街コロ通(ツー)を徹底紹介!新しくなった6つの特徴を解説
街コロ通(ツー)は、施設を増やして自分の街を大きくしていく街づくりボードゲームです。タイトルの通り「街コロの第2弾」という位置づけで、街コロをベースにルールやカード内容などが改良されています。
街コロ通は販売元のグランディングのサイトで先行販売(~6/28)され、今後一般販売される予定です。
今回は、街コロ通(ツー)の特徴6つを徹底紹介します。
▼街コロ通
▼街コロ通に合うスリーブ
商品名 | 街コロ通(ツー) |
---|---|
プレイ人数 | 2-5人 |
プレイ時間 | 45分 |
対象年齢 | 10歳~ |
ジャンル | ダイスゲーム |
発売時期 | 2020年 |
デザイナー | 菅沼 正夫 |
販売元 | グランディング(Grounding) |
街コロ通(ツー)はどんなゲーム?
街コロは、ダイスとカードを使って自分の街を発展させていくボードゲームです。
ダイスを振ってお金を貯めて、街に様々な施設を増やしていき、誰よりも早く大型施設(ランドマーク)を完成させることを目指します。
街コロの姉妹品にあたる本作『街コロ通』は、街コロをベースにルール変更やカード調整が入って、より遊びやすくなっています。タイトルからは街コロの第2弾という印象ですが、個人的には街コロ通こそが新しいスタンダードだと思います。
街コロはシリーズ作品も豊富!
街コロは日本産ボードゲームでありながら、2015年に「ドイツ年間ゲーム大賞」にもノミネートされており、世界でも認められているボードゲームです。また、通常版に加えて遊べる『街コロプラス』『街コロシャープ』という拡張版もあります。
さらに、2019年には、街コロのレガシー版『街コロレガシー』も登場しました。街コロに「ストーリー」と「新しいメカニズム」が追加され、ストーリーが進むたびに予想外の新要素が次々に追加されていきます。
街コロ通(ツー)の『内容物』
街コロ通(ツー)の内容物がこちら。
<内容物>
ランドマークカード20枚 / 施設カード86枚 / リファレンスカード5枚 / コイン80枚 / ダイス2個 / ルールブック
街コロ通(ツー)の『6つの特徴』
街コロ通(ツー)は、街コロ通常版をベースにより遊びやすく改良されています。ここからは、街コロ通の特徴6つを詳しく紹介していきます。
①サプライが3列になった!
街コロ通では、カードタイプが3種類あり、カード裏面の絵柄で区別できます。青が「ランドマーク」、黄色が「出目1~6で発動する施設カード」、黒が「出目7~12で発動する施設カード」です。
街コロ通では、この3種類のカードを5枚ずつ並べて、サプライの場を作ります。
3列×5枚で、計15枚公開する
このようにサプライを作ることで、出目が「1~6」「7~12」の施設カードがバランスよく場に並びます。また、今回はランドマークが手元ではなくサプライから選ぶことができます。
サプライからカードがなくなったら、新たに山札からカードを引いて、場に追加します。(通常版にもあった拡張ルールと同じです)
②ランドマークが20種類と大幅アップ!
特に大きく変わったのが大型施設の「ランドマーク」です。
街コロ通常版ではランドマークが「駅・ショッピングモール・遊園地・電波塔」の4種類だけでしたが、街コロ通ではなんとランドマークが20種類にも増えています!
また、ランドマークにはそれぞれ固有の特殊能力があります。カード下部が緑なら「購入時の即時効果」、赤なら「全員に適用される永続効果」を表しています。
「特定の施設を持つ人からコインを奪う」といった即時効果や、「特定の施設の稼ぎを+1する」「ダイスの結果次第でコイン獲得できる」などの永続効果があります。
特に全プレイヤーに適用される永続効果の存在により、みんながコインをより多く獲得できるように調整されていて、ゲーム終盤の加速感が増しています!
