【拡張2弾】『ウイングスパン大洋の翼』8つのトピックを徹底紹介
ウイングスパンの拡張第2弾の『ウイングスパン大洋の翼』のトピック8つを徹底紹介します。
ウイングスパンの問題点を解消できる神調整が入った拡張で、個人的にはウイングスパンに必須級の拡張だと思っています。
正直、欧州の翼よりも断然おすすめです!
▼ウイングスパン拡張:大洋の翼
ウイングスパンとは
鳥類繁栄を目指すボードゲーム
ウイングスパンでは、プレイヤーが鳥の愛好家となって鳥類の繁栄を目指します。
手番では「鳥カードを出す・餌の獲得・産卵・鳥カードの獲得」のうち1つを実行するだけなので、遊び方はかなりシンプルです。
様々な能力をもつ多種多様な鳥カードを場に並べて、カード同士のコンボを考えるのが楽しいエンジンビルド系のボードゲームになっています。
2019年に「ドイツ年間エキスパートゲーム大賞」を受賞して話題となった人気作です。
ウイングスパンのルールについては、別記事の『ウイングスパンのルール&レビュー』で詳しく紹介しています。
ウイングスパンの拡張は3種類
現在、ウイングスパンには3種類の拡張版が展開されています。
画像 | 拡張版のタイトル |
ウイングスパン 欧州の翼 | |
ウイングスパン 大洋の翼 | |
ウイングスパン東洋の翼 |
欧州の翼と大洋の翼は基本セットが必要な拡張版で、東洋の翼は1~2人用の独立型拡張版(基本セットなしで遊べるタイプ)です。
基本セットに加える拡張で迷っている方は、今回紹介する『ウイングスパン 大洋の翼』がイチ押しです。ウイングスパンの様々な問題に神調整が入っているので、個人的には必須級の拡張です!
【追記】
2人プレイメインの方は、基本セットよりも1~2人専用の『東洋の翼』がおすすめです。対戦相手とのインタラクション(やり取り)がアップしています。
関連記事 ⇒ウイングスパン『欧州の翼』を徹底紹介
関連記事 ⇒ウイングスパン『東洋の翼』を徹底紹介
ウイングスパン拡張:大洋の翼の特徴
ここからは、ウイングスパン拡張:大洋の翼のトピック8つを紹介していきます。
その内容がこちら。
- 主役は「オセアニアの鳥」
- 新しいエサ「花蜜」が追加
- 新アクション「リセット」
- 「飛べない鳥」が登場!
- 「ゲーム終了時能力」が追加
- 今回の卵は「黄色」
- 個人ボードのバランス調整
- カラスはゲームから除外する!?
①主役は「オセアニアの鳥」
ウイングスパンの拡張第1弾ではヨーロッパの鳥たちが主役でしたが、拡張2弾の大洋の翼では「オセアニアの鳥たち」が主役になっています。
オセアニアとはオーストラリア大陸とその周辺の島々からなる地域のことで、オーストラリアとニュージーランドの鳥にスポットが当たっています。
なぜ第2弾でオセアニアが選ばれたのかというと、2019年に起こったオーストラリアの山火事で影響を受けた鳥が多かったためです。
出版元のストーンマイヤーゲームズは早い段階から「オセアニアの鳥にフォーカスする」と発表しており、オーストラリアの野生動物救援団体「WIRES」に寄付もしています。
関連 ⇒Stonemaier Games -Wingspan Oceania Expansion
②新しいエサ「花蜜トークン」
5種類のエサの代わりになる「花蜜トークン」
オセアニアの鳥たちにとって植物性の糖分は重要な食糧源として知られていて、オーストラリアでは他の地域よりも多くの花蜜(かみつ)が摂取されているそうです。
今回の拡張では、その「花蜜」が新しいエサとして加わります。
下の画像のピンク色のトークンが花蜜です。
この花蜜の特徴は「他の5種類のエサのどれかとして使える」こと。つまり、とても便利なワイルドトークンということです。
ダイスも新しくなり、出目に「花蜜」が加わっています。
ダイスの出目を見ると「果実または花蜜」や「種子または花蜜」といった出目があって「こんなの花蜜1択じゃん」と思うかもしれませんが、花蜜にもデメリットがあります。
というのは、花蜜トークンは次のラウンドに持ち越せません。ラウンド終了時に未使用の花蜜は全て廃棄されてしまいます。手に入れた花蜜はできるだけ使い切るように計画的に獲得する必要があります。
花蜜の使用数がボーナス点になる
鳥カードのプレイなどで花蜜を使ったら、その生息地(森林・草原・湿地のいずれか)の「使用済み花蜜スペース」に花蜜トークンを置きます。
各エリアの使用済み花蜜トークンは、ゲーム終了時にボーナス点になります。
エリアごとに使用済み花蜜トークンの数を比べて、たくさん持っている人に以下のようにボーナス点が加算されます。
- 最も多くの花蜜を持っている人は5点獲得
- 2番目に多くの花蜜を持っている人は2点獲得
エリアごとに1位・2位を決めるので、他のプレイヤーがどのエリアに花蜜トークンを溜めているのかをチェックしながら、自分がどこで花蜜を使うのかといった判断も重要です。
