ソロでも楽しい!1人で遊べるボードゲームのおすすめ13選
ボードゲームというと複数人で遊ぶイメージが強いですが、世の中には1人で遊べるゲームもたくさんあります。
実際に僕は、家で1人の時や家族が寝静まった夜中にソロプレイ用ボードゲームで遊んでいます。みんなでワイワイ遊ぶのも楽しいですが、1人で集中しながらじっくり遊ぶのも乙なものです。
また、ソロプレイ用ボードゲームはなかなかクリアできない高難易度が多いのも魅力です。敗北しては反省して次の戦略を考えることを繰り返して、なんとかギリギリクリアできた時は本当に気持ちいいです!
そこで、今回はボードゲームのレビュー記事を400記事近く書いている僕が選ぶ『1人でできるソロプレイ向きボードゲームのおすすめ13選』を紹介していきます。
記事中では、【軽~中量級(40分以内)】と【重量級(40分以上)】の2種類に分けて紹介しているので、サクッと気軽に遊びたい方は軽~中量級から、どっしり遊びたい方は重量級からチェックしてみてください。
一人暮らしで暇を持て余している方や、家族がボードゲームに付き合ってくれないという方は、ぜひ一度遊んでみてください!
【軽~中量級】1人で遊べるボードゲーム
まずは、軽量級・中量級(10~40分)の1人で遊べるおすすめボードゲームを紹介します。
①アンダーフォーリングスカイ
ジャンル | ダイスマネジメント |
プレイ時間 | 20~40分 |
プレイ人数 | 1人用 |
アンダーフォーリングスカイは、宇宙船に乗ったエイリアンたちが侵略してくる中、人類はエイリアンに対抗できる新兵器を開発して地球を守ろうというテーマのソロプレイ専用ボードゲームです。
ゲーム内容は、5つのダイスをどこに配置するのかが悩ましい、ダイスマネジメントゲームです。5つのダイスを振って、それらを各マスに配置することで、エネルギーの貯蔵・宇宙船の迎撃・新兵器の研究などを行います。
プレイヤーが決断するのはダイスをどこに置くかだけですが、「各列に置けるダイスは1個まで」「出目が大きいほど敵船の移動速度も上がる」という憎らしいルールが効いていて、めちゃくちゃ悩まされます!
そして、真の醍醐味は、全10回のキャンペーンゲームです。ゲームを進めると、追加ルール・ボードの変更・追加コンポーネントといった新要素が加わるので、次はどんな展開なんだろうとワクワクさせてくれます。個人的には今最も気に入っている1人用ボードゲームです!
②コーヒーロースター 欧州エディション
ジャンル | バッグビルディング |
プレイ時間 | 10~30分 |
プレイ人数 | 1人用 |
コーヒーロースターは、プレイヤーが焙煎士となってコーヒー豆を焙煎して、理想的なコーヒーを作ることを目指すソロプレイ専用ボードゲームです。
ゲームシステムは「バッグビルディング」で、袋の中に入っている豆チップを入れ替えたり、取り除いたりしながら、袋内のコーヒー豆の焙煎具合をコントロールしていきます。
最終的な得点は袋からランダムに引いたチップで決まるので、運の影響はかなり大きいですが、このゲームの醍醐味は「引き運に負けないようにチップ状況を構築する」ところです。「邪魔なチップの除去・焙煎度の調整・焙煎の止め時の判断」などで運の影響をできる限り薄めていきます。プレイ感は「デッキ構築ゲーム」に近くて、デッキ(袋内)を圧縮してより強い構成に変えていく気持ちよさがあります。
個人的には、「コーヒー豆の焙煎」というテーマとそのテーマに合ったゲームシステムが気に入っているので、ついつい夜中に1人で黙々とやりたくなるボードゲームです。
③ロビンソン漂流記
ジャンル | デッキ構築 |
プレイ時間 | 25分 |
プレイ人数 | 1人用 |
ロビンソン漂流記は、島に漂流してきたロビンソン・クルーソーを鍛え上げて、島から脱出させようという1人用のデッキ構築ボードゲームです。
初期状態のロビンソンはとても貧弱ですが、毎ターンデッキの改善・強化をしていくことで、ロビンソンの戦闘力をアップさせていきます。最終的に、ボスとなる海賊船2隻を倒したら、プレイヤーの勝利となります。
僕がロビンソン漂流記を初めてプレイした時には、ボス(海賊船)にすら到達できずに「これ…本当にクリアできるのか…」と絶望したのを覚えています…。クリアできる時も体力がギリギリになることが多く、絶妙なゲームバランスで手に汗にぎる展開になりやすいです。この歯ごたえのある難易度がロビンソン漂流記の一番の魅力です!
