【第2弾】itoレインボーの8つの違いを徹底解説
ito(イト)は誰と遊んでも絶対に盛り上がるので、友達とのゲーム会や我が家への来客、実家に帰省した時などによく遊ぶボードゲームNo.1です!誇張ではなく、余裕で100戦以上遊んでいます。
そんなitoの新作『itoレインボー』が発売しました!
どんなゲームかというと、itoに神調整が入った新スタンダード版です。itoはめちゃくちゃ好きだけど「ここだけは微妙だな…」と思っていた不満点が見事に解消されていました!
今回の記事では、itoレインボーの神調整ポイントや違い・ルール&レビューを紹介します。
通常版のitoと比べて良かった点や買い替える必要があるのかについては、記事後半の『itoレインボーのレビュー』に詳しく書いているので、ぜひチェックしてみてください。
通常版かレインボー版で迷っている方は、絶対にitoレインボーの方がおすすめです!
ゲーム名 | itoレインボー |
プレイ人数 | 2~14人 |
プレイ時間 | 5~15分 |
対象年齢 | 8歳~ |
発売時期 | 2022年12月 |
デザイナー | 326(ナカムラミツル) |
販売元 | 株式会社アークライト |
価格 | 2,200円(税込) |
関連ページ | アークライトゲームズ公式ページ |
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itoレインボーとは
まずは、itoレインボーのゲーム内容やシリーズについて紹介します。
数字をお題の言葉で表現するゲーム
itoレインボーは、人気カードゲーム『ito(イト)』の改良verです。
自分の数字カード(1~100)の大きさを「お題に沿った言葉」で表現して、数字が小さい順に出していきます。
お題が「冷蔵庫にあったらテンションが上がるもの」なら、1に近いほどテンションが上がらないもの、100に近いほどテンションが上がるものを表現します。例えば、自分のカードが「72」なら、かなりテンションがあるものとして「1週間分のハーゲンダッツ」などと発表します。
各プレイヤーの表現を聞いて、みんなで相談しながら、小さいと思うカードから順番に裏向きで並べていきます。並べ終わったら全てオープンにして昇順になっていたらゲームクリアです。
itoシリーズの第2弾
itoレインボーは、itoシリーズの第2弾です。
itoシリーズ
通常版のitoをブラッシュアップしたのが、『itoレインボー』です。
itoレインボーが発売した後には、第3弾のitoクラシックが登場しました。itoクラシックは、海外向けに作られたitoの日本語版で、基本的なルールはitoレインボーと同じです。
ito(通常版)やitoクラシックについてはそれぞれレビュー記事を書いているので、気になる方は下記の記事もご覧ください。
itoレインボーの8つの違い
「itoとの違いを知りたい」という方に向けて、itoレインボーの違い8つを詳しく紹介します。
違い①カードの出し方変更
個人的に1番の神調整だと思ったのは、カードの出し方が変わったところ。
通常版のitoでは、小さいと思う人から順にカードを表向きに出していましたが、itoレインボーでは裏向きのカードを全員で並べ変えてから一気にオープンにするという遊び方に変わっています。
これにより、小さい数字を先に出した人が暇になるという問題点が解消するとともに、ゲームがよりスピーディーになりました!