③ランドマーク3軒建てたら勝ち
街コロではランドマークを4軒建てたら勝ちでしたが、街コロ通ではランドマークを3軒建てたら勝ちとなります。
ランドマークの購入金額(コスト)は、自分が何件目のランドマークを建てようとしているのかで変わります。ランドマークカードには3つのコストが書かれており、左から「1件目・2件目・3件目のコスト」になります。
上のランドマークの場合、「1軒目なら10コイン支払う」「2件目なら14コイン支払う」「3件目なら22コイン支払う」ということを表しています。
コストはランドマークの種類によって微妙に異なります。
④初期施設は自由に選べる
街コロの初期施設と言えば「麦畑・パン屋」でしたが、街コロ通では最初に5コインを使ってサプライから好きな初期施設を3軒まで購入することができます。
プレイヤーが順番にサプライから購入するので、当然初期施設は人によって変わります。初期施設は序盤の資金集めに重要なので、ゲーム開始時の戦略性も上がっています。
⑤既存の施設カードもブラッシュアップ!
街コロ通の施設カードのほとんどは、これまでの街コロシリーズに登場した施設ばかりです。
ただ、同じ施設でも「出目・コスト・獲得コイン数」の数値が変わっているカードがあります。例えば、森林カードは「1コイン獲得」が「2コイン獲得」に調整されています。
全体的には、ややコストが下がり、よりコインが獲得しやすくなっている印象です。そのため、「施設が買えない」「コインが全然ない」ということが前作よりも減って、ゲームがより動くように調整されている印象です。
⑥その他の変更点
街コロでは最初はダイスを1個しか使えませんでしたが、街コロ通では最初からダイスの数(1個 or 2個)を選べます。
また、街コロのプレイ人数は「2-4人」でしたが、街コロ通は「5人」まで遊べるようになっています。
街コロ通常版では4人だとすごく時間がかかっていましたが、街コロ通では人数が増えるほどランドマークの「プレイヤー全員に適用される永続効果」も増えるので、5人になっても時間が伸びすぎないようになっていると感じました。
街コロ通(ツー)の『レビュー』
最後は、街コロ通のボードゲームレビューです。
街コロがスピーディーになった!
街コロ通の一番の魅力は、「ゲームがスピーディーになった」ことです。
街コロ通常版では4人プレイだと1時間20分くらいかかることがあり、初心者向けのダイスゲームにしては長いのがネックでした。一方で、街コロ通では「施設カードのコスト低下・コイン獲得数アップの調整」や「ランドマークの全員に適用される永続効果」などでゲームが短時間化されています。
また、「好きな初期施設を選べること」「ランドマークの多様化」で、序盤から終盤までの選択肢が増えているので、より戦略的なゲームに仕上がっています。
街コロの新スタンダード!
街コロと街コロ通は、以前紹介したゲーム『インサイダーゲーム』と『インサイダーゲームブラック』の関係に似ていると思いました。インサイダーゲームブラックもインサイダーゲームの第2弾(上級版)という位置づけでしたが、ベースゲームに良調整が入って弱点を克服した完成形になっていました。この点は街コロ通も同じで、タイトルこそ第2弾を表す「通(ツー)」となっていますが、遊んだ印象としては「街コロ通こそ新しいスタンダード」だと感じました。
プレイ時間の短縮化と戦略性アップで、街コロよりも確実に進化しています。特に、中盤の中だるみがなくなり、ゲーム終盤の加速感が増して洗練された印象です。個人的には、これから街コロを買うなら街コロ通を購入する方がおすすめです!
以上が、『街コロ通』の特徴6つとレビューの紹介でした。
▼街コロ通
▼街コロ通に合うスリーブ
また、街コロ通のほかにも面白いボードゲームはたくさんあります。僕のおすすめのボードゲームについては『ボードゲームのおすすめランキング』で詳しく紹介しているので、興味がある方はこちらもチェックしてみてください。
街コロ通(ツー)の『スリーブ』
※スリーブを付ける場合は、街コロと街コロ通ではカードサイズが異なるので注意してください。
街コロ通のカードサイズは「63×88mm」なので、ホビーベースの『両表面エンボスマットスリーブ・TCGサイズ(64.5×89.5mm)』がジャストサイズです。
ソフトスリーブですがゲーム中にシャッフルを何回もすることがないので、サイズを優先するならこのスリーブがおすすめです。ハードタイプなら、エポックの『レギュラーサイズカードスリーブ(66×92mm)』が対応しています。
街コロ通にはカードが111枚(リファレンスカード含む)入っているので、この100枚入りスリーブが2セットあればOKです。