【ボドゲ紹介】『テラフォーミングマーズ』火星開発ボードゲーム
テラフォーミングマーズ、ちょっと難しそうなイメージがありませんか?
僕も最初は「難しそう…」と敬遠していました…笑
けど、実際に遊んでみて、今ではテラフォーミングマーズは「重量級ボードゲームの入口」的なゲームだと思っています。「火星を開発するというワクワクするテーマ」「重ゲーの中では比較的ライトな部類」「ガチすぎない適度な戦略ゲーム」なので、重量級ボードゲームが初めての人とも一緒に楽しめました!今ではドハマりして、絶対に手放したくないゲームのひとつです!
そこで今回は、「テラフォーミング・マーズってどんなゲーム?」「なんか難しそう…」という人に向けて、このボードゲームの内容を詳しく紹介したいと思います。
よく品薄状態となることが多いので、手に入る時にゲットしておきましょう!
▼テラフォーミングマーズ
▼テラフォーミングマーズに合うスリーブ
商品名 | テラフォーミングマーズ |
プレイ人数 | 1~5人 |
プレイ時間 | 90~120分 |
対象年齢 | 12歳~ |
ジャンル | 拡大再生産 |
発売時期 | 2016年 |
デザイナー | Jacob Fryxelius |
日本語版販売 | アークライトゲームズ |
価格 | 7,700円(税込) |
テラフォーミングマーズはどんなゲーム?
テラフォーミングとは「惑星に人が住めるように、その環境を改変する」という意味だそうです。そして、マーズ(Mars)とはもちろん「火星」のこと。
つまり、テラフォーミング・マーズとは…
というボードゲームです。
下のように、「緑」や「水」を増やし、「都市」を作って、火星を開発していきます。
徐々に土地タイルを広げて埋め尽くしていくと「火星を開発してる感」があって、とてもワクワクします!
テラフォーミングマーズの『目的』
テラフォーミングマーズの目的は「火星を人が住めるような環境にする」ことです。
では、人が住めるようにするためにはどうしたらよいのでしょうか。
色々あると思いますが、やっぱり大事なのはこの3つ!
ゲーム中ではこの3つの要素「酸素・気温・水」を充足させることでゲーム終了となります。
もう少し具体的に言うと…
①酸素濃度を最大(14%)にする
②気温を最大(+8℃)にする
③海洋タイルを9枚配置する
この3つの条件を全て達成できたら「ゲーム終了」です。
そして、ゲームが終わった時点で「最も勝利点を多く稼いだプレイヤーの勝利」となります。
人が星で住むために必要な「酸素・気温・水」を充足させる、という目的は誰にでも分かりやすいので、初めての人でも理解しやすいですし、ゲームにも入り込みやすいと思います!
テラフォーミングマーズの『ゲームの準備』
「火星ボード」をセッティング
まずは、火星ボード上の「酸素濃度0%」、「気温-30℃」のところに白いキューブを置きます。
「個人ボード」をセッティング
個人ボードを自分の手元に置いておきます。
個人ボードには6つの枠があり、ここで「お金」「建材」「チタン」「植物」「電力」「発熱」の資源を管理します。
最初は、各数値の「1」に自分のキューブを置きます。
数値は「生産力」を示していて、生産フェイズになると「数値分の資源を受け取る」ことができます。
序盤は生産力が低いですが、ゲーム後半になるとこの生産力の数値が高くなって、たくさんの資源を獲得できるようになります。
「自分の企業」を決める
次に「自分の企業」を決めます。
ランダムに配られた2枚の企業カードから好きな方を1枚選びます。
企業によって得意な分野があり、「植物系に強い」「発熱系に強い」などある分野で他の人よりも少しだけ有利になります。
例えば、上の画像で左側の企業カードは植物系に強く、「ゲーム開始時から植物産出量が+2」「緑地タイルを作るのに必要な植物が7個になる(通常:8個)」といったような企業効果を持っています。
また、企業によって、最初に貰える「初期資金」も変わります。
カードを10枚引いて、購入する
最初は山札からカードを10枚引きます。
このうち、手札として残したいカードは「1枚あたり3ゴールド払う」ことで購入します。購入しないカードは捨て札となります。
テラフォーミングマーズの『ゲームの流れ』
テラフォーミングマーズのゲームの流れは、以下の通りです。
この3つのフェイズを1ターンとして、これを繰り返していきます。
①カードを4枚引いて購入
山札からプロジェクトカードを4枚引きます。
引いたカードは「1枚あたり3ゴールド払う」ことで購入できます。
購入しなくてもいいですし、4枚とも購入してもOKです。
②アクションを実行
ここからは、1人ずつアクションを1~2回実行していきます。
選択できるアクションは以下の5つです。
A. 手札を1枚出す
B. 標準プロジェクトの実行
C. 資源の変換
D. 青色カードのアクションを実行
