実は違った!?UNO(ウノ)の正しいルール・遊び方を徹底解説
UNOで当たり前にやっていた「2枚出し」「ドロー2返し」「最後は数字でしか上がれない」といったルール、実はこれらのルールは全て正しい遊び方ではありません!
UNOはローカルルールが主流になっているので、正しいルールを知っている人はとても少ないです。本当はドロー4にはカードを出すための制約があったり、相手の反則行為を見破るチャレンジコールというルールもあります。
今回の記事では、UNO(ウノ)の間違った遊び方&正しいルールを徹底紹介します。このほかにも「記号カードの種類」や「2人プレイのやり方」なども解説しています。
公式ルールを知ると「UNOのルールが変わったんじゃないか…」と思うくらいびっくりします!
商品名 | ウノ(UNO) |
プレイ人数 | 2~10人 |
プレイ時間 | ‐ |
対象年齢 | 7歳~ |
発売元 | マテル・インターナショナル |
▼『ウノ フリップ』のルール紹介
▼『ウノ オールワイルド』のルール紹介
実は違う!?UNOの間違ったルール
以前に、ウノ(UNO)公式アカウントから「実はこのルール、間違っています」というツイートがあって話題になりました。
【実は・・・公式ルール】
— ウノ(UNO)公式アカウント (@unogame_japan) May 7, 2019
オフィシャルルールは、ドロー系カードを重ねることが出来ないんです。知ってました!?あくまで公式ルールですが。
あなたは重ねる?重ねない?#UNO #ウノ #ドロー4 #ドロー2 #公式ルール #ローカルルール #ドロー系カード pic.twitter.com/hkGcSIBkel
実は公式ルールでは、ドロー2やドロー4が出された時にドロー系カードを重ねることができません。
「ドロー系カードを重ねる」というのは、前のプレイヤーがドロー2を出した場合、手札からさらにドロー2を出すことで自分が2枚引くことを回避して、さらに次の人に4枚引かせられるというルールです。
僕も子供の時は当然のようにドロー2返しやドロー4返しと言ってやっていましたが、公式ルールでは認められていませんでした。
また、このほかにもUNOでは間違って普及しているルールがたくさんあります。あまり認識されていなさそうな正しいルールがこちらです。
正しいルール
- 記号カードでも上がれる
- カードの2枚出し禁止
- ドロー4は他のカードが出せない時にのみ出せる
- ドロー4の反則に対してチャレンジできる
- 1人上がったら終了
- 勝敗は点数制
- 2人プレイ時のリバースはスキップになる
これまで普通にやっていた「リバースやスキップの2枚出し」とか「ドロー4はいつでも出せる」とか「上がる時は数字じゃなきゃダメ」というルールが全て間違いだったのが衝撃でした。また、「ドロー4へのチャレンジコール」や「勝敗が点数制」というのも初めて知りました…。
これだけあるとさすがに「UNOのルールが変わったのか」と思ってしまいますが、UNOは昔からこれが正式ルールです。
UNOの『正しいルール・遊び方』
ではここから、UNO(ウノ)の正しいルール・遊び方を詳しく解説していきます。
①最初に親を決める
カードが裏向きの状態で、各プレイヤーはカードを1枚ずつ取ります。
全員のカードをオープンして、数字の一番大きいプレイヤーが「親」になります。
この時、リバースやスキップ、ドロー2などの記号カードは「0」とみなします。
親はカードを配る人で、親の左隣の人がスタートプレイヤーになります。
②親がカードを7枚ずつ配る
親になったプレイヤーが、全員にカードを7枚ずつ配ります。
残ったカードは山札にします。
③山札からカードを1枚めくる
山札の一番上のカードをめくって、山札の隣に置きます。(これが場のカードになります)
これで、ゲーム準備完了です。
最初の場のカードが記号カードだった場合は、以下のような対応になります。
- ドロー2⇒最初のプレイヤーが2枚引いて、次の人の手番になる
- リバース⇒逆回りになり、スタートプレイヤーではなく親が最初にプレイする
- スキップ⇒スタートプレイヤーの手番が飛ばされる
- ワイルド⇒最初のプレイヤーが好きな色を宣言して、カードを出す
- ワイルド ドロー4⇒山札の中に戻して、新たに山札から1枚場に出す
- シャッフルワイルド⇒最初のプレイヤーが好きな色を宣言して、カードを出す
- 白いワイルド⇒最初のプレイヤーが好きな色を宣言して、カードを出す
④手札からカードを1枚出す
親の左隣の人が最初のプレイヤーです。
手札からカード1枚を場に出したら、左隣の人の手番になります(時計回り順)。
数字カード・記号カードを出すときは以下のルールに従います。
「数字カード」を出す時
数字カードは、場のカードと「同じ色」か「同じ数字」なら出すことができます。色か数字のどちらかが同じならOKです。
