【すぐわかる】『ワンナイト人狼』お手軽人狼ゲームを徹底紹介
ワンナイト人狼は「村人役」と「正体を隠した人狼役」に分かれて議論する、正体隠匿ゲームです。「人狼ゲーム」が少人数・短時間で手軽に遊べるようになっています。
ボードゲームの祭典「ゲームマーケット2012秋」で初登場し、その後シリーズ商品が続々と増えています。
今回は『ワンナイト人狼』のルールやレビュー、遊び方のコツなどを紹介します。
▼ワンナイト人狼
商品名 | ワンナイト人狼 |
プレイ人数 | 3~7人 |
プレイ時間 | 10分 |
対象年齢 | 10歳~ |
ジャンル | 正体隠匿 |
発売時期 | 2012年 |
デザイナー | 奥井昌久 |
販売元 | 人狼ゲーム |
ワンナイト人狼とは
もともとある「人狼ゲーム」との違い
ワンナイト人狼とは「人狼がより手軽に楽しめるようになったゲーム」です。
通常の人狼ゲームは「人数が必要」「ゲームマスターの人は参加できない」「途中で脱落者が出る」という部分でややハードルの高いゲームと言われています。
そのハードルの高さを解消したのが『ワンナイト人狼』です。ワンナイト人狼では「少人数でも遊べる」「ゲームマスター不要」「脱落者なし」と人狼ゲームがより手軽に遊べるようになっています。
このように、人狼ゲームの形が変わり、より多くの人が楽しめるようになっています。ルールもシンプルなので、ボードゲーム初心者でも遊びやすいゲームです。
ワンナイト人狼はどんなゲーム?
ワンナイト人狼は、「村人チーム」と「正体を隠した人狼チーム」に分かれて話し合いをして、多数決で処刑する人を決めます。
村人の目的は「人狼の処刑」で、人狼の目的は「村人の処刑」です。
ゲーム中はみんなで「誰が人狼なのか」を話し合いをします。人狼役は自分が処刑されないように「自分は村人です」などの嘘の主張をして村人を騙さなければなりません。
話し合い後に多数決で処刑する1人を決めて、
- 人狼を処刑⇒村人チームの勝ち
- 村人チームを処刑⇒人狼のかち
となります。
ワンナイト人狼の『内容物』
ワンナイト人狼に入っているものがこちら。
8枚のカードが入っていて、「村人」「占い師」「怪盗」「人狼」の役職が描かれています。
ワンナイト人狼の『役職』
最初に、ワンナイト人狼の「4つの役職」を簡単に紹介します。
① 村人
どこにでもいる普通の「村人」です。特殊な能力はありません。
② 占い師
「占い師」は村人陣営のお助けキャラです。
占いの能力で「誰かの役職をこっそり見る」ことができます。
③ 怪盗
「怪盗」も村人陣営です。
怪盗の能力で「誰かの役職と入れ替わる」ことができます。
入れ替える時は相手の役職を見ることができないので、自分が「人狼役」になってしまうこともあります。
④ 人狼
人狼陣営の役職は「人狼」のみです。
人狼であることがバレないように、嘘をついて「村人陣営」として振る舞います。周りの信用を勝ち取って、村人が処刑されるように誘導しましょう。
ワンナイト人狼の『ルール』
ワンナイト人狼のルール・遊び方を「4人プレイ」を例にして解説します。
①カードの準備
使うカードの枚数は「プレイ人数+2枚」です。
4人の場合は、「村人2枚、占い師1枚、怪盗1枚、人狼2枚」の6枚を使います。
②自分の「役職」を確認
カードを裏向きでシャッフルし、1人1枚のカードを選びます。残った2枚のカードは、中央に配置します。
他の人に見られないように自分のカードの役職を確認します。
③夜の時間(目を閉じる)
夜の時間は、「占い師」「人狼」「怪盗」がこっそりと行動する時間です。
全員目をとじて、指でテーブルを「カタカタカタ」と叩きます。
このカタカタ音は、占い師や怪盗がカードを動かした時の音でバレないようにするための工夫です。
カタカタ音が始まったら「占い師⇒人狼⇒怪盗」の順に行動します。
A.占い師のターン
占い師だけ目を開けて、2つのアクションのうちどちらか1つを実行できます。
- だれか1人のカードを見る
- 中央にある2枚のカードを見る
どちらかのアクションが終わったら、目を閉じます。
B.人狼のターン
人狼だけ目をあけて、仲間がいるかを確認します。
ただし、人狼カードの1枚がテーブルの中央にあり、「目を開けても仲間がいない」という場合もあります。
確認したら、目を閉じます。
C.怪盗のターン
怪盗は目を開けて、「自分のカード」と「誰かのカード」を交換することができます。
交換はしなくてもOKです
交換する前に相手のカードを見ることができません。交換後に、新しいカードの役職を確認して目を閉じます。
④話し合いをする
夜の時間が終わったら、全員一斉に目を開けます。
ここからは「話し合いの時間」です。
占い師や怪盗はみんなに情報を伝えて、議論の材料にしましょう。
一方で、人狼は、周りを騙して、村人を処刑に追い込まなければなりません。「村人」として潜伏するのもよし、「占い師」と偽って村人を人狼に仕立て上げるのもよし。あの手この手で騙して周りの信用を勝ち取りましょう!