また、最初のターンから弱いカードを排除して強いカードの比率を高める「デッキ圧縮」がガンガンできます。他のデッキ構築ゲームと比べても、デッキを濃縮していくような気持ちよさは頭一つ抜けています。
見た目はちょっと古臭いですが、高難易度でやりこみがいのある一人用ボードゲームです。
④ドーフロマンティックボードゲーム
ジャンル | タイル配置 |
プレイ時間 | 30~60分 |
プレイ人数 | 1人~6人 |
ドーフロマンティックボードゲームはタイルを配置して美しい村の景観を作っていくタイル配置ボードゲームです。
手番でやることは、タイル1枚を配置するだけ。森・麦畑・村のタイルを繋げていき「森を4つ繋げる」「村を5つ繋げる」といったタスクを達成することで、点数を獲得していきます。さらに「水路の長さ」や「線路の長さ」などでも加点されます。
このゲームの特長は、得点に応じて新要素がアンロックされる点です。新しい要素が追加されると、より高得点を目指しやすくなり、遊べば遊ぶほど点数が伸びていくのが気持ちいいです。
ゲーム終了後には「次やったらもっと点数が伸びるはず」という期待感と、「早く実績を解除したい」という欲求が生まれて、すぐに次のゲームをプレイしたくなります。プレイ人数は6人までですが、複数人で1人用ゲームを遊ぶようなプレイ感なので、みんなで遊んでもソロ遊んでも面白さは変わりません。特に1人だとよりテンポよく進むので、ゲームをやめるタイミングが分からなくなります。
⑤カスカディア
プレイ人数 | 1人~4人 |
プレイ時間 | 30~45分 |
対象年齢 | 10歳~ |
カスカディアは、「生息地」と「動物」の両方をうまく配置していく2層構造のパズル系ボードゲームです。
手番では、場にある「生息地タイル&動物ディスク」のペア4つから1つを選んで、手元に配置していきます。生息地タイルはできるだけ地形が長く続くように配置して、動物ディスクは各動物の得点方法に則って高得点になるように配置します。
生息地と動物の2つのパズルを並行して行うので、生息地と動物のどちらを優先するかというジレンマが常にあります。一方で、タイルは四方八方に自由に伸ばせるので、窮屈感がなくて穏やかなプレイ感です。
カスカディアはソロゲームも充実していて、「スコアアタック」と「15本のシナリオモード」が用意されています。シナリオは15に近づくにつれて難易度が上がっていき、シナリオ11あたりからかなり難しくなります!ちなみに、プレイ感はソロでもほぼ変わらないので練習にもなりますし、30分ほどで終わるのもちょうどいいです。
⑥シェフィ
ジャンル | デッキ構築 |
プレイ時間 | 15分 |
プレイ人数 | 1人用 |
シェフィ(Shephy)は、1匹の羊を1000匹まで増やすというデッキ構築系のソロプレイ用ボードゲームです。
山札を3回使い切るまでに様々な効果のカードを使って、羊を増産していきます。カードには「羊を増やす効果」もあれば「羊を減らす効果」もあるので、デッキからマイナスカードを効率よく除去していくのが重要です。
カード効果がシンプル&優しい難易度なので、初めてのソロゲームにぴったりです。
ただ、通常ルールは簡単ですが、特殊ルールで高難易度になった『ポストラブズモード』がめちゃくちゃ難しくてやり込みがいがあります。シェフィの公式サイトで公開されているので、シェフィに慣れたら挑戦してみてください。
⑦ブレイドロンド
ジャンル | 手札構築 |
プレイ時間 | 30分 |
プレイ人数 | 1人~2人 |
ブレイドロンドは、山札なしで手札7枚のみで戦う、TCG風のカードゲームです。毎ターンコストが収まるようにカードをプレイしていき、先に相手のライフを0にした方の勝利です。
ブレイドロンドの面白いところは、ゲーム前にランダムに配られた15枚のカードから、手札にする7枚を選ぶというシステム。
カードを選んでいる時には「これは入れたい、これも必要、あれも欲しい…」とすぐに7枚に達してしまい、何を選ぶかが本当に悩ましくて、ついつい時間がかかってしまいます。
ソロプレイでは、対戦相手の代わりにボスとなる「イデアカード」と対戦します。「1つのミスで負けそうになる緊張感」と「20種類ものボスと豊富な攻撃バリエーション」があるので、ソロプレイでも本当に面白いです!