上のように、場が「青の2」なら、「青色のカード」か「2のカード」を出せます。
「ドロー2・スキップ・リバース」を出す時
記号カードのドロー2・スキップ・リバースは、場のカードと「同じ色」か「同じ記号」なら出すことができます。
「ワイルド系カード」を出すときのルール
ワイルド系カード(ワイルド・ワイルド ドロー4・シャッフルワイルド・白いワイルド)は、場にどんなカードが置いてあっても出すことができます。
記号カードの種類と効果は記事後半で紹介しています。
⑤カードを出せない時は1枚引く
手札からカードを出せない時や出しくない時は、山札からカードを1枚引いて手札に加えます。
もし引いたカードが場に出せるなら、そのまますぐに出すことができます。(もとから持っていたカードを出すのはNG)
⑥最後の一枚になったらUNOを宣言する
手札が最後の一枚になったら、すかさず「UNO!」と宣言します。
もし、宣言を忘れて他の人に「UNOって言ってない」と指摘されてしまうと、ペナルティーとしてカードを2枚引かなければなりません。
ちなみに、UNOのいい忘れを指摘できるタイミングは「その人がカードを出した瞬間」から「次の手番の人がカードを出す瞬間」までです。
次の人がカードを出してしまえば、それ以降に指摘されたとしてもペナルティーを受けることはありません。そのため、周りに気付かれなければUNOを宣言せずに勝つこともできます。
⑦ワイルド ドロー4のチャレンジコール
ワイルドドロー4というと「いつでも出せて相手に必ず4枚引かせるカード」と思っている人が多いと思いますが、実は手札に使えるカードがある時は出すことができません。
正しいルールでは、場に出せるカードがない時のみワイルドドロー4を出すことができます。
ただ、「嘘をついて出す」という反則行為をすることもできます。バレなければOKですが、バレたらペナルティーを受けます。
場にワイルドドロー4が出された時に「反則してそうだな」と思ったら、次のプレイヤーは「チャレンジ」をコールできます。(コールできるのは次の手番の人だけ)
ワイルドドロー4を出したプレイヤーは、チャレンジした人だけに手札を全て見せなければなりません。
反則だった場合
手札を確認して、反則だった場合はワイルドドロー4を出した人は、ワイルドドロー4を手札に戻して、カードを4枚引きます。そして、手札から正しいカードを出します。
反則していなかった場合
手札を確認して、反則していなかった場合は、チャレンジした人が、ドロー4の4枚にさらに2枚プラスした「6枚」を引かなければなりません。
あまり知られていませんが、説明書にも載っている公式ルールです!
⑧誰かの手札がなくなったらラウンド終了
誰か1人の手札がなくなったら、そのラウンドは終了です。残ったプレイヤーでゲームを続けることはありません。
上がった人が最後に捨てたカードがドロー2やドロー4なら、次のプレイヤーはカードの指示に従ってカードを引いてからラウンド終了にします。(残った手札がマイナス点になるため)
上がったプレイヤーは、次のラウンドの「親」になります。
⑨得点計算
上がれなかったプレイヤーは、残った手札の点数を合計します。
カードの点数は以下の通りです。
カードの種類 | 点数 |
数字カード | 数字通りの点数 |
ドロー2・リバース・スキップ | 20点 |
ワイルド・ワイルドドロー4 | 50点 |
シャッフルワイルド・白いワイルド | 40点 |
上がれなかったプレイヤーは、残った手札の合計点がマイナス点になります。
例えば下の画像のように手札が残ると、「0+3+7+20+50=80」で-80点となります。
上がったプレイヤーは、自分以外の各プレイヤーの点数の合計が得点になります。
例えば、Aさんが勝利して、Bさんが「-20点」、Cさんが「-40点」、Dさんが「-50点」だったら、Aさんの点数はそれらを合計した点数「+110点」になります。
ラウンド毎に得点を計算し、最後にその合計点の最も高い人の勝利です。(ラウンド数は自分たちで好きなように設定しましょう)
また、国際ルールではラウンド数に関係なく、先に500点に到達した人の勝ちです。
UNOの『2人プレイのやり方』
UNO(ウノ)を2人でプレイする時は、通常の遊び方とは異なる点が1つだけあります。
それは、リバースがスキップの効果になるということ。
リバースというと手番順を逆回りにするという効果ですが、2人プレイ時では相手の手番を飛ばしてすぐに自分の手番にするという効果になります。
このほかは通常時と同じ遊び方なので、2人の時はリバースの効果だけ注意しましょう。
UNOの『細かいルールQ&A』
ここまでで紹介しきれていない細かいルールをQ&A形式でまとめました。
- 山札がなくなったらどうする?
