メンタル・ブロックスを徹底紹介!断片的情報を教え合うパズルゲーム
メンタル・ブロックス(Mental Blocks)は、みんなで協力しながら3Dパズルに挑戦するボードゲームです。各プレイヤーはそれぞれ「1方向側から見た完成図」を知っているので、みんなで話し合って制限時間内にパズルの完成を目指します。
メンタル・ブロックスのオリジナル版は2019年にアメリカのパンダザウルス ゲームズ(Pandasaurus Games)から発売され、日本語版は2020年5月中旬に発売されました。
今回は、みんなで協力する3Dパズルボードゲーム『メンタル・ブロックス』のルール&レビューを紹介します。
▼メンタル・ブロックス
商品名 | メンタル・ブロックス |
---|---|
プレイ人数 | 2-9人 |
プレイ時間 | 10-20分 |
対象年齢 | 8歳~ |
ジャンル | 協力・正体隠匿 |
発売時期 | 2019年 |
デザイナー | Jonathan Gilmour Micah Sawyer |
販売元 | ホビージャパン |
▽協力ゲームのおすすめランキングはこちら。
メンタル・ブロックスはどんなゲーム?
メンタル・ブロックスは、みんなで協力して立体的なパズルを完成させるボードゲームです。
各プレイヤーはそれぞれ、パズルのヒントとなる「1方向から見た完成図」を持っています。
自分のヒントを他のプレイヤーに見せることができないので、お互いにヒントを伝え合いながら、制限時間内にパズルの完成を目指します。
また、個人の行動を縛る「制限カード」や、ゲーム全体に影響する「障害カード」を加えることで、難易度をどんどん上げていくこともできます。
もうひとつのルール『裏切り者モード』
通常は協力プレイですが、パズルの完成を阻止する人が紛れ込んだ「裏切り者モード」を遊ぶこともできます。
プレイヤーの中に1人だけ裏切り者が紛れ込みます。裏切り者の勝利条件は「パズルが完成しないこと」です。パズルが完成しないように間違った方向に誘導してくるので騙されないようにしましょう。
▼メンタル・ブロックス
メンタル・ブロックスの『内容物』
メンタル・ブロックスに入っているものがこちら。
ウレタンブロック24個 / 視点カード 270枚 / 制限カード9枚 / 大規模障害カード5枚 / 小規模障害カード4枚 / カードスリーブ /
メンタル・ブロックスの『基本ルール』
メンタルブロックスでは、「協力モード」と「裏切り者モード」の2つのルールがありますが、まずは基本の「協力モード」のルールを簡単に紹介します。
視点カードを1枚ずつ配る
メンタルブロックスには全60問あり、易しめの「ファミリー版30問」、難しめの「チャレンジ版30問」があります。
挑戦する問題を決めたら、各プレイヤーに視点カードを1枚ずつ配ります。
自分のカードを確認する
他のプレイヤーに見えないようにして自分のカードを確認します。
視点カードには2種類あり、正解の図形を「側面から見た絵」か「斜め上から見た色の区別がない絵」のどちらかです。
制限カードを引く
各プレイヤーは制限カードをランダムに1枚ずつ受け取り、自分だけ確認します。
制限カードとは「個人の行動を縛る追加ルール」です。例えば、「お喋り禁止」や「特定の色・形のブロックにのみ触れてよい」などの制限が各プレイヤーごとに課せられます。
難易度を下げたい場合は「制限カードを使用しない」ようにしましょう。
みんなで一緒に組み立てる
スマホなどでタイマーをセット(7~10分)して、ゲームスタートします。時間切れになった場合、プレイヤーの敗北になってしまうので、みんなが見えるところにタイマーを置いておきましょう。
ゲーム中は、手番はなく、全員同時にプレイします。制限カードの内容を守りながら、みんなで会話しながらブロックを組み立てていきます。
もちろん、他の人が組んだブロックを組み直してもOKです。
完成したと思ったら、投票タイム
パズルが完成したと思った人は、投票を呼びかけることができます。
投票が呼びかけられたら「パズルの完成」に賛成する人は手を挙げます。
半数を超える賛成があれば正解カードを確認します。(半数以下であれば、ゲーム続行)
作成した図形が正解と完全に一致していたらプレイヤーの勝利、間違っていたらプレイヤーの敗北となります。
また、時間切れとなった場合も、プレイヤーの敗北となります。
▼メンタル・ブロックス
メンタル・ブロックスの『裏切り者モード』
メンタル・ブロックスには、プレイヤーの中に1人だけ裏切り者が潜んでいる『裏切り者モード』があります。※プレイヤーが5人以上の時に遊べます。
裏切り者は「正解」を知っている
裏切り者の目的は、もちろん「正体がバレないようにしながらプレイヤーを敗北させること」です。
裏切り者となるプレイヤーは、側面から見た絵などではなく「パズルの正解」を知っています。
そのため、誰かがブロックの配置を間違っていたらその間違いにのっかるなど、うまく正解から逸れるように場を促すのが重要です。
「裏切り者投票」が追加
裏切り者モードでは、裏切り者を見つけ出すことでプレイヤーの勝利となる『裏切り者投票』が追加されます。
