ラマ(LAMA)のルール&レビュー|降りるか続けるかのジレンマが悩ましい
ドイツ年間ゲーム大賞のノミネート作のうちの1つがこの『ラマ(LAMA)』です。
ルールがとても簡単ですが、手番がくるたびに「ゲームから降りる/降りない」というジレンマに悩まされます。決して新しさのあるゲームではありませんが、昔ながらの王道ボードゲームの雰囲気があります!
今回はそんなボードゲーム『ラマ(LAMA)』のルール・遊び方を詳しく紹介します。
▼ラマ(LAMA)日本語版
ゲーム名 | ラマ(L.a.m.a.) 日本語版 |
プレイ人数 | 2~6人 |
プレイ時間 | 20分 |
対象年齢 | 8歳~ |
ジャンル | 手札管理 |
発売時期 | 2019年12月 |
デザイナー | Reiner Knizia |
日本語版販売 | メビウスゲームズ |
ラマはどんなボードゲーム?
ラマは、「いつ降りるか」という引き際を見極めるのが重要なカードゲームです。
手番では、場のカードと「同じ数字」か「1大きい数字」を手札から出していくだけです。また、手札を出す代わりに「カードを1枚引く」or「ゲームから降りる」こともできます。
誰かの手札がなくなるか、全員がゲームから降りたらラウンド終了で、残った手札の数字がマイナス点になります。そのため、手番の度に「リスクがあるけどもう少し続けるか」「これ以上マイナス点を増やさないためにゲームから降りるか」という選択に悩まされます。
シンプルなルールに、程よいジレンマと運要素があって、王道感のあるカードゲームです。斬新さはありませんが、誰でも楽しめる安定感があります!
ラマの内容物
ラマ(L.a.m.a.)の内容物がこちら。
《内容物》
1~6の数字カード(各8枚) / ラマカード(8枚) / 白・黒の得点チップ
ラマのゲーム準備
まずは、ラマを遊ぶ前のゲーム準備です。
全員にカードを6枚ずつ配ります。
残りカードは裏向きの山札にして、最初にそこから1枚めくって場に出します。
ラマのルール
ここから、ラマ(L.a.m.a.)のルール・遊び方を詳しく紹介します。
手番でできることは3択
自分の手番にできることは3つのうちの1つです。
カードを出し切った方が有利なので、基本的にカードを出せるのであればカードを出していき、カードが出せなくなったら「1枚引いてプレイ続行」か「ラウンドを降りる」の選択をします。これが悩ましいんですよね…。
①カードを1枚出す
手札のカードを場に出す時には簡単なルールがあります。
「同じ数字」か「1つ上の数字」を出す
カードを出す時は、場のカードと「同じ数字」か「1つ上の数字」なら出せます。
上のように場のカードが「2」の場合なら、手札から「2」または「3」のカードを出すことができます。
ラマカードは6の上に置ける
ラマカードは「6」の上に置くことができます。さらに、ラマの上には「1」のカードを置くことができます。
つまり、ラマカードは「6」と「1」の間のカードということです。
②カードを1枚引く
カードを出さない代わりに「山札からカードを1枚引く」こともできます。
③ラウンドを降りる
もうひとつ、できることは「ラウンドを降りる」ことです。
手札を自分の前に伏せると、「私はこのラウンドを降ります」というサインになります。
ラウンドの終了
ラウンドの終了条件は以下です。
- 手札を全て出し切ったプレイヤーがいる
- 全員がラウンドから降りる
また、他の人がラウンドを降りて1人だけ残った場合は、1人で手札からカードを出し続けます。このときにカードを引くことはできません。
得点計算
数字の分だけマイナス点、けどラマは大量失点!!
残ったカードは全て失点となります。
「カードの数字=マイナス点」となります。
ただ、気を付けたいのはラマカード。
このラマカードを手札に残してしまった場合「-10点」となります。
他のカードよりも大きなマイナス点になるので、なんとしてでも手札から出しておきたい邪魔なカードです!
同じ数字が複数枚あってもカウントは1枚分
同じ数字を複数枚持っていても、マイナス点としてカウントするのは1枚分です。
例えば、3が6枚残った場合、マイナス点が「-3点×6枚=-18点」となるのではなく、枚数に関わらず「-3点」となります。
そのため、上のような状況の場合、カードを出し切るのが難しいので、早めにラウンドから降りれば「-3点」のみで済みます。下手に引いて失点を増やすよりかはすぐに降りた方がいいケースです。
チップを受け取る
得点計算が終われば、マイナス点分のチップを受け取ります。
白チップが「-1点」、黒チップが「-10点」です。
もし得点が「-15点」なら、黒チップ1枚と白チップ5枚を受け取ります。
手札を全て出せた人には特別ボーナス!!
手札を全て出しきった人は、ボーナスとして「自分のチップ1枚を返却する」ことができます!
白チップでも黒チップでもいいので、黒チップがあるなら必ずそちらを返しましょう。これで逆転が狙えます!
ここまで終えたら、再び「カードを6枚配る」ところからラウンドを繰り返します。
ゲームの終了
誰か1人がマイナス40点に達したら、ゲーム終了です。
この時、最もマイナス点の少ない人の勝利となります。
まだ終わらないだろうと思っていたら、いきなり大量失点してしまい思いがけず終わってしまうということもよくあります!
ラマのバリエーションルール『ド・ラマ』
ラマの追加カード『ド・ラマ』ができました!
ド・ラマカードができました。https://t.co/DsbJoFpD5j
準備が整い次第販売します。 pic.twitter.com/SakG860o9b— メビウスゲームズ (@mobiusgamesoyaG) December 19, 2019
今後、メビウスゲームズからド・ラマカードが「1枚100円」で販売予定とのこと。
ただ、このド・ラマカードがなくても、コインなどで代替可能です。
『ド・ラマ』の遊び方
『ド・ラマカード』をテーブルの真ん中に置きます。
「ラウンドから降りる」を選択した人は、まだ1人以上のプレイヤーが残っていれば、『ド・ラマカード』を獲得できます。もし、既にほかのプレイヤーが獲得していたとしても、その相手から奪うことができます。
ラウンド終了時に『ド・ラマカード』を持っていた人は、自分の任意のカード1枚を捨てることができます。
遅く降りた人が『ド・ラマカード』をゲットできるので、「いつ降りるか」が通常ルールと変わってきます。すぐできる簡単なバリエーションルールなので、ぜひ遊んでみましょう!
最後に:ラマで王道ジレンマを楽しもう!!
以上が、カードゲーム『ラマ(L.a.m.a.)』のルール・遊び方紹介でした。
超シンプルなルールですが、「降りる/降りない」の悩ましさや駆け引き、程よい運要素もあって、THE王道なボードゲームだと感じました。斬新さはありませんが、誰でも楽しめる安定感があります!
ドイツ年間ゲーム大賞の受賞となるのでしょうか。注目です!
⇒【追記】残念ながらドイツ年間ゲーム大賞に輝いたのは『ジャストワン』でした。
▼ラマ(LAMA)日本語版
ラマのカードに合うスリーブ
ラマにはたくさんのカードが入っているので、カードに傷や爪痕が付かないようにスリーブをつけるのがおすすめです。
ラマのカードサイズは「87×56mm」なので、「ホビーベース ボードゲームサイズ・ハード(90×58.5mm)」のスリーブがぴったりです。
ラマのカード枚数は56枚なので、このスリーブが2袋あればOKです。
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