5211のルール&レビュー|最多色にしたいけどバーストが怖いカードゲーム
5211は、手札からカードを順に出していき、一番多い色が得点になる心理戦ボードゲームです。
ゲームマーケット2017秋で発売された『5COLORS(ファイブカラーズ)』のリメイクとしてカナダのNext Move Gamesが発売し、アークライトから2020年3月に日本語版が登場しました。
今回は『5211』のルール&レビューを紹介します。
▼ボードゲーム『5211』
商品名 | 5211 |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 20分 |
対象年齢 | 8歳~ |
ジャンル | 手札管理 |
発売時期 | 2019年 |
デザイナー | はしぐち つよし |
版元 | Next Move Games |
日本語版販売 | アークライトゲームズ |
価格 | ¥2,200(税込) |
関連ページ | アークライトゲームズ公式ページ |
5211はどんなボードゲーム?
5211は、手札5枚から2枚、1枚、1枚と順で出していき、一番多い色が得点となるボードゲームです。
ただし、同じ色が多ければいいというわけではなく、同じ色が一定数を超えてしまったり、最多色が複数あると0点になってしまいます!(バースト・バッティング)
また、特殊なコドドカード(トカゲのマーク)が一定数だされると、1番多い色の得点を無効化して、コドドカードが得点になります。
4ラウンドプレイして、最も点数の高い人の勝利です。
相手が高得点を得ようしているときにわざとバースト(0点)を狙ったり、一定数を超えないように調整しながら手札を出したりと、他のプレイヤーとの駆け引き・読み合いが楽しめる、心理戦カードゲームです。
5211の内容物
5211にはカードが5色あり、各色20枚あります。(トータル100枚)
各色には、コドドと2~6までのカードがあります。※1=コドドと考えてOKです。
▼カードの内訳
コドド(1)カード | 5枚 |
---|---|
2カード | 6枚 |
3カード | 5枚 |
4カード | 2枚 |
5カード | 1枚 |
6カード | 1枚 |
5211のゲーム準備
まずは、5211のゲーム準備からです。
プレイ人数に応じてカードを抜き取る
100枚のカードから、プレイ人数に応じた枚数を抜き取って箱に戻します。
▼抜き取る枚数
プレイ人数 | 抜き取る枚数 |
---|---|
2人 | 10枚 |
3人 | 13枚 |
4人 | 0枚 |
5人 | 15枚 |
山札からカードを引く
残ったカードを山札として、1人5枚ずつ引きます。
これで、ゲーム準備完了です。
5211のルール
5211では、数回のラウンドをプレイします。各ラウンドでは、全員同時にカードを場に出すことを3回(2枚⇒1枚⇒1枚)行います。
基本的に「1番多い色のカード」が得点となりますが、同じ色が多すぎたり、コドドカードが邪魔をすることで、得点カードが変わることがあります(後述)。
数ラウンド繰り返し、ゲーム終了時に最も点数の高い人の勝ちです。
カードを出す
まずは、全員同時にカードを出すことを3回行います。
1回目は「2枚」のカードを出す
1回目は、全員同時に手札から2枚のカードを出します。
その後、山札から2枚ずつ引いて、手札の補充をします。
2・3回目は「1枚」のカードを出す
2回目は、全員同時にカード1枚を出します。
そして、山札からカード1枚を補充します。
3回目も、2回目と同じようにカード1枚を一斉に出します。
山札からカード1枚を補充します。
このように、場に出ているカードを見ながら、2枚⇒1枚⇒1枚という順で出していきます。カードを出したらその枚数分補充するので、手札は常に5枚ある状態です。
得点計算をする
5211では、「1番多い色のカード」が得点となります。
ただし、同じ色が多すぎたり、最多色が複数ある場合は、得点できるカードが変わります。
「1番多い色」が得点になる
場に出ているカードで最も多い色が得点となります。
3人プレイで下のような状況の場合、最多色の青色が得点となります。
