大富豪には、地方ごとに様々なローカルルールが存在し、聞いたこともないような特殊な効果がたくさんあります。
今回は、大富豪のローカルルール一覧を作成したので、「大富豪の全ルールを知りたい」という方はぜひチェックしてみてください。
また、大富豪の詳しいルールについては『大富豪のルール・遊び方を徹底解説』の記事で紹介しています。
▽大富豪の基本ルールはこちら
大富豪のローカルルール一覧
大富豪のローカルルール26種類を紹介します。
①革命
同じ数字を4枚出すことで革命が起こり、ジョーカー以外の数字の強さが逆転するというルール。(同じ数字3枚とジョーカーでも革命になる)
最弱の3がジョーカーの次に強くなり、2が最も弱くなります。
ジョーカー>3>4>…>K>A>2
革命の効果は、再び革命が起こらない限りずっと続きます。
革命中に再びカードを4枚出すことを“革命返し”といい、革命返しが起こったらカードの強さが元に戻ります。
強さが逆転するタイミングは、場に同じ数字が4枚出た瞬間からです。つまり、Aさんが7777を出したら、Bさんは9999を出せませんが、5555や6666なら出すことができます。
革命は自分が新たにカードを出す時に4枚出しするのが一般的ですが、地域によっては革命はいつでも出せる(場にどのカードがあっても出せる)とするルールもあります。
②階段
同じマークで数字が連続している3枚以上のカードをまとめて出せるというローカルルール。
次のプレイヤーからは同じ枚数で階段になっているカードしか出せず、前のプレイヤーよりも強い数字でなければなりません。
前のプレイヤーよりも強い数字というのは2通りの解釈があり、同じ数字を含むのがOKの場合とNGの場合があります。
- 同じ数字を含んでもOK(6・7・8の連番に対して、7・8・9が出せる)
- 同じ数字を含むのはNG(6・7・8の連番に対して、9・10・11以上なら出せる)
また、階段で4枚以上出すことを“階段革命”と言い、革命状態になるというローカルルールもあります。
③8切り(やぎり・はちぎり)
8切り(やぎり)とは、8を出すと強制的に場が流れるというルール。場が流れた後は8を出したプレイヤーが好きなカードを出せます。
8の複数枚出しでも場が流れますが、階段に8が含まれる場合は有効とするルールもあれば、無効とするルールもあります。
④スぺ3返し
ジョーカー1枚に対して、スペードの3を出すことができるというローカルルール。
スぺ3返しをすると、場が流れて、スペードの3を出した人が新たに好きなカードを出すことができます。
ローカルルールによっては、革命中はスペードの2で「スぺ2返し」ができるとすることもあります。
⑤禁止上がり(反則上がり)
特定のカードで上がってはいけないとするローカルルール。
禁止上がりカードで上がってしまったら、ペナルティーとして次のゲームで大貧民になります。
禁止上がりの対象になることが多いのは、以下のカードです。
- ジョーカー
- 2(通常時)
- 3(革命時)
- 8(8切りルール採用時)
- ♠の3(スぺ3ルール採用時)
- J(イレブンバック採用時) など。
禁止上がりが2人いた場合は、先に禁止上がりをしたプレイヤーが大貧民、次に禁止上がりをしたプレイヤーが貧民になります。
⑥マークしばり
マークしばり(スートしばり)とは、同じマークのカードが連続で場に出ると、場が流れるまでそのマークしか出せなくなるというしばりルールです。
例えば、「♥の4」「♥の6」と出されたら、それ以降は♥しか出せません。
複数枚出しについては2パターンあり、全てのマークが一致したらしばりが発生する場合と、一部のマークが一致していれば一致したマークだけでしばりが発生する場合があります。
⑦数字しばり(階段しばり)
数字しばり(階段しばり)とは、場の数字に連続したカードが出されると、それ以降、1大きいカードしか出せなくなるというルールです(革命中は1小さいカードしか出せない)。
例えば、「♥の5」「♠の6」という順で出されたら、数字しばりが発生して、次のプレイヤーは「7」しか出せなくなります。
マークしばり・数字しばりの他にも、「激しば」「色しばり」「片しば」といったローカルルールもあります。詳しくは『大富豪のしばりルールを徹底解説』で紹介しています。
⑧都落ち
大富豪が1位であがれなかったら、強制的に大貧民になるというローカルルール。
大富豪以外のプレイヤーが1位になった瞬間に、大富豪だったプレイヤーは手札を裏向きのまま捨て札に置いて、ゲームから脱落します。次のゲームでは大貧民となります。(地域によっては都落ちが決定しても、最後までプレイを続けるとする場合もある)
⑨下剋上
下剋上は、大貧民が1位で上がった時点でゲームが終了し、次のゲームでは全員の階級が逆転します。
