
【ゲーム紹介】『ウボンゴ』パズルの完成スピードを競う定番ゲーム

ウボンゴ(Ubongo)は「パズルの完成スピードを競う」という定番のパズル系ボードゲームです。スタンダード版を中心に、「3D版」「ミニ版」など様々な種類があります。
最近では、「モヤモヤさまーず」や「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」などのテレビ番組でも紹介されています。
今回は、そんなパズルボードゲームの定番『ウボンゴ スタンダード版(Ubongo)』のルール&レビューを紹介します。
▼ウボンゴ スタンダード版
商品名 | ウボンゴ |
---|---|
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 30分 |
対象年齢 | 8歳~ |
ジャンル | パズル系 |
発売時期 | 2003年 |
ゲームデザイン | Grzegorz Rejchtman |
販売元 | GP |
ウボンゴのレビュー記事一覧
目次
ウボンゴはどんなボードゲーム?
パズルの完成スピードを競うゲーム
ウボンゴ(Ubongo)は「パズルの完成スピードを競う」ボードゲームです。


上のように「ボードの枠内に3枚のピースを隙間なくはめることができたら完成」です。
早くパズルを完成させた人ほど高得点のボーナスがもらえます。9ラウンド行って、最も点数を稼いだ人の勝利です。
【豆知識】ウボンゴの意味
ウボンゴ(Ubongo)とはスワヒリ語で「脳」を意味する言葉です。
その名の通り「脳トレ感覚」で遊べるので、子供の知育ゲームにもピッタリです。実際に、海外の小・中学校ではウボンゴが脳トレ教材として使われているそうです!
ゲームデザイナーはグレゼゴルツ・レヒトマン氏
ウボンゴを作ったのは、ポーランド出身でスウェーデンのゲームデザイナーであるグレゼゴルツ・レヒトマン(Grzegorz Rejchtman)氏です。ウボンゴのヒットにより、「パズルゲームの第一人者」とも言われています。
2003年にKOSMOS社から『ウボンゴ』を発売して以来、スウェーデンのゲーム賞『Åretsspel 2003』を始め様々な賞を受賞しています。その後、『ウボンゴ ミニ』『ウボンゴ エクストリーム』『ウボンゴ 3D』などを発表し、シリーズを拡大し続けています。また、近年では2019年にバランスパズルゲーム『トゥキ(Tuki)』を発売しました。
ウボンゴはテレビでも大人気!
ちなみに、ウボンゴはテレビでもよく紹介されています。
▽『モヤモヤさまーず2』でウボンゴが遊ばれました!
【ウボンゴ】
モヤモヤさまーず2にて放映されたウボンゴ。皆さん楽しんで盛り上がってくれて良かった〜!ロンドンルールでベル鳴らしに来て下さいね! #ボードゲーム #ボドゲ #吉祥寺 #ボードゲームカフェロンドン #ボドゲカフェ #多摩地区 #ウボンゴ #さまーず #モヤモヤさまーず2 pic.twitter.com/rpyU1Wx6sP— ボードゲームカフェロンドン@吉祥寺 (@BGCafe_London) 2019年6月3日
▽『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の世界のテーブルゲーム第5弾(2019年9月29日放送)でも紹介されました。
ウボンゴ芸人・方正(笑)
#ガキ使 pic.twitter.com/nK00UX23aQ
— りわ (@meltemsunnygm31) September 29, 2019
ウボンゴの『内容物』
こちらがウボンゴ スタンダード版の内容物です。


<ウボンゴスタンダード版の内容物>
パズルボード / パズルピース(4人分) / 袋 / 砂時計 / ダイス / 宝石 / ラウンドボード
パズルボード(36枚)
パズルボードは全部で36枚も入っています。


表面は「通常問題」、裏面は少しハードな「上級問題」となっています。はじめて遊ぶときは「通常問題」から始めましょう。
パズルピース
パズルピースは「1セット12枚」が4人分入っています。


この色んな形・大きさのピースをパズルボードにピッタリとはめていくゲームです。
宝石トークン
パズルを完成させた人は、得点となる「宝石」が貰えます。


宝石は赤・青・緑・茶色の4色あり、それぞれ点数が異なります。(※後ほど解説)
ウボンゴの『ルール』
ここからは『ウボンゴ スタンダード版』のルール・遊び方を詳しく紹介していきます。
①パズルボードを受け取る
最初に「このラウンドで使うパズルボード1枚」と「12枚のピース」を受け取ります。


ちなみに、パズルボードはラウンドごとに新しいボードを使います。
②ダイスを振って、問題を決める
誰か1人がダイスを振って、このラウンドで使うピースを決めます。


たとえば、ダイスの出目が「鹿のマーク」なら、今回はパズルボードの「鹿」の問題になります。鹿の横に描かれている「3つのピース」だけを使います。


ちなみに、使用する3つのピースは配られたパズルボードによって違います。
③急いでパズルを完成させる
ダイスのマークを確認したら、「砂時計」を逆さまにしてゲームスタートです!


