ラミィキューブを徹底紹介!場の役を自由に組み替えられるボードゲーム
1980年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞している、ラミィキューブ(ラミーキューブ)。
今から40年以上も前のボードゲームですが、いまだに多くの人に遊ばれている不朽の名作です。トランプのセブンブリッジのようですが、独特なのが「役を自由に組み替えられるアレンジシステム」でこれが本当に面白いです!
そして最近では、2023年3月にリニューアル版の『ラミィキューブクラシック』が発売しました。
今回は、ラミィキューブ(ラミーキューブ)のルール&レビューを紹介します。
▽ラミィキューブ クラシック
ゲーム名 | ラミィキューブ (ラミィキューブクラシック) |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 20分 |
対象年齢 | 7歳~ |
ジャンル | セットコレクション タイル配置 |
デザイナー | Ephraim Hertzano |
日本語版販売 | 増田屋コーポレーション |
関連ページ | BoardGameGeek |
ラミィキューブはどんなゲーム?
数字の組み合わせを作っていくボードゲーム
ラミィキューブは、数字タイルで組み合わせを作って場に出していくボードゲームです。1980年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞しています。
ルールはとてもシンプルで、手持ちのタイルから「同じ色の連番」か「異なる色の同数」の組みあわせを作って場に出していき、先に手持ちタイルを全て無くした人の勝ちです。
面白いのは、既に場に出ているタイルを組み替えたり、付け加えたりできるシステム。もう出せないか…と思っていても、一瞬のひらめきで場を組みかえて手持ちタイルを出せた時は爽快です。一方で、タイルを並べ替えていると「あれ…どうやるんだっけ…」と途中で混乱してイメージ通りに出せなかった時は本当に悔しいです。
脳みそフル回転の頭脳戦ゲームですが、ルールがシンプルでタイルの引き運も大きいので、家族でも遊びやすいボードゲームです。
ラミィキューブクラシックの違い
2023年3月に発売したリニューアル版の『ラミィキューブクラシック』の違いは、ラックが湾曲しているところ。
また、ラック背面の足が1本から2本になって、安定性がアップしています。
ラミィキューブの内容物
ラミィキューブの内容物がこちら。
1~13の青・黒・赤・橙 各2枚
ジョーカータイル2枚
ラック4台
《内容物》
数字タイル104枚 / ジョーカータイル2枚 / ラック4台
ラミィキューブのゲーム準備
まずは、ラミィキューブのゲーム準備からです。
裏向きのタイルを7枚ずつ積み重ねて、山を作ります。一番最後のだけ8枚重ねになります。
山から順番に一列(7枚)ずつタイルを取って、ラックにのせます。これを2周行って、自分のラックに14枚のタイルをのせます。
タイルを7枚ずつ積み重ねるのは結構面倒なので、袋に入れて引くのがおすすめです。詳しくは記事最後のレビューに書いています。
ラミィキューブのルール
ここからは、ラミィキューブのルール・遊び方を紹介します。
ゲームの勝敗
手持ちのタイルを誰よりも早くなくした人の勝ちです。
①手番でできること
ラミィキューブの手番でできることは、以下の通り。
- 組み合わせ(ラン・グループ)を場に出す
- アレンジして場に出す
- 場に出せないときはタイルを引く
簡単にいうと「手持ちのタイルで組み合わせを作って場に出す」「出せないときは1枚引く」だけなので、とてもシンプルです。
②組み合わせ(ラン・グループ)を出す
ラミィキューブでは、手持ちのタイルで「ラン」「グループ」という組み合わせを作って場に出します。
ランは、同じ色の連番3枚以上の組み合わせです。
グループは、全て違う色の同数3~4枚の組み合わせです。
手番では、複数の組み合わせを出してもOKです。
ただし、最初に組み合わせを出すときは数字の合計が30以上にならなければなりません。(複数の組み合わせの合計でもOK)
例えば、「8・8・8」だけだと合計24で出すことができませんが、「2・3・4」も一緒に出すことができれば、合計が33になるので場に出すことができます。
一度でも30以上の組み合わせを出せたら、それ以降は「30以下の組み合わせを出せる」「アレンジができる」ようになります。
③タイルを出せないときは1枚引く
タイルを出せないときは、山からタイルを1枚引いて、自分のラックにのせます。
タイルを引いたら手番終了で、次のプレイヤーの番になります。
合計30以上の組み合わせが作れずに引き続けることもあります…。
レビューにも書きましたが、もう少し出しやすいハウスルールにするのもアリです。
④アレンジで場のタイルを組み替える
ラミィキューブで一番特徴的なのがアレンジです。
アレンジとは、場の組み合わせに手持ちのタイルをくっつけたり、場のタイルを組み替えて新しい組み合わせを作ることです。(30以上の数字の組み合わせを出したらできるようになる)
例えば、下のようにランやグループに付け加えてもOKです。
また、下のようにランを切り離して、そこに自分のタイルを加えて、新しい組み合わせを作ることもできます。
8 と 9・10に分ける
手持ちのタイルを繋げる
新たに8・8・8と9・10・11の組み合わせが完成
下のようにグループを切り離して、新しい組み合わせを作るのもアリです。
7 と 7・7・7に分ける
手持ちのタイルを繋げる
6・7・8・9と7・7・7の組み合わせが完成
アレンジは手番中に何回でもできます。
手番の最後に、規則通り(ランは同じ色の連番3枚以上・グループは違う色の同数3~4枚)になっていればOKです。
⑤ジョーカーはどのタイルの代わりにもなる
ジョーカーはどの色・どの数字の代わりにもなる特別なタイルです。(全2枚)
ランやグループに組み込んで、場に出すことができます。
赤12の代わりにしてランを出す
また、場にジョーカーの入った組み合わせがある場合、ラックにジョーカーの代わりになるタイルがあれば、ジョーカーと交換できます。
例えば、「赤3・青3・ジョーカー」が場にある場合、ジョーカーの色は黒か黄色のどちらか決まっていないので、手持ちの「黒3」か「黄3」と交換できます。
交換したジョーカーはラックにのせることはできないので、場の組み合わせにくっつけたり、アレンジで自分の手持ちタイルと繋げたりします。
⑥ゲームの終了
誰よりも早くすべてのタイルを出し切った人の勝ちです。
負けた人は、ラックに残ったタイルの数字の合計がそのままマイナス点になります。ジョーカーはー30点です。
一方で、勝った人は、負けた人の合計がそのままプラス点になります。
例えば、負けた人が「-10点」「-20点」「-30点」なら、勝った人は「+60点」になります。
▽ラミィキューブ クラシック
ラミィキューブではタイマーを使おう
ラミーキューブは長考しやすいゲームなので、タイマーが必須レベルです。
公式ルールでは、手番の制限時間が1分です。
キッチンタイマーなどでもできなくはないですが、タイマーのアプリを使うのが便利です。
ちなみに、僕が使っているのは「Board game timer」というアプリです。
60秒にセットして、1回タップしたらカウントスタート、手番が終わってタップしたらまた60秒のカウントがスタートします。
使いやすいものなら何でもOKなので、手番はタイマーアプリで管理するのがおすすめです。
ラミィキューブのレビュー
最後は、ラミィキューブ(ラミーキューブ)のボードゲームレビューです。
役を自由に組み替えられるのが面白い!
