コードネームのルール&レビュー|1つの単語ヒントから正解ワードを当てる!
コードネーム(Codenames)は、1つの単語をヒントに25枚のカードから正解を当てるボードゲームです。
原版は2015年に発売され、2016年に「ドイツ年間ゲーム大賞」を受賞した人気作です。日本語版は、2016年2月にホビージャパンから発売されました。
今回は、ボードゲーム『コードネーム(Codenames)』のルール&レビューを紹介します。
【追記】ブラウザで遊べる『コードネームオンラインの遊び方を徹底解説』の記事をアップしました!
▼ボードゲーム『コードネーム』
商品名 | コードネーム |
---|---|
プレイ人数 | 2-8人 |
プレイ時間 | 15分 |
対象年齢 | 14歳~ |
ジャンル | 表現 |
発売時期 | 2015年 |
デザイナー | ヴラーダ・フヴァチル |
国内販売 | ホビージャパン |
コードネームはどんなゲーム?
コードネームは、マスターのヒントを元に答えを見つけ出す、チーム対抗戦のボードゲームです。
各チームには、全ての正解ワードを知っているスパイマスターが1人ずついます。スパイマスターは「単語1つ」のヒントを伝えて、チームメンバーはその単語をもとに25枚のカードから正解を見つけ出します。
例えば、自分のチームの正解ワードに「ジャム・レモン・農園」が入っていたら、それらに共通する単語として「果物」と伝えて、チームメンバーに当ててもらうという感じです。自分が悩みに悩んで絞り出した1つの単語から、味方が2枚、3枚、4枚と当ててくれた時はすごく気持ちいいです!
また、ゲーム終了後には「あのヒントってどういう意味?」「そのヒントはないわ…」というようにゲームを振り返りながら盛り上がれます。
2人用の協力ゲームになったコードネームデュエットについては『コードネームデュエットのルール&レビュー』の記事で詳しく紹介しています。
コードネームの『ゲーム準備』
まずは、コードネームを遊ぶためのゲーム準備です。
①チーム分け
まずは、青チーム・赤チームの2チームに分かれます。
各チームごとに、ヒントを出す「スパイマスター」を1人決めます。その他の人は諜報員(回答者)になります。
例えば、6人プレイなら、以下のような内訳になります。
- 青チーム…スパイマスター1人、諜報員2人
- 赤チーム…スパイマスター1人、諜報員2人
②コードネーム25枚を並べる
様々なワードが書かれたコードネームカードが200枚あります。
カード裏面にも別のワードが書いてあるので、なんとお題の種類は400種類もあります!
このコードネームカードをランダムに25枚選び、「縦5枚×横5枚」となるように並べます。
③正解を示す「キーカード」を選ぶ
スパイマスターは青チーム・赤チームの正解を示す「キーカード」を1枚引いて、スタンドに立てます。
このキーカードは、両チーム共通のカードで、各チームのスパイマスターだけが見ることができます。(諜報員は見てはいけません)
このキーカードには5×5マスが描かれていて、テーブル上の25枚のコードネームカードの配置に対応しています。キーカードの見方は以下の通りです。
赤チームの正解 | |
青チームの正解 | |
一般人(ハズレ) | |
暗殺者(NGワード) |
上の通り、キーカードはテーブル上のカードの正解・ハズレ・NGワードを表しています。黒いマスの暗殺者を選んでしまったチームは即敗北となるので要注意です!
実際に、キーカードとテーブル上のカードを照らし合わせると、以下のようになります。
コードネームの『ルール』
ここからは、コードネームのルール・遊び方を紹介します。
ゲームの目的
コードネームのゲームの目的は、相手チームより先に全ての正解カードを当てることです。
正解の数は、先行が9枚、後攻が8枚となっています。
キーカードの4つの辺に先攻チームの色が描かれています。先ほどの写真のキーカードなら4辺が「青」なので、先攻は青チームになります。
①スパイマスターがヒントを出す
まずは先攻チームのスパイマスターから、同じチームの諜報員(回答者)にヒントを出します。
ヒントを出すときのルールは、「言葉1つ」と「当ててほしい枚数」を宣言すること。
そして、重要なポイントは、1つの単語で複数の正解が当てられるようなヒントにすること。1ターンにたくさん当ててもらえたほうがより勝利に近づきます。
例えば、正解ワードに「キウイ」と「ジャム」がある場合、「果物」というヒントを出せば両方に共通したヒントになります。
また、下記のようなヒントの出し方はNGです。
こんなヒントはNG!!
