【2024年フランス年間ゲーム大賞】全4部門の受賞作品まとめ
2024年アスドール・フランス年間ゲーム大賞(As d’Or – Jeu de l’Année)が2024年2月23日に発表されました。
今回は、フランス年間ゲーム大賞の4部門の受賞作品を紹介します。
2024年の受賞作品は以下の通りです。
リンクから記事中の紹介部分に飛べます
大賞部門 | トリオ |
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中級部門 | ファラウェイ |
エキスパート部門 | ラ・ファミリア |
キッズ部門 | マイパズルアドベンチャー:ドラゴン |
フランス年間ゲーム大賞とは
フランス年間ゲーム大賞(As d’Or – Jeu de l’Année)とは、フランスのボードゲーム市場に新たに登場した優れた作品を称える賞です。
この賞は、毎年フランスのカンヌで開催される国際ゲームフェスティバルの一環として授与されます。フェスティバルは通常、2月下旬に開催され、賞の発表もこの期間に行われます。(ノミネート作品の発表は1月下旬頃)
現在のフランス年間ゲーム大賞には、カジュアル部門・キッズ部門・中級部門・エキスパート部門という4つのカテゴリーがあります。
大賞部門 | 8歳から大人までが楽しめる、ルールが分かりやすいゲームが対象。 |
中級部門 | より難易度の高いメカニズムを求める一般ユーザー向けのゲームが対象。 ゲームのプレイ時間は1時間以上。 |
エキスパート部門 | 複雑で洗練されたメカニズムを持つゲームが対象。 テーマは大人向け。 |
キッズ部門 | 3歳から7歳の子供向けに作られたゲームが対象。 ルール、プレイ時間、素材などが子供の能力とニーズに適している必要あり。 |
【2024年】フランス年間ゲーム大賞の受賞作品
2024年フランス年間ゲーム大賞の各部門の受賞作品を紹介します。
【大賞部門】トリオ
原題 | Trio |
プレイ人数 | 3~6人 |
プレイ時間 | 15分 |
対象年齢 | 6歳~ |
出版社 | Cocktail Games |
ゲームデザイナー | 宮野 華也 |
日本版の有無 | 元々日本のゲーム(ナナ) |
関連ページ | BoardGameGeek |
トリオは、日本発のボードゲーム『ナナ』のフランス語版です。デザイナーは、Mob+(モブプラス)の宮野華也さん。
トリオ(ナナ)は、同じ数字を3枚当てることを目指すカードゲームです。
誰かの手札の「最大」or「最小」、「場のカード」から同じ数字を連続して3枚当てるとチャレンジ成功で、チャレンジを3回成功させた人の勝利です。
もちろん記憶力が大事ですが、同じくらい手札の読み合いも重要です。プレイ中は、自分の見えている手札・他のプレイヤーのチャレンジ状況・公開された数字をヒントに「多分、あの人の最大は9かな」「今の最小は3だろうな」などと推測していきます。
手軽に遊べるシンプルなルールに、記憶と読みの絶妙なバランス、盛り上がる一発逆転要素もあって、家族でも遊びやすいカードゲームです。
デザイナー宮野華也さんのコメント
『ナナ』の海外版である『TRIO』がアスドール・フランス年間ゲーム大賞を取りました。みなさんが愛してくれたおかげです。ありがとうございます。
— みやの@ゲームデザイナー (@k_miyano) February 23, 2024
フランス行ってから酒は避けてたんですが、打ち上げで勧められてガバガバ飲んでしまい、カクテルゲームズメンバーの前で号泣しました。いつも通りです。 pic.twitter.com/Bga1qndqyW
【中級部門】ファラウェイ
原題 | Faraway |
プレイ人数 | 2~6人 |
プレイ時間 | 15~30分 |
対象年齢 | 10歳~ |
出版社 | Catch Up Games |
ゲームデザイナー | Johannes Goupy Corentin Lebrat |
日本版の有無 | Engamesから発売予定 |
関連ページ | BoardGameGeek |
