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チャレンジャーズ!を徹底紹介|TCG大会風のデッキ構築ボードゲーム

チャレンジャーズ!|TCG大会風のデッキ構築ボードゲーム
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チャレンジャーズ!は、1対1の勝負を繰り返すデッキ構築ボードゲームです。

2023年ドイツ年間ゲーム大賞のエキスパート大賞を受賞して話題となった作品で、まるでTCG大会に参加しているような雰囲気を味わえるボードゲームです。

今回は、チャレンジャーズ!のルール&レビューを紹介します。

\チャレンジャーズに合うスリーブ/

その他のスリーブはこちら

【ハードタイプ】
66×91.5㎜ / 50枚入り

【ハードタイプ】
66×92㎜ / 80枚入り

【ソフトタイプ】
65×90㎜ / 100枚入り

ゲーム名チャレンジャーズ!
プレイ人数1~8人
プレイ時間45分
対象年齢8歳~
発売時期2023年8月
デザイナーJohannes Krenner
Markus Slawitscheck
アートJeff Harvey
出版社Z-MAN Games 1 More Time Games OG
価格5,500円(税込)
関連ページBoardGameGeek
ホビージャパン公式ページ

▼第二弾の『チャレンジャーズ!ビーチカップ』

気になるところまで飛ぶ

目次

チャレンジャーズ!はどんなゲーム?

チャレンジャーズ!は、たったの1時間弱でまるでTCG大会に参加しているような雰囲気を味わえるカードゲームです。1対1のカードバトルが複数の場所で同時に行われて、全7試合が終わったら上位2名での決勝戦が開催されます。

チャレンジャーズ!の独特な点は、試合がほぼオートで進むところ。対戦前にデッキを強化したら、デュエル開始。試合は山札からカードをめくっていくだけなので、難しい決断をする必要がなくサクサク進みます。

チャレンジャーズ!

自分が調整したデッキがうまく回って、コンボが良い感じに繋がった時はかなり気持ちいいです。最後の上位2名による決勝戦では、みんなで観戦しながら「このコンボ、めっちゃいいな」「次はあのカード欲しい」とワイワイしながら盛り上がれます。

デッキ構築ボードゲームを極限までシンプルにしたようなゲームなので、TCGが苦手な人やカードゲームに慣れていない人でも遊びやすいのがGOODです。

チャレンジャーズを遊んだ感想

第二弾のビーチカップはこちら

チャレンジャーズ!の内容物

チャレンジャーズ!の内容物は以下の通り。

スクロールできます

スクロールできます
カード&カードトレイ3つ
カードとカードトレイ|チャレンジャーズ!
パーク4つ
パーク4種類|チャレンジャーズ!
フラッグ&トロフィー&ファン
フラッグ・トロフィー・ファン|チャレンジャーズ!

《内容物》
カード336枚 / カードトレイ3つ / パーク4つ / フラッグ4つ / ファン40個 / トロフィー28個

チャレンジャーズ!のゲーム準備

まずは、チャレンジャーズ!のゲーム準備からです。

パークの準備

プレイヤー数に応じたパーク(1~4つ)を用意して、テーブルに置きます。

プレイヤー数に応じたパークを用意する|チャレンジャーズ!

各パークの色に対応するフラッグを中央に置き、さらにラウンド数の書かれたトロフィーを昇順(1⇒7)で重ねます。

フラッグとトロフィーを置く|チャレンジャーズ!

カードの準備

今回の大会で使うカードを用意して、カードトレイにレベル別(A・B・C)に分けます。

カードをレベル別に分ける|チャレンジャーズ!
今回の大会で使うカードについて

カードは必ず使用する「基本都市セット」に加えて、6種類(城・遊園地・宇宙・映画スタジオ・お化け屋敷・難破船)から5種類を選びます。最初のゲームでは、宇宙セットを抜くのがおすすめ。

各プレイヤーは、大会予定表カード1枚と初期デッキ(全員同じ6枚)を受け取ります。

大会予定表カードと初期デッキを準備する|チャレンジャーズ!