- 正解ワードそのまま
- 外来語にしただけ(例:リンゴのヒントとしてアップル)
- 漢字の読み方を変えたもの(例:金のヒントとして、かね・きん)
この他にも、ヒントの出し方については禁止事項があります。詳しくは、別記事の『コードネームでの正しいヒントの出し方&禁止ルール』で解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。
②諜報員がコードネームを選ぶ
スパイマスターのヒントを聞いたら、同じチームの諜報員(回答者)は相談しながら、正解だと思うコードネームカードを選びます。この時、スパイマスターは声を出したり、表情を変えたりしてはいけません。
正解と思うカードが決まったら、諜報員の1人がそのカードに触れます。
A. 自チームの正解だった場合
諜報員が選んだカードが自チームの正解だった場合、スパイマスターは自分のチームカラーのカードをのせます。
正解したら、続けて推理することができます。連続で回答できる数は「スパイマスターの当ててほしい数+1回まで」です。スパイマスターのヒントが「果物・2」なら最大で3回まで回答できます。
また、これ以上推測するのをやめたい場合は、いつでも自分たちのターンを終了することができます。
B. 相手チームの正解だった場合
誤って相手チームの正解を選んでしまった場合は、スパイマスターが相手のチームカラーのカードをのせます。
この場合、相手チームが答えなければならない正解ワードが1つ減ってしまいます。サッカーで言うところのオウンゴールです…。
自分チームのターンが終了し、相手チームのターンになります。
C. ハズレの場合
ハズレの場合は、スパイマスターが「一般人カード」をのせます。
自分チームのターンが終了し、相手チームのターンになります。
D. 暗殺者(NGワード)だった場合
暗殺者(NGワード)を選んでしまった場合は、スパイマスターが「暗殺者カード」をのせます。
その時点で、暗殺者を選んでしまったチームの負けとなります。
③ゲームの終了
自分のチームの正解をすべて当てたら、その時点でチームの勝ちとなります。
コードネームの『シリーズ作品』
コードネームは、その人気からシリーズ化していて、通常版を含めると以下の5作品があります。
画像 | ゲーム名 |
コードネーム ・通常版 | |
コードネームデュエット ・2人用の協力ゲームになった | |
コードネームピクチャーズ ・ワードからイラストに変わった ・子供でも遊びやすい | |
コードネーム XXL版 ・カードサイズが4倍に! ・イベントなどにおすすめ | |
コードネーム:ディズニーエディション ・ディズニーコラボ ・400種類のキャラクターが登場 |
シリーズ中でも特におすすめなのは『コードネームデュエット』です。
9ターン以内に15枚の正解ワードを見つけるという2人用協力ゲームになっています。詳しくは『コードネームデュエットのルール&レビュー』に書いているので、気になる方はこちらもチェックしてみてください。
ブラウザ版で遊べる『コードネームオンライン』
コードネームには、公式が出している『コードネームオンライン』もあります。
登録不要・無料・日本語対応なので、友達を招待すればすぐに遊べます。オンライン飲み会などで、みんなで通話しながら遊ぶのがおすすめです。
別記事で、コードネームオンラインの遊び方や設定方法を解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。
コードネームの『ボードゲームレビュー』
最後は、実際にコードネームを遊んだレビューです。
コードネームの醍醐味は、スパイマスター役の時に意味もジャンルも違う複数のワードの共通点を捻りだして、それがバッチリ伝わった時の気持ちよさです。
この以心伝心したような心地よさは、コードネームならではです。自分が意図した通りに4枚抜きしてもらえた時には、思わずハイタッチしてしまうほど嬉しかったです!
また、ゲーム終了後に盛り上がりやすいのも良いところ。「あのヒントってどういう意味?」「この単語からこの3枚を連想できるでしょ!」「そのヒントはないわ…」という感じでヒントへのダメ出しなどでワイワイできます。
唯一微妙なところは、相手チームのターンの時に回答者役(諜報員)が暇になることです。完全に黙ったままだと微妙なので、ゲーム開始前に「相手チームのターンに惑わすようなことを言ったり、ヤジを飛ばしたりしてOK」ということをアナウンスしておくといい感じに遊べます。
ちなみに、協力ゲームになったコードネームデュエットは、この待ち時間問題がうまく解消されています。コードネームデュエットについては『コードネームデュエットのルール&レビュー』の記事で詳しく紹介しています。
まとめ:コードネームの個人的評価
最後に、コードネームの個人的評価と良かった点/微妙だった点をまとめました。
ボードゲーム評価
おすすめ度 | (4.0) |
簡単さ | (4.5) |
盛り上がり度 | (4.0) |
考える要素 | (3.0) |
運要素 | (2.0) |
良かった点 | 微妙だった点 |
---|---|
ヒントがうまく伝わった時の気持ちよさ ゲーム後に会話が盛り上がる 大人数で遊べる | 相手チームの時に回答者役が暇になる |
以上が、コードネームのルール&レビューでした。
深い戦略性や心理戦といった要素はありませんが、ルールが簡単&ワイワイ盛り上がれるので、万人ウケするタイプのボードゲームです。
▽コードネーム
▽コードネームデュエット
▽コードネームピクチャーズ
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