【拡張紹介】『ウイングスパン拡張:欧州の翼』の特徴7つを徹底紹介!

『ウイングスパン:欧州の翼』は、ウイングスパン(Wingspan)の拡張第1弾です。この最初の拡張では「ヨーロッパの鳥」が主役となり、基本セットにはなかった新しい能力が増えています。
原版は2019年に発売され、日本語版はアークライトゲームズから2020年6月25日に発売されました。
今回の記事では、『ウイングスパン拡張:欧州の翼』の特徴7つを詳しく紹介していきます。
▼ウイングスパン拡張:欧州の翼(日本語版)


商品名 | ウイングスパン拡張:欧州の翼 |
---|---|
プレイ人数 | 1~5人 |
プレイ時間 | 40~70分 |
対象年齢 | 10歳~ |
ジャンル | 拡大再生産 |
発売時期 | 2019年 |
デザイナー | Elizabeth Hargrave |
販売元 | アークライト |
ウイングスパン(Wingspan)とは
ウイングスパン(Wingspan)は、鳥の愛好家となったプレイヤーが「餌を集める・鳥を呼び寄せる・卵を産ませる」などして、鳥類の繁栄を目指すボードゲームです。


基本セットでは「北アメリカ」に生息する鳥170種類が収録されています。カードにはリアルなイラストに加えて「翼長」や「鳥の解説」が書かれていて、鳥の詳細な情報が載っています。


また、ウイングスパンは数多くのゲーム賞を受賞している世界的に評価の高いゲームでもあります。ドイツの有名なボードゲーム賞である『ドイツ年間ゲーム大賞2019』のエキスパート大賞に選ばれており、さらに、世界最大のボードゲームサイトでのユーザー投票で決まる賞『ゴールデンギーク賞(Golden Geek Awards)』の大賞も受賞しています。
▼ウィングスパン(日本語版)


ウイングスパン拡張:欧州の翼の『特徴7つ』
『ウイングスパン拡張:欧州の翼』の特徴7つをまとめました。
ボードゲームの拡張というと、ゲームが複雑化することがよくありますが、ウイングスパンの拡張はゲームが複雑にならず基本ゲームとプレイ感が全く変わらないのが良い所だと思います。。単純に、新しいカードが増えて幅が広がったという印象です。
特徴①:「ヨーロッパ」の美しい鳥たち
ウイングスパンの基本セットでは北アメリカの鳥たちがメインでしたが、欧州の翼ではその名の通り「ヨーロッパ」の鳥が主役です。


欧州の鳥たちが81種類も収録されています。
特徴②:卵とカードトレイが「紫色」
拡張版『欧州の翼』には、「紫色の卵」と「紫色のカードトレイ」が付いています。


紫色のカードトレイ


紫色の卵トークン
色に意味はありませんが、見た目が変わってちょっとだけ新鮮です。
特徴③:新能力「ラウンド終了時能力」
これまでの鳥カードの能力発動タイミングは「起動時・次の手番までに1回・プレイ時」の3つでしたが、拡張版『欧州の翼』では新たに「ラウンド終了時」が追加されています。下の画像のように、ラウンド終了時能力をもつ鳥は、テキスト部分が「水色」になっています。


新たに「ラウンド終了時」に発動する能力が追加!
全てのプレイヤーがアクションコマを置き終わってラウンドが終了したら、「ラウンド終了時能力」を持つ鳥たちの能力が発動します。ウイングスパンは全4ラウンドなので、この能力が発動する回数は最大で4回です。
特徴④:新しい「奪う能力」
ウイングスパンといえば「相手に干渉しない穏やかなプレイ感」が特徴ですが、この拡張から「他プレイヤーの資源を奪う」という効果を持った鳥カードが登場します。


起動時:他のプレイヤーの手元から資源を1個奪い、あなたの手元に移す。奪われたプレイヤーは餌箱からダイスを1個獲得する。
ただし、奪う能力といっても、奪われたプレイヤーは「餌箱から補充できる」というフォローがあるので、あまり強力な妨害要素ではありません。プレイヤー間のインタラクションは増えていますが、バチバチしない穏やかなプレイ感は健在です。
特徴⑤:「2マス分置ける」カードが登場!
なんと1枚でカード2枚分のマスを埋めてしまう鳥カードもあります!