また、詰まないための救済措置があったり、歯ごたえのあるゲームバランスになっているので、2人用ゲームにとってつけたようなソロプレイモードではなく、一人用ゲームとしてちゃんと練られていると感じました。
個人的には、1人でも2人でも楽しめるおすすめのカードゲームです!
⑧ジェミノア
ジャンル | デッキ圧縮 |
プレイ時間 | 10~20分 |
プレイ人数 | 1人~2人 |
Geminoa(ジェミノア)は、よくあるデッキ構築ではなくて、どんどんカードを廃棄していく”デッキ削減”カードゲームです。有名なデッキ構築ボードゲーム『ドミニオン』が足し算なら、Geminoaは引き算のゲーム。
最初はお互い同じ30枚のデッキですが、手番の度にカードを廃棄していくことで、中盤~終盤には「物理特化デッキ」「魔法特化デッキ」などお互い全く違うデッキになっています。
要らない要素を削ってブラッシュアップしていく過程が楽しくて、30枚ある山札からコンボが繋がる数枚にまで圧縮できた時は本当に快感です!
そして、先ほど紹介したブレイドロンドと同様に、ジェミノアもソロプレイ用カードが付属しているので、1人でも遊べます。
仮想の対戦相手はソロプレイ専用のカードを使って、一定ターンが過ぎると相手のカードがランダムに公開されてどんどん強くなっていきます。
これが本当に強くて、最初は全く歯が立たず「本当に勝てるのか…」と疑ったほどです。ただ、その後、カード効果や相手の行動パターンを把握しながら戦略を考えている時間がすごく楽しくて、夢中で5回挑戦してなんとか倒せました。
デッキ圧縮が好きな方はぜひ遊んでみてください!
⑨カタミノ
ジャンル | パズル |
プレイ時間 | 10分 |
プレイ人数 | 1人~2人 |
カタミノ(Katamino)は、カラフルなブロックをボード上に隙間なく埋めたら完成という1人でできるパズル系ボードゲームです。
カタミノの特徴は、「仕切り棒の位置」と「使用するブロック数」を変えることで難易度調整が簡単にできるところ。パズルには5段階の難易度があり、全部で500問も用意されています。
子供用に購入しましたが、大人が遊んでも意外に苦戦します!特に、使用するブロックが6個を超えてくると途端に難しくなって、つい意地になってあーでもないこーでもないとプレイし続けてしまいます。
ブロックの数次第で超難解なパズルゲームになるので、高難易度のパズルに挑戦したい方や脳トレになるゲームを探している方におすすめです!