裏切り者が分かった人は、裏切り者投票を呼びかけることができます。投票が呼びかけられたら、裏切り者投票をすることに賛成する人は手を挙げます。
賛成が半数を超えた場合、一斉に指差しで「裏切り者だと思う人」に投票をします。
その後、裏切り者の人は指差しの手を下げます(裏切り者の票は含めません)。
その結果、
- 裏切り者に最多票が入ったら、通常プレイヤーの勝ち。
- 通常プレイヤーに最多票が入ったら、裏切り者の勝ち。
となります。
メンタル・ブロックスの『難易度アップ』
メンタル・ブロックスは、「小規模障害カード」「大規模障害カード」を加えることで、難易度アップすることができます。
ゲームスタート前に、障害カード1枚を引いて、全員が見えるように表向きで公開します。
後悔されたカード内容を全員で確認して、全員がそのルールに従わなければなりません。
メンタルブロックスの『片付け方』
メンタルブロックスは、大小様々な形のブロックが入っているので、箱に片付ける時にどこにどれをしまうのか分からなくなることがあると思います。
下記に片付け方が分かる画像を載せておくので、参考にしてみてください。
【1段目】
↓↓↓
【2段目】
メンタル・ブロックスの『エラッタ情報』
メンタル・ブロックスの原版では、視点カードの誤植(エラッタ)がありましたが、日本語版では修正されていない部分もありました。
▽先日ツイートしたエラッタ情報
【エラッタ情報】
メンタル・ブロックスのエラッタ情報です。メンタルブロックスの原版ではエラッタが確認されていましたが、日本語版では直っている部分と直っていない部分がありました。
僕が確認したのは「C12-B」「F21-F」「F30-E」のカードです。 pic.twitter.com/1IlZlZgRCy
— はとまめ@ぼくとボドゲ (@boku_bodo) May 14, 2020
ツイートの通り、僕が確認したエラッタは「C12-B」「F21-F」「F30-E」の3つです。
知らずにプレイすると、一人だけ間違った答えを渡されてギスギスしかねないので、注意してください!
【追記】
販売元のホビージャパンの公式サイトにメンタルブロックスの正誤表がアップされました。下記リンクから修正されたPDFファイルもダウンロードできます。
⇒メンタルブロックスの正誤表はこちら。
メンタル・ブロックスの『レビュー』
最後は、メンタル・ブロックスのボードゲームレビューです。
話し合いながら作り上げる過程が楽しい!
メンタルブロックスは、それぞれが正解の一部分だけを知っていて、その情報を教え合いながら一つの正解を作り上げるという協力系ボードゲームです。
この話し合いながら正解を作り上げる過程が面白いです!「こっちは良い感じ」「えっ、これだと私がダメだけど…」「これをこうしてこっちから見たらどう?」「あっいいね」「いや、それだとこっちがダメだわ」というように、ああでもないこうでもないと喋っている時間が楽しいです。
そして、タイマーで計っているので、時間ギリギリで完成した時はすごく盛り上がります!自分の閃きでクリアできた時にはスッキリ感と達成感があって、程よい気持ち良さがあります。
また、全員が席を立ち、テーブルの周りをぐるぐる回って色んな方向から見るという独特なプレイ感も気に入りました!
色んなパターンがあるから何回も遊びやすい!
メンタル・ブロックスは、「制限カード」「障害カード」を入れることで、同じ問題でも難易度を跳ね上げることができます!
実際に、制限カードを入れると「小さいブロックしか触れません!」「黄色しか触れないから誰か動かして~」などと触れるブロックが制限されて途端に難しくなりました…。(直接触れないというだけなので、他のブロックで挟んで動かすという手もあります)
まだ障害カードを加えて遊んでませんが、「複数のプレイヤーが触っている時だけ動かせる」や「正解の色を入れ替える」など想像しただけでカオスになりそうな内容なので、かなり遊び応えがあると思います。
また、裏切り者モードにすると、純粋なパズルゲームに正体隠匿要素が加わって、また違った雰囲気を楽しめます。嘘や遅延行為などで、プレイヤーの邪魔をするのも面白そうです!
最後に
以上が、メンタルブロックス(Mental Blocks)のルール&レビューでした。
みんなであーだこーだ言い合ってワイワイ盛り上がれるので、自分が好きなタイプの協力ゲームです。場所を移動したりブロックを組み立てるなど動きがあるので自然と会話も弾みます!また、ルールも単純明快で、一目見たらルールを察せられるところもGOODです。
立体把握が苦手な人でも、他の人にイラストを伝えることで一緒に解決できるので、誰でも遊びやすいと思います。最大9人まで遊べる上に、オプションカードやルールで変化をつけられるので、長く遊んでいきたいボードゲームです!
▼メンタル・ブロックス
また、メンタルブロックスのほかにも面白いボードゲームはたくさんあります。僕のおすすめのボードゲームについては『ボードゲームのおすすめランキング』で詳しく紹介しているので、興味がある方はこちらもチェックしてみてください。
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