チャレンジャーズ!のルール

チャレンジャーズ!のルール・遊び方を紹介します。

ゲームの目的&流れ

ゲームの目的は、7ラウンド終了時点で最も多くのファンを集めた上位2名に入り、最後の決勝戦で勝利することです。

1ラウンドは「デッキフェイズ」⇒「マッチフェイズ」で構成されます。

  1. デッキフェイズ…カードの追加や除外
  2. マッチフェイズ…他プレイヤー1人と対戦

デッキフェイズ

デッキフェイズでは、他のプレイヤーの行動を待つ必要はなく、全員同時に行います。

①パークに移動

自分の大会予定表カードを見て、今回のラウンドではどのパークで戦うのかを確認して移動します。

大会予定表

大会予定表カード|チャレンジャーズ!

1~7ラウンドで自分が戦うパークは、上から順に各行の色で示されています。上の大会予定表では、1ラウンド目が緑、2ラウンド目が紫、3ラウンド目が赤のパークで戦うということです。

8人プレイなら、各パークにそれぞれ2人ずつ移動して、1vs1の戦いが4か所で行われます。

各パークに2人ずつ移動して、1vs1の戦いが4か所で行われる|チャレンジャーズ!

②デッキの強化

大会予定表カードには、今回のラウンドで「どのレベルの山札から何枚のカードを入手できるか」が示されています。

レベルAの山札から2枚選ぶ

Aの山札から2枚獲得する|チャレンジャーズ!

Bの山札から2枚選ぶ、またはCの山札から1枚選ぶ

Bの山札から2枚選ぶ、またはCの山札から1枚選ぶ|チャレンジャーズ!

A・B・Cのどの山札からカードを獲得するか確認したら、その山札から5枚引いて表向きに並べます。

山札から5枚引いて表向きに並べる|チャレンジャーズ!

そこから獲得できる枚数分のカード(1枚 or 2枚)を選んで、自分のデッキに加えます。

カードには、「パワー」と「特殊効果」が書かれているので、この数値や効果を確認して選びます。

カードにはパワーと特殊効果が書かれている|チャレンジャーズ!

選ばなかったカードは、対応するカードトレイの捨て札置き場に入れます。

山札から引いたカードは、1回だけ、同じレベルの山札から同じ枚数のカードを引き直すこともできます。5枚のうち1枚を選んでから、残り4枚を引き直してもOKです。

③カードの除外

自分のデッキから、好きなだけカードを除外できます。(枚数制限はありません)

マッチフェイズ

マッチフェイズでは、対戦相手とカードバトルします。

④先行の決定

自分のデッキをシャッフルして、手元に置きます。

フラッグでコイントスをして、どちらが先行かを決めます。

先行プレイヤーは、デッキからカード1枚をめくって、そのカードの上に「フラッグ」を置きます。

デッキからカード1枚をめくって、その上にフラッグを置く|チャレンジャーズ!

現状では、このカードがフラッグを所持していることになります。

第2ラウンド以降の先行プレイヤーの決め方は、より高いラウンド番号のトロフィーを所持しているプレイヤーが先行になります。(同点ならコイントス)

⑤フラッグを奪うまでアタックする

フラッグを持っていないプレイヤーがアタック側となり、デッキをめくっていきます。

フラッグを持っていないプレイヤーがアタックを行う|チャレンジャーズ!

アタック側は山札のカードを1枚ずつ公開して、フラッグを所持しているカードのパワー以上になったら、フラッグを奪えます。

ここからは、分かりやすいように例を挙げながら説明します。

下の画像では、フラッグを所持している「犬」のパワーは3です。

フラッグを所持している「犬」のパワーは3|チャレンジャーズ!

アタック側が山札から1枚めくると、パワー1の「新入り」が出ました。これだけではパワーが足りないので、もう1枚めくるとパワー2の「お宝」がでました。これで合計パワーが3になりました。フラッグを所持している「犬」のパワー以上になったので、一番上のカード「お宝」がフラッグを獲得します。

フラッグ所持カードのパワー以上になったらフラッグを奪う|チャレンジャーズ!

フラッグを失ったカードはベンチ(自分から見て右側、お互いに6枚まで置ける)に送られます。

フラッグを失ったカードはベンチに送られる|チャレンジャーズ!

