ことばのクローバーを徹底紹介!2つの単語から連想する協力ゲーム
お盆に遊んで特に面白かったのが、7月に日本語版が発売した『ことばのクローバー!(So Clover!)』。
ことばのクローバーは、2019年ドイツ年間ゲーム大賞の『ジャストワン』を制作したRepos Production社の新作で、ジャストワンと同じく協力型連想系ワードゲームです。
ゲーム内容は、ボードに書かれた4つのヒントを見て、皆で相談しながら正しい位置にカードをはめ込むというもの。ルール説明不要なくらい簡単で、誰とでも遊べる安定感のあるゲームです!
今回は、『ことばのクローバー! 日本語版』のルール&レビューを紹介します。
連想系ワードゲームというと大人数向けが多い中、少人数でも面白いのが良いところ。色んなシーンで活躍してくれそうです!
ことばのクローバー!
商品名 | ことばのクローバー! 日本語版 |
プレイ人数 | 3~6人 |
プレイ時間 | 30分 |
対象年齢 | 10歳~ |
ジャンル | 連想系 |
発売時期 | 2021年7月 |
デザイナー | François Romain |
版元 | Repos Production |
日本語版販売 | ホビージャパン |
価格 | 3,080円(税込) |
関連ページ | BoardGameGeek |
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ことばのクローバーはどんなゲーム?
ことばのクローバー!は、協力型の連想系ワードゲームです。
クローバーボードに4つのカードをはめて、各辺の2つのワードから連想できるヒントを書きこみます。例えば、一辺に「クライミング」と「梨」のワードがあれば、その2つを結び付けるワードとして「果物狩り」などとヒントを書き込みます。
計4つのヒントを書き込んだら、全てのカードを取り外します。
他のプレイヤーはクローバーボードに書かれたヒントだけを見て、正しい位置にカードを戻すことを目指します。
2つのワードをどう結び付けるのかを考えるのは面白いですし、他のプレイヤーが作ったヒントを推理しながらみんなで喋っている時間も楽しいゲームです!
連想系ワードゲームの中でも特に少人数(3人)で遊んでも面白いゲームだと思います!
ことばのクローバーの『内容物』
ことばのクローバー!の内容物がこちら。
【内容物】
クローバーボード6枚 / カード220枚 / マーカー6本
「中央に穴の空いたカード」と「カードをはめられるクローバー形ボード」が新鮮です!
ことばのクローバーの『ゲーム準備』
全員に「クローバーボード」と「マーカー」を配ります。
各プレイヤーは4枚のカードを受け取り、クローバーボードにランダムに配置します。(他のプレイヤーに見られないように)
これで、ゲーム準備完了です!
ことばのクローバーの『ルール』
ここからは、ことばのクローバーのルール・遊び方を紹介します。
①2つの単語を結び付ける「ヒント」を書く
クローバーボードの外側(各辺)に「2つの単語(ペア)」が4組あります。
- バナナ+メニュー
- ランプ+布
- 子供+羊
- クライミング+梨
各ペアごとに2つの単語を結び付けるヒント(単語)を考えて、そのヒントをクローバーボードに書き込みます。
例えば、「バナナ」「メニュー」のペアなら「パフェ」といった感じ。
単語は全部で4組あるので、全部で4つのヒントを書き込みます。
- バナナ+メニュー⇒パフェ
- ランプ+布⇒アラジン
- クライミング+梨⇒果物狩り
- 子供+ヒツジ⇒かわいい
ヒントについては、一般名詞・固有名詞・複合語・略語・数字・擬音はOKで、キーワードを含む単語や直訳はNGです。
②カードを取り外す
4つのヒントを書き終わったら、全てのカードを取り外します。
③ダミーのカードを1枚追加する
新たに1枚のカードを引いて、先ほどのカード4枚に混ぜます。
こうすることで、5枚のカードの中に1枚だけ偽物のカードが混ざることになります。
全員が、クローバーボードを裏向きにして、その上に裏向きにしたカード5枚を置いたら、次に進みます。
言葉のクローバーで難易度アップしたい時は、加えるダミーカードの枚数を2枚・3枚と増やせばOKです!
④カードの正しい位置を推理する
ここからは、みんなで協力して推理する時間です。
最初の立会人となるプレイヤーを選んで、立会人のクローバーボードとカード5枚を公開します。
この時点から、立会人は会話・表情・ジェスチャーで意思を伝えるのは禁止です。
その他のプレイヤーは話し合いながら、カードの正しい位置を推理して、カードを配置していきます。
今回は、ヒントの「パイ投げ」を例にして、元となった2つの単語を考えてみます。
まずは、5枚のカードから「パイ投げ」を連想できるワードを探すと…
ワードの中に「クリーム」があります。パイ投げと言えばクリームですよね!おそらくこのカードが正解の1つ、と予想できます。
では、この「クリーム」を左右のどちらに置くのか…ということで、パイ投げの隣のヒントも確認してみます。
左が「美容室」で、右が「退院祝い」。
まずは、先ほどの「クリーム」が書いてあるカードを右側に置いてみます。
右側に置くと、「退院祝い」のヒントに対して「レーザー」。これはさすがに違いそうです。
では、先ほどのカードを左側に置いてみます。
左側に置くと、「美容室」のヒントに対して「仕事」。これは合ってそう!
