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ウボンゴ3Dを徹底紹介!鬼畜レベルに進化した立体パズルゲーム

【ボドゲ紹介】『ウボンゴ3D』超ハードに進化した立体パズルゲーム
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定番パズルゲームの進化版『ウボンゴ3D』の日本語版が2020年9月にGPから発売しました。

ウボンゴ3Dの特徴は、その名の通り「パズルが立体的になっている」ところです。3D化したことで、これまでのウボンゴよりもめちゃくちゃ難しくなっています!ウボンゴの通常版は「子供・ファミリー向け」という印象でしたが、ウボンゴ3Dは大人が本気で困る鬼畜レベルです。個人的には、ウボンゴよりも断然こっちの方が好きで、これからも長く遊んでいきたいボードゲームです!

今回は、立体パズルボードゲーム『ウボンゴ3D』のルール&レビューを紹介します。

▼ウボンゴ3D 完全日本語版

商品名ウボンゴ3D
プレイ人数1~4人
プレイ時間30分
対象年齢10歳~
ジャンルスピード系
発売時期2009年
デザイナーGrzegorz Rejchtman
販売元GP(ジーピー)
関連ページBoardGameGeek
目次

ウボンゴ3Dはどんなボードゲーム?

3D化で激ムズになったパズルゲーム

ウボンゴ3Dは、定番パズルゲームの『ウボンゴ』が立体になって、難易度が跳ね上がった立体パズルボードゲームです。

パズルの枠に合わせて、ブロックを2段分ぴったり埋まるように組み立てたら完成です。

ブロックを2段分ぴったり埋める|ウボンゴ3D

パズルボードには「簡単な面」と「難しい面」があり、難しい面は凄まじい難易度で、どれだけ時間をかけても解けないことも…。ただ、難問を解いた時は、本当に霧が晴れたようにスカッとします!

「ブロックを組み立てる・壊すを素早く繰り返す慌ただしさ」と「クリアできた時の圧倒的な満足感」があり、個人的にはウボンゴシリーズで一番好きな作品です!

ゲームデザイナーはグレゼゴルツ・レヒトマン氏

ウボンゴ3Dを作ったのは、ポーランド出身でスウェーデンのゲームデザイナーであるグレゼゴルツ・レヒトマン(Grzegorz Rejchtman)氏です。ウボンゴのヒットにより、「パズルゲームの第一人者」とも言われています。

2003年にKOSMOS社から『ウボンゴ』を発売して以来、スウェーデンのゲーム賞『Åretsspel 2003』を始め様々な賞を受賞しています。その後、『ウボンゴ ミニ』『ウボンゴ トライゴ』『ウボンゴ デュエル』などシリーズを拡大し、2009年にはウボンゴが立体になった『ウボンゴ3D』を発売しました。また、近年では2019年にバランスパズルゲーム『トゥキ(Tuki)』を発売しています。(トゥキはホビージャパンから日本語版がリリースされています)

ウボンゴ3Dの『内容物』

ウボンゴ3Dの内容物がこちら。

内容物|ウボンゴ3D

<内容物>
パズルカード36枚 / パズルピース40個 / 10面ダイス / 砂時計 / 布袋 / 宝石トークン /

パズルカードは全部で36枚あります。表面は「簡単な面」、裏面は「難しい面」となっていて、トータルで504問(簡単144問、難しい360問)もあります!

パズルカード|ウボンゴ3D

ちなみに、簡単な面ではブロックを「3個」使用、難しい面ではブロックを「4個」使用します。この1個の差が本当に大きくて、4個になった途端に超高難度になります!

