【全てわかる】『ウボンゴシリーズ5種類』の特徴・難易度・おすすめを解説
ウボンゴシリーズの違いを知りたい!
という方に向けて、『ウボンゴ(Ubongo)シリーズ5種類』の特徴・難易度・おすすめを詳しく紹介します。
また、各ウボンゴのレビュー記事も書いているので、詳しいルールや感想を知りたい方は詳細ページもチェックしてみてください。
ウボンゴ(Ubongo)とは
ピースをパズル枠にぴったりはめる
ウボンゴ(Ubongo)は、ピースを移動させたり反転させたりして、パズル枠にぴったりとはめることを目指すボードゲームです。パズルが完成したら「ウボンゴ!」と叫び、早く完成させた人ほど高得点のボーナスがもらえます。
ゲームデザイナーは、ポーランド出身のグレゼゴルツ・レヒトマン(Grzegorz Rejchtman)氏です。2003年にKOSMOS社から発売されて以来、スウェーデンのゲーム賞『Åretsspel 2003』を始め様々な賞を受賞しています。
ちなみに、ウボンゴ(Ubongo)という言葉は、スワヒリ語で「頭脳」を意味します。実際に、海外の小・中学校では脳トレ教材として使われているそうです。
ウボンゴシリーズのラインナップ
ウボンゴには様々なシリーズ作品があり、現在ある「ウボンゴ 日本語版」のラインナップは以下の5種類です。
2017年にウボンゴスタンダードの日本語版が発売され、2019~2020年にかけてミニシリーズ3種類、ウボンゴ3Dの日本語版が発売しました。
また、この他にも、海外では様々なウボンゴシリーズが展開されています。その一覧がこちらです。
- ウボンゴ ジュニア
- ウボンゴ ソロ
- ウボンゴ デュエル
- ウボンゴ カードゲーム
- ウボンゴ3D ジュニア
- ウボンゴ3D ファミリー
ウボンゴシリーズの『特徴』
まずは、ウボンゴシリーズ5種類の特徴を紹介します。(各ゲームの難易度は記事後半で紹介しています)
①ウボンゴ スタンダード版
プレイ人数 | 1~4人 | 発売年 | 2003年 |
プレイ時間 | 30分 | ピースの形 | 四角型 |
対象年齢 | 8歳~ | 問題数 | 432問 |
価格 | 3,960円 | 答え | なし |
<特徴>
・シンプルな四角型ピース
・コンポーネントが充実
・易しい難易度のファミリー向け
ウボンゴスタンダード版は一番最初に発売されたウボンゴで、使用するピースはシンプルな「四角型」です。
スタンダード版ということでコンポーネントが充実していて、「ダイス・砂時計・宝石トークン・布袋」などが付いています。
パズルの難易度が易しくて、「ダイスを振る・宝石を引く」などの子供が好きな要素もあるので、ファミリーならまずはこのウボンゴで間違いありません!
②ウボンゴミニ
プレイ人数 | 1~4人 | 発売年 | 2007年 |
プレイ時間 | 15分 | ピースの形 | 四角型 |
対象年齢 | 7歳~ | 問題数 | 64問 |
価格 | 1,200円 | 答え | なし |
<特徴>
・パズルに特化したコンパクト版
・どのピースを使うのか分からない
・最初に完成した人がカウントダウンする
ウボンゴミニは、スタンダード版から「ダイスを振る・宝石を獲得する」などの要素を取り除き、パズルのみに特化したコンパクト版です。(ダイス・砂時計・宝石などは付きません)
他の4種類にはないウボンゴミニだけの特徴は「使用するピースが指定されていない」ことです。8個ある手持ちのピースのうちどれを使ってもOKです。
また、ミニシリーズでは「最初にパズルを完成させた人が20秒(または30秒)のカウントダウンをする」というのもスタンダード版との大きな違いです。
ウボンゴミニの一番の良さは、定価1,200円というお手頃価格です。まずはウボンゴミニをお試し用にして子供の反応を見るのもいいと思います。
③ウボンゴミニ:トライゴ
プレイ人数 | 1~4人 | 発売年 | 2012年 |
プレイ時間 | 20分 | ピースの形 | 三角型 |
対象年齢 | 7歳~ | 問題数 | 64問 |
価格 | 1,200円 | 答え | ヒントあり |
<特徴>
・三角形が連なったピース
・パズル枠が「2つ」ある
・上級面でピースを「6個」使う
ウボンゴミニ:トライゴは、「三角形が連なったピース」に変化したウボンゴです。四角型のピースと比べて、形状がかなり複雑になっています。
また、トライゴの独特な点は「ピースを配置する白い枠が左右に2か所ある」ということです。
「どのピースをどちらに置くのか分からない」というのが難しいところで、左が完成して「よし、あとは右だけ!」となっても、右側がどうしても完成せずに、結局完成していた左側を崩してやり直す、なんてもこともあります…この時の絶望感といったら…笑
また、他のウボンゴは上級面で4個のピースを使うところ、トライゴだけは「6個のピースを使う」というのも難易度を高くしているポイントです。
④ウボンゴミニ:エクストリーム
プレイ人数 | 1~4人 | 発売年 | 2008年 |
プレイ時間 | 20分 | ピースの形 | 六角型 |
対象年齢 | 7歳~ | 問題数 | 64問 |
価格 | 1,200円 | 答え | なし |
<特徴>
・六角形が連なったピース
・形が複雑なのでめちゃくちゃ難しい!
ウボンゴミニ:エクストリームは、「六角形が連なったピース」に変化したウボンゴです。
エクストリーム版の特徴は、何と言ってもその難しさです!