同名のカードが既にベンチにある場合は、同名のカードの上に重ねて置きます。(ベンチは6種類までしか置けないので、同名のカードはベンチを圧迫しない)

次は、フラッグを失ったプレイヤーがアタックする番です。

フラッグを所持している「お宝」のパワーは2(アタックされる側は下のカードのパワーを加算しない)ですが、「お宝」の特殊効果に「フラッグ保持中:このカードは+2」とあるので、合計パワーが4になります。

特殊効果でパワーアップ|チャレンジャーズ!

アタック側がカードをめくると、新入り(パワー1)⇒新入り(パワー1)⇒チャンピオン(パワー4)という順に出ました。これで合計パワーが6になって、フラッグを所持している「お宝(合計パワー4)」以上のパワーになったので、フラッグを「チャンピオン」の上に移動させます。

合計パワー6|チャレンジャーズ!

フラッグを失ったカードとその下に重なっているカードは、自分のベンチに並べます。

このように、交互にアタックを行い、フラッグの奪い合いをします。

⑥敗北条件

敗北条件は、以下の2つのうちのどちらかです。

  • アタック時、フラッグ所持カードのパワーに到達できずにデッキがなくなった
  • ベンチにカードを置く時、ベンチにスペースが残っていない

⑦勝者はトロフィーを獲得

勝利したプレイヤーは、現在のラウンド数が書かれたトロフィーを獲得します。

トロフィーの裏には「ファンの数」が書かれています。これは、他のプレイヤーには見せないようにします。

トロフィーの裏にはファンの数が書かれている|チャレンジャーズ!

上位2名が決勝進出

①から⑦までを繰り返し、全7ラウンドを戦います。

7ラウンド終了後、ファンの獲得数上位2名のプレイヤーが決勝戦に進めます。

これまで同様に決勝戦を行い、勝利したプレイヤーがチャレンジャーズ!の勝者です。

第二弾のビーチカップはこちら

チャレンジャーズ!のレビュー

チャレンジャーズ!を実際に遊んだレビューです。

TCG大会に参加している感覚

チャレンジャーズ!|ボードゲーム

チャレンジャーズ!の魅力は、TCG大会に参加しているような雰囲気を味わえるところです。

席を移動して対戦相手と対峙する緊張感や、次の相手はどんなデッキなんだろうというワクワク感は、自分が中学生の時に遊戯王カードで対戦しまくっていた時の感覚そのもの。

最後の決勝戦では、上位2名のバトルをみんなで囲んで「このコンボ強いな!」「こういうデッキもいいね~」などとワイワイ観戦できるのも、まさにTCG大会です。

この体験がデッキを組むなどの準備なしで1時間弱でできるのが、チャレンジャーズ!の素晴らしい点です。子供の頃にTCGに熱中していた人なら、あの時の熱い気持ちが蘇ってきて童心に帰れます。

オート対戦だからめちゃくちゃ簡単!

チャレンジャーズ!のカード

チャレンジャーズ!の独特なポイントは、対戦がほぼオートで進むところ。大胆にも、カードゲームの醍醐味である“カードの選択”が削られています。

試合中はカードを1枚ずつめくっていくだけなので、超簡単。何かを決断することがほぼないので、自分の試合ですが傍観者になってゲームの行く末を見守っているような感じです。長考する場面が一切ないので、1試合5分程度でサクサク進みます。

デッキ構築系ボードゲームで最も有名なドミニオンだと、遊ぶメンバーによっては「ちょっと難しいかも…」と躊躇することが多いのですが、チャレンジャーズ!ならボードゲーム初心者の集まりでもためらわずに出せます。ドミニオンが苦手が妻でも「チャレンジャーズはデッキ構築系で一番好きかも」と言っていました。

これまでいろんなデッキ構築ゲームを遊びましたが、ついに僕が求めていた、誰とでも遊びやすくて盛り上がれるデッキ構築ゲームに出会えた気がします。

運要素・デッキの多様性など

チャレンジャーズ!

