音速飯店を徹底紹介!中華料理をスピーディーに作るボードゲーム
テレビで取り上げられて、一時期手に入りづらかった音速飯店(読み方:おんそくはんてん)。
ルールが超簡単&短時間でできる&一瞬で片付けられるので、我が家では夕食後や就寝前の1ゲームになっています。
今回は、素早くカードを出して中華料理を完成させる『音速飯店』のルール&レビューを紹介します。
また、最後に応用ルール2つ(美食衰弱・気紛賄飯)も簡単に紹介しています。
ゲーム名 | 音速飯店 |
プレイ人数 | 2~6人 |
プレイ時間 | 15分 |
対象年齢 | 6歳~ |
発売時期 | 2022年10月29日 |
デザイナー | SAKURA-GO-ROUND |
イラスト | CHIHIRO YOSHIDA |
出版社 | すごろくや |
価格 | 1,320円(税込) |
関連ページ | すごろくや公式ページ |
気になるところまで飛ぶ
音速飯店はどんなボードゲーム?
素早くカードを出して中華料理を作るゲーム
音速飯店は、手札の具材カードをどんどん出して、中華料理をスピーディーに完成させていくボードゲームです。
「タン」「タン」「メン!」や「チャー」「シュー」「メン!」というように、中華料理名になる順番でカードを次々に出していきます。
手番のないスピード勝負なので、もたもたしていると他の人に先を越されて場のカードが瞬く間に変わっていきます。手札を全て出せた人が次の試合に進み、出し切れなかった人は脱落となります。
老若男女誰でもすぐに遊べるくらい簡単で、メニュー名を叫びながらワイワイ盛り上がれるパーティーゲームです。
音速飯店が分かる公式動画(1分)
音速厨房のリメイク作品
SAKURA-GO-ROUNDがゲームマーケット2021春で発表したのが『音速厨房(おんそくちゅうぼう)』で、その後にリメイク作品とすごろくやから2022年10月29日に発売したのが『音速飯店』です。
音速飯店の新要素・変更点として「お品書きの変更」「カードが四角から丸型に変更」「中華トレイの追加」「取り消しカードの追加」などがあります。
音速飯店の内容物
音速飯店の内容物は以下の通り。
スクロールできます
《内容物》
具材カード57枚 / とりけしカード3枚 / 中華トレイ
具材カードの種類はたくさんありますが、枚数には偏りがあります。内訳は以下の通りです。
メン 12枚 / タン 9枚 / ラー 8枚 / ハン 5枚 / シュー 5枚 / チャー 5枚 / マイ 3枚 / サン 2枚 / エビ 2枚 / シン 2枚 / テン 2枚 / ミソ 1枚 / シオ 1枚
音速飯店のルール
まずは、音速飯店のルール・遊び方を紹介します。
①ゲームの準備
テーブルの中央に中華トレイを置きます。
カードを裏向きにしてシャッフルし、全員に同じ枚数だけ配ります。
この段階では、まだカードを見てはいけません。
②ゲームスタート
「ちゅうもーん!」の掛け声で、ゲームスタートです。
自分のカードを手に取って、表側を確認します。
③料理名になるようにカードを出す
音速飯店は手番順ではなく、カードを出せる人からどんどん出していいスピード勝負です。
まずは、料理名の始まりになる具材カードから出します。(声に出しながら)
始まりの具材カードが出たら、その料理名を完成させるように残りのカードを重ねていきます。
「タン⇒タン⇒メン」で、タンタンメンの完成です。
1人で素早く出してもOKですし、別の人がカードを出してもOKです。
作れる料理は、お品書きに書いてあるメニューだけです。
お品書き
料理が完成したら、また新たな「料理名の始まりになる具材カード」を出して同様に続けます。
他の人に先を越されて「今出そうとしたのに…」となることがよくあります…。
④とりけしカードについて
とりけしカードは、料理が完成する前に出すことで、それまでの料理名を取り消しできるカードです。
取り消ししたら、また新しい「料理名の始まりになるカード」を出せます。
取り消しは料理と料理の間には出せません。
⑤あがりと脱落
手札を全て出し切った人は「あがり!」と言って、次の試合への出場が決まります。
誰かが上がっても、そのままゲームを続行します。
「最後に1人残った」か「誰も出せるカードがなくなった」ときに試合終了です。
どちらの場合も、上がれなかった人は脱落となります。
次の試合は、上がった人たちだけでプレイします。
⑥残った1人が優勝
試合を繰り返して、1人が上がって他全員が脱落したら、1人だけ上がった人の優勝です。
もし誰も上がれないまま出せるカードがなくなったら、その時の手札の枚数が少ない人の優勝になります。
音速飯店のレビュー
最後は、音速飯店のレビューです。
老若男女が遊びやすいパーティーゲーム
「タン!タン!メーン!」「チャー!シュー!メェェェェン!」と言葉が飛び交ってめちゃくちゃ盛り上がります。メニューを叫んでいるだけで楽しい気分になれます。
一方で、ワイワイするだけのスピードゲームと思いきや、ちゃんと戦略的な部分もあります。例えば「シン」の使いどころが「テンシンハン」しかないので、テンが出たら即座にシンを出す・テンが出たら取り消しカードで妨害するといった意識が重要です。また、メニューの頭にしか出せないカード(シオ・ミソ・エビなど)を優先して処理するのもポイントです。
