『グルームヘイヴン/GLOOMHAVEN』ランキング1位に君臨し続ける超大作!!
世界最大のボードゲームサイトで1位に君臨し続けている超大作の『グルームヘイヴン(GLOOMHAVEN)』。
以前にアークライトさんから「完全日本語版を発売します!!」という電撃発表があり、一般販売は「2020年1月23日」発売予定となっています。
今回は「グルームヘイヴンってどんなゲーム?」という方に向けて、『ゲームの流れ』から『グルームヘイヴンならではの戦闘システム』をざっくり紹介します!どんなゲームか気になっている人の参考になれば嬉しいです。
グルームヘイヴンはどんなゲーム?
グルームヘイヴンの「ストーリー」
(引用:BoardGameGeek)
まずは、グルームヘイヴンのストーリーをざっくり紹介します↓
とある大陸の海岸に「グルームヘイブン」という街が作られました。この街には「異文化間の平和交流都市となるように」という願いが込められているため、9種族が住んでいます。
この世界で、傭兵となって、数々の試練に挑戦して、富や名声を手に入れましょう。
ポイントとして「9つの種族がいる」ということだけ抑えておけばOKです。
そして、どんなゲームかというとこんな感じ↓
プレイヤーは1人のキャラクターを担当して、仲間とパーティーを組み、バトルシナリオをクリアしていくRPG風の協力系ボードゲームです。
メインの要素は「手札構築によるバトル」です!
超ド級のボリューム!!
グルームヘイヴンは”超大箱”です。
その重さはなんと約10キロ!!
また、シナリオは「95本」という圧巻の数!これに加えて「ソロシナリオ17本」も入っています。1週間1本ずつクリアしたとしても「2年以上遊べる」計算です。なんというボリューム!
さらにコンポーネントには「条件を満たさないと開封することができないもの」がいくつもあります!
(引用:BoardGameGeek)
上のような箱に入っていて、条件をクリアすることで開封できるようになります。何が出てくるのか見ているだけでワクワクしますね!
数々の賞を受賞して、今なお1位!!
『グルームヘイブン』は世界のボードゲームの賞を多数受賞しています。
世界最大のボードゲームサイト(BGG)でユーザー投票による「ゴールデンギーク賞2017」で大賞に輝き、同時にその他5部門も受賞しています。この計6部門受賞は、あの『サイズ‐大鎌戦役‐』の5部門を上回るレベルです。
そして、2017年に発売して今もなお「BGGのランキング1位」に輝き続けています。つまり「現世界ランク1位」のボードゲームで、世界的には凄まじい評価を得ているボードゲームなのです。
▽予約が始まっています!
自分の「クラス」を選ぼう!!
グルームヘイヴンには9つの種族が登場しますが、エルフやドワーフといったありきたりな種族ではなく、グルームヘイヴンならではの魅力的でクセの強い種族ばかりです!
そして、クラス(職業)は全17種類あります。
スタート時は『6つのクラス(職業)』からしか選べませんが、条件を満たすことで新たなクラスが解放されていきます!
最初に選べる6つのクラス
最初から選べる6つのクラス(職業)を紹介します。
※【】内は、種族を表しています。
【人間】スカウンダレル
人間の『スカウンダレル』、悪党です。
『スカウンダレル』は、悪党らしく「敵を孤立させたり、挟み撃ちにして大ダメージを与える」のが得意なクラスです。行動順位は早め。
【アイノックス】ブルート
三本の角をもつ獣人、アイノックス。
『ブルート』は攻撃力に加えて、機動力も高い前衛向きのクラス。攻撃時に「気絶」や「押出し」などの付随効果も期待できる。
【オーキッド】スペルウィーバー
千年の寿命をもつ古の種族、オーキッド。
『スペルウィーバー』は呪文を使った遠距離攻撃が得意なクラスです。行動順位は遅め。
【クワトリル】ティンカラー
小さな体に大きい目の種族、クワトリル。
『ティンカラー』は「地雷」「火炎放射器」「スタン弾」などの機械系武器を巧みに使うクラスです。また、回復系の薬品も多く、パーティーの治療役にもなれます。
【サヴァス】クラグハート
岩石でできたヒューマノイド、サヴァス。
『クラグハート』は、攻撃力・防御力の高い前衛向きで、複数の敵と戦うのも得意なクラスです。ただ、行動順位は極めて遅い。
【ヴァームリング】マインドシーフ
ヴァームリングは大型のネズミ人。
『マインドシーフ』は、ネズミの群れを召喚したり、敵の精神を操って同士討ちさせたりとテクニカルな戦い方が得意なクラスです。
クラスによる違いは「手札上限」と「HP」
クラスによる能力値の違いは「手札上限」と「HP」です。
手札上限
手札上限というのは「シナリオに持ち込める能力カードの上限枚数」のことです。
この手札上限はクラスによって決まっていて、ゲーム中変わることはありません。「手札上限が9枚」のクラスもあれば「手札上限12枚」のクラスもあります。
HP
HPはライフのことで、この数値も各クラスで違います。1レベル時のHPが「6」の種族もいれば、「10」の種族もいます。
ただし、HPは手札上限とは違い、レベルアップすることで上がっていきます。
各キャラには「秘密の目的」がある
「個人クエストカード」で秘密の目的を決める
各キャラクターには、冒険者となった「秘密の目的」があります。
その秘密の目的を決めるのが「個人クエストカード」です。
24枚ある個人クエストカードから各プレイヤー2枚ずつ受け取り、そのうち1枚を選びます。それが、そのキャラの「冒険の目的」となります。
冒険の目的は「20種類以上の敵を倒すこと」や「200ゴールド持っていること」「シナリオを15種類完遂すること」など様々です。この個人クエストは他のプレイヤーには「秘密」です。
個人クエストを達成したら「引退」
目的を達成したら、そのキャラクターは「引退」となります。引退したら、今後そのキャラを使えなくなります(引退なので…)。
ただし、カードの指示に従って、新たな箱・封書を開けて新キャラクターが使えるようになったりします。
また、引退者の所持アイテムが街に寄贈されて、「街の繁栄度がアップ」します。街のレベルが上がると「強力な武器を購入できる」ようになったり、新キャラクターを作成した時に「レベルが上がった状態からプレイできる」ようになります。
引退したプレイヤーは、新たなキャラを作成しましょう。
街で「準備」を整えよう!!
