
【コミュニケーションゲーム14選】相談・伝達・表現が勝利のカギ!

今回は、『コミュニケーションゲームのおすすめ14選』を紹介します。
コミュニケーションゲームには「笑って盛り上がれるゲーム」や「みんなで達成感・一体感を感じられるゲーム」などがあります。僕もよくボードゲーム会の最初に場を温めるゲームとして遊んだり、打ち合わせ前のアイスブレイクに使ったこともあります。
場を温めたい時やグループの仲を深めたい時にぜひ遊んでみてください!
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目次
コミュニケーションゲームとは
コミュニケーションゲームとは、自分の考えや感情を言葉などを通して伝えることで、勝利に近づくゲームのことです。言葉や文字といった「言語」だけでなく、表情やジェスチャーなどの「非言語」を使うこともあります。
ゲームを通してコミュニケーションをとることで、「自然と相手の人となりを知ることができる」「場が温まる」「一体感が生まれる」などのメリットがあります。
今回は、そんなコミュニケーションゲームを以下の3タイプに分けて紹介します。
- 協力系…一体感が生まれる
- 表現系…笑って盛り上がる
- 犯人捜し系…活発に議論する
【協力系】のコミュニケーションゲーム


協力系とは、みんながチームとなって協力してゲームクリアを目指すタイプのコミュニケーションゲームです。ギリギリでクリアできた時の達成感を共有することで一体感が高まるので、「初対面の人と遊ぶ時」や「チームワークを深めたい時」におすすめです。
今回紹介するボードゲームには「戦略を相談する」「自分の意図を伝える」「自分だけが知っている情報を共有する」といったコミュニケーション要素があります。
①ザ・ゲーム


タイプ | 協力系 |
プレイ人数 | 1~5人 |
プレイ時間 | 15~30分 |
ザ・ゲームは、具体的な数字を言うのは禁止というルールの中で、各プレイヤーが持っている数字カードを降順の場・昇順の場に出し切ることを目指すという協力系コミュニケーションゲームです。


具体的な数字が言えないので「”まぁまぁ”近いから出していい?」「私は”けっこう”近いよ」「僕も”かなり”近いのあるよ」という感じの会話になり、この曖昧なコミュニケーションで数字を擦り合わせていくのがめちゃくちゃ面白いです。2回・3回と遊んでいくうちに、相手の「表現の仕方」と「数字の大きさ」が一致するようになってくるので、心が通じ合ったような一体感を味わえます。
終盤はすごく息苦しい展開になりますが、「もう次回ってきたらヤバイ」というギリギリの状況で勝利できた時は本当に気持ちいいです!みんなで協力して達成感を味わえるおすすめのボードゲームです。
②itoレインボー


タイプ | 協力系 |
プレイ人数 | 2~14人 |
プレイ時間 | 15分 |
itoレインボーは、自分の数字カード(1~100)の大きさを「テーマに沿った言葉」で表現して、数字が小さい順に出していく協力系ボードゲームです。
お題が「あったらおいしそうなアイスクリームの味」なら、1に近いほどおいしくなさそうな味、100に近いほどおいしそうな味を表現します。例えば、自分のカードが「72」なら、かなりおいしそうな味として「一粒1000円の一語で作ったショートケーキ味」などと表現します。


各プレイヤーの表現を聞いて、みんなで協力して全てのカード(裏向き状態)を小さい順に並べられたらゲームクリアです。
45などの微妙な数字がきた時にはどう表現するかが悩ましくて、自分が遊んだ時には「コーラに少しだけドリアンを入れたジュース」「来航前のペリー」などよく分からない個性的な表現が飛び出してとても盛り上がりました。言葉のチョイスで数字の大きさを伝える繊細なゲームなので、大人にこそ遊んでもらいたいボードゲームです。
③パンデミック:新たなる試練


タイプ | 協力系 |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 45分 |
「協力ゲームの定番と言ったらパンデミック!」というくらい有名なボードゲームです。ゲーム内容は、世界に蔓延する4種類のウイルスから世界を救うというもの。
パンデミックでは世界中に「4色の病原体コマ」が蔓延しているので、プレイヤーは各病原体に対応した4種類の治療薬を作ることを目指します。