ウボンゴ3Dの『ルール』

ここからは、ウボンゴ3Dのルール・遊び方を紹介します。

パズルカードを受け取る

まずは、パズルカード1枚を受け取ります。「簡単な面」と「難しい面」がありますが、最初は簡単な面から始めましょう。

パズルカードを受け取る|ウボンゴ3D

ダイスを振って、ブロックを用意する

誰か1人が代表して10面ダイスを振ります。

10面ダイスを振る|ウボンゴ3D

ダイスの出目によって、使用するブロックが決まります。

パズルカードを確認して、出目に対応するブロックを手元に置きます。

ブロックを手元に置く|ウボンゴ3D

砂時計をひっくり返してゲームスタート

全てのプレイヤーがブロックを手元に用意したら、砂時計をひっくり返してゲームスタートです。砂時計の時間は約2分です。

砂時計をひっくり返す|ウボンゴ3D

【重要】2段分ぴったり埋めるように置く

プレイヤーは、パズルカードの白いマスを2段分ぴったり埋めることを目指します。完成形がこちら↓

ウボンゴ3Dでは、2段分ぴったり埋めるように置くことを目指す

白いマス目からはみ出したり、ブロックが3段になったりするのはNGです。

完成したら「ウボンゴ」と叫ぶ

パズルが完成したプレイヤーはすぐに「ウボンゴ!」と叫びます。

ウボンゴと叫ぶ|ウボンゴ3D

誰かが完成しても、その他のプレイヤーはパズルを続けます。砂時計が落ちきったら、パズルタイム終了です。

宝石を獲得する

パズルが解けた順に順位をつけて、下記のように宝石トークンを獲得します。

宝石トークン|ウボンゴ3D
  • 1位:青の宝石1個+布袋からランダムに1個
  • 2位:茶色の宝石1個+布袋からランダムに1個
  • 3~4位:布袋からランダムに1個

パズルが解けなかったプレイヤーは、宝石を獲得することができません。

宝石は全部で4色あり、それぞれの点数は以下の通りです。

宝石の点数|ウボンゴ3D
  • 赤(ルビー):4点
  • 青(サファイア):3点
  • 緑(エメラルド):2点
  • 茶(琥珀):1点

ゲームの終了

全9ラウンドが終わったら、ゲーム終了です。

獲得した宝石の点数を合計して、最も得点が高い人の勝利となります。

ウボンゴ3Dの『オリジナル拡張』

公式ではありませんが、ウボンゴ3Dには同人のオリジナル拡張があります。

2011年のゲームマーケットで販売された拡張問題集で、6個のブロックを使って立方体(キューブ)を作るというもの。

ウボンゴ3Dのオリジナル拡張

これはウボンゴ3Dの難しい面よりもさらにハードなので、パズルが好きな方はぜひ挑戦してみてください。

現在、製作者様が拡張問題をPDFで公開されており、下記ツイートからダウンロードページに飛べます。

ウボンゴ3Dの『シリーズ』

ウボンゴ3Dには他にも、『ウボンゴ3Dファミリー』『ウボンゴ3Dジュニア』というシリーズ作品もあります。

①ウボンゴ3D ファミリー

ウボンゴ3Dファミリーは、2019年に発売されたウボンゴ3Dのファミリー版です。ウボンゴ3Dとの一番大きな違いは、難易度が細かく分かれていることで、「初心者と上級者」「大人と子供」が一緒に遊びやすくなっていることです。

詳しくは下記の記事で『ウボンゴ3Dとウボンゴ3Dファミリーの4つの違い』を解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。

関連ウボンゴ3Dファミリーの4つの違い

②ウボンゴ3D ジュニア

引用:KOSMOS Ubongo 3D Junior

ウボンゴ3Dが5歳から遊べるようになったのが『ウボンゴ3Dジュニア』です。

このウボンゴは少し変わっていて、パズルの枠に沿って一段分置いたら、あとは残っているパズルを使って高く積むことを目指します。パズル要素とバランスゲームが組み合わさった幼児向けのウボンゴです。

ウボンゴシリーズの『難易度比較』

これまで日本語化されているウボンゴシリーズ5種類のレビュー記事を書いていますが、「実際にどれが難しいのか?」と思ったので、ウボンゴシリーズの難易度を比較してみました。

難易度を比較する方法として「10分間でパズルを完成させられる回数」を比べました。

その結果、ウボンゴシリーズの難易度をまとめると以下の通りです。(あくまで個人の見解です)

