ミリオンヒットメーカーを徹底紹介!商品開発大喜利ゲーム
ミリオンヒットメーカーは「ワードカードを組み合わせてヒット商品を作る」という大喜利系ボードゲームです。
人気カードゲーム『ito(イト)』の制作チームによる新作で、ito同様に326(ミツル)氏がゲームデザイン・イラストを担当しています。
今回は、柔軟な発想力が試される大喜利系ボードゲーム『ミリオンヒットメーカー』のルール&レビューを紹介します。
商品名 | ミリオンヒットメーカー |
---|---|
プレイ人数 | 1~12人 |
プレイ時間 | 20~60分 |
対象年齢 | 8歳~ |
ジャンル | 大喜利系 |
発売時期 | 2020年 |
デザイナー | 326 |
販売元 | アークライトゲームズ |
関連ページ | アークライトゲームズの公式ページ |
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ミリオンヒットメーカーはどんなボードゲーム?
ワードカードを組み合わせてヒット商品発表!
ミリオンヒットメーカーは、ワードカードを組み合わせてヒット商品を作るという大喜利系ボードゲームです。
手札のワードカードを組み合わせてヒット商品を作り、その内容をプレゼンします。
全員が発表し終わったら、投票で「最もヒットした」と思う商品に投票します。
最多票を獲得した商品は「ミリオンヒット商品候補」として残り、最終的に複数の候補からNo.1ヒット商品を決めるというゲームです。
ゲームデザイン・イラストは326氏
ミリオンヒットメーカーのゲームデザインとイラストは、イラストレーターの326(ミツル)さんが担当されています。これは2019年に発売した人気カードゲーム『ito(イト)』に続き、2回目です。
これで全部です…こんな全部持ってる人とか知らない…おじさん
涙脆いお年頃なのに…こんなの見せられちゃったら…おじさん
おじさん…嬉しくて泣いちゃう
ぐすん https://t.co/bYKpRSIGfy— 326(ミツル)カード型脱出ゲームito発売中 (@nakamura326) August 10, 2020
他にも、326さんがイラストを担当しているボードゲームは『タイムボム』『オバケやしきのすうじのアクマ』があります。
ミリオンヒットメーカーの『内容物』
ミリオンヒットメーカーは『ito(イト)』のような小箱タイプだと思っていましたが、実は大箱でした!
326さんのゲームはどれも小箱だったので、勝手にミリオンヒットメーカーも「小箱」だと思い込んでいました。こう感じたのは自分だけではないはず…笑
ミリオンヒットの内容物がこちら。
《内容物》
ワードカード1000枚+予備6枚(カードサイズ:22mm×63mm) / ダイス3個 / ヒットメーカーシート3枚 / 済・花マーカー8枚 / 議長マーカー1個 / 写真映えカード6枚 / いいね!チップ120枚 / ゴミ箱シート1枚 / 笑わない上司タイル1枚 / ポンコツ先輩タイル1枚 /
ヒット商品のネーミングとなるワードカードはなんと1000枚もあります。かなりのパターンがあるので、同じ商品が生まれることはまずなさそうです!