正直、運要素はかなり大きいです。勝敗の大部分はカードがどの順番ででてくるかという引き運にかかっています。

そのため、思い通りにならずもどかしい気持ちになることがよくありますが、その分、狙い通りにコンボが繋がった時はかなり気持ちいいです。TCGが好きな方には物足りないかもしれませんが、個人的には、プレイ感が軽い&1枚めくる度に熱くなれるので全然アリでした。

また、デッキ構築については、カードを追加できるのが全7回(1回に1~2枚)しかないので、「デッキにそれほど多様性が生まれないのでは…」と思っていましたが、実際に遊んでみると、対戦相手ごとに「シンプルに強いパワーデッキ」「弱いカードを強化するデッキ」「同色デッキ(同じ色のカードがベンチにあるとパワーアップ)」「デッキ破壊(山札の枚数を減らす)」など様々なタイプのデッキになっていました。1vs1で色んな方向性のデッキと戦えることで、「このデッキいいな、次はこの方向性で組んでみたい」と思わせてくれるので、もう1回遊びたくなる欲を掻き立てられます。

悩ましい瞬間は、カードの追加と除外。ゲーム終了条件が「ベンチが一杯になる or デッキ切れ」なので、色んな種類のカードを加えすぎたり、デッキを圧縮しすぎたりすると、自分の首を絞めることになります。最初に遊んだ時は、ベンチが一杯で負けていたので、圧縮して抑えようとしたら今度はデッキ切れで負けに…この塩梅がなかなか難しかったです。

微妙な点

チャレンジャーズ!の微妙な点は、プレイ人数が奇数だと、1人がボットと対戦しなくてはならないところ。

みんながワイワイ遊んでいる中で1人だけCPU戦しているのはちょっと寂しいです。

遊ぶときは、偶数人(4人・6人・8人)で遊ぶのがおすすめです。

最後に:チャレンジャーズ!の評価

最後に、チャレンジャーズ!の感想&評価をまとめます。

チャレンジャーズ!
総合評価
( 5 )
メリット
  • TCG大会に参加しているような雰囲気を味わえる
  • 試合がほぼオートで進むから、めちゃくちゃ簡単
  • 決勝戦はみんなで観戦しながら盛り上がれる
デメリット
  • プレイ人数が奇数だと、1人だけボット戦になる(ちょっと寂しい)
  • 運要素が大きいから、TCGが好きな人には物足りないかも

チャレンジャーズ!は、カードの選択なし&シンプルなテキスト&比較しやすい数値など遊びやすさに全振りしていて、まさに自分が求めていた“ちょうどいい”デッキ構築系ボードゲームでした。

TCGをやったことがない・苦手という人でも遊びやすい作りになっているので、どんなメンバーの時でも活躍してくれそうです。

第二弾のビーチカップはこちら

また、チャレンジャーズ!のほかにも面白いボードゲームはたくさんあります。僕のおすすめのボードゲームについては『ボードゲームのおすすめランキング』で詳しく紹介しているので、興味がある方はこちらもチェックしてみてください。

チャレンジャーズ!に合うスリーブ

チャレンジャーズ!のカードサイズは63×89㎜です。

チャレンジャーズにおすすめのスリーブは『ホビーベース 両表面エンボスマットスリーブ TCGサイズ・ソフト(64.5×89.5㎜)』です。

スリーブ表面にエンボス加工(凹凸加工)があるので、スリーブ同士がくっつきにくくてシャッフルしやすいです。

スリーブに入れた画像

チャレンジャーズ!に合うスリーブ

スリーブの縦方向が89.5mmなので、チャレンジャーズのカードがギリギリ飛び出さない超ジャストサイズです。

チャレンジャーズには336枚のカードが入っているので、ホビーベース 両表面エンボスマットスリーブ TCGサイズ・ソフト(101枚入り)が4袋必要です。

その他のスリーブはこちら

【ハードタイプ】
66×91.5㎜ / 50枚入り

【ハードタイプ】
66×92㎜ / 80枚入り

【ソフトタイプ】
65×90㎜ / 100枚入り

第二弾『チャレンジャーズ!ビーチカップ』が登場

チャレンジャーズ!ビーチカップ

第二弾の『チャレンジャーズ!ビーチカップ』が2023年10月下旬に発売されます。

ビーチカップの目玉は、新機軸のトレーナーカードです。

各プレイヤーはゲーム開始前にトレーナーカードを1枚選んで、その特殊効果でパワーを強化したり、ベンチを延長したり、デッキを組み替えたりすることができます。

詳しくは『チャレンジャーズ!ビーチカップを徹底紹介』の記事で紹介しているので、気になる方はチェックしてみてください。

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