ヨメン(YOMEN)を徹底紹介!立体配置を推理する2人用ゲーム
ヨメン(YOMEN)は、相手の隠された立体配置を当てるという2人専用の推理ゲームです。2020年9月24日に幻冬舎から発売しました。
今回は、推理ボードゲーム『ヨメン(YOMEN)』のルール&レビューを紹介します。
商品名 | YOMEN(ヨメン) |
---|---|
プレイ人数 | 2人 |
プレイ時間 | 15分 |
対象年齢 | 8歳~ |
ジャンル | 推理 |
発売時期 | 2020年 |
デザイナー | 倉橋良平 |
販売元 | 幻冬舎edu |
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ヨメン(YOMEN)はどんなゲーム?
立体配置を推理する2人用ゲーム
ヨメン(YOMEN)は、相手の立体ブロックの配置を推理する2人専用ボードゲームです。
お互いに3個のブロックをついたてで隠しながら好きなように配置します。「真上や側面から何が見えるか?」という質問を繰り返して相手の配置を推理していき、先に当てたほうが勝ちです。
ゲームの準備段階から難しそうなブロック配置を考えるのが楽しくて、推理中は相手に情報を渡さずに最短距離で答えにたどり着くように質問を考えるのが面白いゲームです!
『タギロン』を作った倉橋良平氏の作品
ヨメンは人気ボードゲーム『タギロン(TAGIRON)』のゲームデザイナーである倉橋良平氏(ブッコ)の作品です。オリジナル版は「ゲームマーケット2017神戸」で発表されており、今回2020年9月24日に幻冬舎からリメイク作品が発売されました。
タギロンは相手の“隠された数字”を推理するのに対して、ヨメンは相手の“隠された立体配置”を推理するゲームになっています。2つのゲームには「見えないものを推理する」という共通点があり、ヨメンはタギロンの姉妹作のようなゲームです。
ヨメン(YOMEN)の『内容物』
ヨメン(YOMEN)の内容物がこちら。
<ヨメンの内容物>
ブロック12個 / シート4枚 / ついたて2枚 /
ヨメン(YOMEN)の『ゲーム準備』
まずは、ヨメン(YOMEN)のゲーム準備からです。
シート・ブロック・ついたてを受け取る
各プレイヤーは「シート2枚・6色のブロック・ついたて」を受け取ります。
ついたてで隠しながらシート1枚とブロック3個で「答え」を作り、残りのシートとブロックは「推理用」として使います。
ブロック3個で「正解」を組み立てる
先手・後手を決めたら、先手は「赤・黒・黄」が自分のブロック、後手は「青・白・緑」が自分のブロックになります。
後述の「ブロックの配置ルール」に従って、ついたてで隠しながら3×3マスのシート上に自分のブロックを組み立てます。
ここで組み立てたブロックが「相手が当てなければならない答え」になります。
【重要】ブロックの配置ルール
ブロックを配置する時には「2つの配置ルール」があります。
①2段以上3段以下にする
ブロックの一番高い地点が「2段以上~3段以下」になるようにします。
「全てのブロックを1段におさめる」「一番高い所を4段以上にする」のはNGです。
②ブロックの下に空間ができないようにする
ブロックの下に空間ができないように置かなければなりません。下の画像の場合、黒のブロックの下に空間ができているのでNGです。
残りのブロック3個は「推理用」に使う
残りのブロック3個は、相手のブロックの配置を推理するために使います。
推理用ブロックはついたての外に置いて、相手から見える状態にしておきます。
ヨメン(YOMEN)の『ルール』
ここからは、ヨメン(YOMEN)のルール・遊び方を紹介します。
交互に質問する
相手の見えないブロックを推理するために、プレイヤーが交互に質問していきます。質問のタイプは「上面の質問」「側面の質問」という2種類があります。
質問タイプ①:上面の質問
シートに書いてある1~9のマスから1か所選び、上から見えるブロックを質問することができます。質問された人は「真上から見える色」と「高さ」を答えます。
例えば、質問者が「5の上面を教えて」と質問すると、「赤で下段(1段目)です」というように答えます。
質問タイプ②:側面の質問
