プロジェクトLを徹底紹介!ピースがどんどん増える拡大再生産系パズルゲーム
今回は、拡大再生産系パズルゲーム『プロジェクトL』のルール&レビューを紹介します。
他のパズルゲームにはない斬新さがありつつ、シンプル&スピーディーで遊びやすいボードゲームです。2021年5月にホビージャパンから多言語版が発売しました。
プロジェクトLは、拡大再生産とパズルの気持ちよさを両方味わえるので、勝っても負けても満足度が高いゲームです!サクッと20~30分で遊べるライトな感じも含めてめちゃくちゃ気に入っています。
プロジェクトL
商品名 | プロジェクトL |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 30分 |
対象年齢 | 8歳~ |
ジャンル | パズル・拡大再生産 |
発売時期 | 2020年 |
デザイナー | Jan Soukal Michal Mikeš Adam Španěl |
版元 | Boardcubator s.r.o. |
日本語版販売 | ホビージャパン |
価格 | 4,400円(税込) |
関連ページ | ホビージャパン公式ページ BoardGameGeek |
プロジェクトLはどんなボードゲーム?
プロジェクトLは『拡大再生産』×『パズル』の新感覚ボードゲームです。
独特なポイントは、パズルを完成させると「新しいピースの獲得&使用済みピースの再利用」ができるところ。
最初は手持ちがピース2個だけなので簡単なパズルにしか挑戦できませんが、中盤~後半にはたくさんのピースを所持しているのでより高難易度のパズルに挑戦できるようになります。
ルールが簡単・見た目が良い・インタラクション弱めなので、ボドゲ初心者に紹介しやすいボードゲームだと思います!
プロジェクトLの『内容物』
プロジェクトLの内容物がこちら。
【内容物】
ピース90個 / 白パズル32枚 / 黒パズル20枚 / プレイヤーガイド4枚 /
プロジェクトLの『ゲーム準備』
まずは、プロジェクトLのゲーム準備からです。
最初の手持ちのピースとして「レベル1のピース」「レベル2のピース」を1個ずつ受け取ります。
「レベルの数=埋められるマスの数」なので、レベル1は1マス分、レベル2は2マス分のピースです。
「白パズル」と「黒パズル」の山札をテーブルの中央に置いて、4枚ずつオープンにします。
白は簡単で低得点、黒は複雑で高得点のパズルです!
プロジェクトLの『ルール』
ここからは、プロジェクトLのルール・遊び方を紹介します。
手番でできる5つのアクション
手番でできるアクションは以下の5種類です。
- パズルの獲得
- レベル1ピースの獲得
- ピースのアップグレード
- 全てのパズルにピースを1個ずつ配置(1回のみ)
- 1つのパズルにピースを1個配置
手番では、この5種類のアクションを3回実行できます。同じアクションを複数回行ってもOKです。
ここからは、各アクションを紹介していきます。
アクション①|パズルの獲得
まずは、場の8枚のパズルから好きなパズル1枚を獲得して、自分の前に置きます。
支払うコストなどはないのでどれを選んでOKですが、最初は簡単な白パズルから取りましょう。パズルを取ったら、対応する山札から場のパズルを補充します。
自分の前に置けるパズルは最大で4枚までです。
アクション②|レベル1ピースの獲得
場から「レベル1のピース」を獲得して、自分の手持ちのピースに加えることができます。
アクション③|ピースのアップグレード
自分の手持ちのピース1個を1レベルアップさせることができます。
例えば、「レベル2のピース」なら「レベル3のピース」にアップグレードできます。
また、アップグレードする代わりに、現在のレベル以下のピースに交換することもできます。
【補足】レベル1~レベル4のピース全種類
アクション④|全てのパズルにピースを1個ずつ配置
プロジェクトLで最も重要なのがこのマスターアクションで、1手番に1回のみできます。
自分の前にある全てのパズルに手持ちのピースを1個ずつまで置くことができます。
例えば、自分の前にパズルが3枚ある場合は、3枚のパズル全てにピースを1個ずつ置くことができます。
ちなみに、一度置いたピースは動かせないので、よく考えてから配置しましょう。
ピースを配置してパズルの白い枠が全て埋まったら完成です!完成したパズルに書いてある「点数」と「報酬」を獲得します。(点数は左上の数字、報酬は右上に書いてあるピース)
そして、完成したパズルは手元から取り除くので、手元のパズル枠が1つ空いて新たに1枚のパズルが置けるようになります。
また、完成したパズルに使ったピースは回収して再使用できるようになります。
アクション⑤|1つのパズルにピースを1個配置
先ほどのアクションは1手番1回のみですが、さらにピースを置きたい場合は、1つのパズルにピースを1個だけ置くことができます。
ゲームの終了
黒パズルの山札がなくなったら、ゲーム終了条件が満たされます。
