花火:スターマインを徹底紹介!遊びやすくなったパワーアップ版
花火:スターマインは、有名な協力ゲーム『花火(Hanabi)』の豪華パワーアップ版です。
カード・トークンが変更され、「カードスタンド付き」になり、さらに「黒色花火」や「ボーナスタイル」などの新要素が追加されています。箱が大きくなっていますが、遊びやすさとやりこみ度は各段にアップしています!
今回は、『花火:スターマイン(Hanabi Starmine)』のルール&レビューを紹介します。
▼花火:スターマイン
▼花火
商品名 | 花火:スターマイン |
---|---|
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 25~45分 |
対象年齢 | 8歳~ |
ジャンル | 協力系 |
デザイナー | Antoine Bauza |
価格 | 3,300円(税込) |
販売元 | ホビージャパン |
関連ページ | ホビージャパン公式ページ BoardGameGeek |
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花火はどんなボードゲーム?
協力ゲーム 花火のパワーアップ版
花火:スターマインは、有名な協力ボードゲーム『花火』のパワーアップ版です。
花火(Hanabi)では、プレイヤーが花火師となって、数字カードを小さい順に出していくことで、綺麗な花火をたくさん打ち上げようという協力系ボードゲームです。
このゲームの独特なポイントは周りのプレイヤーの手札は見えるけど、自分の手札だけ見えないというところ!
そのため、他のプレイヤーから「コレとコレが黄色だよ」「コレだけ1ね」というように1種類の色か数字のどちらかを教えてもらいます。ただし、ヒントを出す時は限られたヒントトークンを使わなければなりません。この厳しい状況の中、ヒントの意図を読み取ってドンピシャで当てた時は、ヒントを出した側も読み取った側も最高に気持ちよくなれます!
また、花火:スターマインでは、カードサイズの変更・カードスタンド付きで格段に遊びやすくなり、さらに「黒色の花火」「ボーナスタイル」といった新要素が追加されています。
ドイツ年間ゲーム大賞2013の大賞作品
花火(Hanabi)の作者は、フランスのゲームデザイナーのアントワーヌ・ボゥザ(Antoine Bauza)氏です。
彼の代表作といえば『世界の七不思議(7 Wonders)』で、2011年にドイツ年間エキスパートゲーム大賞を始め、様々な賞を受賞し話題となりました。また、その2年後には『花火(Hanabi)』でドイツ年間ゲーム大賞2013も受賞しました。
この他にも、『東海道』『ドラフトザウルス』なども制作しています。
花火:スターマインの『内容物』
まずは、花火:スターマインの内容物を紹介します。
内容物一覧表
<花火:スターマインの内容物>
基本の花火カード50枚 / 多色カード10枚 / 黒色火薬カード10枚 / カードホルダー5個 / 袋 / ヒントトークン8個 / エラータイル3枚 / ボーナスタイル6枚 / ゲームエイド /
細長くなった「花火カード」
こちらが花火:スターマインの「花火カード」です。
通常版の花火カードは「80×80mm」という正方形サイズでしたが、花火:スターマインのカードは「30×100mm」と細長サイズに変更されています。
「カードホルダー」付き
そして、一番嬉しいのが「カードホルダー」です!
花火(通常版)ではカードを相手の方に向けて手で持っていましたが、カードホルダーが付いたことで手持ちする必要がなくなりました。カードサイズもこのカードホルダーの大きさに合っているので、すごく遊びやすくなっています!