パンデミックは軽量級の協力ゲームよりも選択肢が豊富な分、綿密なコミュニケーションが重要になります。「自分はあっちの病原体を処理してくるから、そっちお願い」「カード渡したいから、こっちで合流できる?」などと相談したり役割分担しながら進めていくので、本当にチームで仕事をしているような感覚になるのが面白いところです。
また、最後までクリアできるか分からない緊張感があるのも良いところ。難易度は3段階ありますが、中級でも結構負けます…。ただ、プレイを振り返って反省点を見つけやすいので、ゲームに負けても「次は、こういう作戦でいこう」とすぐにもう1度挑戦したくなります。
④メンタルブロックス


タイプ | 協力系 |
プレイ人数 | 2~9人 |
プレイ時間 | 10~20分 |
メンタル・ブロックスは、みんなで協力してブロックを積み上げて立体パズルの完成を目指すボードゲームです。
各プレイヤーはそれぞれ、自分だけ見ることができる「1方向から見た完成図」を持っています。


それぞれが正解の一部分だけを知っているので、その情報を共有しながらブロックを積み上げていきます。
「こっちは良い感じ」「えっ、これだと私がダメだけど…」「これをこうしてこっちから見たらどう?」「あっいいね」「いや、それだとこっちがダメだわ」というように、ああでもないこうでもないと喋っている時間が楽しいです。また、全員がテーブルの周りをぐるぐる回って色んな方向から見るという独特なプレイ感も気に入っています。
⑤コードネーム


タイプ | 協力系(チーム対抗戦) |
プレイ人数 | 2~8人 |
プレイ時間 | 15分 |
コードネームは、マスターのヒントを元に答えを見つけ出す、チーム対抗戦のワードゲームです。
各チームには、全ての正解ワードを知っているスパイマスターが1人ずついます。スパイマスターは「単語1つ」のヒントを伝えて、チームメンバーはその単語をもとに25枚のカードから正解を見つけ出します。


例えば、自分のチームの正解ワードに「ジャム・レモン・農園」が入っていたら、それらに共通する単語として「果物」と伝えて、チームメンバーに当ててもらうという感じです。自分が悩みに悩んで絞り出した1つの単語から、味方が2枚、3枚、4枚と当ててくれた時はすごく気持ちいいです!
また、ゲーム終了後には「あのヒントってどういう意味?」「そのヒントはないわ…」というようにゲームを振り返りながら盛り上がれます。
【表現系】のコミュニケーションゲーム


表現系とは、お題を言葉で表現するタイプのコミュニケーションゲームです。プレイヤーの個性が出やすく、面白い表現や予想外の回答が飛び出すたびに大爆笑して盛り上がれます。そのため、「場を温めたい時」におすすめのゲームです。
ここからは「イラストを言葉で表現する」「感情を表現する」「カタカナ禁止で表現する」など、少し変わったコミュニケーションゲームを紹介します。
⑥ディクシット


タイプ | 表現系 |
プレイ人数 | 3~6人 |
プレイ時間 | 30分 |
ディクシットは、抽象的なイラストを「言葉・歌・踊り・ジェスチャー」などで自由に表現して、自分のカードを当ててもらうというボードゲームです。
下の画像のように、手番のプレイヤーはカードを自由に表現して、他のプレイヤーに複数のカードの中から自分のカードを当ててもらいます。


他のプレイヤーに当ててもらうと言いましたが、実は「全員に当てられてはダメ」という絶妙なルールがあります。そのため、「ズバリこれ!!」というバレバレの表現ができません。何人かにだけ伝わるように具体的すぎず抽象的すぎない”あいまい”な表現をするのがこのゲームの肝です。
そのあいまいさの加減が悩ましくて、毎回みんなの微妙な表現に笑わせてもらっています。正解を発表した後にも「なんであのタイトルをつけたの?」「さすがに分からん」などと会話が弾みます!
⑦ウェーブレングス


タイプ | 表現系 |
プレイ人数 | 2~12人 |
プレイ時間 | 30~45分 |
ウェーブレングスは、出題者のヒントを頼りに隠された目盛りの位置を当てるというコミュニケーションゲームです。
出題者は「熱い⇔冷たい」などの相反する2つの言葉がテーマとして与えられて、目盛りの位置を“テーマに沿った言葉”で表現します。


