宿命の旅団を徹底紹介!4人の団員を選んで伝説を紡げ
宿命の旅団(Fellowships of fate)は、9人の旅団から4人を選んで冒険するボードゲームです。
先日開催された「ゲームマーケット2020秋」で先行販売品を手に入れたので、今回はカードの読み合いが熱い『宿命の旅団』のルール&レビューを紹介します。
▼宿命の旅団
▼宿命の旅団に合うスリーブ
商品名 | 宿命の旅団 |
---|---|
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 30分 |
対象年齢 | 12歳~ |
ジャンル | 心理戦 |
発売時期 | 2019年 |
ゲームデザイン | WYゲームズ |
販売元 | ホビージャパン |
価格 | 1,980円 |
関連ページ | ホビージャパンの公式ページ BoardGameGeek |
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宿命の旅団はどんなボードゲーム?
宿命の旅団は、9人の団員から4人を選出して、お互いのカードを読み合うボードゲームです。
ラウンドの最初に4枚の団員カードを選んだら、カードを1枚ずつ出しながら団員の能力を使っていきます。
このゲームの特徴は、それぞれの団員に「すぐ使える弱めの能力」と「次のターンで使える強力な能力」があってどちらを使うか選べるところ。ただし、強力な能力は他のプレイヤーによって打ち消されるかもしれないというリスクがあります。
「今回はどの4人にするか」「カードを出す順番をどうするか」「弱か強のどちらにするか」といった悩ましいポイントが至るところにあって、手札の読み合いが面白いゲームです。
ホビージャパンのリメイク版
宿命の旅団はもともと「ゲームマーケット2019秋」でWYゲームズから発売されていました。
その後、ホビージャパンからリメイク版の発売がアナウンスされて、2020年11月14~15日に開催された「ゲームマーケット2020秋」で先行販売されました。一般販売は12月予定です。
【新製品告知1】WYゲームズ @wy_games 作『宿命の旅団』を出版いたします。2020年12月発売予定です。ディベロップに上杉真人さん(I was game)、UI監修に修長谷川登鯉さんがご協力いただいています! https://t.co/1vifdAxvdU#宿命の旅団 #ボードゲーム #ボドゲ
— ホビージャパン・ゲームツィート (@HobbyJAPAN_GAME) October 9, 2020
▼ ホビージャパンの公式動画 ▼
2人でも遊べるようになった!
ホビージャパン版では、ディベロップに上杉真人さん(I was game)が加わり、「2人用ルール」が追加されて、2人でも遊べるようになっています。
宿命の旅団のディベロップの第一の焦点は、「3-4人という対応人数を広げられないか?」ということでした。僕は「2人や5人でもやったらいけるんじゃないですかね~」と適当なことを言ったんですが、ある意味この一言が今回の最大の仕事だったかも笑。特に懸念だった2人用は綿密にテスト・検証しました。 https://t.co/0KiOdDVqM4
— 上杉カレー / I was game (@dbs_curry) November 15, 2020
宿命の旅団の内容物
宿命の旅団の内容物がこちら。
【内容物】
団員カード9枚×5組 / 旅行記カード5枚 / 冒険カード32枚 / 遺物カードカード30枚 / トークン類26個 / ラウンドマーカー2個 /
5色ある団員カードセット(9枚)はどれも同じ内容です。
テキストがほとんどなく効果もシンプルなので、とっつきやすかったです!
宿命の旅団のゲーム準備
まずは、宿命の旅団のゲーム準備からです。
山札からカード4枚を並べる
山札からカード4枚を並べて、場を作ります。
そして、山札から遠いカード2枚の近くに「遺物カード」の山札を置いておきます。
団員カード9枚を受け取る
各プレイヤーは好きな色の団員カードセット9枚を受け取ります。
宿命の旅団の『ルール』
ここからは、宿命の旅団のルール・遊び方を紹介します。
①編成フェイズ
まずは、団員カード9枚から今回のラウンドで使用するカード4枚を選びます。
残りの5枚はこのラウンドでは使用しません。
②冒険フェイズ
カード1枚を出す
手札からカード1枚を選んで、表向きで置きます。
この時に、弱めな「名もなき能力」と強力な「伝説の能力」のどちらを使うかを宣言します。
両者の違いがこちら。
- 名もなき能力…弱めな能力をこのターンに発揮
- 伝説の能力…強力な能力を次のターンに発揮
上の通り、弱めな能力は即時に効果が発動できる一方で、強力な能力は2ターン必要になるということです。
カード効果は様々で「戦力・魔力・知識トークンの獲得」や「場のカードの獲得」といった効果があります。
「名もなき能力」を使う場合
「名もなき能力」を宣言したら、その即時効果を受けます。その後、カードを横向き(効果発動済み)にします。
次の手番では、また手札からカード1枚を選んで出します。
「伝説の能力」を使う場合
「伝説の能力」を宣言したら、カードを縦向きのままにして、何もせずに手番を終了します。
次のプレイヤーから順に手番をプレイしていき、また自分の手番が来たら必ず「伝説の能力」を発動します(新たなカードは出さない)。効果を受けたら、カードを横向き(効果発動済み)にします。
次の手番からは、また手札からカードを1枚選んで出すことができます。
伝説の能力を発動すると2ターン分稼げるので、手札を節約できるというメリットもあります。(詳しくはレビューへ)
【重要】打ち消しルール
他のプレイヤーが「伝説の能力」を宣言したカードは、同じカードを出すことで打ち消すことができます。
例えば、自分が「伝説の盗賊」を宣言した後に、他のプレイヤーが「盗賊」カードを出したら、自分のカードを横向き(効果発動済み)に変えなければなりません。
打ち消しに使ったカードももちろん通常通り能力を使うことができます。
手番が後ろの人ほど他プレイヤーのカードを見てから出せるので、後手有利なゲームです。
冒険カードの獲得・追加ボーナスについて
「名もなき能力」や「伝説の能力」で場の冒険カードを獲得できることがあります。基本的には、カード上部に示されるコストを支払うことでカードを獲得できます。(カードの左下の数字は点数)
場のカードが獲得されてスペースが開いたら、カードを右側に詰めて、空いたところに山札からカードを補充します。
また、山札から遠い2枚のうちのどちらかを獲得した場合、ボーナスとして遺物カード1枚を追加で獲得できます。
遺物山札の上の方には、ゲームを有利に進められる「キャラクターの強化カード」があるので、早めに取りたいところ!