話し合いの時間は「4人の場合なら3分くらい」が短すぎず長すぎずちょうどいいと思います。ただ、メンバーにもよると思うので臨機応変に設定しましょう。
⑤「多数決」で処刑する人を決める
みんなで一斉に「処刑したい人」を指差しで投票します。
一番多く票が入った人が、処刑されます。
⑥ゲームの勝敗
ゲームの勝敗は「処刑された人の陣営」で決まります。
- 人狼を処刑⇒村人チームの勝ち
- 村人チームを処刑⇒人狼のかち
ワンナイト人狼を『遊ぶ時のコツ』
ワンナイト人狼を遊んでいると「議論以外で役職がバレてしまう…」ということがあります。ゲームの本質とは違う部分で正体が分かるとゲームをやり直すことになり、ちょっと拍子抜けしてしまいますよね…。
そんな残念なことにならないように、ワンナイト人狼を『遊ぶときのコツ』を2つ紹介します。
①カタカタ音は片手でやる
よくあるのが、夜の時間のカタカタ音が急に小さくなることです。
占い師のアクションの時に、隣の人のカタカタ音が急に小さくなると「両手でカタカタしていたのに、カードを動かすために片手を上げたな」と、その人の正体が分かってしまいます。
その対策として、両手でカタカタするのではなく、初めから片手でカタカタするように統一しておきましょう。
②カードを動かしたら、元の向きに戻す
「目をあけたらカードが明らかに動いている」というのもワンナイト人狼あるあるです。
自分のカードが「占い師に見られたか」「怪盗に交換されたか」のどちらかということが分かってしまいます。
カードを動かす時は「ちゃんと動かす前の向きにもどす」か「全員のカードを色んな向きに動かす」ようにするのがおすすめです。
ワンナイト人狼シリーズの『種類』
ワンナイト人狼はシリーズ化していて、様々な種類の拡張版があります。
通常版の「占い師」や「怪盗」以外にも、ちょっと変わった面白い新役職がたくさんあります。
①ワンナイト人狼 モンスターver
ワンナイト人狼の世界に、様々なモンスターたちが参入してきました!
モンスターverの新役職は「ゾンビ・吸血鬼・吊人・魔女っこ・大狼・GJハンター」です。この新役職を見るだけで世紀末感が漂ってますね。個人的には、一番面白い拡張シリーズです。
▽『モンスターver』の紹介記事
ワンナイト人狼 超人ver
なかなか癖のある新役職CIAが入っているのが『超人ver』です。CIA以外にも「忍者・超能力者・狂人」といった役職があります。
このワンナイト人狼超人verでしか起こりえない面白現象もあるので、興味のある方はぜひ遊んでみてください。
▽『超人ver』の紹介記事
ワンナイト人狼 狂気ver
『ワンナイト人狼 狂気ver』には、役職カード以外に「狂気カード」という恐ろしいカードが入っています。
「もっとカオスなワンナイト人狼も遊びたい」という人はチャレンジしてみてください。混沌さNo.1です!
▽『狂人ver』の紹介記事
その他のワンナイト人狼シリーズ
その他にも、過去にはこんなワンナイト人狼シリーズが発売していました。
- ハロウィンナイト人狼
- ホーリーナイト人狼
- ワンナイト妖怪
- ワンナイト人狼 ブレイブフロンティア
- ワンナイト人狼×暗殺教室
- ワンナイト人狼 どこでもいっしょver
- ワンナイト人狼×ゆるキャン△
- ワンナイト人狼 appbank ver
- ワンナイト人狼 王様
すごい種類の多さですね。これだけでワンナイト人狼の人気っぷりが分かります。
ワンナイト人狼の『専用スリーブ』
ワンナイト人狼には『専用スリーブ』があります。
ワンナイト人狼のような正体隠匿ゲームでは、カードに傷がついてしまうとそれが目印となって正体がバレてしまうことがあります…。
そうならないためにも、スリーブをつけてカードを保護しておきましょう。
【追記】amazonのワンナイト人狼が『ワンナイト人狼【スリーブ入】』となっていて、2019年6月頃からスリーブが付くようになりました。
ワンナイト人狼の『レビュー』
ワンナイト人狼を遊んだ感想
手軽にドキドキ感が味わえる!
当時ハマっていた頃は、ゲーム会や旅行先、居酒屋などどこにでも持って行って何度も遊んでいたお気に入りのゲームです。
「誰が人狼なんだ…」という正体隠匿系ならではのドキドキ感をこれほど簡単に楽しめる作品は他にありません。また、ゲームが終わって役職を公開すると、意外な結果に驚くことがよくあり、感想戦もとても盛り上がります!
好き嫌いは分かれる
相手を騙したり、疑ったりするので、そういう類が苦手な人には苦痛なゲームです。実際に、僕が遊んだ時もゲーム後に「ワンナイト人狼は好きじゃない…」といっている友人もいました。人狼が遊びやすくなって間口の広いゲームになっていますが、それでもゲームの根本で好き嫌いが分かれるゲームです。
まとめ:初めての正体隠匿ゲームにおすすめ!
ワンナイト人狼はたった10分で正体隠匿系の醍醐味がしっかり味わえるゲームです。プレイ時間が短いので、初めての正体隠匿ゲームとしてもおすすめです。
ワンナイト人狼が気に入ったら、ぜひ拡張シリーズも遊んでみてください。特に「ワンナイト人狼 モンスターver」がおすすめです。より戦略性が増して面白くなります!
▼ワンナイト人狼
▼ワンナイト人狼 モンスターver
▼ワンナイト人狼 超人ver
▼ワンナイト人狼 狂気ver
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