ここからはグルームヘイヴンの「遊び方の流れ」とポイントとなる「戦闘ルール」などを紹介ます。
まずシナリオに入る前に、グルームヘイヴンの街で準備を整えます。
街でできることは「街のイベントに挑戦」や「アイテムの売買」「神殿に寄付」などです。
①街のイベントに挑戦
街イベントはサブクエスト的なものです。
街イベントカードは全部で81枚あり、街にいる時に1回だけ挑戦できます。下のカードが街イベントカードです↓
(引用:BoardGameGeek)
基本的に2択問題になっていて、「AかBのどちらにするか?」を仲間と話し合って決めます。
選んだら、カードの裏に結果が載っているのでその指示に従います。街イベントはプレイヤーにとってポジティブな内容が多めなので、できるだけ挑戦しましょう!
②アイテムの売買
また、街ではアイテムを購入したり、冒険中に拾ったアイテムを売ったりすることができます。
(引用:https://www.board-game.co.uk/product/gloomhaven/)
アイテムカードの右側中央に描かれているのが「購入時に支払うゴールド」です。売る時はこの金額の「半分」になります。
③神殿に寄付する
神殿に10ゴールド寄付することもできます。
寄付すると、次のシナリオで「クリティカル率が上昇する」などのメリットがあります。
冒険シナリオに挑戦
街を出て「野外イベント(街イベントと同じ2択問題)」が終わったら、シナリオに突入します。
シナリオの準備
下のような感じで、パネルを組み合わせダンジョンを作ります。
(引用:BoardGameGeek)
マップには部屋が複数あることがあり、最初の部屋にだけモンスターやトークンを配置します。2番目以降の部屋には、足を踏み入れた時にモンスターを配置するようにします。
モンスターコマは、下のように台座に厚紙を差し込んだ形。
(引用:BoardGameGeek)
モンスターの台座の色が分かれていますが、白い台座は「一般敵」、黄色の台座は「上級的」を表しています。
シナリオに持ち込む「カード」を決めよう
マップ作成が終わったら「シナリオに持ち込むカード選び」です。
「手札」を決める
自分のクラスの「手札上限」を超えないように、手札とする「能力カード」を選びます。能力カードがコチラ↓
(引用:BoardGameGeek)
例えば、人間(スカウンダレル)なら「手札上限が9枚」なので、シナリオ前に「能力カード9枚を選ぶ」ということです。(能力カードの詳細は後述します)
「装備」「携帯品」を決める
また、戦闘を有利に進めるための装備カードを決めます。装備カードはこんな感じ↓
(引用:BoardGameGeek)
装備カードは「頭・身体・脚・手」に装備できます。装備カードの効果も様々で、「攻撃時に毒を付与する」や「ダメージを1軽減する」「移動力を2アップする」などがあります。
また、装備以外に「携帯品」もあり、これは自分のレベルに応じて持ち込める数が決まっています。
秘密の「戦闘任務」を決めよう
先ほどの『秘密の目的(個人クエスト)』とは別に、シナリオごとに『秘密の戦闘任務』が与えられます。
24枚の戦闘任務カードから2枚を受け取り、1枚を選びます。
任務の内容は「一番最初にモンスターを倒す」「アイテムを全く使用しない」「経験点を13XP以上獲得する」など様々です。
この戦闘任務は他の人には「秘密」です。シナリオ終了時に達成していれば、ゲームを有利に進めるための特典をゲットできることがあります。
バトルスタート!!
準備が整ったら、いよいよメインの戦闘です!
グルームヘイブンの戦闘は「ダイス」は使わずに、全て「カード」でプレイします!