シートに書いてあるA~Zを1か所選び、その方向から見えるブロックを質問します。質問された人は、「側面から見えるブロックの色」と「高さ」を答えます。また、ブロックがない箇所なら「なし」と答えます。
例えば、質問者が「Hから見た側面を教えて」と質問すると、「下段が赤、中段が黒、上段がなしです」というように答えます。
上面よりも側面の方が得られる情報が多いですが、側面質問のデメリットとして質問した人も同じ質問に答えなければなりません。そのため、側面の質問ではできるだけ相手に情報を渡さないように質問することも重要です。
推理用ブロックを使って推理する
相手の回答を聞いたら、相手の答えと同じ色のブロックを組み立てながら推理していきます。
推理用ブロックは常にオープンなので、相手の推理状況が丸わかりです。相手が答えに近づいていたら、先に答えを発表して勝負を仕掛けるという判断も重要です。
相手の配置が分かったら発表する
相手のブロックの配置が分かったら、推理用ブロックを使って推理を発表します。
合っていたら、発表した人の勝利
推理が合っていれば、発表者の勝利です。
2回間違えたら発表した人の負け
1回目の間違いはペナルティーはありません。ただし、2回目間違えてしまったら、その時点で発表者の負けとなります。
ヨメン(YOMEN)の『レビュー』
最後は、ヨメン(YOMEN)のボードゲームレビューです。
自分で答えを組み立てるのが面白い!
ヨメン(YOMEN)は、相手の回答から立体配置を想像するので、タギロンのような数字推理とはまた違った脳の部分を使うゲームでした!
ヨメンの醍醐味はもちろん推理パートですが、それ以前に面白いのが「難しそうな答えを組み立てる」ところです。ブロックをできるだけ下段に集めたり、左側に寄せてみたり、ブロックとブロックを離してみたりと、どう配置したら相手が当てづらいのかを考えている時間がすごく楽しいです!この準備段階からワクワクできるのはヨメンならではのスゴイところです。
僕は相手にあまり情報が渡らなさそうな極端な配置にするのが好きですが、一部の質問をされると致命傷になるので、その質問をされないように必死に祈ることが多かったです。笑
推理状況が常にオープンなのが新鮮!
推理パートでは、相手の情報を引き出しつつ、自分の情報をださないように質問するのが重要です。側面の質問をする時は自分も回答しなければならないので、できるだけ相手が既に知っている情報と被るように質問するのが吉です。
また、お互いに推理ブロックが見えているので、相手の推理の進行状況が見えるというスタイルも新鮮でした。相手の推理が答えに近づいていて「次の質問でバレそう…」という時には、賭けに出て先に答えを当てにいくという決断も必要です。1回だけ間違えてもペナルティーはないので、この1回を有効活用しましょう。推理の進行状況は相手もほぼ同じようなものなので、うかうかしていると相手に先を越されて負けてしまいます…。
ちなみに、このゲームでは記憶力との戦いになることもあります。特に、推理が外れた時にはどこが間違っていたのか分からなくなって「あれ、ここの質問したっけ?」と忘れてしまうことがよくあります…。記憶力に自信がない方は、メモありにするのもいいと思います。
最後に:2人でさくっと遊べる推理ゲーム
以上が、2人用推理ゲーム『ヨメン(YOMEN)』のルール&レビュー紹介でした。
隠されたものを推理するという点は『タギロン』と共通していますが、「タギロンが強い=ヨメンが強い」というわけではなさそうです。我が家でタギロンを遊ぶと奥さんが勝ち越しますが、ヨメンでは僕が勝ち越すことができました。ヨメンはブロックの空間把握が得意な人の方が強いと思うので「タギロンではなかなか勝てない」という方もぜひ挑戦してみてください!
1ゲーム10分くらいで終わるので、2人でちょっとした空き時間や就寝前にさくっと遊ぶのに向いている、シンプルな推理ゲームです。
▼ヨメン(YOMEN)
▼タギロン(TAGIRON)
また、ヨメンのほかにも面白いボードゲームはたくさんあります。僕のおすすめのボードゲームについては『ボードゲームのおすすめランキング』で詳しく紹介しているので、興味がある方はこちらもチェックしてみてください。