具体的には、以下の通りです。
- 大富豪⇒大貧民
- 富豪⇒貧民
- 平民はそのまま
- 貧民⇒富豪
- 大貧民⇒大富豪
都落ちと下剋上ルールを採用していた場合、大貧民が1位になったら、都落ちの効果はキャンセルされて、下剋上の効果が優先されます。
⑩イレブンバック(11バック)
11を場に出すと、場が流れるまで革命状態になるというローカルルール。
11を複数枚出した時にも、この効果が成立します。場が流れたら、元のカードの強さに戻ります。
革命状態の時にイレブンバックすると、一時的に元のカードの強さになります。
⑪クイーンボンバー(12ボンバー)
クイーンボンバー(12ボンバー)は、Qを出したプレイヤーが好きな数字を宣言して、その数字を持っているプレイヤー(自分を含む)にそのカードを捨てさせることができます。
Qを複数枚出した場合は、Qの枚数分の数字を宣言できます。枚数以下の宣言でもOKですし、宣言しないのもアリです。
クイーンボンバーの効果で、手札がすべてなくなって上がることも可能です。
⑫砂嵐
砂嵐とは、3の3枚出しならどんなカードに対しても出せて場を流せるというローカルルールです。
どんなカードにも出せるので、2枚出しや4枚出しにも出せますし、階段やしばり状態でも出すことができます。もちろん、ジョーカーに出してもOKです。
場が流れたら、333を出したプレイヤーが新たに好きなカードを出すことができます。
⑬救急車(99車)
救急車(99車)とは、9を2枚出した瞬間に場が流れるというローカルルール。(8切りと同じ効果)
場が流れた後は、99を出したプレイヤーから新たに好きなカードを出せます。
9の3枚出し・4枚出しでは場が流れず、効果が適用されるのは2枚出しの時だけです。
⑭ろくろ首
ろくろ首とは、6を2枚出した瞬間に場が流れるというローカルルール。
こちらも効果は8切りと同じで、先ほど紹介した『救急車』の数字違いverです。
6の3枚出し・4枚出しでは場が流れず、効果が適用されるのは2枚出しの時だけです。
⑮4止め
4止めは、「8」1枚に対して「4」を2枚出すことができるというローカルルール。(4は8の2倍の枚数を出す)
この場合、8切りの効果は発動せず、4を出したプレイヤーが場を流して、新たに好きなカードを出せます。
⑯5スキップ
5スキップは、5を出すと次のプレイヤーの順番を飛ばせるというローカルルール。
2枚出しの時には「2人を飛ばす」とする場合と「2回スキップする(結果的に3人飛ばす)」とする場合があります。
⑰7渡し
7渡しは、7を出した枚数分だけ、次のプレイヤーに手札のいらないカードを渡せるというローカルルール。
7渡しでカードを渡した結果、上がることも可能です。
⑱10捨て
10捨ては、10を出した枚数だけ、手札からいらないカードを捨てられるというローカルルール。
10捨てでカードを捨てた結果、上がることも可能です。
⑲9リバース
9リバースは、9を出すと手番順が逆回りになるというローカルルール。
場が流れても逆回りのままで、再び9が出ると通常の順番に戻ります。
複数枚出しの場合は、枚数に関係なく逆回りになるルールと、偶数枚の時は逆回りにならない(2枚出しなら逆回り→順周りになる)とするルールがあります。
⑳エンペラー
エンペラーは、マークがすべて異なる4枚の連続した数字を出して革命が起こせるとするローカルルール。
例えば、「♥の4」「♠の5」「♣の6」「♦の7」を同時出すことができます。
㉑クーデター
クーデターは、9を3枚出すと革命が起こるとするローカルルール。
㉒大革命
2を4枚出したら革命が起き、2222を出したプレイヤーは手札が残っていても上がれるというローカルルール。
㉓オーメン
オーメンは、6を3枚出すことで革命が起こり、さらに今後革命(革命返し)が起こせなくなるとするローカルルール。
さらに、カードを場に出した時に効果が発動するローカルルールが無効になります。
具体的には「8切り・イレブンバック・スぺ3返し・しばり」などは無効で、カード効果ではない「都落ち」や「禁止上がり」は有効のままです。
㉔ダウンナンバー
ダウンナンバーは、場に出ているカードと同じマークで1つ弱いカードなら出せるというローカルルール。
例えば、場のカードが「♠の6」なら「♠の5」を出すことができます。
㉕ラッキーセブン
ラッキーセブンは、7を3枚出した時に、誰もカードを出せずに場が流れたら、手札が残っていても上がれるというローカルルールです。
㉖天変地異
大貧民または貧民の手札が全て10以下(3~10)であれば、カードの交換相手と手札を全て交換するというローカルルール。
天変地異が発動した場合、本来の2枚交換(1枚交換)は行ないません。