『ワインと毒とゴブレット』あの人のグラスにこっそり毒を盛って暗殺しよう
10人前後でボードゲームを遊ぶことになって、大人数で遊べるゲームを探していた時に出会ったのが『ワインと毒とゴブレット』でした。
ゲームの内容は「自分が貴族となって、対立する貴族のワインに毒を盛って暗殺する」というもの。これだけ読むと少し怖いゲームに感じますが、実際はギスギスせずに楽しめるパーティーゲームです!
そしてこのゲームの驚異的なところは「12人プレイまで対応」していること!
「6人までの遊び方」と「12人までの遊び方」が少し変わっていて、12人になるとチーム戦になって「裏切り」要素が加わります。人数によって遊び方が変わるので「ひとつのゲームで2度おいしい」ようなゲームです!
今回は『ワインと毒とゴブレットのルール・遊び方』を分かりやすく紹介したいと思います。
▼ワインと毒とゴブレットはこちら。
どんなゲーム?
ワインと毒とゴブレットは「貴族の晩餐会で、ワインを注ぎながら談笑しつつ、その裏で”毒”を盛ってターゲットを暗殺する」というゲームです。
自分の手番では、「ワイン・毒・解毒剤」のどれかを注いだり、ワイングラス(ゴブレット)の位置を入れ替えたりします。最後にワインを飲む時に、ワインに毒が残っていれば、その人は毒殺されてしまいます…。
「自分が生き残りつつ、ターゲットに毒を飲ませる」ことがこのゲームの目的です。
ワインと毒とゴブレットの「内容物」
「ワインと毒とゴブレット」に入っているものがこちら。
何と言っても目を惹くのは「ゴブレット(足つきのグラス)」ですね。しっかりと作り込まれているので、これだけでゲームの雰囲気を盛り上げてくれます!
その他にも、「赤・白・黒などのトークン」や「スクリーン」「カード類」「勝利点」「コースターリング」が入っています。
ちなみに、この「赤・白・黒」のトークンは、それぞれ「ワイン・毒・解毒剤」を表しています。
それぞれの効果は、下記の通り。
- ワイン:飲んでも効果なし
- 毒:飲んだら死ぬ
- 解毒剤:毒1個の効果を打ち消す
このトークンを周りに見られないようにゴブレットに注いでいき、「自分は毒を飲まずに、ターゲットに毒を飲ませる」ことを目指します!
ワインと毒とゴブレットの「ゲームの準備」
①「ワイン・毒・解毒剤」が配られる
各プレイヤーに「目隠し用のスクリーン」と「ワイン・毒・解毒剤のトークン」が配られます。
3つのトークンはスクリーンの後ろに置いて、他のプレイヤーから見られないようにします。
②ゴブレットにランダムでトークン1個を入れる
各ゴブレットに、「ワイン・毒・解毒剤」のうち1個のトークンをランダムに入れます。何を入れたかは誰にも分かりません。
つまり、ゲーム開始前から何かわからないトークンが1個入った状態でスタートします。
③標的カードで、ターゲットを確認
標的カードを受け取って、「自分が毒を飲ませたい相手」を確認します。
カードに描かれている模様を確認して、「その模様が入ったスクリーンを使っている人」がターゲットとなります。このターゲットに毒を飲ませることに成功すれば得点できます。
また、このゲームでは、標的カードを全員に公開しなければなりません。そのため、誰が誰を狙っているかという情報がオープンになっています。
④キャラクターカードを受け取る
キャラクターカードをランダムで1枚受け取ります。
キャラクターカードは全部で21種類あり、それぞれゲーム中に役立つ能力が使えます。
カードを受け取ったら、各プレイヤーがどのような能力を使えるか分かるように、1人ずつ自分の能力を読み上げます。
ワインと毒とゴブレットの「ルール」
手番にできることは5つ
自分の手番にできるアクションは以下の5つです。多いと思うかもしれませんが、どれもとてもシンプルなのですぐに覚えられます。
① 注ぐ
② 覗く
③ 入れ替える
④ 回す
⑤ 乾杯
自分の手番では、この5つのアクションを2回実行できます。(パスもありです)
ここから、5つのアクションを詳しく説明します。
アクション①「注ぐ」
手持ちのトークンから1個選んで、他のプレイヤーに見られないようにして、好きなゴブレットに入れます。
アクション②「覗く」
自分の目の前にあるゴブレットの中身を確認できます。
アクション③「入れ替える」
「自分の目の前にあるゴブレット」と「他のゴブレット」の位置を入れ替えます。
アクション④「回す」
すべてのゴブレットを「時計回り」or「反時計回り」に1個ずつ動かします。
アクション⑤「乾杯」
「乾杯!」と宣言したら、ゲーム終盤の「乾杯フェイズ」に移行します。
※乾杯はワイントークンが手元に残っていない時にしか宣言できません。
乾杯が宣言されたら「最後の1アクション」
ここからゲームの終了に向かって動き出します。
「乾杯」が宣言されたら、各プレイヤーは最後のアクションを1回だけ実行できます。
目の前にある「ゴブレットの中身」を公開
全員が最後の1アクションを終えたら、ゴブレットの中身を公開します。
白色の「解毒薬トークン」1個につき、黒色の「毒トークン」1個を取り除きます。(赤色のワイントークンは効果なし)
その結果、自分のゴブレットに「毒トークン」が残っていれば、毒を飲んだことになります…。
逆に、毒トークンが残っていなければ、生き延びたことになります。
得点計算
得点計算は以下の通りです。
- 自分が生き延びた ⇒1点
- 標的が毒を飲んだ ⇒1点
- 上記2つとも達成した ⇒1点
- ワイントークンが一番多い ⇒1点
上の通り、「自分が生き延びて、標的に毒を飲ませれば一気に3点入る」ので、基本的にはこれを狙います。
ゲームの終了
これを3回繰り返して、「一番点数を多く稼いだ人」の勝利となります。
「プレイ人数12人」という驚異の大人数対応!!
「ワインと毒とゴブレット」はなんと「12人」まで遊ぶことができます。僕は8人~10人でボードゲームを遊ぶことがよくあるので、このプレイ人数の多さには助けてもらっています!
ただ、7人~12人で遊ぶ場合は少しルールが変わって「チーム戦」となります。
2人一組になって、1人が「貴族」、1人が「毒見役」となります。
ただ、チーム戦とは言ったものの、実は「毒見役」の中には自分のチームの貴族に反逆を企てる”裏切り者”もいます。
貴族からすると、同じチームの「毒見役」が味方なのか敵なのか分からないので、疑心暗鬼になりながらプレイしなければなりません。
12人プレイでは、このような「正体隠匿系」の要素も加わるので、また一味違ったドキドキ感のあるゲームを楽しめます。
ワインと毒とゴブレットの「レビュー」
『ワインと毒とゴブレット』はコンポーネントが素晴らしくて、まずゴブレットを見た時にテンションが上がります!「美しいゴブレットにこっそりと毒を入れる」という遊び方にも怪しい雰囲気があってワクワクします!
そして、個人的に気に入っているのは「12人まで遊べる」という万能さです。急に遊ぶ人が増えても大丈夫なので、1つ持っておくと心強いボードゲームです。
また、このゲームで一番好きなシーンは何と言っても「最後にゴブレットの中身を公開する時」です!「毒ばっかりのワイン」や「解毒剤ばっかりのワイン」があるととても盛り上がります!笑
読み合い・ブラフ・記憶力も重要ですが「運」も絡むので、大勢でワイワイ楽しむにはとてもいいパーティーゲームだと思います。
▼ワインと毒とゴブレットはこちら。