ミリオンヒットメーカーの『ゲーム準備』
まずは『ミリオンヒットメーカー』のゲーム準備からです。
テーブルのセッティング
テーブル中央に「下箱」と「フタ」を置いて、下箱はワードカードが入った「ワード箱」、フタは使い終わったカードを入れる「ゴミ箱」にします。
その周りに、「ヒットメーカーシート・ダイス・いいね!チップ」などを置きます。
ワードカードを12枚引く
各プレイヤーは、ワード箱からカードを12枚ずつ引いて手札とします。
ミリオンヒットメーカーの『ルール』
ここからは『ミリオンヒットメーカー』のルール・遊び方を紹介します。
①ダイスで「テーマ&ルール」を決める
まずは、テーマとルールを決めるために「赤のダイス」と「青のダイス」を振ります。
赤の出目で「テーマ」が決まり、青の出目で「ルール」決まります。
テーマシートとルールシートを見て、出目に対応した項目を確認します。
上の場合は、テーマが「商品 / サービス」、ルールが「2ワード」なので、「商品 / サービスのヒット商品を2枚のワードカードで作る」というお題になります。
②商品名を考える
今回のお題「商品 / サービスのヒット商品を2枚のワードカードで作る」に従って、商品名を考えます。
ワードカードを選んだら裏向きに置いて、完成したことを示す「済マーカー」をのせます。
③ヒット商品を発表する
全員が選び終わったら、1人ずつヒット商品を発表していきます。
発表者は、自分のワードカードを公開します。(公開前に前フリするのがおすすめ)
発表者は「商品名」と「ヒットした経緯」などを自由に話します。
他の人は、聞いているだけでなく、よりヒットするためのアイデアをどんどん付け足していくと盛り上がります。ちなみに、相手の意見は否定するのはNGです。
プレゼン内容が良かった人、場を盛り上げた人などには「いいねチップ」をどんどんあげましょう。
いいねチップはゲームの結果に関係ありませんが、お互いに「いいね!」することで、場の雰囲気がよくなって話しやすくなります。
④「ヒットした」と思う商品に投票する
全員が発表し終わったら、「最もヒットした」と思える商品を1つ選び、一斉に指差しします。(自分の商品名には投票できません)
最も票が多い商品を「ミリオンヒット候補」としてテーブルの脇によけて置き、それ以外のワードカードはゴミ箱に捨てます。
⑤手札を補充する
「黄色のダイス」を振り、補充シートの項目を確認して、手札を補充します。
出目3なら「カードを3枚引く」
出目によっては「補充なし」ということもあり、「少ない手札で商品を作らなければならない」という厳しい状況になる時もあります。
⑥最終投票
プレイ人数と同じ回数のラウンドをプレイしたら、最終投票になります。
ヒット商品を多数輩出した「ミリオンヒットメーカー」と、今シーズン最高の「No.1ヒット商品」を決めます。
「ミリオンヒットメーカー」の決定
「ミリオンヒット候補」を最もたくさん生み出したプレイヤーが「ミリオンヒットメーカー」となります。
No.1ヒット商品の決定
ミリオンヒット候補の中から「最もヒットしたと思う商品」に、一斉に指差しします(自分の商品に投票してもOK)。
最多票の商品が、今シーズンの「No.1ヒット商品」となります。
ミリオンヒットメーカーの『選択ルール』
ミリオンヒットメーカーには、いくつかの選択ルールがあります。
ピンクの大人向けカード
ワードカードは通常タイプのほかに、ピンク色のマークがついた「大人向けカード(100枚)」もあります。
このカードを加えると「下ネタ系商品」が量産されるようになるので、下ネタをガンガン言い合える友達と遊ぶときに追加しましょう。
「笑わない上司」と「ポンコツ先輩」
また、「笑わない上司タイル」「ポンコツ先輩タイル」を加えるとことで、ルールを変化させることもできます。
笑わない上司タイルを加えた場合は、笑ってしまったプレイヤーはペナルティーを受けなければなりません。
ポンコツ先輩タイルを加えた場合は、「ポンコツ先輩」という仮想のプレイヤーを作り、みんなで商品を考えてあげます。
一部分を重ねて隠す「重ねルール」
これは自分が遊んでいた時のハウスルールですが、「ワードカードの一部分が隠れるように重ねてもOK」というルールです。下の画像を見ると分かりやすいと思います。
この場合、「電池で動くおもちゃ」というワードの「おもちゃ」部分に重ねて隠すことで、「電池で動く転校生」という商品名を作っています。このような重ねルールをありにすると、さらに商品名が作りやすくなるのでおすすめです!
【追記】326さんからコメント頂きました!
このハウスルールについて、326さんがツイートしてくださいました!
はとまめさんたちがやってくれてる
カードでワードを隠して“てにをは”を消して使っていいというハウスルールは
次の次の拡張で採用しようと思っていたんですが
今回もう採用していいと思っています!最初からOKにすると複雑になるかな?と思っていました。そんな心配いらなかったですね…皆すごすぎ! https://t.co/pw0ZqbWu6g— 326(ミツル)カード型脱出ゲームito発売中 (@nakamura326) August 15, 2020
ツイートにもある通り、次の次の拡張で採用しようと思っていたルールだったそうです!326さんに許可(?)頂いたので、ミリオンヒットメーカーを持っている方はぜひやってみてください。
ミリオンヒットメーカーの『レビュー』
最後は『ミリオンヒットメーカー』のボードゲームレビューです。
これぞ大喜利ゲーム
仕事で毎日のように新商品のアイデアだしをしていたことがありますが、「人のアイデアを否定しない」「人のアイデアに付け足していく」など説明書に書かれていることがまさにアイデアだしそのものでした。柔軟な発想力やプレゼン力が試されるので、社会人にこそ遊んでほしいゲームです。商品・サービスを企画する人間が集まったら120%盛り上がります!
