにこの状況を作れるかが重要で、連撃が成功した瞬間はマジで爽快感があります!これで一発逆転できることも多くて、決まったら本当に気持ちよくなれます。笑
4人以上で遊ぶのがおすすめ!
ちなみに、タイガー&ドラゴンは2人で遊ぶのは微妙に感じました…。相手がパスするとすぐに1周ボーナス発生して、手牌が偏っていると瞬殺されることも…。また、ゲームに使わない余り牌が多い(2人だと11個)ので、「ドラゴン出てないけど、余り牌に入ってるでしょ」みたいな安易な読みになりやすいです。
個人的には、4人・5人なら(余り牌が1~2個で)ほぼ全ての牌がプレイヤーに行き渡っているので、相手が出した牌やその順番からの読み合いが熱くなりますし、1~2個の余り牌がちょうどいい具合のノイズになる気がします。
最後に:読み合い好きな方におすすめ!
タイガー&ドラゴンは割と好き嫌いが分かれそうに感じたので「万人ウケ!」とは言いづらいですが、スカルなどの読み合いメインのボードゲームが好きな人にはぶっ刺さると思います。手札の読み合いとかが好きな自分にはドストライクでした!
得点方式が10パターンあって毎回変えられることや4人専用のチーム戦ルールもあるので、リプレイ性も高いと思います。
もうすぐ年末年始なので、帰省する時に持って帰って親戚や地元の友達ともやり込もうと思います!
また、タイガー&ドラゴンのほかにも面白いボードゲームはたくさんあります。僕のおすすめのボードゲームについては『ボードゲームのおすすめランキング』で詳しく紹介しているので、興味がある方はこちらもチェックしてみてください。
▼タイガーアンドドラゴン
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