【重量級】1人でできるボードゲーム
次に、重量級(40分~)のひとりで遊べるソロプレイ向きボードゲームを紹介します。
⑩ネモの戦い
ジャンル | ダイス系 |
プレイ時間 | 90分 |
プレイ人数 | 1人~4人 |
ネモの戦い~海底二万里を超えて~は、プレイヤーが潜水艦ノーチラス号のネモ船長となって、敵船とバトルしながら、様々な海域を冒険するソロプレイ向けボードゲームです。(2~4人で遊べる協力ゲームが追加されていますが、元々は海外で評価の高い一人用ボードゲームです)
イベント・アクション・バトルなどの様々な場面で、ダイスを複数個振って「成功・失敗」の判定を行います。リソースを使えば、ダイスの値をアップさせることができますが、失敗時のリスクも大きいので常に緊張感があります。
そして、このゲーム、難易度がめちゃくちゃ高いです!僕は、4回目のプレイでようやく「つまらない結末」に到達できました…成功への道のりはまだまだです。すごく歯ごたえのある高難易度なので、1人で黙々とできるボードゲームです。
⑪イーオンズエンド
ジャンル | デッキ構築 |
プレイ時間 | 60分 |
プレイ人数 | 1人~5人 |
イーオンズ・エンドは、「デッキをシャッフルしない」という特徴をもつデッキ構築ボードゲームです。プレイヤーは、カード購入でデッキを強化していき、強大な敵“ネメシス”を倒すことを目指します。
プレイ人数は1人~4人プレイですが、ソロゲームとしての評価も高く、世界最大のボードゲームサイト「BoardGameGeek」のユーザー投票で決まる賞『ゴールデンギーク賞2016 ソロ部門』にもノミネートされています。1人で遊ぶ場合は「複数のキャラを扱う」か「1キャラのみを扱う」を選択できます。
どのボスもすごく強いので、かなり歯ごたえのある難易度です!また、カードやキャラクターの種類が豊富なので、組み合わせを変えて何度も遊べます。難易度&リプレイ性の両面でやりこみがいのあるソロゲームです。
⑫EXIT 脱出:ザ・ゲーム
ジャンル | 謎解き |
プレイ時間 | 45~90分 |
プレイ人数 | 1人~6人 |
EXIT 脱出:ザ・ゲームシリーズは、山小屋・実験室・島などに閉じ込められたプレイヤーが謎を解きながら脱出を目指す謎解き系ボードゲームです。
2017年に「ドイツ年間エキスパートゲーム大賞」を受賞した人気作で、イメージとしては「リアル脱出ゲームがボードゲームになった」ようなゲームです。
コンポーネントには、下の写真のような「本・カード・デコーダー」が入っており、これらを使って謎解きをしていきます。
プレイ人数は6人まで遊べますが、人数が多いと「他の人がどんどん攻略してしまい、謎解きを100%楽しめない」ということがあるので、あえてソロでじっくり謎解きするという人もいます。
ゲーム中には内容物に書き込む・折り曲げるといったことがあるので再度遊べないゲームになっていますが、1度きりだからこその面白さを体験できます。脱出ゲームや謎解きが好きな方はぜひ挑戦してみてください!
⑬テラフォーミングマーズ
ジャンル | 拡大再生産 |
プレイ時間 | 90分 |
プレイ人数 | 1人~5人 |
人気ボードゲームのテラフォーミングマーズはみんなで遊ぶイメージが強いですが、実は「ソロマーズ」と呼ばれるほど1人プレイも盛んに遊ばれています!
テラフォーミングマーズは「火星に人が住めるようにしよう」というボードゲームで、火星の「酸素・気温・水」を充足させて、人が住める環境に作り変えていきます。
ソロプレイでは、既定のラウンドまでに「酸素・気温・水」のパラメーターをMAXにすることを目指します。簡単にはクリアできない、かなり歯ごたえのある難易度になっています。
ひとりでも複数人でも大活躍するボードゲームを探している方におすすめです!
【最後に】特にお気に入りのソロ向けボードゲームランキングTOP3
以上が、ひとりで遊べるソロプレイ向きボードゲームの紹介でした。
最後に、僕が特に気に入っている1人用ボードゲームのおすすめランキングTOP3を紹介します。
画像 | ゲーム名 |
【1位】 アンダーフォーリングスカイ | |
【2位】 イーオンズエンド | |
【3位】 ネモの戦い |
1人でできるボードゲームの中で、最近のお気に入りは『アンダーフォーリングスカイ』です。
ゲーム内容は紹介した通りですが、それ以外のお気に入りポイントは「セットアップが楽」「ルールがすぐに思い出せるくらいシンプル」「30~40分で遊べるちょうどいいプレイ時間」です。奥さんと子供たちが出かけたちょっとした空き時間にも遊びやすいのがGOODです。それでいて、軽すぎないしっかりとした遊びごたえがあるところも気に入っています。
家族がボードゲームに付き合ってくれないという方や、一人暮らしで暇を持て余している方はぜひ遊んでみてください!
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