とりあえず、このカードを左側に仮置きします。
そして、パイ投げを連想できるもう1つのワードを探すと…
残りのワードの中で候補になりそうなのは「手りゅう弾」と「冗談」くらい。
「手りゅう弾」のカードを置いてみると…
「退院祝い」のヒントに対して「ゴミ箱」。これはひどい…違いそうですね…。
では、「冗談」のカードを置いてみると…
「退院祝い」のヒントに対して「病院」。これはバッチリ合ってそう!
こんな感じで、ヒントを元に適切なカードを推理して配置していきます。
4枚のカードを全部配置したら、推理完了です。
ダミーのカードを1枚入れているので、1枚は端によけておきます。
⑤答え合わせ
4枚のカードを配置したら、答え合わせです。
最初の試みで全て合っていたら「6点」獲得です。
もし間違っていたら、立会人は無言で間違ったカードだけを外します。そして、2度目の試みとして、再度カードを配置できます。2度目の場合は、正しいカード1枚に付き1点を獲得します(0~4点)。
点数を獲得したら、別のプレイヤーが立会人となり、同様にカードの正しい位置を推理します。
⑥ゲームの終了
全員のクローバーボードの答え合わせが終わったら、ゲーム終了です。
チームで獲得した点数を合計して、記録用紙にその点数を書き込みましょう!
ことばのクローバーには、協力ゲームでよくある「〇点なら、素晴らしいチームワークです!」といったスコア評価はありません。最高得点の更新ができたら、みんなで褒め称えましょう!
ことばのクローバーの『レビュー』
最後は、ことばのクローバーのボードゲームレビューです。
みんなのワードセンスを堪能できる!
「このカードはここだよね!」「いや、そこはこっちのカードのが合ってない?」「いや、もう一辺のヒントを考えると…」といった感じで、カードを置いたり外したりしながらみんなであーだこーだ話している時間が面白いゲーム。
実際に自分が遊んだ時は、
- 騎士+ハンディキャップ⇒裸
- 満タン+イモムシ⇒無理!!
- 金髪+ドラゴン⇒サイヤ人
- 木綿+うちわ⇒ふにゃふにゃ
などのヒントが出ていました。
思わず感心してしまうヒントや全員から総ツッコミを受けるヒントがあって、みんなの個性溢れるワードセンスを堪能できました!
とても遊びやすく感じたのが、ダウンタイム(待ち時間)がほぼないところ。「①全員一斉にヒントを書き込む⇒②みんなで考える」という流れなので、他のプレイヤーの手番を待っている時間がありません。唯一何もできない時間は自分が作ったヒントを解いてもらってる時ですが、その時はみんなの推理を聞いているだけでもニヤニヤできるので楽しかったです。笑
また、超シンプルなゲームなので、事前のルール説明なしでいきなりプレイしながら遊び方を理解できる点も良かったです。
少人数(3人)でも面白い!
ドイツ年間ゲーム大賞2019を受賞した『ジャストワン』や最近遊んで面白かった『死者の日の祝祭』などの連想系ワードゲームと比べて良かったのが、3人で遊んでも面白い点。
ジャストワンは醍醐味のバッティングが起きやすいほうが面白いので大人数向き、死者の日の祝祭も絶対に大人数向き。基本的には連想ゲームというと人数が多い方が圧倒的に面白い印象です。
一方で、ことばのクローバーは、人数が変わっても3人で相談するか6人で相談するかの違いだけなので、少人数でも面白さがほとんど変わらないのが良いところ。3人でもちゃんと楽しめるワードゲームです。
意外な結果になりづらくて、盛り上がりが弱い
ことばのクローバーの微妙な点を挙げるとすると、盛り上がりが少し弱い気がしました。ジャストワンならバッティングで一気にヒントが消えた時に盛り上がるし、死者の日の祝祭なら結果発表後の答え合わせで盛り上がります。
ただ、ことばのクローバーは、思っていたよりも正解しやすくて、「えっ違うの!まじか!」みたいなシーンがあまりなかったです。だいたい1回目で全問正解か、カード1枚分だけ間違えて、2回目の試みで当てられます。ダミーカードを1枚から2枚に増やして難易度アップしてみましたが、それでもそこまで難易度は変わりませんでした。
かなり当てやすいゲームだと思うので、答え合わせで意外な結果になりづらくて、連想ゲームの中では盛り上がる瞬間が少ない気がします。今度遊ぶ時は、ダミーカードを3枚以上に増やしてさらに難易度アップしてみようと思います。
最後に:誰とでも遊びやすい安定感のあるワードゲーム!
ことばのクローバーの個人的な印象は「爆発力は弱めだけど、超安定感のある連想ゲーム」です。
叫び声があがるような瞬間的な盛り上がりはありませんが、すごく離れた2つのワードをどう結び付けるのかを考えるのは面白いですし、他のプレイヤーが作ったヒントを推理しながらみんなで喋っている時間も楽しいゲームです。
特に気に入ったのは「誰とでも遊びやすい」ところ。ルール説明が不要なくらい簡単で待ち時間もないので、ボードゲーム慣れしていない人にやさしいゲームです。また、3人で遊んでも6人で遊んでも面白いので、使えるシーンも幅広そうです。
僕は、連想ゲームも協力ゲームも好きなので、お気に入りボードゲームの1つになりました!
また、ことばのクローバーのほかにも面白いボードゲームはたくさんあります。僕のおすすめのボードゲームについては『ボードゲームのおすすめランキング』で詳しく紹介しているので、興味がある方はこちらもチェックしてみてください。
ことばのクローバー!
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