自分が持っている大喜利ゲームで言うと、『たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ』と『キャット&チョコレート』が合体したようなゲームです。前者は「ワードカードを選ぶタイプ」、後者は「アイデア・ストーリーを発表するタイプ」ですが、ミリオンヒットメーカーにはそのどちらの要素もあります。ただ、自分がミリオンヒットメーカーを遊んだ時は、商品名を発表する前に「前フリ」をするという流れだったので、他と比べても特に大喜利感が強いゲームだと感じました。
アイデア・ストーリーを発表するタイプの大喜利ゲームは、口数が少ない人には苦手なタイプのゲームです。ただ、「人のアイデアにみんなでアイデアを付け足してブラッシュアップしていく」ことを最初にしっかり共有しておくと、話下手な人のアイデアもどんどん発展していくので、抵抗感が少し薄まる気がします。
カードのボリュームが凄い!
ミリオンヒットメーカーを開けた時に思ったのは「カード多すぎない!?」でした。笑
他の大喜利ゲーム『たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ』には200枚のカードが入っていますが、ミリオンヒットメーカーにはその5倍のカードが入っています。本当に凄まじい数のカード量です。大喜利系ゲームは同じカードが手札にくるとマンネリ感がでてきますが、ミリオンヒットメーカーならその心配は無用です。
ただ、個人的にひとつ残念なのは、カードがとても小さくて扱いづらいこと。手札のワードが確認しづらいので、カードスタンドがあると遊びやすいかもしれません。
下ネタに寄りがち!?
自分が友人5人で遊んだ時は「ピンクの大人向けカード」が使われていなくても下ネタ商品がたくさん生まれました。笑
友達とお酒を飲みながら遊ぶと、ゲスい商品の数々にめちゃくちゃ盛り上がります!自分の印象だと、家族や親戚と遊ぶと「このネーミングはやめておこう…」と遠慮してしまいそうなので、仲のいい友人と遊ぶ時にこそ最大限楽しめるゲームだと感じました。(下ネタに抵抗感がある方はキツイかもしれません…)
ちなみに、一度ピンクカード(100枚)を混ぜると、1000枚のカードから取り除くのがすごく大変なので、基本混ぜっぱなしになる気がします。
最後に:大喜利ゲームの新定番
以上が、大喜利系ボードゲーム『ミリオンヒットメーカー』のルール&レビューでした。
個人的に326さんのゲームでは『ito(イト)』がめちゃくちゃ好きなのでそれを超えることはありませんが、ミリオンヒットメーカーは特に「大喜利感」が強いゲームだと感じたので、大喜利ゲームの新定番になると思います。「大喜利ゲームというジャンル」や「下ネタが入ってくる」ということで遊ぶシーンを選びますが、仲のいい友達とワイワイやりたいときにぴったりのゲームです!
▼ミリオンヒットメーカー
また、ミリオンヒットメーカーのほかにも面白いボードゲームはたくさんあります。僕のおすすめのボードゲームについては『ボードゲームのおすすめランキング』で詳しく紹介しているので、興味がある方はこちらもチェックしてみてください。
ミリオンヒットメーカーの『シリーズ作品』
最後に、ミリオンヒットメーカーのシリーズ作品を紹介します。
①めざせ!ミリオンヒットメーカー
ミリオンヒットメーカーの独立拡張版『めざせ!ミリオンヒットメーカー』です。
子供にふさわしくないワードを排除して、子供が遊びやすいワード500個が入っています。
通常版がなくてもこれ単体で遊べるので、ファミリーなら子供向けの『めざせ!ミリオンヒットメーカー』を選びましょう!
②ミリオンヒットメーカー モザイク
拡張版第2弾の『ミリオンヒットメーカー モザイク』です。
この拡張は、拡張1弾の子供向けとは真逆の「過激な大人向けワード」が満載です!
また、超難易度ルール「ブラック企業モード」で遊ぶこともできます。
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