バトルの流れは以下の3ステップです。
- 能力カード2枚を選択
- カードをオープンして行動順決定
- アクションの実行
①能力カード2枚を選択
全てのプレイヤーはシナリオ開始前に選んだ能力カードを手札として持っています。例えば、人間(スカウンダレル)なら手札上限の9枚を持っているでしょう。
その能力カードの内容は、下のようになっています。
中央には「行動順の番号」があり、上段ボックス・下段ボックスに「それぞれ別のアクション」が書かれています。
手札の中から、このラウンドで使う「2枚」の能力カードを決めます。
このカードの選び方で、行動順やアクションの組み合わせが決まるので、かなり悩ましい部分です!
シナリオの事前情報から「回復系を多めにしよう」とか「射程距離の長い技を多めにしよう」などと考えながら選びましょう。
②カードをオープンして行動順決定
カードを選んだら、2枚のカードを重ねて一斉にオープンします!
2枚のカードのうち「上に重ねたカードの行動番号」を比べて、小さい番号の人から順に行動できます。
上の場合なら、「6⇒20⇒37⇒61」の順に行動できます。ちなみに、行動順番号は「01~99」まであります。
※本来はここに敵の能力カードも加わりますが、省略しています。
③「片方の上段」「片方の下段」のアクションを実行
自分の行動順になったら「片方の上段ボックス」と「片方の下段ボックス」のアクションを実行します。
どっちの上段・下段でもOKなので、必ず「上段アクション」と「下段アクション」の組み合わせを実行します。実行する順番はどちらが先でもOKです。「上段&上段」「下段&下段」という組み合わせはできません。
基本的に「移動して、射程範囲の敵を攻撃する」という流れになります。
使ったカードは基本的に「捨て山」に置きます。
そのため、アクションをするほど手札がどんどんと減っていきます。
【補足】手札が減ったら「休息」しよう!!
手札が尽きてきたら「休息」しましょう。
1回アクションを休んで「休息」することで、捨て山にあるカードが手札に戻ってきます。
が、その時にカード1枚をランダムで喪失してしまいます…
喪失したカードはそのシナリオでは【使用不可】になります。そのため、休息する度にカードが1枚ずつ喪失してデッキがみるみる少なくなっていきます。
休息は必要ですが、気軽に多用するのは禁物ですね…。
【補足】攻撃時に「ダメージ補正」が入る
敵を攻撃する時には「攻撃修正カード」の山から1枚引きます。コレです↓
(引用:https://geekdad.com/2017/04/gloomhaven-2nd-kickstarter/)
上の通り、「-2」「-1」「0」「+1」「+2」に加えて、ダメージが2倍になる「×2」と攻撃ミスとなる「失敗」などがあります。
攻撃時にこの山札をひいて、「+1」なら通常のダメージに「+1ダメージ追加する」ということです。
「×2」「失敗」は熱いですね!運次第ですが、戦闘で一番盛り上がれる部分だと思います!
▽予約が始まっています!
クリアしたら次の冒険へ
シナリオをクリアしたら、また街に帰って次のシナリオに挑むための準備を整えましょう。
このような流れで、キャラクターを成長・引退・投入して冒険シナリオを進めていきます。
最初のシナリオは固定ですが、シナリオが進むと複数のシナリオから選べるようになるので、仲間と相談してどこを攻略するのか話し合うのも楽しそうですね。
グルームヘイヴンの『拡張セット』
グルームヘイヴンの拡張セット(独立拡張セット)を紹介します。
グルームヘイヴン 解明篇 忘れられし輪
グルームヘイヴン 忘れられし輪は、基本セットでわずかにしか語られなかったNPCの背景やこの世界のなりたちまでのストーリーが分かります。
また、再生・転送・混合元素などの新ルールや、ヘイズサー・ヴァルラスなど神秘的な種族が新たな敵として現れます。
グルームヘイヴン スタートセット 獅子のあぎと
グルームヘイヴン スタートセット 獅子のあぎとは、より手軽に遊べて、遊びながらルールを覚えらえるエントリーモデルです。
プレイヤーは、港町グルームヘイヴンでも著名な《獅子のあぎと》傭兵団四人組の一員となり、町で起きている連続失踪事件の謎を解明します。全25本のシナリオを体験できます。
グルームヘイヴンの創設者たち
グルームヘイヴンの派生ゲームで、基本セットなしで遊べます。
自分たちで港街グルームヘイヴンを作ろうというゲームで、9種族のうち1つを担当して施設を建てるなどして影響力を高めていき、街の覇権を握ることを目指します。
最後に:グルームヘイヴン(日本語版)は2020年1月発売予定!!
以上が、『グルームヘイブン(GLOOM HAVEN)』の遊び方や戦闘システムの紹介でした。
世界最大のボードゲームサイトで1位に君臨し続けているボードゲームがどんなものなのか、ぜひプレイして確かめてみましょう。お値段はかなりお高いので、一緒に遊ぶ人と割り勘するのがいいと思います。