【徹底レビュー】『クリプティッド』未確認生物を見つけ出す推理ゲーム
クリプティッドは「未確認生物の生息地を見つけ出す」推理系ボードゲームです。
各プレイヤーは1つだけ秘密の手がかりを知っていて、お互いに質問を繰り返し、たった1マスの生息地を誰よりも早く発見することを目指します。
クリプティッド(cryptid)の日本語版はゲームマーケット2019秋でJELLY JELLY CAFEで先行販売され、2020年2月13日に一般販売されました。
▽クリプティッド 日本語版
▽クリプティッドに合うスリーブ
商品名 | クリプティッド |
---|---|
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 30分 |
対象年齢 | 8歳~ |
ジャンル | 推理 |
発売時期 | 2018年 |
デザイナー | Ruth Veevers |
販売元 | Osprey Games |
日本語版販売 | JELLY JELLY GAMES |
関連ページ | JELLY JELLY GAMESの公式ページ BoardGameGeek |
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クリプティッドはどんなボードゲーム?
クリプティッドは「未確認生物(クリプティッド)を誰よりも先に見つけ出そう」というボードゲーム。
マップ上にはたくさんのマスがあり、このどこか1マスに未確認生物が隠れています。
プレイヤーは未確認生物を調査している学者となり、各プレイヤーはそれぞれ異なる「生息地の手がかり」を持っています。
この手がかりは他人には見せてはいけません。他人にバレると、未確認生物を先に発見されてしまうかもしれないからです。
相手に質問をすることで他プレイヤーの手がかりを推測して、誰よりも早くクリプティッドを見つけ出しましょう!
クリプティッドの内容物
クリプティッドの内容物を紹介します。
まずは、6つの地図タイル。組み合わせると、大きなマップになります。
タイルには「水辺・山岳・森林・沼地・砂漠」のマスや、ワシやクマの縄張りが描かれています。
未確認生物(クリプティッド)の手がかりが書いてある文献。
1人1冊ずつあります
各プレイヤーが使う「2種類のコマ」。
「四角のキューブ」と「丸いディスク」
その他には「廃墟コマ」「巨石コマ」「ポーン」「カード」が入っています。
クリプティッドのゲーム準備
まずは、クリプティッドを遊ぶ準備です。
カードを引いて「マップ作り」
54枚あるカードには、それぞれ異なる「地図タイルの組み合わせ」が載っています。
このカードをランダムに1枚選びます。
そして、カードに描かれている通りに、地図タイルを並べます。
さらに、カードの通りに、建造物(巨石コマ・廃墟コマ)を配置します。
「コマ」と「文献」を受け取る
各プレイヤーは、「文献」と「コマ2種類」を受け取ります。
文献を開くと、「1~96までの番号が振られた手がかり」が書いてあります。
手がかりの内容は「水辺か山岳」「山岳から1マス以内」「クマの縄張りから2マス以内」など、未確認生物の生息地情報です。
自分だけの「手がかり」を確認
先ほど引いたカードの裏面には、プレイ人数別に「各プレイヤーの手がかり番号」が書いてあるので、文献の番号に照らし合わせて、自分の手がかりを確認します。
上のように、4人プレイで「赤」の文献を持っている人は、27番の「砂漠か水辺」が手がかりとなります。
クリプティッドのルール
ここからは、クリプティッドのルールを詳しく紹介していきます。
【重要】2つのコマの意味
各プレイヤーは、四角の「キューブ」と丸い「ディスク」の2種類のコマを持っています。
この2つのキューブは、未確認生物の「生息地の情報」を表します。
キューブは『未確認生物の生息地ではない』ことを示し、ディスクは『未確認生物の生息地である』ことを示しています。
最初に「キューブ」を2個ずつ置く
各プレイヤーは、自分の手がかりを元に「未確認生物の生息地ではないマス」にキューブを1個置いていきます。
これを順番に2周行います。(全員がキューブを2個置いた状態になったらOK)
手番でできるのは「2つのうち1つ」
自分の手番でできるのは「A. 質問する」「B. 探索する」のどちらか1つです。
A. 質問する
質問をする時は、調べたいマスにポーン(人型のコマ)を置いて、プレイヤー1人に「ここに未確認生物は生息できますか?」と質問します。
質問されたプレイヤーは、自分の手がかりに従って、生息できるか・できないかを「キューブ」か「ディスク」を置いて示します。
上のように、生息できないマスなら「キューブ」を置きます。もし生息できるマスだったら「ディスク」を配置します。
また、キューブが置かれた(生息できないマスだった)場合は、質問した人にペナルティがあります!
別の任意のマスに「キューブ」を1つ配置して、他のプレイヤーに情報を与えなければなりません。
B. 探索する
マップ上のコマの配置から「未確認生物はココにいるんじゃないか!」と思ったら、そのマスにポーンと自分のディスクを配置して、探索を宣言します。
手番プレイヤーの左隣の人から順番に、自分の手がかりに従って『キューブ(生息できない)』か『ディスク(生息できる)』を置いていきます。
誰かがキューブを置いたら「探索失敗」
もし、誰かがキューブ(生息できない)を置いた場合、探索失敗です。
キューブを置いた人の番で探索が終了し、それ以降の人は何もしません。
その後、探索失敗したプレイヤーは、ペナルティーとして「別のマスにキューブを配置」して、他のプレイヤーに情報を与えなければなりません。
質問してキューブが置かれた時と同じです。
全員がディスクを置いたら「探索成功」
もし全員がディスク(生息できる)を配置した場合、探索成功です!