詳細は、記事後半の『itoレインボーのレビュー』に詳しく書いています。
違い②クリスタル付き
みんなのカードを裏向きのまま場に並べるようになったので、目印がないとどれが自分のカードか分からなくなり、順番の入れかえをする時に困ってしまいます。
そこで、itoレインボーには、クリスタルが付属するようになりました。
裏向きで出したカードの上に自分の色のクリスタルを置くことで、誰がどのカードを出したのか分かるようになります。
違い③難易度アップの変更
もう一つの神調整ポイントは、クリア後の難易度アップの内容が変わったこと。
通常版のitoでは、クリアしたら全員の手札が2枚になっていましたが、itoレインボーのルールでは手札2枚になるのが1人だけです。
通常版itoで全員の手札が2枚になるとマジで情報量が多すぎて心が折れていましたが、このルールで遊んだら「たしかに、1人だけ2枚に増えるくらいがちょうどいい!」と思いました。
違い④収録ルールの変更
ito通常版とitoレインボーに収録されているルールは2つずつです。
シリーズ | 収録ルール |
ito | ・クモノイト ・アカイイト |
itoレインボー | ・クモノイト2.0 ・ニジノイト |
スタンダードルールの『クモノイト』は『クモノイト2.0』にアップデートされて、『アカイイト』は14人まで遊べるチーム戦ルールの『ニジノイト』に変更されています。
クモノイト2.0の変更点は以下の通りです。
クモノイト | itoクモノイト2.0 | itoレインボー|
お題選び | 6問から選ぶ | |
カードの出し方 | 数字が小さいと思う人から表にして出す | 裏向きのままみんなで並べ替える |
ライフ | 3ライフ (失敗したらライフが減る) | 3ライフ制の廃止 |
難易度アップ | 全員が手札1枚増える | 1人の手札が1枚増える |
各ルールの詳細については、記事後半で紹介しています。
違い⑤数字カードのコンパクト化
itoレインボーの数字カードは、通常版と比べると半分の大きさになっています。
- ito(通常版):88㎜×63㎜
- itoレインボー:44㎜×63㎜
コンパクト化して持ちやすくなっています。
また、もともと数字が大きく描かれているので、カードが小さくなったからと言って数字の視認性はほとんど変わりません。
違い⑥お題カードが大きくなった
逆に、itoレインボーのお題カードは、通常版の2倍の大きさになっています。
- ito(通常版):44㎜×63㎜
- itoレインボー:88㎜×63㎜
itoのお題カードには表面に2問だけ載っていましたが、itoレインボーのお題カードには表面に3問、さらに裏面にも3問の計6問が載っています。
違い⑦お題フレーム付き
お題カード1枚に掲載されるお題が増えたことで、itoレインボーには下の写真のようなお題フレームが付いています。
色々考えているうちに「あれ、お題ってなんだっけ」となることがあるので、パッと見ただけで今のお題がすぐにわかるのはありがたいです。
違い⑧新規のお題が120問もある
お題については、完全新規のお題が120問収録されています。
通常版のお題は100問だったので、itoレインボーのお題は20問分多いです。
通常版のお題と比べると、itoレインボーには面白い系のお題が多く、バリエーションが豊富です。
お題の一部
- 中学生になって考えよう カッコいいもの・こと(1:カッコわるい-100:カッコいい)
- 1000円くらいまででできる楽しいこと(1:そこそこ-100:楽しい)
- 桃太郎になって考えよう 頼りになる家来(1:頼りにならない-100:頼りになる)
- 学校の先生に怒られそうなこと(1:怒られない-100:怒られる)
- 赤ちゃんになって考えよう 最高の瞬間(1:最悪-100:最高)
- ショックを受けた好きな人のクセ(1:少しショック-100:超ショック)
実際に遊んでみると、通常版にはなかった「〇〇になって考えよう」系のお題がいい味を出しています。考えるのも楽しいですし、他の人の表現を聞くのも面白いです。
itoレインボーのお題については『itoシリーズのお題一覧』の記事にすべてまとめているので、気になる方はチェックしてみてください。
itoレインボーの内容物
ito(イト)レインボーに入っているコンポーネントがこちら。
《内容物》
数字カード(1~100)100枚 / ゼロタイル2枚 / お題カード 20枚 / お題フレーム / クリスタル 28個(7色×4個) / 砂時計 1個 / 誓いカード 1枚
ルール①『クモノイト2.0』
まずは、通常版itoの「クモノイト」からバージョンアップした「クモノイト2.0」のルールを紹介します。
①ゲーム準備
各プレイヤーは、クリスタル3個を受け取り、山札からカード1枚を引きます。
②お題を決める
また、お題カードの山札から1枚引いて、今回のお題を決めます。
お題カード1枚には表面と裏面に計6個のお題が書かれているので、全員で話し合って1つのお題を選びます。
お題が決まったら、お題フレームにセットします。
③数字をお題に沿った言葉で表現する
お題が決まったら、自分の手札の数字をお題に沿った言葉で表します。
数字カードは1~100まであります。
お題が「小学生になって考えよう 嬉しいこと」なら、1に近いほど嬉しくないこと、100に近いほど嬉しいことを言います。
たとえば、自分の数字が「71」ならまあまあ嬉しいこととして、「夏休みの宿題がいつのまにか半分終わってる」などと表現します。
「小学生の嬉しいこと」の「71」ならこんな感じ
こんな感じで、思いついた人からどんどん表現していきます。
④小さい順に並べる
みんなのたとえを聞いたり、相談しながら、ゼロタイルの近くから数字が小さいと思う順番に裏向きで並べていきます。
誰がどのカードを出したか分かるように、カードの上に自分のクリスタルを置きます。
⑤カードを公開して、成功・失敗を判定する
全員が納得する順番に並べたら、ゼロタイルに近いほうから1枚ずつ、数字カードを表向きにしていきます。
すべてのカードが小さい順に並んでいたら成功!
