レジスタンスアヴァロンを徹底紹介!正義と邪悪の正体隠匿ゲーム
レジスタンス:アヴァロンは、アーサー王の元に集う「正義チーム」とそこに潜伏する「邪悪チーム」に分かれて戦う正体隠匿ボードゲームです。
元々あった『レジスタンス』というボードゲームのテーマを「円卓の騎士」に変えて、さらに「新要素」を加えたのが本作です。
今回は、正体隠匿ゲーム『レジスタンス:アヴァロン』のルール&レビューを紹介します。
▼レジスタンスアヴァロン
▼レジスタンスアヴァロンに合うスリーブ
ゲーム名 | レジスタンス:アヴァロン |
プレイ人数 | 5~10人 |
プレイ時間 | 30分 |
対象年齢 | 13歳~ |
発売時期 | 2012年 |
デザイナー | Don Eskridge |
ジャンル | 正体隠匿系 推理 チーム戦 |
難易度 | ★★☆ |
日本語版販売 | ホビージャパン |
関連ページ | ホビージャパン公式ページ BoardGameGeek |
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レジスタンス:アヴァロンはどんなゲーム?
レジスタンスアヴァロンは「正義チームと邪悪チームに分かれて戦う」正体隠匿系ボードゲームです。
プレイヤーはアーサー王の家来となって職務を全うしようとしますが、その中に「邪悪な存在」が数人紛れ込んでいるので要注意!
このメンバーの中から「任務(クエスト)に向かわせる数名」をみんなで相談して選びますが、もし邪悪チームを任務を任せてしまったら失敗させられてしまうかもしれません。
クエストを「3回失敗」してしまうと邪悪チームの勝ちです。一方で、正義チームならクエストを「3回成功」させることで勝利に近づきます。
ただし、邪悪チームには、クエストが3回成功したとしても『一発逆転のチャンス』があります!
それは、正義チームの重要キャラクターである『マーリン』を当てること。
たとえ中盤から終盤にかけて負けが濃厚だったとしても、ラストに一発逆転のチャンスがあるので、最後まで気が抜けません!
レジスタンスアヴァロンの『ルール』
ここからは、レジスタンスアヴァロンのルール・遊び方を紹介します。
プレイ人数に合ったボードを用意
レジスタンスアヴァロンには、5人用・6人用・7人用…とプレイ人数に合わせて使うボードが変わります。
裏面が6・8・10人用になっている
5人用~10人用まで全てのボードが用意されているので、人数によるゲームバランスの調整がしっかりされている印象です。
プレイ人数に合ったボードをテーブルの中央におきましょう。
キャラクターを決める
まずは役職決めです。
『正義チーム』の配役がこちら。
「アーサーの忠実なる家来」は特殊能力のない一般人ですが、マーリンには「誰が邪悪チームなのかを知る」という特殊能力があります。
『邪悪チーム』の配役がこちら。
「モードレッドの手下」には能力はありませんが、暗殺者には「マーリン役を当てることができれば一発逆転できる」という能力があります。
この他の追加役職については後半で紹介します。
これらの役職カードをシャッフルして1人1枚ずつ配り、誰にも見られないように確認しましょう。
全員目を閉じて、各キャラが行動する
自分の役職を確認したら、全員目を閉じます。
①邪悪チームは仲間を確認する
まずは、邪悪チーム(モードレッドの手下・暗殺者)だけ目を開けて、仲間を確認します。
確認したら、目を閉じます。
②マーリンが邪悪チームを知る
次に、邪悪チームの人は「親指」を立てます。
そして、マーリンは目を開けて、邪悪チームが誰なのかを把握します。
確認したら、邪悪チームは親指を戻し、マーリンは目を閉じます。
最後に、全員目を開けます。
邪悪チームは仲間が分かっていますが、正義チームは誰が仲間なのか分かりません。ただし、正義側はマーリン1人だけが邪悪チームを把握している、という状況です。
ゲームの流れ
ゲームは最大5回のラウンドをプレイします。
1ラウンドの中には「A.チーム編成フェイズ」と「B.クエストフェイズ」があります。
A.チーム編成フェイズ
リーダーが「クエストに挑戦する人」を選ぶ
まずは「クエストに挑戦する人」を選びます。
ゲームボードの「第1クエスト」に書いてある数字が「第1クエストに挑戦する人数」です。
上の場合は第1クエストに挑戦する人は3人
クエストが進むと、徐々に選ぶ人数が増えていきます。
ある程度議論したら、最初のリーダーは、クエストに挑戦させたい人(自分を含む)にチームトークンを渡します。