上の写真は「左側ほど熱い・右側ほど冷たい」というテーマの場合で、目盛りの範囲が左側寄りなので、わりと熱いものとして「サウナ」というヒントを出したところです。目盛りの位置が分からない回答者たちは「サウナだったらかなり左だよね」「けど太陽の熱さに比べたらそこまでじゃない?」などと話し合って目盛りの位置を予想して当てることを目指します。
ヒントの強弱について話し合う時間が楽しくて、個性的なヒントや価値観のズレに大笑いできます。個人的には、コミュニケーションゲームの中でトップクラスに好きなゲームです!
⑧はぁって言うゲーム


タイプ | 表現系 |
プレイ人数 | 3~8人 |
プレイ時間 | 15分 |
はぁって言うゲームは、〈はぁ〉〈にゃー〉〈好き〉といった短い言葉だけで「感心・怒り・失恋」などの感情を伝えて当ててもらうというコミュニケーションゲームです。
お題カードには、お題となる8つの感情が書かれています。各プレイヤーはそのうちの1つのお題を短い言葉だけで表現しなければなりません。


伝える時は「ジェスチャー禁止」というルールが絶妙に難しく、普段しないような表情や苦しい演技に何度も笑わされます!
また、ゲームが終わった後も「今のは”怒り”にしか見えなかったよ」「この大根役者!」というような会話(非難?)ですごく盛り上がれます!誰とでも一瞬で盛り上がれる定番ゲームとして重宝しています。
⑨ボブジテン


タイプ | 表現系 |
プレイ人数 | 3~8人 |
プレイ時間 | 30分 |
ボブジテンは、カタカナ語のお題を”カタカナを一切使わず”に説明して当ててもらうという表現力が試されるボードゲームです。
出題者はお題カードをめくって、そのお題をカタカナを使わずに説明しなければなりません。例えば、お題が「ダウンロード」の場合がこちら↓


ダウンロードなら「パソコン」や「インターネット」などの言葉を使いたくなりますが、どちらもカタカナなので使えません!出題者以外のプレイヤーは、お題が分かった時点で当てることができ、最初に正解した人が点数を獲得できます。
カタカナを使わずに伝えようとすると、面白い発言や意味不明な言葉が飛び出したりして、終わったら「なんであんな説明なの!?」「他に言い方あったでしょ!」と総ツッコミを受けることも!すぐに遊べてみんなで盛り上がれるコミュニケーションゲームです。
⑩キャット&チョコレート


タイプ | 表現系 |
プレイ人数 | 3~6人 |
プレイ時間 | 20分 |
キャット&チョコレートは、「ピンチな状況を限られたアイテムを使って切り抜ける」パーティーゲームです。
自分の手番では、3つのアイテムカードを使って、そのピンチを回避するストーリーを発表します。例えば、ピンチのお題が「両親がケンカ、仲直りさせたい!」の場合。


他のプレイヤーはそのストーリーを聞いて、「ピンチを乗り越えられたか」をジャッジします。
ピンチとは全く関係なさそうなアイテムカードを使いどうやって切り抜けるのかという「発想力」や「アドリブ力」が試されます!また、ストーリーを聞いた他のプレイヤーから「こうした方が面白くない?」などとダメだしが入ることもあり、勝敗関係なく盛り上がるカードゲームです。
【犯人捜し系】のコミュニケーションゲーム


犯人捜し系とは、メンバーの中に紛れ込んでいる少数派を見つけ出すため、活発な議論が必要となるタイプのコミュニケーションゲームです。ボードゲームジャンルで言うところの「正体隠匿ゲーム」にあたり、有名なゲーム『人狼』もこのジャンルです。
犯人(少数派)を見つけ出すために「攻撃的な会話」になることもあるので、仲がいいグループで遊ぶのがおすすめです。
⑪ワードウルフ


タイプ | 正体隠匿系 |
プレイ人数 | 2~8人 |
プレイ時間 | 5~10分 |
ワードウルフは、あるお題について話し合いをする中で、微妙に違うお題を配られた少数派(ワードウルフ)を見つけ出すパーティーゲームです。
例えば、プレイヤーの多くが「砂糖」というお題を与えられた場合、「塩」というお題を与えられた少数派がワードウルフ、ということになります。(下図参照)