ラミィキューブの醍醐味と言ったら、場のタイルを自由に組み替えられるアレンジです。場にタイルが増える中盤からは「どこを組み替えて何を出すのか」ばかり考えて、誰も喋らなくなることがよくあります(笑)
もう出せないか…と思っていたら、一瞬のひらめきで手持ちタイルを出せた時は本当に爽快です!
ただ、脳内では完璧だった計画が「あそこを切り離して、7をあっちに移動させて、それから6を出して…あれ?…できない…」となって、実際にやってみると何かが抜け落ちて想像通りにできないことも…これが本当に悔しい…。
さらに、直前のプレイヤーが場の組み合わせを大きく変えることもあるので、制限時間アリだとかなり焦らされます。直前で場が一変した時には出し方を瞬時に練り直すアドリブ力や冷静さも大事です。
脳みそフル回転の頭脳戦ゲームですが、ルールがシンプルでタイルの引き運も大きいので、トランプ感覚で子供と遊べます。我が家の6歳の子供たちは、足し算的に「最初の合計30以上を出す」のが難しいので、「子供たちだけ最初から30以下でも出していい」「制限時間1分撤廃」というルールにして遊んでいます。
微妙な点
一方で、ラミィキューブの微妙な点も挙げてみます。
最初の引き運が悪いと、30以上の組みあわせが全然作れずに、最悪の場合何もできないまま終わることがあります…。30以上の組み合わせが出せないとただただ引き続けるしかないのでマジで悲しいです…。
これが気になる方は「〇ターン目からは15以上でOK」「〇ターン目からは何を出してもいい」というようにターン経過でハードルを下げていったり、最初から「20以上でOK」というルールにしてしまうのもアリです。
もうひとつは、ゲーム準備でタイルを7枚ずつ積み重ねるのが面倒なこと。
ただ、これについては良い解決方法があって、「タイルを袋にいれて引く」ようにするとすごくスムーズになります。
こんな感じ(アズールの袋)
片付けるときもそのまま袋にいれたままでいいので楽ちんです。いつもタイルを重ねて山を作っている方はぜひやってみてください。
まとめ:ラミィキューブの個人的評価
最後に、ラミィキューブの個人的評価と良かった点/微妙だった点をまとめました。
- 役を自由に組み替えられるアレンジシステムが秀逸
- 一瞬のひらめきでタイルを出せた時の爽快感
- イメージ通りにできなかった時のもどかしさ
- ルールがシンプルで引き運要素が大きいので、ファミリーで遊びやすい
- 合計30以上の組み合わせが作れずにタイルを引き続けることがある
- ゲーム準備でタイルを7枚ずつ積み重ねるのが面倒
以上が、ラミィキューブ(ラミーキューブ)のルール&レビューでした。
不朽の名作だけあって、負けた時はついつい「もう1回!」と言って、やめ時が分からない中毒性の高いボードゲームです。小学生の子供でも遊びやすいので、家族で遊ぶゲームを探している方にもおすすめです!
また、このほかにも面白いボードゲームはたくさんあります。僕のおすすめのボードゲームについては『ボードゲームのおすすめランキング』で詳しく紹介しているので、興味がある方はこちらもチェックしてみてください。
▽ラミィキューブ クラシック
ラミィキューブでよくある質問
- ラミィキューブクラシックの違いは?
-
ラミィキューブクラシックの違いは、「ラックが湾曲している点」と「ラックの背面の足が2本になっている点」です。ルールに変更はありません。
>>ラックの違いを画像で確認する - ラミィキューブの制限時間は?
-
公式ルールでは、制限時間1分です。
- ラミィキューブはどこの国のゲーム?
-
ラミィキューブは、イスラエル発祥のボードゲームです。
- 山がなくなって、タイルがひけなくなったらどうする?
-
順番にラックから出せるタイルを出していきます。誰かがタイルを出せなくなった時点でゲーム終了。
関連記事
▽家族におすすめのボードゲーム
▽3~4人で遊べるおすすめボードゲーム
▽頭脳戦ゲームのおすすめ