黒パズルの山札がなくなったターンの次のターンが終わったら、ゲーム終了です。
最後の仕上げ
ゲーム終了後に、自分の手元にパズルが残っている場合は、手持ちのピースを好きなだけ置いて、パズルを完成させることができます。
ただし、ペナルティーとして「配置するピース1個につき-1点」となります。
得点計算
完成させた全てのパズルの点数を合計して、そこから最後の仕上げに使ったピースの数を減点したのが、そのプレイヤーの最終得点になります。
合計点を比べて、最も点数が高い人の勝利です。
プロジェクトLの『改訂版ルール』
ここまではプロジェクトL多言語版の説明書通りのルールを紹介しましたが、実は海外のボードゲームサイトBGGには公式の改訂版ルールがアップされています。
公式によると、プロジェクトLを遊んだ多くの人たちからフィードバックをもらったことで、より面白くなるように微調整を加えたそうです。
改訂版ルールでは、以下の6つの変更点があります。
場に欲しいパズルがないときの新アクションや、パズルを取り過ぎた時のペナルティなどの良調整が入っているので、詳しくは『プロジェクトLの改訂版ルールを紹介』をチェックしてみてください。
プロジェクトLの『バリアントルール』
また、プロジェクトLには、公式サイトでいくつかのバリアントルールが公開されています。
- スコアリング…特定のピースが追加得点になる。
- ピース・アンロック…ロック解除したら新しいピースが使えるようになる。
- アグレッシブデュエル…2人用。パズルを完成させて攻撃、完成したパズルで防御する。
自分用に翻訳しましたが、ついでにブログ用にもまとめたので、プロジェクトLを持っている方はぜひ遊んでみてください。
プロジェクトLの『レビュー』
最後は、プロジェクトLのボードゲームレビューです。
拡大再生産×パズルの融合!
まだプロジェクトLを数回しか遊んでいませんが、パズル系ゲームの中では一番好きかも、くらい気に入っています!
プロジェクトLの特徴は、何と言っても「パズルに拡大再生産要素が加わっている」こと。最初の手持ちはピース2個だけですが、パズルを完成させる度に新しいピースが増える上に使ったピースも再利用できるので、徐々に高難易度のパズルが解けるようになっていきます。ウボンゴなどの定番パズルゲームにはない要素なので、とても新鮮でした!
プロジェクトLの良いところは「パズルを完成させる気持ちよさ」と「ピースがどんどん増えていく気持ちよさ」が合わさって、手番の度に気持ちよくなれる瞬間があること。パズルと拡大再生産の良い部分がしっかり味わえます。そして特に爽快だったのが、4枚のパズルを一気に完成させて大量のピースを一度に手に入れられた時!ゲーム後に心地いい感じが残って、負けても後味の良いゲームでした。
高得点(黒パズル)を取りに行くタイミングが重要
プロジェクトLで大事だと思ったのは、高得点パズル(黒パズル)を取りに行くタイミングです。
奥さんと2人で初見プレイした時、僕は序盤に簡単なパズルでピースを集めてから高得点パズルに取り掛かろうという方針でプレイ。ただ、奥さんは「えっ、もう取るの?」って思わずつっこんでしまうくらいの序盤から黒パズルを獲得。「さすがに序盤で取るのは悪手では…」と心の中で思いつつ、自分はピースが溜まった中盤から黒パズルに手を伸ばしていく。中盤~終盤も圧倒的優位と思っていましたが、終わってみると20対22でまさかの負け…。
黒パズルに手を出すのがちょっと遅かったかも…と反省。黒パズルの残り枚数がゲーム終了のトリガーになっているので、相手の動向に合わせてタイミングを見計らうのが大事そうです…。
ピースの取り過ぎは要注意…たくさんあっても使わなくなるので…
【最後に】ファミリーゲームやボドゲ入門にぴったり!
以上が、プロジェクトLのルール&レビューでした。
プロジェクトLはパズルと言っても早解きじゃないし、パズル自体は超簡単なので、ウボンゴなどの早解きパズルが苦手な人でも楽しめる間口の広いゲームだと思います。
また、ルールが簡単・20~30分で遊べる・見た目が良い・インタラクションが弱いので、ボードゲームの入門にぴったりです。皆がイメージするパズルゲームとは違った斬新さを体験できるので、ボドゲ初心者がボードゲームの面白さに気づくきっかけにもなると思います。
僕はまだプロジェクトLを2人プレイしかしていませんが、夜中に奥さんとサクッとできるライトな感じがちょうど良かったです。個人的にかなり刺さるゲームだったので、そのうちソロゲームや公式で公開しているバリアントルールも遊んでみようと思います!
プロジェクトLのほかにも面白いボードゲームはたくさんあります。僕のおすすめのボードゲームについては『ボードゲームのおすすめランキング』で詳しく紹介しているので、興味がある方はこちらもチェックしてみてください。
プロジェクトL
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