得点となるカードは手元の得点置き場に裏向きで確保します。カードに書いてある数字がそのまま点数となります。(その他のカードは捨て札置き場へ)
ただし、同じ色が多かったり、最多色が複数あると得点できなくなるので要注意です!(バースト・バッティング)
-バースト-
同じ色のカードが「プレイ人数+3」枚以上になると、得点対象から外されてしまいます。(バースト)
バーストした場合は、次に多い色が得点対象となります。
-バッティング-
最多色が複数あると、それらのカードは得点対象から外されてしまいます。(バッティング)
バッティングした場合も、次に多い色が得点対象となります。
コドドが一定数出されると、最多色を無視して得点になる
また、コドドカードが「プレイ人数+2」枚ぴったり出されると、最多色を無視して、コドドカードだけが得点となります。(下の表参照)
▼コドドが得点になるケース
プレイ人数 | コドドカードの枚数 |
---|---|
2人 | 4枚 |
3人 | 5枚 |
4人 | 6枚 |
5人 | 7枚 |
例えば、3人プレイの場合、コドドカードが5枚出ていれば、コドドカードが得点になります。
コドドカードは1枚1点です。コドドカードを出していたプレイヤーは、コドドカードを手元の得点置き場に裏向きで置きます。(その他のカードは捨て札置き場へ)
ゲームの終了
5211では、特定のラウンド終了時に、ぴったり山札がなくなるようになっています。(3人プレイなら6ラウンド終了時になくなります)
山札がなくなったら、今ある手札だけを使って、最終ラウンドをプレイして得点計算をします。これでゲーム終了です。
獲得したカードの得点を合計します。コドドカードは1点、数字カードはその数字が点数になります。
合計点が最も高い人の勝利です。
5211のAzul Edition
5211の販売元であるNext Move Gamesから、5211のカードデザインが人気ボードゲーム『アズール(Azul)』の柄になった『5211 Azul Edition』も発表されています。
引用:https://boardgamegeek.com/image/5219088/5211
アズールでお馴染みのタイル柄になっています。こちらもオシャレですね!
5211を遊んだ感想
実際に、5211を遊んだ感想をレビューします。
カジュアルな心理戦ゲーム
「少し話す」⇒「一斉にカードを出す」だけなので、とてもスピーディーに遊べるカジュアルな心理戦ゲームです。
他のプレイヤーが出しそうなカードを予想して、バーストやバッティング、お邪魔のコドドという要素を使って、相手に得点させないようにするのが肝です。特に、相手が大きな点数を獲得しようとしている時に、最後のターンでバーストさせた瞬間が気持ちいいです!
また、お互いにWin-Winな状況(2人ともオレンジで得点したいなど)が生まれて結託することもありますが、最後で裏切られて悲鳴が上がって盛り上がりました!
視認性と箱の大きさ
5211の微妙な点は、視認性の悪さです。せっかく色鮮やかでオシャレな見た目ですが、「青カードの表と裏が同色で分かりづらい」「黄色の数字が見えづらい」という点が気になりました…(致命的ではありませんが)。5211のアズール版が良さそうなら手に入れたいですが、写真で確認したらアズール版も若干その気配がするので気になっています…。
あともうひとつ、箱が異様にデカいです…。
同じ100枚前後のカードが入っているニムトと比べて、この大きさです。デカい!
最後に
以上が、ボードゲーム『5211』のルール&レビューでした。
見えている情報は多くありませんが、だからこそカジュアルに遊べてテンポのいい心理戦ゲームになっています!4枚目のカードを出して予想外な展開になったときに悲鳴や歓声が上がって盛り上がるところが好きです。
▼カードゲーム『5211』
また、5211のほかにも面白いボードゲームはたくさんあります。僕のおすすめのボードゲームについては『ボードゲームのおすすめランキング』で詳しく紹介しているので、興味がある方はこちらもチェックしてみてください。