③ラウンド終了
全てのプレイヤーがパス(手札がなく、場に縦向きカードもない状態)したら、ラウンド終了です。
獲得したトークンやカードをそのままにして、次のラウンドの編成フェイズに進みます。
ゲームの終了
4ラウンド終了したら、得点計算をします。
自分が獲得した得点カードの合計点を数えて、最も高いプレイヤーの勝利となります。
宿命の旅団のレビュー
最後は、宿命の旅団のボードゲームレビューです。
テキストなし&シンプル効果でとっつきやすい!
ゲーム内容の前に、まず嬉しかったのがテキスト量の少なさ!
キャラクターの能力を使うカードゲームだとテキストもりもりなこともありますが、宿命の旅団のカードは文章がほとんどなく、分かりやすいアイコンのみで示されています。
パッと見で分かりやすい上に効果もすごくシンプルなので、普段ボードゲームやTCGで遊ばない人でも拒否反応を起こさないようなやさしい作りです。導入のハードルが低く感じられるので、色んなシーンで遊べそうです!
4人を選ぶのが本当に悩ましい!
まず、最初に悩ましいポイントは「4人のパーティーを選ぶ」ところ!
基本は場のカードを獲得できるように考えるけど、他の人が選ぶカードを予想しながら「このカード入れてる人多そうだな」「本命を通すために他のカードで時間稼ぎしようか」「先に盗賊で強力なカードを獲得するのもアリか」「あの人は絶対コレを入れてくるから阻止してやろう」とかいろんな思いが浮かんできて本当に悩ましい。
また、宿命の旅団は「後出し」が強いゲームです。遅く行動するほど伝説の能力を通しやすくなるので、今回のプレイ順を考慮したカード選びも重要です。
どれを選ぶかで結果が大きく変わってくるのでついつい考え込んでしまいますが、この色々考えている時間がとても楽しいです!僕はめちゃくちゃ悩んだ末に「あっ、やっぱりあのカード入れておけばよかった」となることが何度もありましたが…笑
「どれを出す・弱か強か」の悩ましさ
そして、2つ目の悩ましいポイントは「どのカードを出すか」「弱か強か」の選択。
「まずは堅実に弱めの能力でいくか」「別のカードで時間を稼いで相手が先に出すのを待とうかな」「さすがにこのタイミングなら伝説能力が通りそう」といったカードの読み合いが面白いです。
伝説の能力を成功させれば、強力な効果を受けられるだけでなく、カード1枚だけで2ターンやり過ごせるのも大きなメリットです。先ほども書いた通り、自分の手札が多く、他プレイヤーの手札が少ない状況が作れると、伝説の能力が通りやすくなります。もし他のプレイヤーの手札が全てなくなっていたら、邪魔されることなく伝説の能力を100%発動できます。
このように伝説の能力を発動することで有利な状況を作っていけるので、他プレイヤーが持っているカードを予想しながら、いつどのカードで伝説を決めるのかという読み合いがとても熱いです!
【まとめ】読み合いが好きな方におすすめ!
以上が、ボードゲーム『宿命の旅団』のルール&レビューでした。
カードの情報量が少なくてすごくシンプルなのに、「4人を選ぶ」「どれを出す」「弱か強か」といった悩みどころがたくさんあります。また、手札を出し合うだけのカードゲームではなく、トークンを集めてカードを購入するなどの要素もあるので、ボードゲームを遊んだ後の満足感も高いです。
僕はシンプルな読み合い・心理戦が大好きなので、これからも定期的に遊びたいボードゲームです。
また、宿命の旅団のほかにも面白いボードゲームはたくさんあります。僕のおすすめのボードゲームについては『ボードゲームのおすすめランキング』で詳しく紹介しているので、興味がある方はこちらもチェックしてみてください。
▼宿命の旅団
▼宿命の旅団に合うスリーブ
宿命の旅団のスリーブ
宿命の旅団のカードサイズは「56×87mm」なので、『ホビーベース ボードゲームサイズスリーブ・ハード(58.5×90mm)』がちょうどいい大きさです。
宿命の旅団のカード(112枚)を全てスリーブに入れるためには、このスリーブが3セットあればOKです。(スリーブを付けると箱には入りません)
その他のスリーブについては、下記サイトの『宿命の旅団のカードサイズに合うスリーブを徹底紹介』をご覧ください。