E. 称号の獲得・褒章の設立
これらアクションを全員がパスするまで順番に行っていきます。全員がパスしたら、このアクションフェイズが終了します。
「アクションが多くて面倒くさそう…」と感じるかもしれませんが、どれも複雑ではないので、少しプレイすればすぐに慣れます。
A. 手札を1枚出す
テラフォーミングマーズのメインのアクションと言えば「手札からカードをプレイする」ことです。
カードには「条件」と「コスト」がある
カードを出すときに注意することは、カード上部に描かれている「条件」と「コスト」です。
上のカードは「条件:+4℃」「コスト:12」と書かれているので、「気温が+4℃以上の時に12ゴールド支払う」ことでカードを出すことができます。
また、気温以外にも「酸素」が条件のカードもあります。
上のカードなら、「酸素濃度が8%以下の時に17ゴールド払う」ことで出すことができます。
「即時効果」があれば実行する
カードの下部に「即時効果」が描かれていれば、カードを出した時にその効果を実行します。
例えば、下のカードなら…
個人ボードの「植物の生産力が+2」となります。
このように、カードの即時効果で、「資源の生産力をアップ」させたり、「勝利点を獲得」したり、「タイルを火星ボードに配置」したりすることができます。
カードの効果や条件はアイコンで書かれており、慣れたらすぐに読めるようになります。
B. 標準プロジェクトの実行
ボード上に誰でもできるアクションが「6種類」描かれています。
この6つは、誰でも使える共通のアクションです。
C. 資源の変換
個人ボードに資源が溜まっていれば、資源を「土地タイル」や「気温上昇」に変換できます。
上の画像の通り、変換できるのは「植物」と「発熱」の2つです。
- 「植物8個」を「緑地タイル」に変換
- 「発熱8個」で「気温」1段階上昇
D. 青カードのアクションを実行
自分の場に出した「青色カード」のアクションを実行することもできます。
例えば、このカードなら…
「電力を3個消費して、酸素濃度を1段階上昇する」という効果です。
このように、自分の場に出した青色カードのアクションを「1ターンに1回使用」できます。
E. 称号の獲得・褒章の設立
火星ボードの下部には「称号」と「褒章」という枠があります。
「称号」の獲得
それぞれ達成条件が設定された称号が5種類あり、称号を1つ手に入れると勝利点「5点」を獲得できます。
例えば、称号の獲得条件は
- 「総督」なら「都市タイルを3枚以上配置する」
- 「緑化匠」なら「緑地タイルを3枚以上配置する」
などがあります。
ただ、注意したいのは「達成できる称号は3つだけ」ということです。
誰かが称号を3つ取ってしまったらそれ以上獲得できないので、称号の獲得は「早い者勝ち」です。もたもたしていると他の人に取られてしまうので、状況をみて獲得に動くことも重要です。
「褒章」の設立
「褒章」は、ゲーム終了時にある分野で最も成果をあげた人に勝利点をもたらします。
この褒章も、合計で3つまでしか設立することができません。また、1番最初に設立した人は設立費用として8ゴールド、2番目は14ゴールド、3番目は20ゴールド、と支払う金額が高くなっていきます。
褒章の内容がこちら。
- 開拓王:土地タイルを多く配置した人
- 銀行王:ゴールドの生産力が高い人
- 科学王:科学系のカードを多くプレイした人
- 温熱王:発熱の資源をたくさん持っている人
- 採掘王:建材とチタンの資源をたくさん持っている人
ゲーム終了時に、褒章の内容に1番適している人は勝利点「5点」、2番目に適している人は勝利点「2点」を貰うことができます。
③個人ボードから「資源を生産」
アクションフェイズを全員がパスしたら、最後は個人ボードから資源を生産する「資源フェイズ」となります。
キューブが置かれている「現在の生産力」の数だけ各資源を獲得できます。
例えば、下の画像の「植物」の生産なら…
植物の生産力が「3」なので、植物資源を3個獲得できます。
同様に、「ゴールド」「建材」「チタン」「電力」「発熱」も生産力の数値分だけ資源を獲得します。
ここまで終わったら、ターン終了です。
次のターンに移り、「①カードを4枚引いて購入」から繰り返します。
ゲームが終わったら「勝利点の計算」
「酸素濃度MAX」「気温MAX」「海洋タイル9枚を全て配置」という3つの条件を達成したら、火星を人が住める環境に作り変えられたのでゲーム終了です。
最後に、勝利点を計算して、最も多い人の勝ちとなります。
勝利点は「テラフォーミングの貢献度」や「称号・褒章」、「タイルの配置状況」「カードの効果」などから計算します。
テラフォーミングマーズの『拡張』
テラフォーミングマーズはその人気から、現在「4種類」もの拡張版が発売されています。
他の拡張と混ぜて遊ぶこともできるので、テラフォーミングマーズが好きな人は全部揃えるのがおすすめです!