1枚でも間違えていたら失敗です。(下の画像では、81と77の順番が違う)
⑥クリアしたら、レベルアップ!
成功したら、ゲームをレベルアップします。
次のステージでは、手札を1枚ずつ配った後に、だれか1人だけもう1枚引いて手札2枚になります。
さらにクリアしたら、また別の人が手札2枚になります。全員が手札2枚になったらそれ以上増えません。
ルール②『ニジノイト』
次に、itoレインボーのチーム戦ルール『ニジノイト』を紹介します。
別ルールとは言っても、先ほど紹介したクモノイトを2チームに分かれてプレイするだけです。
①ゲーム準備
2つのチームに分かれて、各プレイヤーはクリスタルを2個ずつ受け取り、数字カードを1枚ずつ引きます。
そして、砂時計を両チームの手の届くところに置きます。
②完成したチームは砂時計をひっくり返す
基本的なルールは、先ほど紹介した「クモノイト2.0」と同じです。
違うのは、先にカードを小さい順に並べ終わったチームは「完成」を宣言して、砂時計をひっくり返すところ。
相手チームは砂時計が落ちきるまでの1分間で数字カードを並べ替えなければなりません。
③勝敗の判定
両チームとも、数字カードを1枚ずつ表向きにしていきます。
数字が小さい順になっていなかったら、1アウトです。(比べるのは、現在オモテになっている最大の数字)
上の場合は、68よりも小さい49が出て1アウト、68よりも小さい51がでて2アウト、89よりも小さい80が出て3アウトです。
ちなみに、「33⇒34」といったように連番になっていたら、アウト1回分を無効にできます。
両チームともアウトの回数を数えて、アウト数が少ないチームの勝ちです。
itoレインボーを遊んだ感想
ここからは、itoレインボーの良かった点や、itoを持っている人が買い替えるべきかなどについて詳しくレビューします。
良い点①全員のカードを一気にオープン!
先日のツイート
itoレインボーの改良点で特に良かったのは、全員が裏向きでカードを並べて一気にオープンするところ。
— はとまめ@ぼくとボドゲ (@boku_bodo) December 19, 2022
通常版のルールだと、先に小さい数字を出した人が暇になりがち(まだ出していない人たちの議論・たとえ直しを聞いてるだけ)ということがあったので。細かい部分ですが、個人的には神調整でした😁
先日も同じ内容をツイートしましたが、めちゃくちゃ良かった改良点は、全員が裏向きでカードを並べて一気にオープンするところです。
通常版のitoだと先に数字カードを公開したら、まだカードを出していない人たちが「この表現で32ってことは…だったらたとえを変えるわ」「じゃあ、わたしも」みたいな感じになって、先にカードを出した人が他のプレイヤーのたとえ直しや議論を聞くだけになって暇になることがありました。
その点、itoレインボーでは全てのカードを一気に公開するので、数字の小さい人が待つというシーンがなくなって、ゲームがスピーディーになりました!細かな変更点ですが、僕が感じていた些細な不満点が解消されていたので、マジで神調整だと思いました。
良い点②手札2枚になるのは1人だけ
あと、通常版のitoで毎回微妙に思っていたのが、次のステージで全員手札2枚になるところ。
手札が2枚になるとたとえも2つ考えなくちゃいけなかったので、それだけかなり時間がかかっていました。
そして、それ以上に大変だったのが、あまりの情報量で覚えられなかったこと。
5~6人で遊んでいると、10個以上のたとえを聞くことになるので「さっきなんて言ったっけ?」と聞き返してばかりでした…。次第に、次のステージで手札2枚にするという遊び方やライフ制は無視するようになっていました…。
その点、itoレインボーでは「誰か1人の手札が2枚になるだけ」なので、情報量がちょい足し程度で、ちょうどいいレベルアップ感です。これも良調整でした!