ここからは、誰よりも早くパズルの完成を目指します。
まずは、急いで12枚のピースから今回の問題で使う3つのピースを探し出します。


そのピースを、自分のパズルボードの白いマスにぴったりとはめることができれば完成です!


簡単なようですが、意外に裏返すことを思いつかずに「え、え、これ無理でしょ!」ということがよくあります。笑
④完成したら「ウボンゴ!」と叫ぶ!!
全てのピースがピッタリはまったら、「ウボンゴ!」と大きな声で叫びましょう!


これが完成の合図なので、恥ずかしがらずに叫んでください。笑
まだ問題が解けていない人は、砂時計が落ちきるまで続けます。砂時計が終わったら、そのラウンドは終了です。
⑤2つの報酬が貰える!!
ラウンド終了時に貰える報酬は2種類あって、「1位と2位が貰える報酬」と「クリアした全員が貰える報酬」があります。
1位・2位が貰える報酬
1位の人は「3点の青い宝石」、2位の人は「1点の茶色の宝石」が貰えます。


クリアした全員が貰える報酬
さらに、順位に関係なく問題をクリアした人全員が貰える報酬もあります。(先ほど報酬を受け取った1位と2位の人も貰えます)
たくさんの宝石が入った黒い宝石袋から、中身を見ないで宝石を1個だけ引くことができます。


ちなみに、宝石は4種類あり、「赤=4点、青=3点、緑=2点、茶色=1点」となっています。


これらをランダムで手に入れることができるので、たとえ1位2位になれなくても4点の赤い宝石を引ければ高得点をゲットできます!
⑥ゲームの終了
報酬を受け取ったら、また新しいパズルボードを受け取り、次のラウンドを行います。
これを9ラウンドまで行い、最終的に最も得点の高い人の勝利です。
ウボンゴの『上級者向けルール』
①「上級問題」に変更
もっと難しい問題で遊びたい人は、パズルボードの裏面が「上級問題」になっています。


通常の問題では「使用するピースが3つ」でしたが、上級問題では「使用するピースが4つ」になります。通常の問題に慣れてきたら、上級問題にチャレンジしましょう!
②報酬の運要素をなくす
報酬を受け取るときに「宝石袋からランダムに1個獲得する」ところで運が絡んできます。この運要素をなくしたい時は、1位=赤い宝石(4点)、2位=青い宝石(3点)、3位=緑の宝石(2点)、4位=茶色の宝石(1点)としましょう。
ウボンゴシリーズの『種類』
ウボンゴはその人気からシリーズ化していて、海外では様々な種類が発売しています。最近では、ウボンゴシリーズの日本語版も増えてきました。
ウボンゴシリーズの「日本語版」は4種類
①ウボンゴミニ 日本語版
ウボンゴミニはウボンゴが旅先に持って行けるように小さくなったミニ版で、日本語版が2019年4月に発売しました。スタンダード版と比べて、「ピースが8個」「サイコロを使用しない」などの違いがあり、ルールが簡略化されています。
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②ウボンゴミニ:トライゴ 日本語版
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③ウボンゴミニ:エクストリーム 日本語版
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④ウボンゴ3D 日本語版
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海外で展開されているウボンゴシリーズ
この他にも、海外では様々なウボンゴシリーズが展開されています。その一覧がこちらです。
ウボンゴシリーズの『難易度比較』
これまで日本語化されているウボンゴシリーズ5種類のレビュー記事を書いていますが、「実際にどれが難しいのか?」と思ったので、ウボンゴシリーズの難易度を比較してみました。
難易度を比較する方法として「10分間でパズルを完成させられる回数」を比べました。
その結果、ウボンゴシリーズの難易度をまとめると以下の通りです。(あくまで個人の見解です)


【ウボンゴシリーズの難しい順】
エクストリーム > トライゴ > 3D > スタンダード=ミニ
難しさにどのくらい差があるのかということは、別記事で「10分で正解できた回数」を詳しくまとめているので、シリーズの購入を検討している方はぜひ下記の記事もチェックしてみてください。
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ウボンゴの『ゲームレビュー』
最後は、ウボンゴのボードゲームレビューです。
ウボンゴは、子供同士やファミリー向けのパズルゲームです。遊び方はとてもシンプルなので、小学生低学年の子供でもすぐに遊べます。また、パズルのレベルが2段階に分かれているので、「子供は簡単な面・大人は難しい面」にすることでハンデをつけやすいのもGOODです!
ちなみに、パズルゲームとしての難易度はかなり易しいです。大人なら難しい面でも1問あたり30秒くらいで解けます。ウボンゴのレベルに物足りなさを感じる方は、ぜひ『ウボンゴ3D』にも挑戦してみてください。個人的にはパズルゲームとしての面白さ・爽快感はウボンゴ3Dの方が一段上だと思っています!
▼ウボンゴ スタンダード版
▼ウボンゴ ミニ 日本語版
▼ウボンゴ 3D 日本語版
ウボンゴシリーズの紹介記事はこちら。
ウボンゴミニ
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