-
捨て札の山をシャッフルして、山札にする。
- 間違ったカードを場に出したら?
-
ペナルティーとして、山札からカードを2枚引く。
- ドロー2やドロー4でカードを引いた後に出せる?
-
カードを引かされた人はカードを出せず、その次の人の手番になる。
UNOの『カードの種類と枚数』
UNO(ウノ)に入っているカードの種類と枚数をまとめました。
数字カード
数字カードは赤・青・緑・黄色の4色あり、各色に「0~9」までの数字があります。
枚数の内訳は下記の通り。
- 赤(0は1枚、1-9は2枚)…計19枚
- 青(0は1枚、1-9は2枚)…計19枚
- 緑(0は1枚、1-9は2枚)…計19枚
- 黄(0は1枚、1-9は2枚)…計19枚
上の通り、0だけ1枚で、他の数字は2枚です。
0は得点計算時に持っていてもマイナス点にならないので、数字カードの中では強いカードと言えます。
記号カード
記号カードは、効果と枚数を一覧でまとめました。
画像 | 効果・枚数 |
リバース…8枚(各色2枚ずつ) 順番が逆回りになる。 | |
スキップ…8枚(各色2枚ずつ) 次の人の手番が飛ばす。 | |
ドロー2…8枚(各色2枚ずつ) 次の人に山札から2枚引かせる。 2枚引いた人は場にカードを出すことができず、その次の人の手番になる。 | |
ワイルド…4枚 好きな色を宣言して、場の色を変えられる。 | |
ワイルドドロー4…4枚 好きな色を宣言する&次の人に山札から4枚引かせる。 4枚引いた人は場にカードを出すことができず、その次の人の手番になる。 ※出せるカードがある時に、このカードを出すと反則になる。 | |
シャッフルワイルド…1枚 このカードを出した人は全員の手札を集めてシャッフルし、左隣の人から順番に1枚ずつ配っていく。 全て配り終わったら、好きな色を宣言します。 | |
白いワイルド…3枚 自由な効果を書き込めるカード。 このカードを出した人はカードの効果に従った後、好きな色を宣言します。 |
ちなみに、シャッフルワイルドは、2016年に行われた「新ルールのアイデアコンテスト」で、日本人のカガミハルヤさんが考案して採用されたものです。2017年のUNOリニューアル版から追加されています。
全員のカードを集めて均等に再分配するという強力な効果で、カードが減る人もいれば、増える人もいます。
シャッフルワイルドは誰かの手札が1枚になった時に使いたいカードです!
白いワイルドに書き込むオリジナルルール8選
白いワイルドカードは、自分で好きなルールを書きこめるカードです。
ゲームを始める前にみんなとルールを相談して、鉛筆で書き込みましょう。一度書き込んでも、消しゴムで消せば次のゲームに使えます。
このカードを出した人は、書き込まれたルールに従い、最後に好きな色を指定することができます。
「超強力な効果」から「面白いルール」まで何を書いてもいいので、内容によってはゲームがすごく面白くなります。また、みんなでルールを考えている時も「それ強すぎない?」「これ面白そう」などと会話も弾んで場が盛り上がります。
もし「オリジナルルールが思い浮かばない…」という方は、これまで僕が遊んだ時にでたアイデアをいくつか紹介します。よかったら参考にしてみてください。
- 相手を指名してドロー2
- 手札が奇数の人は全員カードを1枚引く
- UNOの代わりに豚の鳴き真似
- 全員記号カードを1枚捨てる
- 今後ドロー2の効果が2倍になる
- ドロー5
- 相手を指名して手札を全て入れ替える
- ドロー2・ドロー4の効果を1回打ち消す
指名ドロー2や手札入れ替えは、先日レビューしたUNOシリーズの『ウノオールワイルド』にも入っている効果です。他のシリーズ作品の効果を参考にするのもいいかもしれません。
白いワイルドカードのルールが思いつかない人は、ぜひ使ってみてください!