「エラータイル」と「ヒントトークン」
また、花火:スターマインでは、失敗した数を表すものが赤トークンから「エラータイル」に変わり、残りのヒント数を表すトークンは「重厚なヒントトークン」になりました。
新要素「黒色花火」「ボーナスタイル」
さらに、花火:スターマインの新要素として追加されたのが「黒色花火カード」と「ボーナスタイル」です。
これらは拡張ルール「黒色火薬」「5つの華麗なボーナス」を採用する時に使います。拡張ルールについては記事後半で紹介しています。
花火:スターマインの『ゲーム準備』
まずは、花火:スターマインのゲーム準備からです。
手札をカードスタンドに立てる
花火カードをシャッフルして山札を作り、手札を引きます。
自分の手札を見ることはできないので、表面を相手側に向けてカードスタンドに立てます。
ヒントトークンを袋の上にのせる
ヒントトークン8枚を袋の上にのせます。
袋の上の「ヒントトークン」の数は、ヒントを出せる回数を表しています。
エラータイル
エラータイル3枚を表にして並べます。
花火:スターマインの『ルール』
ここからは、花火:スターマインのルール・遊び方を紹介します。
※ここで紹介するルールは、通常版『花火』と同じルールです。花火:スターマインの拡張ルールは記事後半で紹介しています。
手番でできるのは3つのうち1つだけ
手番でできることは以下の3つのうち1つだけです。
- ヒントを出す
- ヒントトークンを回復する
- カード1枚をプレイする
①ヒントを出す
「ヒントトークン」を使う
ヒントをだす時は「ヒントトークン」を消費します。ヒントトークン1枚を袋の上から取り除きます。
ヒントトークンはプレイヤーが全員で共有しているので、これがなくなるとヒントをだすことができなくなります。
「色」か「数字」を教える
プレイヤー1人を選んで、その人が持っている手札についての情報を教えることができます。
教えることができるのは「1種類の色」か「1種類の数字」どちらかの情報です。
「色」について教える場合は、「これとこれが黄色だよ」というように、1種類の色全ての位置を教えることができます。
「数字」について教える場合は、「これとこれが3だよ」というように、1種類の数字全ての位置を教えることができます。
また、「緑のカードは0枚です」「4の数字はありません」というように、持っていないカードを教えるのもアリです。
②ヒントトークンを回復する
手札を捨てることで、ヒントトークン1個を回復することができます。
手札1枚を捨て、山札から1枚引く
手札1枚を選び、テーブル上で表向きにして捨てます。
捨て札は、何が捨てられたのかが分かるように、数字が見えるように重ねて置いていきます。そして、山札から新たにカード1枚を引いて、カードホルダーに立てます。
ヒントトークン1枚を取り戻す
消費済みのヒントトークン1個を袋の上に戻します。
このアクションにより、消費したヒントトークンを回復することができます。
③カード1枚をプレイする
カード1枚を出して、場に並べる
手札からカード1枚を選んで、場に並べます。
場には色ごとの配置列が1列あり、「1⇒2⇒3⇒4⇒5」の順で置いていくことができます。
場に何も出ていない序盤なら、まずは「1」から出していくことになります。
数字は連番になっていなければならないので、「青1」の後に「青3」を置くということはできません。また、各色とも同じ数字は1つまでなので、「赤1⇒赤2⇒赤2」と出すこともできません。
カードを出したら、新たに山札から1枚引いて、カードホルダーに立てます。
失敗したら「エラータイル」を裏返す
カードを出したら「連番になっていなかった」「既に場にあるカードを出してしまった」という時は失敗となります。
失敗した時は、そのカードを捨て札にして「エラータイル」1枚を裏返します。
エラータイルは3枚裏返るとゲームオーバーとなり、プレイヤーの敗北となります。
1列完成したらボーナス
1色の花火カードが「1⇒2⇒3⇒4⇒5」まで完成した時は、完成ボーナスとしてヒントトークン1枚を袋の上に戻すことができます。
ゲームの終了
5色全ての花火ができたら完全勝利
山札がなくなる前に「5色の花火が1から5まで全て完成したらプレイヤーの完全勝利」となります。
完成しなかったら得点計算
山札がなくなっても全ての花火が完成していない場合は得点計算になり、「各色の一番大きい数字の合計値」が今回の点数となります。
上の場合では、「白3点+赤5点+緑2点+青4点+黄4点」で「合計18点」となります。
獲得したポイントにより、国際花火連盟による芸術的印象が決められます。
遊べば遊ぶほどヒントの意図が分かるようになってくるので、「次はもっと高得点にいける!」と思って、つい再チャレンジしてしまう中毒性のあるゲームです!
花火:スターマインの『拡張ルール』
『花火:スターマイン』には、拡張ルールが3つあります。
拡張ルール①「色の雪崩」
この拡張ルールでは、カラフルな「多色カード」を加えます。
この多色の花火は6番目の花火として、他の花火同様に「1⇒2⇒3⇒4⇒5」の順で出さなければなりません。
そして、この多色カードの厄介なところは、「赤・青・黄・緑・青」の全ての色を含んでいるとみなされること。つまり、色を教える時は、どの色であっても必ずこの多色カードも教えなければなりません。
上のように、赤色のヒントを出す場合は多色カードも一緒に赤として伝えます。
そのため、「コレとコレとコレが赤色だよ」と教えてもらった時には常に「どこかに多色が潜んでいるかも…」という可能性を考えなければならなくなります。
拡張ルール②「黒色火薬」
この拡張ルールでは「黒色花火カード」を加えます。この黒色花火も6番目の花火として扱われます。
ただし、黒色花火は降順(5⇒4⇒3⇒2⇒1)で並べなければなりません。
さらに、黒色花火は「色がない」とみなされます。つまり「ここが黒だよ」と色の情報を黒色の情報を教えるのは禁止です。
黒色花火は本当に激ムズですが、面白いのでぜひ挑戦してみてください!