良い点③アカイイトからニジノイトへ
以前の記事『ito(イト)のルール&レビュー』にも書きましたが、通常版itoの別ルール『アカイイト』があまり好きでなくて、早い段階でこのルールで遊ぶのをやめていました。
その理由は、ペアを作る時に余り者同士組まなければならない時があったからです。周りが意気投合してペアを組んでいる中「余っているから仕方なく組む」という状況は、見ている側でもちょっとかわいそうな気持ちになったので、それ以来遊ぶことがありませんでした。
一方で、itoレインボーではチーム対抗戦のニジノイトになって、14人まで遊べるようになっているのが個人的には良かったです。通常ルールのクモノイトで8~10人くらいでプレイすると結構時間がかかったり、誰が何を言ったか覚えられないことがあったので、そこをチーム分けして時間短縮&遊びやすくするというのはGOODでした。
良い点④面白い系のお題が多くて、バリエーションも豊か!
通常版のitoはスタンダードがお題が多い印象でしたが、itoレインボーのお題は面白い系のお題がかなり多かったです。
また、通常版は、飲食店の人気・有名人の人気など「人気あるなし」のお題が100問中50問以上あって少しワンパターンな気がしていましたが、itoレインボーは様々な系統のお題があってバリエーションが豊富です。しかもお題の数も20問増えています。
両者のお題を比べてどちらを買うか検討したい方は『ito&itoレインボーのお題一覧』の記事にまとめたのでチェックしてみてください。
itoを持っていたら、itoレインボーを買う必要があるか?
お題フレームで現在のお題が分かりやすいなど遊びやすくなっている点があるので、これから買うならitoレインボーで間違いありません。
では、itoを持っていたらitoレインボーを買う必要があるかというと、正直itoがあるなら買わなくても良いと思います。僕がitoレインボーで遊んでよかったのはルールの変更点で、これ自体は通常版のitoでもすぐに採用できます。
遊びまくってカードが劣化してきた時や、itoを何度も遊んで違うお題でもやってみたいという時に手に入れればいいと思います。
ただ、僕自身は、友達と遊ぶボドゲ会での定番ゲームですし、来客があった時や実家に帰省した時などにも遊ぶお気に入りゲームなので、itoレインボーに買い替えて良かったと思います。
まとめ:itoレインボーの個人的評価
最後に、itoレインボーの個人的評価をまとめました。
- 先にカードを出して暇になることがなくなった
- 難易度アップの程度がちょうどよくなった
- チーム対抗戦で14人まで遊べる
- お題フレームで現在のお題が分かりやすい
- 面白い系のお題が多くて、バリエーションも増えた
- 誰と遊んでも鉄板で盛り上がる
以上が、itoレインボーの違い・遊び方・良かった点の徹底レビューでした。
また、itoシリーズのお題を比べてどれを買うか考えたいという方は『itoシリーズのお題一覧』の記事をみて検討してみてください。
itoレインボーに合うスリーブ
ito(イト)レインボーのカードサイズに合うスリーブを紹介します。
数字カードに合うスリーブ
itoレインボーの数字カードの大きさは「44×63㎜」なので、ホビーベース TCGハーフサイズ・ハードがおすすめです。
数字カードは全部で100枚あるので、この100枚入りスリーブが1袋あれば足ります。
お題カードに合うスリーブ
また、お題カードの大きさは「88×63㎜」なので、ホビーベース TCGサイズ・ハードがおすすめです。
お題カードは全部で20枚あるので、この50枚入りスリーブが1袋あれば足ります。
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