ピースの形の複雑さはトライゴ以上で、1個のパズルを枠にはめるだけでも「あれ、合わない…」と苦戦します。完成させるためには、運の要素も大きいパズルだと思います。難易度については「ウボンゴシリーズの難易度比較」にも詳しく書いています。
⑤ウボンゴ3D
プレイ人数 | 1~4人 | 発売年 | 2009年 |
プレイ時間 | 30分 | ピースの形 | 立体型 |
対象年齢 | 10歳~ | 問題数 | 504問 |
価格 | 6,500円 | 答え | 答えあり |
<特徴>
・立体的になったピース
・パズル枠に合わせて、2段分埋める
ウボンゴ3Dは、ピースが「ブロック状」に変化して、立体パズルになったウボンゴです。
パズルの枠に合わせて、ブロックを2段分ぴったり埋まるように組み立てたら完成です。
プレイ中は立体的なイメージを想像しながら組み立てるので、平面では使わなかった脳の部分を使っている気がします。空間把握能力に優れている人が強いゲームです。
トライゴやエクストリーム同様、ウボンゴ3Dも難易度が跳ね上がっています!スタンダード版を「子供向け・ファミリー向け」とすると、ウボンゴ3Dは大人がムキになって楽しめる大人向けパズルゲームだと思います。
ウボンゴシリーズの『難易度』を比較
ウボンゴシリーズ5種類の難易度を比較したので、その結果を紹介します。
「10分で何問解けるか」を比較
各ウボンゴシリーズを「10分間で何回パズルを完成させられるか」を比較しました。使用する面は、全て「上級者向けの面」を使います。
10分間で正解できた回数
10分で正解できた回数 | |
ウボンゴ スタンダード | 20回 |
ウボンゴ ミニ | 20回 |
ウボンゴ ミニ:トライゴ | 2回 |
ウボンゴ ミニ:エクストリーム | 1回 |
ウボンゴ 3D | 2回 |
上の表を見ると分かる通り、まず『ウボンゴスタンダード版』『ウボンゴミニ』はかなり易しい難易度です。どちらも10分で20問正解できたので、1問当たり30秒くらいで解けていました。大人だと物足りなさを感じる人もいると思います。
ただ、残り3つのトライゴ・エクストリーム・3Dは10分で1~2問しか解けませんでした。スタンダード版・ミニ版とは難易度のレベルが数段違います!
特に、トライゴ・エクストリームはピースが複雑なので、頭の中で組み立てるのが困難です…。1個のパズルを枠にはめるだけでも「あれ、合わない…」と苦戦してしまい、とにかく必死に手を動かして手当たり次第はまるところを探すといった感じです。パズルが完成したら「あっ、ラッキー」という思いの方が強く、自分の力というよりも運で完成させた感がとても強いです。笑
ウボンゴ3Dの正解数は「2問」でトライゴと同じでしたが、トライゴよりも遊びやすいです。というのは、3Dのピースは立体型とは言っても形がシンプルなので、頭の中で想像しながら組み立てられます。そのため、運で完成したという感覚はあまりなく、ちゃんと自分で解いた達成感を感じられます。
ウボンゴシリーズの難易度まとめ
ウボンゴシリーズ5種類の難易度をまとめると、以下の通りです。(あくまで個人の見解です)
エクストリーム > トライゴ > 3D > スタンダード=ミニ
ウボンゴシリーズの『おすすめランキング』
ウボンゴシリーズを自分が好きな順にランキング形式でまとめてみました!
順位 | 画像 | タイトル |
1位 | ウボンゴ3D | |
2位 | ウボンゴ スタンダード版 | |
3位 | ウボンゴ ミニ | |
4位 | ウボンゴミニ:トライゴ | |
5位 | ウボンゴミニ:エクストリーム |
個人的に一番面白いのは『ウボンゴ3D』です!
ウボンゴ3Dは難易度が高いですが、パズルのつながりを想像しながら組み立てられるので、難しいパズルを自分の力で完成させた達成感があって、他のウボンゴよりもパズルゲームならではのスカッとする気持ちよさが強いです。
ファミリーで楽しむなら『ウボンゴスタンダード版』を最初にプレイして、レベルアップとしてウボンゴ3Dをプレイするのがおすすめです。
トライゴとエクストリームは本当に難しいので、いきなりこの2つから入るのはおすすめしません!他のウボンゴをプレイして「もっと難しいウボンゴをやりたい!」となった時に手を出しましょう。
今回の記事は全て「上級者向けの面」の話なので、「初級者向けの面」を使えば難易度が大きく下がります。そのため、難しいウボンゴを子供と遊ぶ時は、「子供が初級面・大人が上級面」にすることで強力なハンデになって、家族でも遊びやすくなります。
【最後に】定番パズルゲームで遊ぼう!
以上が、ウボンゴシリーズ5種類の特徴・難易度・おすすめの解説でした。
ピースの形にばかり注目しがちですが、今回紹介したように「遊び方・パズル枠・難易度」など様々な部分が違っています。詳しく知りたい方は、ぜひ詳細なレビュー記事もチェックしてみてください。
ウボンゴの種類で迷っている方は、ファミリーなら『ウボンゴスタンダード版』、大人同士で遊ぶなら『ウボンゴ3D』がおすすめです。まだ、ウボンゴで遊んだことがない方はぜひ定番パズルゲームで遊んでみてください!
▼ウボンゴ スタンダード版
▼ウボンゴ 3D
▼ウボンゴミニ
▼ウボンゴミニ:トライゴ
▼ウボンゴミニ:エクストリーム
また、ウボンゴのほかにも面白いボードゲームはたくさんあります。僕のおすすめのボードゲームについては『ボードゲームのおすすめランキング』で詳しく紹介しているので、興味がある方はこちらもチェックしてみてください。