拡張ルール③「5つの華麗なボーナス」
この拡張ルールでは、1色の花火カードが完成した時のボーナスが「ボーナスタイル1枚を引く」に変わります。
「エラータイル1枚を青い面に戻す」や「捨て札1枚を選んで場に並べる」など面白い効果があって、かなり新鮮です。
花火:スターマインの『レビュー』
最後は、花火:スターマインのボードゲームレビューです。
ヒントの意図を察するゲーム
花火:スターマインは「今コレを伝えてくるということは…」とヒントの意図を読み取るゲームです。
例えば「一番左が黄色だよ」と言われたら、今そのカードを出してほしいのか、捨ててほしいのか、次のヒントを待ったほうがいいのか、というように言葉の真意を読まなければなりません。これがめちゃくちゃ難しいけど、面白い!
ゲーム中は「伝わってるよな?頼むぞ?」「こういうことだよね?ね?」という頼りなげな空気感が漂っていて、僕はこの感じがたまらなく好きです!
僅かなヒントで当てた時の気持ちよさ!
ヒントの数が限られているので、「確信がないけど思い切って当てにいく」必要があります。この瞬間が花火の盛り上り所です!
僅かなヒントから相手の意図をドンピシャで読み取って当てた時は、ヒントを出した側もカードを出した側も本当に気持ちよくて、自分が遊ぶ時はよくハイタッチしています。この以心伝心したような瞬間が最高に楽しいです!
逆に、当てにいった結果、失敗すると「いやいやいや、伝わらんかー」「いつも空気よめないもんなー」と野次の飛ばし合いになって、これはこれで盛り上がります!
通常版『花火』との比較
通常版の花火をやったことがある人は分かると思いますが、カードを手で持って他のプレイヤーにずっと見せ続けなければならないので、結構手が疲れます…。また、別で「カードスタンド」を用意して使うという方も多いと思いますが、一般的なカードスタンドの大きさだとカードの一部分を重ねなければなりませんでした…。
その点、花火:スターマインは、カードが細長くなり、その大きさに適したカードスタンドが付いているというのが嬉しいポイントです!カードが重なることなく抜き差ししやすいので、遊びやすさに関しては各段にアップしていると思います。
また、新要素の「黒色花火」はすごく厄介なカードで恐ろしく難易度がアップしますが、この難しさが面白いです!通常版の花火が好きな人はぜひ挑戦してみてください!
ファミリーでも遊びやすい!
また、子供でも分かる簡単ルールなので、ファミリーでも遊びやすいゲームです。特に「誰が勝った、誰が負けた」というのがないので、子供がすねて泣いてしまうことがないのも親からすると安心して遊べます。
子供の場合、ある程度「表情に出てしまう」こともあると思いますが、それで誰が損をするわけでもないので、そのくらいは許容してあげると楽しめると思います。どうしても難しい時は「花火を3~4色に減らす」などに変更して難易度調整するのもアリです。
最後に:ゆるく遊ぶも良し、シビアに遊ぶも良し!
以上が、『花火:スターマイン』のルール&レビューでした。
花火の通常ルールを一度だけクリアしたことがありますが、その時の達成感は最高で、みんなで盛り上がって何度もハイタッチしていました!2人からも遊べますが、この達成感・一体感が醍醐味だと思うので、やっぱり4人くらいで遊びたいゲームです。
個人的には、協力ゲームと言えば無言で協力する『ザ・マインド』が一番好きですが、ザ・マインドは無言で協力というかなり独特なゲームなので、好き嫌いがハッキリ分かれます。
一方『花火:スターマイン』は、家族でゆるく遊ぶのも良し、友達とシビアに遊ぶのも良しで、『ザ・マインド』よりも万人が遊びやすい協力ゲームだと思います。
▼花火:スターマイン
▼花火
また、花火のほかにも面白いボードゲームはたくさんあります。僕のおすすめのボードゲームについては『ボードゲームのおすすめランキング』で詳しく紹介しているので、興味がある方はこちらもチェックしてみてください。
花火:スターマインの『スリーブ』
花火:スターマインのカードサイズは「35×100mm」です。スリーブではありませんが、「OPP袋 クリスタルパック T4-15」というOPP袋に入れることができます。
OPP袋 クリスタルパック T4-15のサイズは「40×150mm」と長いですが、フィルムの端にテープが付いているので、フィルムを折ってテープで止めることでカードを保護することができます。
ただし、フィルムを付けることで、箱に入らなくなってしまうので注意してください。
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