ファラウェイは「手札3枚の中から1枚を出す」を繰り返して、8枚出したら得点計算するというシンプルなボードゲームです。
このゲームの独特なポイントは、得点計算を逆順で行うところ。
分が出した8枚のカードを全て裏返し、最後に出したカードから順番に表にして、「動物アイコン1つにつき4点」「赤色カード1枚につき3点」などの条件で得点していきます。ただし、得点の対象はオモテ向きカードのみなので、最初に出したカードほど表向きのカードが多いので得点しやすくなっています。
ボードゲームでは珍しく、最後に出すカードよりも最初に出すカードの方が大量得点できるので、序盤にどのカードを選ぶかが重要で、最初から気が抜けないボードゲームです。
詳しいルールについては、『ファラウェイのルールを徹底紹介』の記事をご覧ください。
Engamesから日本語版が発売予定
【ファラウェイ日本語版の販売について】
— Engames@ゲームマーケット2023秋A05 (@EngamesToyama) February 23, 2024
日本時間の本日未明に発表されました、フランス年間ゲーム大賞の中量級部門において大賞を受賞しました『ファラウェイ』の日本語版をEngamesにて発売いたします。今春の発売予定となります。
パッケージは赤をベースに、青、黄、緑の4色展開となります。 pic.twitter.com/OGZSOc1OXv
【エキスパート部門】ラ・ファミリア
原題 | La Famiglia: The Great Mafia War |
プレイ人数 | 4人 |
プレイ時間 | 120~180分 |
対象年齢 | 16歳~ |
出版社 | Feuerland Spiele |
ゲームデザイナー | Maximilian Maria Thiel |
日本版の有無 | なし |
関連ページ | BoardGameGeek |
ラ・ファミリア(La Famiglia: The Great Mafia War)は、プレイヤーが犯罪ファミリーのボスになり、自らの組織を最強の犯罪シンジケートに成長させることを目指すボードゲームです。
このゲームでは、お金、影響力、そして重要な人材などのリソースを集め、それらを使って敵対する他のファミリーとの戦いに勝利したり、新しいビジネスを手に入れたりします。
ゲームは複数のラウンドに分かれており、各ラウンドでプレイヤーはさまざまなアクションを選択できます。たとえば、リソースを集める、新しい人材を雇う、敵と戦う、他のプレイヤーと同盟を結ぶなどです。
勝利条件は目標達成や最も影響力のあるファミリーになることです。時には、交渉やブラフも駆使して、ゲームの勝者となることを目指します。
【キッズ部門】マイパズルアドベンチャー:ドラゴン
原題 | My Puzzle Adventure: Dragon |
プレイ人数 | 1~99人 |
プレイ時間 | 30分 |
対象年齢 | 5歳~ |
出版社 | Game Flow |
ゲームデザイナー | Antonin Boccara Romaric Galonnier |
日本版の有無 | なし |
関連ページ | BoardGameGeek |
マイパズルアドベンチャーシリーズは、物語を伝えるパズルゲームです。
まずは、42ピースで構成されるジグソーパズルを作ることから始めます。すべてのピースが揃ったら、冒険の始まりです。
ピースを正確な順番で外していくと、ストーリーが明らかになっていきます。ピースの裏には、次のピースを見つけるために解かなければならない小さな謎が隠されています。
冒険には落とし穴やパズルが散りばめられており、パズルを片付けるという行為が壮大なストーリーに変わります。
目的は、あなたの小さなドラゴンを探すことです。ドラゴンが残した足跡をたどって、リナ、サシャ、ティモンとドラゴンを見つけましょう。
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以上が、2024年のフランス年間ゲーム大賞の紹介でした。
他の年度やドイツ年間ゲーム大賞については、下記の記事で紹介しています。
フランス年間ゲーム大賞
ドイツ年間ゲーム大賞