最初、自分のお題を確認した段階では、自分が多数派なのか、少数派なのか分かりません。話し合いをしているうちに、自分が多数派だと思ったらワードウルフを見つけ出しましょう。もし自分がワードウルフかも…と思ったら、話を合わせたり、ウソをついたりして自分の正体がバレないようにします。
家族・親戚で健全なお題で盛り上がるのも良し、友人とちょっとアダルトなお題ではしゃぐのも良し!最近では、オンライン飲み会で遊ばれることも多い人気のコミュニケーションゲームです!
⑫インサイダーゲーム


タイプ | 正体隠匿系 |
プレイ人数 | 4~8人 |
プレイ時間 | 15分 |
インサイダーゲームは、お題当てゲームをしながら1人だけ答えを知っていたインサイダーを見つけ出そうという正体隠匿系ゲームです。
出題者とインサイダーだけ答えを確認したらゲームスタート。庶民とインサイダーは「食べ物ですか?」「温かいですか?」などの質問を繰り返して、出題者は「Yes or No」で答えていきます。


答えが当たったら、1人だけ答えを知っていて質問の流れを誘導していたインサイダー役を見つけ出さなければなりません。庶民は「あの質問、怪しかったよね?」と不自然な誘導がなかったかを話し合い、インサイダー役を当てたら庶民の勝ち、間違っていたらインサイダーの勝ちとなります。
ゲーム前半は「お題当て」、ゲーム後半は「インサイダー捜し」という2部構成になっているので、短い時間で2種類のゲームを遊んだような満足感があるのが良いところ!正体隠匿要素がありますが、ハードな騙し合いや脱落がないので、誰でも遊びやすい万人向けのボードゲームです。
⑬レジスタンスアヴァロン


タイプ | 正体隠匿系 |
プレイ人数 | 5~10人 |
プレイ時間 | 30分 |
レジスタンスアヴァロンは「正義チーム」と「邪悪チーム」に分かれて戦う正体隠匿系ボードゲームです。
このゲームでは、アーサー王の家来となったプレイヤーが任務を成功に導くことを目指します。ただし、メンバーの中には、クエストを妨害しようとする「邪悪な存在」が紛れ込んでいるので要注意!


正義側のプレイヤーは、クエストの達成度・投票・会話などから、誰が邪悪側なのかを推理していきます。一方で、邪悪側は、正義側のフリをして怪しまれないようにプレイします。
このゲームで気に入っているのは『一発逆転できる要素(暗殺者)』があるところ!このおかげで、正体がバレてしまっても最後まで諦めずに楽しめて、ラストのドラマチックな展開で大盛り上がりできます。純粋な正体隠匿ゲームを楽しみたい方におすすめです。
⑭ディセプション


タイプ | 推理・正体隠匿 |
プレイ人数 | 4~12人 |
プレイ時間 | 15~30分 |
ディセプションは、法医学者のヒントから、捜査官に紛れ込んでいる殺人犯の「殺害手段」と「証拠」を当てるという推理&正体隠匿系ボードゲームです。
法医学者役は無言でマーカーを置いて犯行現場や死因などのヒントを出して、捜査官たちはそのヒントを頼りに「犯行現場が”キッチン”ってことはスポンジじゃない?」「ヒントに”突然の音”もあるから、ネズミの可能性もあるよね」というように話し合って推理していきます。


殺害手段と証拠を両方当てるのはめちゃくちゃ難しいですが、「証拠は当てられたんだから、次こそは」とつい意地になって何度もプレイしてしまう中毒性があります!
また、ディセプションでは推理を間違った方向に誘導する犯人役がいますが、犯人を見つけだす必要はないので、「正体隠匿要素」よりも「推理要素」の方が強いです。そのため、人狼みたいな攻撃的な会話にならないので、人狼嫌いの人にもおすすめできる正体隠匿ゲームです!
【最後に】ゲームで遊びながらコミュニケーションをとろう!
以上が、『コミュニケーションゲームのおすすめ14選』のタイプ別紹介でした。
コミュニケーションゲームなら遊びながらにして親睦を深めることができます。グループの一体感を高めたい時は「協力ゲーム」、初対面の人との仲を深めたい時は「表現ゲーム」、仲間と活発な議論をしたい時は「犯人捜しゲーム」がおすすめです。
また、このほかにも面白いボードゲームはたくさんあります。僕のおすすめのボードゲームについては『ボードゲームのおすすめランキング』で詳しく紹介しているので、興味がある方はこちらもチェックしてみてください。
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