ウボンゴシリーズ5種類の難易度比較

【ウボンゴシリーズの難しい順】
エクストリーム > トライゴ > 3D > スタンダード=ミニ

難しさにどのくらい差があるのかということは、別記事で「10分で正解できた回数」を詳しくまとめているので、シリーズの購入を検討している方はぜひ下記の記事もチェックしてみてください。

関連ウボンゴ5種類の難易度・おすすめを解説

ウボンゴ3Dの『レビュー』

最後は、ウボンゴ3Dのレビューです。

ウボンゴ3Dの難易度について

プレイ画像|ウボンゴ3D

まずはウボンゴ3Dがどれくらい難しいのかを伝えるために、「簡単な面」と「難しい面」に10問ずつ挑戦し、砂時計(2分)が落ちるまでに何問クリアできるかに挑戦しました。その結果がこちら。

▼2分以内にクリアできた回数▼

簡単な面10問中7問クリア
難しい面10問中3問クリア

上の通り、簡単な面は7問クリアできましたが、難しい面はたったの3問のみ…。簡単な面で使用するブロックは3個ですが、難しい面では4個となり、ブロックが1個増えるだけで難易度が跳ね上がります…。

ただ、パズルを解いた時の気持ちよさは、ブロック4個の時のほうが圧倒的にスカッとします!

後半戦で「難しい面」に挑戦しよう!

パズルボードとブロック|ウボンゴ3D

家族や友達とカジュアルに遊ぶ時は、まずは「簡単な面」から遊ぶことを強くおすすめします。簡単な面なら、解ける時と解けない時がバランスよく訪れて、スカッと感とモヤっと感をいい塩梅で堪能できます。

逆に、いきなり「難しい面」から遊ぶと全然解けなくて、モヤッと感だけが溜まって、ウボンゴの醍醐味である「パズルを解く気持ちよさ」がよく分からないまま終わってしまう可能性が高いです…。

そのため、万人で楽しめるようにするなら「9ラウンド中、最後の3ラウンドだけ難しい面にする」などして、序盤にパズルゲームの気持ち良さを味わってから、最後に鬼畜モードに挑戦するのが良いと思います。

難しい面で遊ぶときのハウスルール

ちなみに僕が4人で「難しい面」を遊んだ時は、ほとんどの場合「時間切れになる」か「ギリギリ1人がクリアする」のどちらかでした。順位による報酬の違いはほとんど機能しません。笑

そして、途中から「2分じゃ全然足りない…もう少し時間が欲しい!」となり、「砂時計を2回反転させる(4分)」「それでもクリアした人がいなければ、最初の1人が完成するまで続ける」というハウスルールで遊んでいました。おそらく、多くの方は自然とこのハウスルールに近づくのではないでしょうか。

個人的には最高レベルのパズルゲーム!

全てのブロック|ウボンゴ3D

僕はウボンゴは「子供向け・ファミリー向けのパズルゲーム」と思っていますが、ウボンゴ3D大人がムキになって楽しめるパズルゲームです。ゲーム中は「これ絶対ムリ…」「あと1マスが違う!」「ギリギリ解けたー!」「誰か手伝ってー」と絶望の声と歓喜の声が入り混じります。

パズルによっては本当にどれだけ時間を使っても解けない時があります。僕はよく「このブロックはこの向きでしか置けないからここで固定」と思考ロックしてしまいがちですが、実は意外な置き方があって、他の人にやってもらったらすぐに完成することもしばしば…。決めつけをしない柔軟な思考がとても大切なゲームです。

最後にまとめると、僕が感じたウボンゴ3Dの魅力は「組み立てる・壊すを素早く繰り返す慌ただしさ」と「クリアできた時の霧が晴れたような爽快感」です。パズルゲームとしての満足度はウボンゴ3Dのほうが断然上で、これからも長く遊んでいきたいボードゲームです!

以上が、立体型に進化したボードゲーム『ウボンゴ3D』のルール&レビュー紹介でした。

▼ウボンゴ3D 完全日本語版

▼ウボンゴ スタンダード版

また、ウボンゴのほかにも面白いボードゲームはたくさんあります。僕のおすすめのボードゲームについては『ボードゲームのおすすめランキング』で詳しく紹介しているので、興味がある方はこちらもチェックしてみてください。

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