探索成功したプレイヤーは未確認生物の第一発見者となり、ゲームに勝利します。
クリプティッドの上級ゲーム
クリプティッドには「通常ゲーム」「上級ゲーム」の2種類があり、最初に難易度を選ぶことができます。
通常ゲームを遊びたい人は「両端が白いカード」、上級ゲームを遊びたい人は「両端が黒いカード」を使います。
上級ゲームでは、手がかりの文言が変化します。
通常ゲームでは「砂漠か山岳」「緑の建造物から3マス以内」という手がかりでしたが、上級ゲームでは「砂漠でも山岳でもない」「緑の建造物から3マス以内ではない」という非定形の手がかりが与えられるプレイヤーがいることがあります。
最初は「通常ゲーム」を遊んでから「上級ゲーム」にステップアップしましょう!
クリプティッドの専用アプリ
クリプティッドはWEBアプリを使って、「地図作成」「各プレイヤーの手がかり確認」ができます。
アプリを使えば「カード&文献が不要」になるのでテーブル上がスッキリしますし、音楽や効果音が流せたりします。
ただ、今のところ「日本語」対応になっていません(英語・イタリア語のみ)。翻訳機能を使っても訳が微妙な感じだったので自分は使っていません。
ただ、販売元であるJELLY JELLY CAFEさんのツイートによると「アプリは日本語対応予定」だそうです。
\クリプテッド 日本語版 製作決定🐉🇯🇵/
推理とパズルが面白いと話題のボードゲーム「CRYPTID」の完全日本語版がJELLY JELLY GAMESで製作決定しました!
公式から発表された2人用ルールを追加し、Webアプリも日本語に対応予定です。2019年中発売予定です。https://t.co/ZGqcGNq7Co pic.twitter.com/43mFXLHHdg
— JELLY JELLY CAFE 広報 (@jelly2cafe_PR) April 24, 2019
日本語対応したら、アプリを使って遊んでみようと思います!
クリプティッドは2人でも遊べる!!
クリプティッドの海外版のプレイ人数は「3-5人」となっていますが、日本語版の説明書に『2人で遊ぶ場合のルール』が追記されました。
2人プレイでは「1人が文献2色とコマ2色を使う」という遊び方です。
正直かなり大変そうですが、一応2人プレイも可能になっています。遊ぶ機会があれば追記したいと思います。
クリプティッドのレビュー
最後は、クリプティッド(Cryptid)のボードゲームレビューです。
正解の1マスをジワジワ絞り込んでいくのが楽しい!!
ボード上のヒントを頼りに、たくさんのマスからジワジワと正解の1マスを絞り込んでいく過程がたまらなく楽しいです!パズルがひとつずつ埋まっていくような感覚があってワクワクします。
ただ、他人の手がかりを推理するだけでなく、キューブの置き方でいかに「自分の手がかりを秘密にしておけるか」「相手を誤解させて答えから遠ざけられるか」という点に戦略性もあります。
ゲームの終盤には、正解が分かった時のモヤが晴れたような気持ちよさと、先に答えを言われるんじゃないか…というドキドキ感もあって、終わった後の満足度もとても高い!推理や謎解きが好きな人ならめちゃくちゃハマるボードゲームだと思います。
意外に盛り上がる!!
推理系は推理に夢中になって黙々としたプレイになることを想像していましたが、意外に会話が弾みます!
「はい分かった!ココ、ディスクおいてください」「いや、違いますけど」「えー!!」とか、「絶対誰か間違って置いたでしょ!無理なんだけど!」と騒いでいたら見落としがあって「なんで気づかなかったんだー!!」となったり。
終わった後はかなりの疲労感がありますが、それでも喋りたくてたまりません!それぞれの予想と答えを言い合って、あーだーこーだと感想戦が止まらない。そして「次こそはもっとうまくできるはず」と思って、ついついもう一戦始めてしまいます。
まとめ:個人的には超クリーンヒット作!
クリプティッドを最初見た時は「ボード上のマスがたくさんあってコマも多いし、ルールが難しそう」と思ったのですが、遊んでみるとびっくりするくらいシンプルです!ボードゲームに慣れていない人でも遊びやすいので、「推理ゲームが嫌い」という人でなければぜひ一度プレイしてもらいたいです。
うちの奥さんは推理系ボードゲームが苦手ですが、意外なことに「これ、またやりたい!」と言っていました。やっぱり、少しずつ答えを絞り込んでいくのが面白いようです。個人的には超クリーンヒットなゲームです。おすすめ!
また、クリプティッドのほかにも面白いボードゲームはたくさんあります。僕のおすすめのボードゲームについては『ボードゲームのおすすめランキング』で詳しく紹介しているので、興味がある方はこちらもチェックしてみてください。
クリプティッドに合うスリーブ
クリプティッドのカードサイズは「88×63mm」なので、『ホビーベースのTCGサイズ・ハード』がちょうどいい大きさです。
クリプティッドにはカードが54枚あるので、このスリーブが2袋必要です。
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