そのメンバーでいいのかを「チーム投票」する
リーダーがメンバーを選んだら、「本当にそのメンバーでいいのか」をチーム投票して決めます。
チーム投票で使うのは「却下」「承認」と書かれた2枚のタイル。
全員一斉にどちらかのタイルを出して、「承認タイル」の数が過半数を超えていればチーム確定です。次のクエストフェイズに進みます。
一方で、「承認」が同数以下ならそのチームは却下されます。リーダーを時計回りに移し、新しいリーダーがチームを選び直します。
1ラウンドでチームが5回却下されたら、邪悪チームの勝利となってしまいます。
B.クエストフェイズ
クエストに挑戦するメンバーは、2枚のクエストカードを受け取ります。1枚は「任務成功」カード、1枚は「任務失敗」カードです。
どちらか1枚を選んで、裏向きのままリーダーに提出します。リーダーはカードをシャッフルしてから、それらのカードを公開します。
全て「任務成功」なら、クエスト達成です。
1枚でも「任務失敗」があれば、クエスト失敗となります。
次のクエストに進む
任務の結果をボード上に示します。
任務成功なら、第1クエストの部分に成功を示す「青い得点マーカー」を置きます。失敗だったら「赤い得点マーカー」を置きます。
リーダーを時計回りに移し、第2クエストに挑戦する人数を確認して、先ほど同様にチーム編成を行います。
ゲームの終了
クエストが「3回成功」or「3回失敗」でゲーム終了となります。
クエストが3回失敗してしまったら「邪悪チーム」の勝利です。
邪悪チームの一発逆転チャンス!!
クエストが3回成功した場合、邪悪チームに『一発逆転チャンス』が与えられます。
それは、暗殺者が邪悪チームの正体を知る『マーリン』を当てること!
邪悪チームは誰がマーリンなのかを話し合い、「暗殺者」の役職をもつ人がマーリンだと思う人を指名します。
見事マーリンを当てることができれば、邪悪チームの逆転勝利です。
マーリンを当てることができなければ、正義チームの勝ちとなります。
レジスタンス:アヴァロンの『追加要素』
レジスタンスアヴァロンには、ゲームバランスが微調整できるように「4枚の追加キャラクター」と「1つのアイテム」があります。
4枚の追加キャラクター
上のルールでは、基本の配役だけを紹介しましたが、他にも魅力的な能力を持ったキャラクターが4人います。
【正義】パーシヴァル
正義チームの追加キャラクターであるパーシヴァルには「マーリンが誰かを知ることができる」という能力があります。
正義側が有利になる配役です。
【邪悪】モードレッド
邪悪チームの親玉であるモードレッドは「ゲーム開始時にマーリンが自分を邪悪チームだと認識できない」という能力があります。
邪悪側が有利になる配役です。
【邪悪】オベロン
オベロンは邪悪チームでありながら、「他の邪悪チームの人に自分が邪悪側であることを認識されず、また自分も誰が邪悪チームなのか分からない」という困った能力。
孤高の一匹狼的な存在でしょうか。正義側が有利になる配役です。
【邪悪】モルガナ
邪悪チームのモルガナには「自分をマーリンのように見せることができる」という能力があります。
先ほど紹介した『パーシヴァル』がマーリンを認識する際に、2人がマーリンに見えてどちらが本物か分からなくなります。
邪悪側が有利になる配役です。
追加アイテム『湖の乙女』
さらに、キャラクターとは別に『湖の乙女』というトークンもあります。
湖の乙女は「誰か1人を調査して、正義チームか邪悪チームかを知る」ことができるという強力なアイテム。
正義側が有利になるアイテムです。入れるなら7人以上でプレイする時にしましょう。
レジスタンス:アヴァロンの拡張『湖の騎士』
レジスタンス:アヴァロンには『湖の騎士』という拡張カードセットがあります。
ひとつは『ランスロット』というキャラクターで、善と悪の間で心が揺れ動いています。
「ゲーム中に正義にも邪悪にも変わる」という変わった能力があります。
また、もうひとつが『エクスカリバー』カード。
エクスカリバーは、クエスト挑戦者が提出したクエストカードの結果を入れ替える(任務成功⇔失敗)ことができるというカードです。
これらの拡張カードは、過去のゲームマーケットでホビージャパンさんから500円で販売されていましたが、現在は入手困難となっています。
レジスタンスアヴァロンの『レビュー』
最後はレジスタンスアヴァロンのレビューです。
レジスタンスアヴァロンを遊んだ感想
「暗殺者」の存在がいい!
