拡張版『街コロシャープ』を徹底紹介|新システムでもっと戦略的に!
街コロの拡張セット『街コロプラス』に続く、第3弾『街コロシャープ』の紹介です。
『街コロシャープ』には、新ルール「休業システム」や「これまでになかった新しいタイプの施設カードの追加」があり、これを基本セットに加えることで、より幅広い戦略が楽しめるゲームに変貌します!
ちなみに、街コロの基本セットに『街コロプラス』と『街コロシャープ』をすべて混ぜて遊ぶこともできます。
この記事では、街コロシャープの新ルール「休業システム」と、「13種類の新しい施設カード」をすべて紹介します。
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街コロシャープの新ルール:『休業』
街コロシャープの目玉といったら、やっぱり新ルールの『休業』システムです!
『休業中』になった施設は、その出目がでても効果が無効となってしまいます。休業中ですからね。
休業状態の施設は〈横向き〉になります。
もちろん、休業状態から復活することもできます。
それは、休業中の施設の出目が出たときです!
その場合は、〈横向き〉から〈縦向き〉に戻します。
休業効果をもつ新施設は〈ワイナリー〉と〈清掃業〉の2つです。
ワイナリー
効果(自分のターン):
「ブドウ園」1件につき6コインもらい、そのワイナリーを『休業』にする
清掃業
効果(自分のターン):
自分のターンなら、施設を1種類選び、全プレイヤーが所持するその施設を『休業』にする。
銀行から『休業』にした施設の数と同じだけコインをもらう。
〈清掃業〉の効果について、具体的な例を挙げてみてみます。
Aさんが〈清掃業〉の効果で〈ブドウ園〉を指定します。
ブドウ園を持っているプレイヤーは「Aさんがブドウ園1件」「Bさんが3件」「Cさんが2件」です。
Aさん、Bさん、Cさんのすべてのブドウ園が休業状態になり、〈横向き〉にします。
Aさんは『休業状態にしたブドウ園の数』と同じ数である6コインを手に入れいます。
このように、〈清掃業〉は、他の施設を休業状態にできます。
ちなみに、この効果をすでに『休業』状態の施設に使っても、『休業』状態のまま何も起こりません。
街コロシャープの新施設カード
街コロシャープには、先ほど紹介した施設〈ワイナリー〉や〈清掃業〉など新施設が全部で13種類あります。
ちょっと変わった効果の施設、デメリットのある施設など、これまでになかった新しいタイプの施設が増えているので、より幅広い戦略がとれるようになっています。
ちなみに、拡張第2弾の『街コロプラス』では〈ランドマーク〉の追加がありましたが、今回の『街コロシャープ』では新しいランドマークはありません。
これ以上ランドマークが増えると、プレイ時間が長くなっちゃいますからね。
それでは、街コロシャープの新施設カードを見ていきます。
街コロ初のデメリットのあるカード
ついに、所持することでデメリットのある施設の登場です!
貸金業(出目5-6)
効果(自分のターン):
〈貸金業〉を建設したときに5コインもらう。
自分のターンなら銀行に2コイン支払う。
〈貸金業〉を建設した時には5コインもらえますが、自分のターンに〈5〉か〈6〉を出したら銀行にコインを支払わなければなりません。
「メリットもあるけどデメリットも大きいから、このカード微妙じゃ…」と思いますよね。
それが、次のカードとコンボで使うことで解決できちゃうんです!
いらない施設を押し付けるカード
今回の街コロシャープでは、このデメリットを活かす施設も一緒に追加されているんです!
それが、相手に自分のいらない施設を押し付ける〈引っ越し屋〉です!
引っ越し屋(出目9-10)
効果(自分のターン):
施設1軒を他の人に渡し、銀行から4コインもらう。
大施設以外の施設1軒を必ずほかの人に渡さなければなりません。
引っ越し屋を渡すのもありです。
この効果で、先ほどの〈貸金業〉を相手に渡すことで、デメリットのあるカードを押し付けることができます!
ちょっと変わった面白カード
大施設カードに、新しいタイプのちょっと変わった面白いカードもあります。
ITベンチャー(出目10)
効果(自分のターン):
自分のターン終了時に1コインのせることができる。
自分のターンなら、全員から乗っているコインと同額のコインをもらう。
ITベンチャーの上にのせたコインは、誰のものでもなくなります。
効果が発生しても、コインはそのまま乗せ続けます。
投資することで、どんどん強力になっていきます!
公園(出目11-13)
効果(自分のターン):
全員のコインを集め、平等に分配する。
全員のコインには、もちろん自分のコインも含まれます。
自分がコインを全然持っていなければ最高の恩恵を受けられますが、自分がコインをたくさん持っていたときには泣きたくなります。
吉にも凶にもなりえる、恐ろしい施設です。。
ランドマークが関係するカード
『建設済みのランドマーク』の数が影響するという新施設もあります。
雑貨屋(出目2)
効果(自分のターン):
建設済みのランドマークが0-1軒なら、銀行から2コインもらう
コーン畑(出目3-4)
効果(誰のターンでも):
建設済みのランドマークが0-1軒なら、銀行から1コインもらう
「雑貨屋」「コーン畑」は購入価格が安く、序盤にコスパの良いカードです。
ただし、ランドマークが2件以上建つと、コインがもらえなくなります。。
高級フレンチ(出目5)
効果(目を出したプレイヤー):
目を出した人の建設済みランドマークが2件以上なら、相手から5コインもらう
会員制BAR(出目12-14)
効果(目を出したプレイヤー):
目を出した人の建設済みランドマークが3件以上なら、全てのコインをもらう
改装屋(出目4)
効果(自分のターン):
1軒の建設済みのランドマークを建設前に戻し、8コインもらう
「建設済みのランドマークを建設前に戻して大量のコインをもらう」というこれまでになかったタイプの施設です。
注意したいのは、複数の改装屋がある場合、1軒ずつ処理を行わなければなりません。
つまり、「建設済みランドマークが1軒、改装屋が2件のとき」は、16コインではなく、8コインもらいます。
2件目の改装屋の効果を発生させるためには、建設済みランドマークが2件必要になります。
その他の施設
ブドウ園(出目7)
効果(誰のターン):
誰のターンでも銀行から3コインもらう
ドリンク工場(出目11)
効果(自分のターン):
全員の〈飲食店〉施設1軒につき、銀行から1コインをもらう
街コロの拡張セット、買うならどっち?
街コロの拡張セットは2種類あり、『シャープ』の他に『プラス』があります。
『街コロシャープ』の特徴は、「新システムの追加」や「より戦略的なカードが増えたこと」です。基本セットではできなかった『幅広い戦略』を楽しめるようになっています。
ただ裏を返すと、戦略性が高くなった分、街コロの「お手軽感」が弱くなっている気がします。そのため、普段ボードゲームをやらない人と気軽に遊ぶというよりも、『街コロ』や『ボードゲーム』に慣れている人向けになると思います。
一方で、『街コロプラス』は、基本セットの延長線にあるような追加カードが多いです。つまり、基本セット同様に、分かりやすいカードが多いので、街コロ初心者に向いています。
まとめると、僕が考える拡張セットのおすすめは以下の通り。
もしファミリーで街コロを持っていたら、同じ家族で遊ぶことが多くなるので、どちらかというと「街コロシャープ」のほうがおすすめです!
街コロプラスについて知りたい方は『街コロプラスを徹底紹介』の記事もチェックしてみてください。
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