似たようなスピードゲームにワードバスケットがありますが、ワードバスケットはみんなの手が止まって場が停滞することがありますが、音速飯店はテンポよくカードが出てきて、どんどん場が変わっていくスピード感がGOODです。また、ワードバスケットはどうしても語彙が豊富な人が強いですが、音速飯店は次に出すカードが決まっているので、子供でも大人に勝てるのがも良いところです。
ちなみに、我が家では夕食後や就寝前の1ゲームになっています。1ゲームが10分以内で終わって、そのままフタをするだけで片付けられるので、ちょっとした隙間時間に遊ぶのにぴったりです。
小学1年生の子供たち(双子)は最初メニューが頭に入っていないので「まだ難しいかな…」と思いましたが、メニューを大きく書いた紙を横に置いていたらすぐに覚えました。たまに、チャーシューマイやタンタンハンといった謎メニューを開発してしまいますが、それもご愛敬。
また、みんなが馴染みのある中華メニューなので、おじいちゃん・おばあちゃんとも遊びやすい点もGOODです。夏休みに帰省する時に持って行って、子供たちとおじいちゃん・おばあちゃんで遊んでみようと思います。
微妙な点
音速飯店で少し微妙に感じたのは、丸型カードだと文字が見えるように広げて持つのが難しいこと。
ただこの点は、あえてカード内容を視認しづらくして焦りながら探すように設計されているような気がします。
とはいえ子供の小さな手だと本当に大変そうなので、「もう少し子供でも持ちやすい大きさ・形なら…」と思ってしまいます。今はテーブルに広げてプレイしています。
また、丸形だとシャッフルしづらいですが、ゲーム前に1枚ずつ配っていけば自然とバラけるので、そこまで気になりません。
音速飯店の評価
最後に、音速飯店の感想&評価をまとめます。
- メニュー名を叫んで盛り上がれる
- 短時間&後片付け楽ちんだから、隙間時間に遊びやすい
- どんどん場が変わるテンポの良さ
- 老若男女が遊べる簡単さ
- 丸形カードが持ちづらい
以上が、音速飯店のルール&レビューでした。
ちょっとした空き時間に家族で遊んだり、お盆やお正月に親戚やおじいちゃん・おばあちゃんと遊びやすいボードゲームです。
大人だけのボードゲーム会では、最初に場を盛り上げるアイスブレイク用ゲームにぴったりです。
また、このほかにも面白いボードゲームはたくさんあります。僕のおすすめのボードゲームについては『ボードゲームのおすすめランキング』で詳しく紹介しているので、興味がある方はこちらもチェックしてみてください。
音速飯店の応用ルール
最後に、音速飯店の応用ルール2つ(美食衰弱・気紛賄飯)を簡単に紹介します。
①美食衰弱(びしょくすいじゃく)
美食衰弱は、音速飯店のカードを使った神経衰弱のようなルールです。
カードを裏向きのまま重ならないように広げます。
じゃんけんで勝った人から時計回り順で手番を行います。
手番では、料理名になるように1枚ずつカードをめくっていきます。
料理名を完成させたら、それらのカードを獲得できます。
めくる順番は料理名通りじゃなくてもいいので、「メン⇒ラー⇒ミソ」の順でもOKです。料理を完成させた人は連続で手番を行うことができます。
途中で料理名にならないカードをめくってしまったら、その時点で手番終了です。めくったカード全てを裏返して、次の人の手番になります。
とりけしカードをめくったら、とりけしカードとめくったカード全てをゲームから除外して、手番終了になります。
これを繰り返して、全員がもう揃わないことに合意したら、ゲーム終了。
獲得したカードが多い人の勝ちです。
②気紛賄飯(きまぐれまかないめし)
各プレイヤーにカードを裏向きで配ります。(2~4人プレイ⇒7枚ずつ、5~6人プレイ⇒5枚ずつ)
残りのカードは裏向きのまま、山札として置いておきます。
じゃんけんで勝った人から時計回り順で手番を行います。
手番では、まず山札から1枚引きます。
そして「料理名が手札に揃っていたら、それを自分の前に表向きで出す」か、「既に出してある料理にカードを足して別の料理にする(付け札)」のどちらかができます。
完成した料理を自分の前に出す
既に出してある料理に付け足す
どちらもできない・したくない場合は、何も出さなくてもOKです。
手番の最後に手札から捨て札にするカード1枚を選んで、自分の捨て札置き場(料理から離れた場所)に置きます。
自分の前に規定枚数の具材カードを並べたら勝ちです。(2~4人プレイなら8枚、5~6人プレイなら6枚)
自分が勝つために必要な最後の1枚を誰かが捨て札にしたら、「いただきます」と言って、それを貰えます。貰った1枚と必要ならば手札のカードを組み合わせて場に出して、その人の勝ちとなります。
とりけしカードは料理名を作るのに使えず、捨て札にするしかありません。(ただのお邪魔カード)
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