トランプゲーム『大富豪(大貧民)』のルール・やり方を徹底紹介します。
簡単な基本ルールの他に定番のローカルルール(階段・8切り・11バックなど)についても解説しています。
ゲーム名 | 大富豪(大貧民) |
プレイ人数 | 3~8人 |
難易度 | ふつう |
▽大富豪のローカルルールはこちら
大富豪の使用カード
大富豪(大貧民)で使うカードは以下の通りです。
・ジョーカー1枚を加えた53枚
※ジョーカーを2枚加えるローカルルールもあります。
大富豪の基本ルール
まずは、最もシンプルで簡単な大富豪(大貧民)の基本ルールから紹介します。
※ローカルルールについては記事後半で紹介しています。
大富豪の勝敗
先に手札を全てなくした人の勝ちです。
①カードを配る
カードをよくシャッフルして、全てのカードを配りきります。カードが1枚多くなってしまう人がいてもOKです。
②前の人よりも強いカードを出す
最初のプレイヤーは、手札から好きなカードを場に出します。
次のプレイヤーは、前のプレイヤーが出したカードよりも強いカードを出します。
カードの強さは以下の通りです。
ジョーカー>2>A>K>Q>…4>3
時計回り順で前のプレイヤーよりも強いカードを出していき、カードを出せなかったり、出したくない場合はパスします。
大富豪は全員が1枚出しただけでは終わりません。カードを出す人がいる限り何周でも続きます。
一度パスしたとしても、また手番が回ってきたらカードを出してもOKです。
③全員がパスしたら、新たにカードを出す
カードを出したプレイヤー以外の全員がパスしたら、場のカードが全て流れます。(捨て札として一か所にまとめておく)
そして、直前にカードを出した人が手札から好きなカードを場に出せます。
④複数枚出しには同じ枚数で出す
新たにカードを場に出す時に、複数枚を同時出し(2枚出し~4枚出し)することもできます。
複数枚出しの場合、次のプレイヤーは同じ枚数でより強いカードを出さなければなりません。
ジョーカーはどの数字の代わりにもなるので、複数枚出しの時にも使えます。ただし、同じ数字4枚とジョーカーを組み合わせた5枚出しはできません。
⑤革命で強さが逆転する
同じ数字を4枚出すことで革命が起こり、ジョーカー以外の数字の強さが逆転します。
最弱の3がジョーカーの次に強くなり、2が最も弱くなります。
ジョーカー>3>4>…>K>A>2
革命の効果は、再び革命が起こらない限りずっと続きます。
革命中に再びカードを4枚出すことを“革命返し”といい、革命返しが起こったらカードの強さが元に戻ります。
前のプレイヤーが同じ数字を4枚出したら、次のプレイヤーはカードの強さが逆転した状態で、より強い数字4枚を出すことができます。例えば、Aさんが7777を出したら、Bさんは5555を出すことができます。(9999は出せない)
⑥手札がなくなったら勝ち抜け
手札がなくなった人から勝ち抜けになります。
勝ち抜けした人のカードに対して他全員がパスした場合は、勝ち抜けした人の左隣のプレイヤーが新たにカードを出せます。
最後の1人になるまでゲームを続けて、勝ち抜けした順に順位を付けます。
1位は「大富豪」、2位は「富豪」、最下位から1つ前の順位は「貧民」、最下位は「大貧民」で、その他は「平民」になります。
⑦ゲーム開始前にカード交換
次のゲームでは、手札が配られたら、ゲームを始める前にカード交換を行います。
大富豪と大貧民、富豪と貧民が以下のように交換します。
- 大貧民の最も強いカード2枚と大富豪のいらないカード2枚
- 貧民の最も強いカード1枚と富豪のいらないカード1枚
カードを選んだら、同時に交換します。(地域によっては、大富豪・富豪はカードを受け取ってからいらないカードを選択するというルールもある)
カード交換が終わったら、スタートプレイヤーが大貧民になります。大貧民から時計回りに手番を行います。
大富豪のローカルルール
大富豪には、数多くのローカルルールが存在します。
ここでは、階段・8切り・スぺ3返し・11バックなどの定番ローカルルールを紹介します。
階段
同じマークで数字が連続している3枚以上のカードをまとめて出せるというローカルルールです。
次のプレイヤーからは同じ枚数で階段になっているカードしか出せず、前のプレイヤーよりも強い数字でなければなりません。
前のプレイヤーよりも強い数字というのは2通りの解釈があり、同じ数字を含むのがOKの場合とNGの場合があります。
- 同じ数字を含んでもOK(6・7・8の連番に対して、7・8・9が出せる)
- 同じ数字を含むのはNG(6・7・8の連番に対して、9・10・11以上なら出せる)
また、階段で4枚以上出すことを“階段革命”と言い、革命状態になるというローカルルールもあります。
8切り(やぎり・はちぎり)
8を1枚または複数枚出すと、強制的にその場が流れるというルール。
8を出したプレイヤーが新たに好きなカードを場に出すことができます。
階段に8が含まれる場合を有効とするルールもあれば、無効とするルールもあります。
スぺ3返し
ジョーカー1枚に対して、スペードの3を出すことができるというルール。
スぺ3返しをすると、場が流れて、スペードの3を出した人が新たに好きなカードを出すことができます。
革命状態では、ジョーカーの1枚出しに対してスペードの2を出せます。
11バック(イレブンバック)
11を場に出すと、場が流れるまでの間、一時的に革命状態になります。場が流れたら、元のカードの強さに戻ります。
革命状態の時にイレブンバックすると、一時的に元のカードの強さになります。
都落ち
大富豪が1位であがれなかったら、強制的に大貧民になるというローカルルール。
大富豪以外のプレイヤーが1位になった瞬間に、大富豪だったプレイヤーは手札を裏向きのまま捨て札に置いて、ゲームから脱落します。次のゲームでは大貧民となります。(この場合、最後まで手札が残ったプレイヤーは貧民になる)
禁止上がり・反則上がり
特定のカードで上がってはいけないとするローカルルールです。
禁止上がりのカードは、ジョーカー・2(通常時)・3(革命時)・8(8切りルール採用時)が対象になることが多いです。
禁止上がりカードで上がってしまったら、ペナルティーとして次のゲームで大貧民になります。
その他のローカルルール
また、大富豪にはこの他にも様々なローカルルールがあります。(下記のリンクから詳細なルール説明の記事に飛びます)
詳しくは、別記事の『大富豪のローカルルールを徹底紹介』で25種類以上のローカルルールをまとめているので、気になる方はこちらもチェックしてみてください。
大富豪でよくある質問
- ジョーカーはどんなカード?
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ジョーカーは1枚出しなら2よりも強い最強のカードです。
また、複数枚出しならどの数字の代わりとしても使うことができます。ただし、同じ数字4枚に加えて5枚出しすることはできません。 - 大富豪で一番強いカードは何?
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一番強いのはジョーカーで、強さの順番は「ジョーカー>2>1>K>…>3」です。
革命時は「ジョーカー>3>…>K>1>2」となります。 - ジョーカーは何枚入れる?
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ジョーカーは1枚入れるのが一般的です。ただ、ジョーカーを2枚加えるというルールもあります。
- ゲームのことを「大富豪」と呼ぶ人と「大貧民」と呼ぶ人がいるが、両者に違いはあるか?
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地域によって「大富豪」と呼ぶこともあれば「大貧民」と呼ぶこともあります。ルールに違いはありません。