拡張①『テラフォーミングマーズ:ヘラス&エリシウム』
ヘラス&エリシウムには「両面仕様の新しいボード」が入っています。
どちらの面も火星ではありますが、基本セットとは違うの場所「ヘラス」と「エリシウム」が舞台となっています。
配置ボーナスなどが変更され、称号と褒賞も新しいものになっています。
拡張②『テラフォーミングマーズ:ヴィーナス・ネクスト』
ヴィーナスの意味は「金星」ということで、火星の次は「金星を開発する」ことになります。
拡張③『テラフォーミングマーズ:プレリュード』
拡張版プレリュードのテーマは「テラフォーミングの加速」。
新しい「プレリュードカード」で、序盤をブーストしてくれる効果があるので、さらにテラフォーミングが加速します!
拡張④『テラフォーミングマーズ:コロニーズ』
拡張版『コロニーズ』では、火星や金星を飛び出して、今度は「外太陽系」までもテラフォーミングします。
遊びやすくなる『オーガナイザー』もある!!
テラフォーミングマーズには、ゲームを遊びやすくする「オーガーナイザー」があります。
コンポーネントが整理しやすくなり、キューブが個人ボードにはまるようになるのでより遊びやすくなります。テラフォーミングマーズを何度もプレイする人には嬉しいアイテムです!
テラフォーミングマーズのオーガナイザー完成しました!
個人ボードの産出トークンがずれないので、すごく使いやすいです!本日19:30~開催の「火星会」イベントから早速使えます!
快適な火星開拓をお楽しみください。#リトルケイブ pic.twitter.com/KobOhUp5lE— リトルケイブ高円寺店 (@lf_littlecave) 2017年11月10日
テラフォーミングマーズに合う『スリーブ』
テラフォーミング・マーズには200枚を超えるカードが入っているので、カードに傷が付く前に「スリーブ」に入れるようにしましょう。
テラフォーミングマーズのカードサイズは「88×63mm」なので、『ホビーベースのTCGサイズスリーブ(91.5×66mm)』がおすすめです。
実際に、スリーブを付けた写真がこちら。
カード枚数は全部で「233枚」あるので、このスリーブが「5セット」あれば足ります。
テラフォーミングマーズの『アプリ』
2019年12月にテラフォーミングマーズが遊べるアプリ『Terraforming Mars』がリリースされました。
日本語版はありませんが、テラフォーミングマーズに慣れた人なら問題なく遊べるようです。CPU戦やオンライン対戦も可能です。
最後に:テラフォーミングは楽しい!!
以上が、『テラフォーミング・マーズ』のゲーム紹介でした。
正直、テラフォーミングマーズを初めて見た時は「難しそう…」ととっつきにくいイメージがありましたが、根本の部分はかなりシンプルなゲームで、今ではお気に入りのゲームの一つです!
個人的には「火星を開拓するというワクワクなテーマ」がクリーンヒットですし、「カードアクションの楽しさ」や「カード運が絡むので初心者も楽しめるという点」が気に入っています!
もちろん、重ゲーなので好みは分かれるものですが、「そろそろ重量級ゲームをやってみたい!!」と興味がある人なら買って損はないゲームです!
【注意】テラフォーミングマーズはこれまで何度も「品薄状態」になっているので、入手できる時に手に入れておきましょう!!
▼テラフォーミング・マーズ
▼テラフォーミングマーズに合うスリーブ
▼拡張版『ヘラス&エリシウム』
▼拡張版『ビーナス・ネクスト』
▼拡張版『プレリュード』
▼拡張版『コロニーズ』
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