ローカルルールを採用しよう
「2枚出し」や「ドロー2返し」などは公式ルールでは認められていないものの、ゲームがスピーディーになったり、盛り上がったりするので、禁止にしてしまうのは惜しいもの。
「公式ルールだとつまらない」「ちょっと物足りない」と思ったら、事前にみんなで話し合って、ローカルルールを採用しましょう。
ここからは、UNOで定番のローカルルールを3つ紹介します。
①2枚出しルール
同じ数字や同じ記号のカードを複数枚出せるというルールにも色んなタイプがありますが、ここでは競技シーンで採用されている「2枚出しルール」を紹介します。
それは、色と数字が同じカードなら2枚出しできるというルール。
色と数字が同じカードは最大2枚なので、重ね出しできるのは2枚までです。記号カードは1枚ずつしか出せません。
また、最後に同じ数字カード2枚を出してあがることが可能なときもウノコールしなければなりません。ウノコールをしていなかった場合は、カードを1枚しか出せません。
これは競技ルールなので、みんなで話し合って「記号の2枚出しOK」や「色違いの複数枚出し可」などのローカルルールを採用してもいいでしょう。
②ドロー2返し・ドロー4返し
ドロー系カードにドロー系カードを重ねる「ドロー返し」も定番のローカルルールです。
前のプレイヤーがドロー系カードを出したら、自分も手札からドロー系カードを出すことで、次のプレイヤーに累積した効果を順送りにすることができます。
例えば、Aさんが「ドロー2」を出して、Bさんが「ドロー2」を重ねて、Cさんも「ドロー4」を重ねて、Dさんが出すことができなければ「8枚」引くことになります。
ちなみに、僕がよく遊んでいたルールでは、ドロー2にドロー4を重ねることはできるけど、ドロー4にドロー2を重ねることはできませんでした。
③記号カードであがるのはNG
最後の定番ローカルルールは「上がる時は数字カードのみ」です。
公式ルールだと、最後の1枚に「ワイルド」「ワイルドドロー4」を残していたら、場が何であれ出すことができてしまい簡単に上がれてしまうので、個人的には「最後は記号カード禁止」というルールのほうが面白いです。
UNOのカードサイズに合うスリーブ
UNO(ウノ)はカードゲームなので、遊んでいるうちにカードに傷や汚れがついてしまうことがあります。傷がついてしまうとそれが目印となってゲームに使えなくなるので、カードにはスリーブをつけるのがおすすめです。
ウノのカードサイズは「87㎜×56㎜」なので、『ホビーベース ボードゲームサイズスリーブ・ハード(90㎜×58.5㎜)』がちょうどいい大きさです。
上の写真の通り、ぴったりなサイズ感です。
UNOのカード枚数は全部で「112枚」なので、この50枚入りのスリーブが3袋あれば足ります。(ただし、箱に入らなくなるので、別で保管する必要があります)
ウノシリーズ3種類
UNOはシリーズ化していて、第2弾の『DOS(ドス)』、第3弾の『ウノフリップ』、UNO50周年の年に発売された『ウノオールワイルド』などがあります。
①DOS(ドス)
UNOの兄弟分として2018年に発売したのが『DOS(ドス)』です。スペイン語でUNOは「1」ですが、DOSは「2」を意味します。
基本ルールはウノと同じですが、「場のカードが1枚ではなく2枚」「2枚の手札の合計が場のカードと同じなら手札2枚を同時に捨てられる」など、に関連したルールが加わっているのが特徴です。
②ウノフリップ(UNO FLIP)
2019年に発売された『ウノフリップ』は、カードの両面に数字が書かれていて、フリップカードが出ると全てのカードを反転させなければなりません。
反転させることで、ただの数字カードが「ドロー5」に変わることもあります…これは恐ろしいですね…。
「フリップカードを使うタイミング」や「フリップカードを使われても大丈夫なようにカードを出していく」などの新しい悩ましさ・戦略が増えて、これぞUNOの進化版です!
③ウノオールワイルド
2022年に発売した『ウノ(UNO)オールワイルド』は、全部のカードがワイルドカードになったUNOです。
ワイルドカードというと、場に関係なく出すことができて、色を指定できるという特別なカードでしたが、このゲームでは、リバース・スキップ・ドロー2など全てのカードがワイルド化してます。
全部がワイルドカード化していることで、色と数字の概念がなくなって、パスすることなく必ずカードが出せるようになっています。誰かの手札が残り1枚になったら、「2人の順番を飛ばす」「相手を指名するドロー2」「手札の強制入れ替え」などの効果カードであがるのを阻止します。
通常版のウノと比べると、考えどころが減って、思いっきりパーティーゲーム寄りになっています。一発ネタとしてはインパクト大です!
最後に:ウノは好きなルールで楽しく遊ぼう!
以上が、UNO(ウノ)のルール・遊び方の徹底紹介でした。
今回はUNOの正しいルールを紹介しましたが、絶対にこれじゃなきゃダメというわけではないので、公式ルールにとらわれることなく、ローカルルールを混ぜて好きに遊ぶのが一番だと思います。事前にみんなで話し合って、どのルールを採用するか決めてから遊びましょう。
また、UNOを持っている方には、より戦略的で面白い『ウノフリップ』がおすすめです。以前にウノフリップのレビュー記事も書いているので、ぜひチェックしてみてください。
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