③新アクション「リセット」
ウイングスパン:大洋の翼には新しい個人ボードがあり、そこに新アクションの「リセット」があります。
リセットの内容は、以下の2種類です。
- 任意の餌1個を捨てると、餌箱をリセットできる
- 任意の餌1個を捨てると、カードトレイをリセットできる
リセットは、森林と湿地の2列目と4列目にあって、森林は餌箱のリセット、湿地はカードトレイのリセットになっています。
これにより、欲しい餌やカードが場にない時にゲームが停滞することがなくなります。
特に、ウイングスパンを2人で遊んでいる時は場のカードと餌がなかなか変わらないのが微妙に感じていたので、このリセット機能はマジで神調整だと思います。
④「飛べない鳥」が登場
ウイングスパン:大洋の翼には、シリーズ初の「飛べない鳥」が登場します。
飛べない鳥は、翼長に「*」のマークが付いています。
この飛べない鳥は「翼長を任意の数字に変える」ことができます。これは、鳥の能力やボーナスカードで機能します。
例えば、狩猟能力の「その鳥の翼長が75cm未満なら」という条件を満たすことができますし、ボーナスカードの「翼長が65cmを超える鳥カード」という条件も満たすことができます。
この飛べない鳥が加わったことで、ボーナスカードなどの条件が達成しやすくなっています。
⑤「ゲーム終了時能力」が追加
ウイングスパンの拡張第1弾では水色の「ラウンド終了時能力」が追加されましたが、第2弾の大洋の翼では黄色の「ゲーム終了時能力」が追加されました。
⑥今回の卵は「黄色」
ウインスパンの拡張1弾では紫色の卵が付いていましたが、拡張2弾では「黄色の卵」が付いています。
⑦個人ボードのバランス調整
ウイングスパンは「卵戦略が強い」と言われてきましたが、大洋の翼の新しい個人ボードでは、餌と鳥カードが入手しやすくなり、卵の入手量が減りました。
大洋の翼の個人ボード
これにより卵戦略が弱体化して、色々な戦略が活きるようになりました。この新ボードは本当に神調整なので、これだけでも必須級の拡張と言えます。
⑧カラスはゲームから除外する!?
ウイングスパンの基本セットで猛威を振るっていた「シロエリガラス」と「ワタリガラス」。
強力なカードなので、既に抜いてプレイしているという方もいると思いますが、大洋の翼の説明書ではこの2羽について言及されていたので紹介します。
<説明書要約>
・強すぎると感じたら、この2羽はゲームから除外してください。
この2羽のカラスは「卵を1個捨てて、好きな餌を2個獲得する」という能力。今回の拡張では好きな餌に花蜜トークンも含まれるため、強力だった効果がさらに強化されてしまいます。
ヤバいカードがさらに凶悪になってしまうので、この2枚は抜くことを強くおすすめします。僕は基本セットの時から抜いています。
ウイングスパン拡張:大洋の翼に合うスリーブ
最後に、ウイングスパン拡張:大洋の翼に合うスリーブを紹介します。
ウイングスパン拡張:大洋の翼のカードサイズは「57×87mm」なので、『ドイツゲーム用スリーブ ユーロサイズ56mm×87mm用・厚口タイプ』がジャストサイズです。
スリーブサイズが「58×89mm」で、カードに対して1~2mm大きいだけなので、下の写真のようにぴったりです!
硬さは、少し柔らかめのハードタイプです。
ウイングスパン拡張:大洋の翼には111枚のカードが入っているので、このスリーブが2袋あればOKです。
ウイングスパン大洋の翼は必須級の拡張!
以上が、ウイングスパン拡張:大洋の翼の特徴8つの徹底紹介でした。
個人的には、大洋の翼はウイングスパンに必須級の拡張です。
特に大きい要素は「リセット機能」と「個人ボードのバランス調整」です。
ウイングスパン基本セットだと餌箱とカードトレイの状況によっては回転が悪いことがありましたが、今回のリセット機能で気軽に餌ダイスや鳥カードをチェンジできるようになりました。特に人数の少ない2人プレイ時は本当に停滞することがあったので、この追加要素はマジでよかったです。
また、基本セットだと卵戦略一辺倒になりがちでしたが、新しい個人ボードだと卵の入手量が低くなったので、他の戦略が活きるようになりました。これは本当に神調整です!
最初の拡張で迷っている方は、欧州の翼よりも断然『ウイングスパン大洋の翼』をおすすめします!
【追記】
2人プレイメインの方は、新しい『つがいモード』でインタラクションがアップしている『東洋の翼』がおすすめです。
興味がある方は、別記事の『ウイングスパン東洋の翼を徹底紹介』にまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
▼ウイングスパン拡張:大洋の翼
ウイングスパンの関連記事はこちら
▽ウイングスパン基本セットのルール&レビュー
▽ウイングスパン拡張:欧州の翼
▽ウイングスパン東洋の翼