暗殺者があることで「途中で諦めることがない」のが良いところ。
人狼系のゲームでは完全に見抜かれてしまうと途中で「諦め状態」になってしまうこともありますが、このゲームでは一発逆転できるので最後まで前のめりで遊べます。人狼系で最後まで希望があるのは嬉しい!前作からの一番の改良点だと思います!
初めての人にやさしい作り
正体隠匿ゲームに慣れていない人は「会話の輪から外れてしまうこと」があります。
ただ、レジスタンスアヴァロンは「みんなが順番にリーダーになってクエスト挑戦者を選ぶ」「みんなで承認・否認の投票をする」など、全員にアクションがあります。
そのため、たとえ会話に入りづらくなった人がいても、周りがその人のアクションを見て話を振りやすく、再び輪に入るきっかけが作りやすくなっています。初めて正体隠匿ゲームを遊ぶ人にもやさしい作りだと思います。
バランスが良いうえに微調整しやすい
レジスタンスアヴァロンにはプレイ人数ごとにボードが分けられていて、各ラウンドでクエスト挑戦者の人数が細かく設定されています。このことから、ゲームバランスがかなり繊細に調整されている印象です。実際、大人数で遊んでも勝ったり負けたりでかなり良いバランスだと思いました!
また、ゲーム慣れしているメンバーかそうでないかで、どちらかの陣営に勝率が傾いた時には、追加カードを加えて簡単に微調整できるのもGOODです!
まとめ:人狼系が好きならおすすめ!
以上が、レジスタンス:アヴァロンのレビューでした。
個人的には、ゲームがスムーズにできるようにコンポーネントを自作したくらい、大好きな正体隠匿系ボードゲームです。劣勢な状況からの一発逆転を決めると本当に盛り上がります!
ただ人狼よりも遊びやすいとはいえあくまで「話し合いメインの正体隠匿系ゲーム」なので、人狼嫌いの人にはやっぱり苦手なゲームだと思います。
一方で「人狼系が好き」、「他の正体隠匿ゲームもやってみたい」という人にはおすすめなので、ぜひ遊んでみてください。
また、レジスタンスアヴァロンのほかにも面白いボードゲームはたくさんあります。僕のおすすめのボードゲームについては『ボードゲームのおすすめランキング』で詳しく紹介しているので、興味がある方はこちらもチェックしてみてください。
レジスタンス:アヴァロンの『スリーブ』
レジスタンスアヴァロンのカードに傷がついてしまうと、その傷がマークとなって正体がバレてしまうとゲームが成り立たなくなってしまうので、スリーブをつけて保護するのがおすすめです。
レジスタンスアヴァロンのカードサイズは「58×89mm」なので、「青雲商店のぴったりスリーブ(60×92mm)」がおすすめです。
カードは全部で26枚なので、このスリーブが1セットあれば足ります。