プレイ時:この鳥は横向きに「生息地」のマス2つを覆い隠すようにプレイする。卵コストは少ない方のマスの分だけ支払う。
上のように、カードを横向きに出して2マス分埋めることで、アクションを早めに強化できます。
特徴⑥:「群れ効果」の強化
ウイングスパン基本セットからあった「この鳥の下にカードを差し込む」という群れ効果ですが、拡張版では通常はカードが差し込まれない鳥の下に鳥カードを差し込むことが可能になりました。


起動時:この鳥の同じ生息地にある鳥1~5枚を選ぶ。それらの下に、あなたの手札からカードを1枚ずつ差し込む。
1枚の鳥カードの効果で、複数の鳥の下にカードを一気に差し込めるようになり、群れ戦術が強化されています。
特徴⑦:「ボーナスカード」や「目的タイル」も追加
新しい「ボーナスカード(5枚)」や「目的タイル(5枚)」も追加されました。


基本セットに混ぜてひとまとめにして遊べます。
▼ウイングスパン拡張:欧州の翼(日本語版)


ウイングスパン拡張:欧州の翼の『エラッタ情報』
ウイングスパン拡張:欧州の翼で確認されているエラッタは2種類あります。1つが「巣アイコンが見えづらい」、もう1つが「ホシガラスのテキスト間違い」です。
①巣アイコンが見えづらい
販売元のアークライトから『ウイングスパン拡張:欧州の翼』のエラッタ情報がアナウンスされています。
エラッタの内容は「巣アイコンが白抜きになっていない」点。


なるほど、これは見えにくいですね…。
このエラッタに関して、アークライトゲームズでは「カード交換対応」を行っています。
『ウイングスパン 拡張:欧州の翼』カード交換について
お手数をおかけしますが、専用ページからお申し込みください。
なお、購入証明の代わりにエラーカードの返送が必要になります。良品送付時に同梱する返送用封筒にてご返送下さい。https://t.co/6472whNMVs— アークライトゲームズ (@ArclightGames) June 25, 2020
専用ページで登録することで、鳥カード一式(81枚)を交換してもらえます。専用ページでの入力締め切りは「2020年7月26日」なので早めにフォームから入力しましょう!
②ホシガラスの能力
こちらはアークライトゲームズからまだアナウンスされていませんが、「ホシガラス」の能力にエラッタがあるようです。


<誤>起動時:あなたの森林にある鳥1~5枚を選ぶ。それらの上に、共通在庫から種子を1個ずつ蓄える。
<正>起動時:あなたの森林にある鳥1~5枚を選ぶ。それらの上に、あなたの手元から種子を1個ずつ蓄える。
「共通在庫から~」ではなく、「あなたの手元から~」が正しい能力です。間違った効果のままだと、凄まじく強力なカードになってしまうので注意しましょう。
ウイングスパン拡張:欧州の翼の『スリーブ』
ウイングスパン拡張:欧州の翼のカードサイズは「57×87mm」なので、『ドイツゲーム用スリーブ ユーロサイズ56mm×87mm用・厚口タイプ』がジャストサイズです。
スリーブサイズは「58×89mm」です。カードに対して1~2mm大きいだけなので、下の写真のようにぴったりです!


硬さは、少し柔らかめのハードタイプです。
ウイングスパン拡張:欧州の翼には90枚のカードが入っているので、このスリーブが1袋あればOKです。


ウイングスパンの拡張第2弾は『オセアニア』
ウイングスパンの拡張第2弾はオセアニアの鳥たちが主役の『ウイングスパン:大洋の翼』です。オセアニアとは、「オーストラリア大陸」とその周辺の島々からなる地域です。
2019年のオーストラリアの山火事で影響を受けた鳥が多いため、オセアニアの鳥にフォーカスするという発表がされていました。第2弾から新要素として「花蜜トークン」「飛べない鳥」「ゲーム終了時能力」などが追加されています。


【まとめ】ウイングスパン拡張:欧州の翼の感想


拡張というとゲームが複雑化して重たくなりがちですが、ウイングスパンの拡張を追加しても全く重たくなりませんし、プレイ時間も伸びません。一方で「ラウンド終了時能力の追加」や「群れ戦術の強化」などで戦略に幅が出てバランスが良くなった拡張だと思います。人によっては「あまり変化がない」「保守的」と感じるかもしれませんが、個人的には遊びやすさが維持されつつ少しだけ幅が広がるいい路線の拡張だと思いました。


基本セットとカードを合わせると、とにかくカードのボリュームがすごいです(基本170枚+拡張81枚=251枚)。そのため、ゲームの度に違った鳥カードが出てくるので同じコンボになりづらく自然とリプレイ性が高くなっています。
ウイングスパンが好きなら持っておいて損はない拡張だと思います!手に入れたら基本ゲームのみに戻ることはないでしょう。
▼ウイングスパン拡張:欧州の翼


▼ウイングスパン拡張:大洋の翼


▼ウイングスパン 基本セット


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